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April 03, 2005

「ロング・エンゲージメント」を見る

▼実家はストーブにコタツがないと生活できない。8時54分のあさまに乗って上京すると都内は暑く、冷房が入っている電車すらある。それにしても今朝7時のNHKニュースは一体何なんだ。ローマ法王の死について延々トップニュースで15分もやっていた。ローマ法王庁だって世界的な支配力をもった権力機関の一つであって、いまだかつて法王庁の一声で戦争が一つでも止めさせることができた試しはない。それどころか従軍牧師などという存在まであるではないか。それがNHKはイラク戦争で、何やら声明を出したということをさも大変な事をしたかのようにコメントをつけている。ローマ法王庁の警備兵や法王専用の護衛はすべてスイスの傭兵で成り立っている。彼らはカネでしか動かないと歴史的に言われているから、そういう意味での信頼があるらしいのだ。ローマ法王庁が何をしているか?「ゴッドファザー3」を見るとよく分かる。
▼☆☆「ロング・エンゲージメント」かように宗教者が戦争を止めさせるために、積極的な役割を果たしたという事はあまり聞かない。第一次大戦のドイツ領ビンゴでは、フランス軍と塹壕戦で拮抗した戦いを繰り広げている。トップシーンは教会のキリスト像が無惨にもバラバラに破壊されている姿がアップされる。そこに5人の兵士が「処刑」のため塹壕の中を引き立てられていく。そのうち4人は自傷事故で一人は、死亡したドイツ兵の革靴を略奪した罪である。憲兵隊で出した判決は5人の銃殺だったが、前線の司令官は彼ら4人を丸腰にしてドイツ軍との緩衝地帯に放逐する命令だった。戦場では恐怖心から現実に自傷事故は多い。映画の場合前線の恐怖におののいてしまい、自分の手足を銃などで撃ち抜いて大けがをして病院に後送されようとする。しかし憲兵隊はその臆病風が他の兵士に感染する事を恐れて見せしめのために、銃殺刑の判決を下す。硫弾砲が飛び交い、人間である兵士は爆発の直後にちぎれて跡形もなくなってしまうのだから、恐怖心をもたない方が狂っているのだ。
▼灯台守を父とする一人と男と婚約したマチルダ(「アメリ」のオドレイ・トトゥ)は戦死の知らせを信じる事ができず、戦友たちの消息を必死に訪ね歩く。そして両親の遺産で私立探偵を雇って死の様子を知ろうとするが、すべては否定的なものだった。だがその中で一つ、5人の兵士に対する大統領の特赦命令が出ていたにもかかわらず、司令官が面倒臭がってその書類を破いてしまった事がわかる。脇役でジョディ・フォスターなんかを使ったりして、時代考証もしっかりして安心して見ることができる。それにしても硫弾が炸裂する戦争シーンは迫力満点で、耳をふさぎ、目をつむってみたほどだ。

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