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May 31, 2005

チケットプレゼントのお知らせ

▼昨日一番のニュースは「住基ネットに違憲性」の判決が金沢地裁で出たことだろう。とくに憲法13条の個人の尊重・幸福の追求権のひとつに位置付けて、プライバシー権には「自己情報のコントロール権」を認めたことは大きいと思う。これとは別に現実社会では、個人情報保護法が4月から施行され、身の回りでは過剰と思われるほどの反応が見られる。新聞の街頭集合写真などぼかしやモザイクが入っている。本を注文するとき、複写伝票に記入していたのだが、以前は一覧できたが、現在は自分の所以外は厚紙で覆われている。わたしは大量の個人データを扱う、DMの仕事をすることもあるのだが、それは「漏らさないように細心の注意をする」という誓約書を書かされた。しかしそうやっていても、個人情報漏出事件は毎日毎日後を絶たない。
▼パソコンやデータの端末ではHDDがなくなってしまったり、指紋認識とか…。昨日朝日朝刊でNECのパソコンのCMにお笑い芸人の「ヒロシ」が出ていたのをご覧になっただろうか?NECにしておけばロックができるから、パソコンを忘れても心配いらないというのが、ウリの一つだった。しかし漏洩・漏出はパソコンが自動的に行うのではなく、パソコンを扱っている人間が、「情報がカネになる」ことを知っているからだ。この辺の認識がきちんとならない限りどうやっても漏出事件は後を絶たないだろう。携帯の課金システムは、プログラムをちょっと変えるだけで、個人の位置情報になる。それは徘徊老人や子どもの位置確認システムで現実に作動している。さらにインターネットの「ロボットによる巡回検索システム」、これはもうエシュロンと同じだ。現実にみなさんは自分の名前を打ち込んで「検索」して見ていただければ、「一定の社会参加」をなさっている方はたちどころに、「何をしている人か」たちどころに分かる。
▼昨日仕事の立替金のお金をいただくとき、「細かいのがないから」と3年前のワールドカップの500円金貨を下さった。わたしは思わず「あっ凄い古銭買い取り業者の所に持ち込んで差額で儲けてしまおう」と呟いた。下さった方は「どうぞ、ご自由に」とおっしゃったので、帰宅してからネットで調べたが3年前なのでどうも金額が出ていない。という事は同じ500円の通貨の価値しかないのかも知れない。もしどなたか、プレミアムが付いているなの、ご存知の方がいらっしゃったら教えて欲しい。
▼「ワイルド・ギース」に関していただいたご意見の一つ。「当時でもマイナーな作品ではなかった」作品をわたしがご紹介したので「おどろいた」との事でした。実は「戦争映画名作選/第二次大戦映画ガイド」(620円)という集英社文庫の本があります。著者は柳澤一博で内容は歴史的観点もしっかりしていて、とても真面目な本です。ここに登場するのは現実にあった戦争だけなのですので、当然「ワイルド・ギース」などは出てきません。
チケットプレセントのお知らせ
いつも『鍵盤乱麻』に投稿してくださっている皆さんにチケットのプレゼントを行います。日時:6月7日(火)午後6時半開場、場所:池袋芸術劇場、演目:ウィーン少年合唱団(詳細・続報)このチケットを読者5名にプレゼントします。応募条件:5月に一度でも『鍵盤乱麻』HP、ブログ、メルマガに投稿してくださった方、飲み会に参加された方に限ります。当日高地は仕事がありますので参加できません。ご希望の方は至急高地までメールか電話でご連絡下さい。

