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April 17, 2005

「バッド・エデュケーション」を見る

▼自宅で光ファイバーをつかっているのに慣れてしまうと、ダイアルアップはとてもストレスを感じる。実家を出ようとする直前に隣に住む叔母(父の弟の妻)が畑で撮れたばかりの新ほうれん草を持ってきてくれた。さっそくベーコンと一緒に炒める。一つは実家に残し、もう一つは自分の弁当箱に詰めた。いつもより1時間遅いあさまにしたのは、銀座テアトルシネマの「バッド・エデュケーション」の初回上映開始時間が12時10分からだったのでそれに合わせたからだ。順番を取ったら28番だったので、安心して警察PRセンター前の公園で弁当を食べて映画館に入る。
▼「バッド・エデュケーション」1980年のマドリードはこのアルモドバル監督の得意とするところだ。まだ若い映画監督エンリケの所に昔少年時代の知り合いだったというイグナシオが訪ねてくる。俳優学校をでて俳優になったというイグナシオは、「仕事が欲しい」と監督に頼む。監督は今は構想を練るために新聞の切りぬきをしているところだと、彼の申し出を体よくことわる。するとイグナシオは「書きかけのシナリオがあるからぜひ読んで欲しい」と分厚い一通の脚本のコピーを手綿祖手「ぜひ読んで感想を聞かせてくれ」と帰って行く。助手には「もう二度とあうつもりはないから」と言い渡す。ところが脚本を読んでいた監督はイグナシオの驚くべき事実を知ることになる。それは二人とも修道院の寄宿舎に預けられていたのだが、神父から性的な虐待を受けていたことが綴られていた。しかもそれは当時なかよしだった二人の間柄を割くために、神父が意図的にやった事だという事も分かってくる。そしてイグナシオはエンリケを守るために、自ら神父の犠牲になったらしいのだ。だがエンリケはどうしてもイグナシオの音楽の好みなどが当時と変わっているので、本当に彼だとは信じることができなくなっていく。そして脚本を手がかりにイグナシオの住まいを探っていくとさらに不思議な出来事が出てくる。
▼映画のキャッチフレーズは「究極の愛」なのだというが、果たして見るあなたはどう感じるだろうか?イグナシオを演じるのは「モーターサイクル・ダイアリー」で若いゲバラを演じたガエル・ガルシオ・ベルナル。わたしがこの監督最大の名作だと信じて疑わない「ライブ・フレッシュ」他2本が29日オールナイトで、このテアトル銀座で上映されるのでぜひご覧頂きたい。
▼今回実家に帰っているとき見たDVDなど。ウォーレン・ベイティの「レッズ」。わたしはこの中に登場する、悲劇の革命家トロツキーが大好きなのです。そして「Uボート」TV版の4、5、6巻で合計150分。やはりノーカットは、呼吸ができなくなるほどおもしろいです。これはもう潜水艦映画の最高傑作です。そして「伊勢音頭恋寝刃」NHKサービスセンターのDVDで、現在生きている俳優が演じる最高傑作だと思う。お紺中村雀右衛門、貢は片岡孝夫、万野は板東玉三郎、喜助は中村勘九郎(いずれも収録当時の名前)。本を読んだが、それは明日ご紹介する。

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