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March 21, 2005

旧満州国の録音盤

▼19日夜9時からNHK教育TV「ETV特集:遺された声~ラジオが伝えた太平洋戦争」第二次大戦中の録音盤が中国で見つかって、それが公開されたものを聞かせてくれた。その中で印象に残ったのは3つあった。一つは満蒙開拓団の人々の肉声で、敵性語である英語で「ホームシックにかかっている」と、しゃべっている人がいた。軍部は「満州国」が理想郷のような事を言って、国内から食えなくなった農民を現地に送りこみ開拓・開墾をさせたのだが、とうてい満足が食料が生産できるような土地ではなかった。だから夫と二人の子どもが一緒に写真に写っている女性も、「行かなければ二人のこどもたちも生きていたのに」と、辛い思いを語っていた。
▼もう一組は特攻隊で出撃直前に録音する事ができた青年たちだった。肉親たちはその「両親をよろしく頼む」という肉声を60年後の今、絶句しながら聞いている兄妹の姿があり、「兄の死はムダにさせない」と語る妹さんの声が今でも印象に残っている。
▼3つめは甘粕正彦の肉声だった。甘粕http://www.cc.matsuyama-u.ac.jp/~tamura/yougojiken.htm#amakasujikennとは社会主義者だった大杉栄http://www.cc.matsuyama-u.ac.jp/~tamura/yougo-jinnmei.htmを関東大震災のどさくさに紛れて逮捕・虐殺した下手人である。彼は裁判にかけられるが、満州国に派遣されて文化面で辣腕を振るうことになる。彼は文化の重要性を充分認識しており、満州国の存在を世界に知らしめるために、満映をバックに映画作りに夢中になる。その中心的な役割を果たしたのが李香蘭http://www.m-omura.com/masa/owarini.htm(山口淑子)で1927年に彼女が主演で作った映画は爆発的なヒットをした。
▼ここに登場するのは甘粕の文化について行った講演の一部だった。「文化は国の支配統一するのが目的である。だから一見別の事をやっているように見えても、それは一つのところに繋がらなければ意味はない」という意味の事をしゃべっていた。この部分で聞く限りかなり許容範囲のあるように見える。しかし甘粕が実際やっていたのは、理念注入型の押しつけ文化ではなく、娯楽作品を通じて人心をつかもうとしていたのでへないかと考えられる。
▼昨日お送りしたメルマガで、宛先不明で2通もどってきましたが、これが一番ガックリきます。また「落合恵子の本を読んで見たい」という感想がお一人から寄せられました。

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