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May 30, 2005

◆「最高の恋人」を見る

▼図書館がきょうから1週間システム更新のため休館となる。しかし頼んだ本は1冊しか来ていない。とにかく読む本がないことには始まらないので、午後からでかけて、適当に6冊ほど借りた。
●「シルミド(実尾島)事件の真実」城内康申著 宝島社 1300円。昨年日本で紹介された同名の映画は韓国で3人に1人がみたと言われる程人気があった。果たしてその真相はどうだったのかというのが、本書。映画のように犯罪歴のある50人ほどの男たちを、仁川沖にあるシルミドに連れて行って、韓国空軍特殊部隊として1年余に渡って訓練する。それは「金日成の首を取る」事を目的にしていたのだが、おりから米軍のプエブロ号事件などが起きて、緊張が緩和される方針が出ると、このならずもの部隊は、やっかいな存在になってしまう。映画と違うのは普通の訓練は3ヵ月くらいなのだが、彼らは1年にわたってかなり苦しい訓練と、落伍者に対しては「死」もある懲罰がかけられた。それが島からの脱出と青瓦台の大統領官邸への直訴に繋がって言ったという。著者は03年11月から東京新聞社会部デスクとあるが、この程度の文章力で本当にデスクなのか?
▼傭兵と言えばイラク大けがをしたとされた斎藤さんは、弟さんが千葉市花見川区に住んでいて、死体の写真などで本人と確認したとある。サイトをいろいろ検索すると吐き気がするような死体があったりするが、そこからここで二つの問題を考える。まずアンサール・スンナの声明によると、斎藤さんは一旦倒れたので、抵抗をやめるように言ったが「捕虜だ、捕虜だ」とアラビア語で言って軽機関銃で撃ってきたので撃ち返したら、斎藤さんは怪我をしてしまった。そうするうちにアメリカ軍ヘリが来て負傷者や死者の死体を運び去った。そして攻撃側が再び戻ると斎藤さんは息を引き取っていたという。つまりアメリカ軍にとって日本人はどうでも良かったという事実が一つ。日本人軍事オタクのサイトを見ると「斎藤さんには無事帰ってきてもらって後進の指導をしてほしい」(死亡が分かる前の書き込み)などというノーテンキなものすらある。しかし日本の法律では海外のこのような戦闘行為に参加する行為も事例によっては処罰の対象になりうるし、重火器を所持していた事も責任を問われる可能性も大きいのだ。昨年の暮れあたりからいくつかのパソコン雑誌に、日本のサーバーにイラクは武装勢力が声明をのせている事をが、「ゲリラに手を貸している」、「日本人協力者がいるのではないか?」などとという論調が出てきた。パソコン雑誌の一つ「アスキー」系は権力の手先というか、これは謀略機関に手を貸しているのではないかと思われるものすらある。(3、4年ほど前の習志野の女子大生がオウムに誘拐されたという、自作自演の作り話の記者会見をした、父親はアスキー関係者だった)昨日サイトをあちこちのサイトを見ていたら、それはイラク武装勢力の声明やデータなどが、2チャンネルのアップローダーを使って、データがアップされているという事だった。これなど誰が何を使おうが自由な訳で、こういう手段を監視下に置いてコントロールしようとする警察庁の野望が見え隠れする。
▼◆「最高の恋人」93年のアメリカ映画でWOWOWで先日放映された。公開当時新宿で見たが、かなり好感のもてる作品だ。というのはアメリカの「恋愛映画」はこいつら何して食っているんだという生活感不在なアホらしい映画が実に多いのだ。その点この主人公マット・ディロンは地下の電気工事をするのが仕事でトンネルの中でまっ黒になって仕事をして、地上にあがって太陽の光をまぶしそうに浴びるのがトップシーンだ。そして新しい恋人は看護師さん、そして元妻アナベラ・シオラは離婚してから再び大学に通って文学を勉強し始めている。娘の正餐式に招かない妻が来ていた事に腹をたてるマット。妻は娘の姿を一目見たいから来たと言う。彼女は大学教授(ウィリアム・ハート)と深い仲になりつつあるが、妻との関係を清算しないので、何となくうっとうしい存在に感じている。そしてパーティで知り合った男と婚約しようとする所まで来るが、ふと寂しそうにしているマットの事が気になり出す。この後どうなったか、もうビデオも売っていないから深夜放映でも狙ってみていただくしかない。そして電気工事をしている友人たちの助け合いなどもしっかり描かれているので、見終わってすがすがしい気分になる。
▼◆「武器よさらば」土曜日の朝日別刷り「Be」にヘミングウェイがこの作品を書くためにどのような苦労をしたかが書かれていた。デビュー直前、旅行中奥さんに預けておいたカバンが盗まれて、それまでに書いた原稿を全部なくしてしまった、という。それでもかきなおしたのだから凄い精神力だ。手持ちの古い500円のDVDを見た。1932年のゲイリー・クーパーが出たが恋愛面だけ強調されていてあまり良くなかった。
▼昨夜ふと気になっていた携帯の着メロを離婚弁護士で使われている「君の瞳に恋している」にした。

