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March 06, 2005

京橋で「故郷の香り」を見る。

▼5日夜9時からNHKで「上海のコンビニ戦争」を報道していた。上海は近代化が進む都市としてコンビニも国営企業のもの、台湾資本が入ったファミリーマート、それに日系資本のローソンが拮抗している。中国になぜコンビニが必要なのかよく分からないがその商売は巨大資本をもって弱小資本をつぶすというかなりえげつない方法も取られている。一つは繁盛している病院前の国営コンビニには大家に高額の家賃で契約してファミマが国営を追い出すなどは序の口である。もう一つローソンは新しい牛肉弁当を中国人社員に試食させて開発する。そしてファッション性が必要だという意見を採り上げてようやく開発にこぎ着ける。ある店では物珍しさもあって一日200食完売するが一ヶ月もたたないうちに半分以上売れ残りになる。中国だって食料不足なのに、売れない弁当をためらわず廃棄処分にしているが、こんな事していていいのだろうかと思う。そして追いつめられた国営コンビニは奥地奥地へと店舗の拡大を図る。
▼◇「故郷の香り」登場するのはそれとは対照的なのどかな農村である。村人の期待を受けて主人公井河は大学に行き10年ぶりに村に帰ってくる。世話になった村長を自転車で送る途中木造の細い橋ですれ違ったのはたしか幼なじみで、一度は結婚しようかと思った暖だった。彼女か左足をひきずりながらたくさんの桑の木を背負って苦しそうに歩いていた。声をかけると暖は逃げるように去ってしまう。本当は今晩中に北京に帰る予定だったが、初恋の相手暖を訪ねるために、村長宅に一晩延泊を願いでる。お土産に飴をもって暖の家を訪ねる。彼女はすでに結婚しており聾唖の夫ヤーバ(香川照之)と暮らしている。「なぜこんな貧しい暮らしをしているの?」と聞く井河に暖は「ずいぶんね、割れ鍋に綴じ蓋って諺知っているでしょう。わたしたちは似合いの夫婦なのよ」と答える。
▼実は二人は村はずれにあるブランコが好きで、高校時代村人たちとなににつけそこに乗って将来の事などを語り合っていた。ところが暖は村にやってきた京劇俳優に恋してしまい、いつかは俳優になろうと密かに誓うのだった。ブランコに乗った暖は、「京劇俳優に断られたら井河と結婚してもいい」と呟くのだった。だがその瞬間二人の重量に耐えられなかった綱はぷっつりと切れて、暖は左足に致命的な怪我を負ってしまう。そして井河が北京に行く日、手紙を書くからきっと返事をくれと暖に告げて出発する。暖と井河はそれぞれの生活が忙しくなるとお互いの存在を忘れがちになる。そして暖は井河からの手紙を開かずに破り捨ててしまう。それを見ていたのがヤーバーである。彼はアヒルを追って生活をささえ、蚕を育てている。繭を育てる藁の巣が手作りであるのはとっても懐かしかった。まさに昭和20年代のわたしの田舎くらいの規模の村なのだ。そして暖とヤーバーは心を通わせるのだが、ヤーバーは後半自分が、意識的に井河の手紙を暖に見せずに破っていたことに後ろめたさを持って生活をしていたた。そのため井河が10年後のきょう、目の前に現れたことに動揺を隠せない。そして井河が北京に旅立つ朝ある決意をする。
▼教訓、危険だから大人になったらブランコに二人で乗るのは止めよう。手紙をもらったら必ず返事をだそう。これができないから「シェルブールの雨傘」という、芝居や映画もできるわけだけどね。2年前の「藍色大門」の大人版という感じの優れた映画でした。25日まで銀座テアトルシネマで。
▼実家ではやはりインターネットはメールの受信はできますが、ブログは書き込みのページまで辿り着かないうちに切れてしまうのです。2月10日から当地でADSLのサービスを始めたヤフーを調べてみようと思いました。介護は5年から10年続くかもしれません。昨夜NHKBSで午後10時10分からの「東京大空襲に参加した米兵の告白」はなかなかの番組でした。明日書きます。

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