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April 19, 2005

29日のオールナイトに行こう

▼17日に書いたテアトル銀座のオールナイトの件です。上映作品は当日の所にリンクを作りました。これをご覧になった地方在住の方がぜひ見たいと仰るメールを頂きました。ただ女性一人でオールナイトは怖いので、どなたか一緒に行きましょう」と言っています。一緒にいらしていただける方は高地までご一報下さい。わたしは前日から介護帰省しているので、残念ですがご一緒できません。
▼●「馬賊で見る『満州』/張作霖のあゆんだ道」澁谷由里著 講談社選書メチエ 1600円 満州とは何だったのか?張作霖はなぜ日本軍によって爆殺されたのか知るために借りた。日本軍は軍閥がまだ一つのまとまりを見せていなかったころ、多くの頭目たちに金をばらまいていた。ところが頭角を現し始めた張作霖に目をつけて、援助先を1本に絞り、集中的に援助しようとする方針が出てくる。幣原内閣は日本が軍事援助にる場合は国際社会との協調も必要だと考えた。しかし協調と言っても当時の日本政府は軍部の動向を抜きには何も考えられなかった。一方田中義一は北伐軍への対処は武力によって行うとして山東省へ3回に渡って出兵する。それから北上の勢いがそがれることはなくなる。日本の基本的な対中国政策は張作霖支持だった。それは多くの利権を持つ「満州」出身の張が中国全土を統一すれば、日本の影響力の及ぶ範囲もまた拡大し、東アジアのみならず国際社会での発言力も増すという計算があった。これなど今の日本の動きと似通っていように思える。
▼ではなぜ張作霖が日本軍にとってジャマになったか。張作霖政権は多様なチャンネルで日本側と交渉する事ができなくなり、利用価値なしと判断した一部将校によって抹殺された。著者の分析によれば日本側には軍事顧問と関東軍、軍部と外務省、それ以前に関東軍内部での緊密な連絡・指揮体制を作っていなかったという組織上の欠陥があった。その結果として張作霖政権に対する情報収集が不徹底になった。しかも不確かな情報や先入観に基づいて妄想をふくらませて、ごく一部の人間が逸脱行動をとるという悪しき慣例は、これ以後、特に日本の陸軍に定着してしまう。著者は68年生まれの富山大学の助教授。張作霖研究の権威だ。すごい!
▼「ライブ・フレッシュ」は注文して1週間ほどたつがようやく明日あたり宅配便で届く。これは29日のオールナイトにも上映目録に入っている。なぜ良いかというと、主演のフランチェスカ・ネリが良い。彼女の魅力が余すことなく出ている。ネリが出演している最高作品は93年(日本公開は95年)の「愛よりも非情」だ。もうこれはビデオでも手に入らない。ネリの役どころは、サーカスの射撃の名手だ。たまたまそこに取材に来た記者(まだ売れる前のアントニオ・バンデラス)と恋仲になる。ところが彼が取材で不在の時に寝起きしているトレーラーで3人の若者に襲われる。彼女はそいつらを探し出して一人ひとり射殺していく。最後に警察の特殊部隊に包囲されてたった一人で戦うという、わたし好みのお話なのである。この映画がネリのベスト1。

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