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May 29, 2005

「オペレッタ、狸御殿」を見る

▼昨晩は某読者といつもの「『鍵盤乱麻』八重洲部会」を午後6時から10時まで延々と開いて世相をバッサバッサと斬りまくっていた。斬りまくるのはいいのだが、土曜日という事もあって、客は少なく、一人二人と客は減っていき、最後はわたしたち二人だけになってしまった。なおかつ「もう一杯、もう一杯」などと注文をくり返したいたが、やがてオーダーストップとなり、早く帰りたい従業員の人たちの視線が突き刺さってきたので、解散した。一緒に飲んだ読者、岡目即石氏の長大な学術論文「グースよ、黙れ あるいは ムーサよ、笑えー滑稽文への招待」を『鍵盤乱麻』に転載する許可が得られたので、『鍵盤乱麻』HPなどでご紹介する予定である。ぜひご期待をいただきたい。
▼◇「オペレッタ、狸御殿」一応チャン・ツー・イーの出演する映画はほとんど見ているので、映画館に足を運んだのだ。2週間ほど前にも、彼女の特集がNHKハイビジョン特集の再放送がBS2で放映されたので録画して見た。14歳くらいから現在までどのような経緯を経て役者になったか描かれたドキュメンタリーなのだ、「狸御殿」はとっも詰まらないので行くべきではない。平幹二郎演ずる安土桃山という城主がおり、息子のオダギリジョーに、若さ故に美しいことに嫉妬を燃やしている。それに恋するのが、チャンが演じる狸のお姫様だ。海岸でオダギリが父と決闘することになるのだが、平の槍がチャン姫の胸を貫いて瀕死の重傷を負ってしまう。それを救うのは黄金のカエルを探して来て、鳴き声を姫に聞かせることだという。オダギリはそれをようやく探し当てるが自らも事故にあってしまう。黄金のカエルは宙を飛んで姫の元に来る。生き返った姫はオダギリが死んでいるのを嘆き、自らの命を絶ってしまう、というお話。しかしなー。チャンを姫にしたのは決定的なミスだ。怪しげな日本語を使う所では会場から失笑がでる。だからその後はほとんど中国語で話すという奇妙な展開になる。腰元を演じた薬師丸ひろ子は演技が光っていたが、難解な映画を作る鈴木清順監督ならではの、駄作でありました。
▼●「下駄の上の卵」井上ひさし著 新潮文庫 440円
 昔一度読んだ記憶があるが、手許に読む本がなくなって本棚から引っ張り出した。時は昭和21年6月山形県から闇米を持って、東京墨田区にある長瀬護謨産業まで野球をするためのゴムボールを手に入れるまでに、生き馬の目を抜くという東京での手に汗を握るような冒険ドラマ。中程とても米を隠して運ぶ工夫のところがおかしくて、電車の中で笑い転げてしまった。もう一つこの本の主人公とも言えるのは父親が国鉄駅長にもつ孝少年の存在である。鉄道の事なら何でも知悉しつくしている。彼が疲労する「国鉄職員の歌」というのが凄かった。その18番「輝く使命は 厳たり 響けり 栄えある交通 思えよ国運 奉公ひとえに 身をもて捧げむ 国鉄 国鉄 国鉄 国鉄 いざ奮へ 我等 我等ぞ 大家族20万人 奮へ我等…」。それと孝は農業をやっていないので闇米が手に入らない。彼がやったのは脱線機という装置からレールを外して闇市で「鉄」くずとして転売する事だった。なぜ脱線機なるものが存在するのか?例えば支線に貨物車両が一台いて、それが何かの弾みで動き出してしまう。ところが本線には別の列車が走ってきてしまう。このままだと貨物車両と列車は衝突して大事故になってしまう。そこで転轍機を使って脱線機のあるところから貨物車両をとにかく脱線させて衝突を防ぐという仕組みなのだという。考えて見れば単純なのだが、大事故を防ぐためにいろいろ工夫がしてあったのだと思った。
▼昨日「ワイルド・ギース」を書いたことで、わたしがそのようなビデオを見るとは思っていなかったという主旨のメールを下さった読者がいた。わたしは実は傭兵ものが大好きで、「地獄の7人」とか「戦争の犬」とかDVDも持っていて全部映画館で見ているのです。しかし「ワイルド・ギース」はビデオでも手に入らないのです。その読者によれば「こういうのは見てはいけない映画だと思っていた」とおっしゃっています。そういえばわたしが大学1年の頃に上映された「史上最大の作戦」も、当時は「そんな映画は見てはいけない」と先輩たちに言われました。その後DVDで見ましたが、カネがかかっている割りにはとてもつまらない作品で、同じノルマンディ作戦と呼応して行われたパリ解放作戦「パリは燃えているか?」の方が民衆の蜂起をテーマにしていますから、遙かに面白いです。

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May 28, 2005

◆「ワイルド・ギース」を見る

▼◆「ワイルド・ギース」アフリカ中央にある国でクーデターが発生する。拉致された民主派の大統領を救出すべく、一人の元米軍将校(リチャード・バートン)に話が持ちかけられる。高額な報酬と引き替えに大統領を救い出して欲しいという要求だった。実はそのパトロンとなった大金持ちはその某国に、銅の利権を持っていたので、それを取り返したいというのが、本当の目的だったのだ。バートンは昔のコネを利用して、作戦参謀にリチャード・ハリス、パイロットニ・ロジャームーア、そしてボウガンの名手にハーディ・クリューガーを選抜して50名のならず者を選び出す。そして降下訓練をしたのち、空から某国に潜入し、捕らえられていた大統領を救出する。作戦はすぐに終了し、すぐ脱出のための飛行機が来る手はずになっていた。ところがイギリス本国の大金持ちは、銅の利権を反乱軍から手に入れることに成功したので、傭兵部隊を見捨てる。着陸するかに見えた飛行機は空港にはタッチ・アンド・ゴーするだけで飛び去ってしまう。ここから傭兵たちの苦難で先の見えない脱出劇が始まる。傭兵映画の先鞭を付けた作品で、過去にこれを凌ぐ作品はでていないと思う。「十二人の怒れる男」の脚本家レジナルド・ローズが書いた、78年に作られた傭兵映画の傑作。もちろん唯物史観や歴史的にみればおかしなところがたくさんある、反共・反ソ映画であるが面白い。ハリスが脱出する飛行機に乗れない場面など、涙なくして見ることができない。もうビデオも作られていないが、レンタルビデオ店で偶然見つけた。
▼昨晩は編集会議。会議が終わってから「千葉の話題が少なくないかい」と話をする。わたしは「あの立つことで全国的に有名になった千葉市動物公園のレッサー・パンダがないよ」と、飲み屋で意見を出す。これは31日火曜日午前11時にモノレール千葉動物公園駅集合で数人で行くことが決まった。とにかくレッサー・パンダちゃんが立ち上がるまでじっと一日待ち続けることになるだろう。もう一つ千葉の軍事鉄道のリンクは数人がご覧になって下さっていた。これも「連載でやる価値がある」、とわたしの方を見つめる数人がいたが、取材するための交通手段が問題なので目をそらして逃げてきた。

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May 27, 2005

●「植民地神社と帝国日本」を読む

▼このところかつてスカイパーフェクTVで放映された、「攻殻機動隊」TVシリーズのDVDが近くのレンタルショップにあることが分かったので4巻8話まで見た。マンガとも映画とも草薙素子少佐のイメージが違いすぎてイマイチ面白くない。バトーの声は「ER」のピーター・ベントンと同じ声だ。見ている範囲では外の敵との戦いではなく、内なる人間の怨念とか・情念はロボトミーの世界になっても永遠に続くというようなテーマに感じられる。
▼今朝の森本毅郎スタンバイは小泉首相の靖国参拝を巡って中国副首相の取った態度をどう思うか?というような内容だった。相変わらずテーマの設定の仕方がずれているわい、と思ってそのことは番組のサイトからメールで意見を書いて送った。さて読み終わった本。
▼●「植民地神社と帝国日本」青井哲人著 吉川弘文堂館 9500円
 本書は1970年生まれの著者が京都大学工学部在学中の学位論文に多少手を加えたものだから、読み物としてさほど面白くはないが、今日的状況において貴重な研究であると思う。日清戦争後日本は植民地とした台湾、中国、朝鮮(本書に取りあげられているのは)に日本の帝国支配を徹底させようとして、かなり大きな神社を意識的に建築し始めた。では明治期になって、なぜ多くの神社に隣接して神苑が作られなければならなかったか。中島節子という人は神苑は2種類に分けられるという。その目的とは1)境内の荒廃回復、2)神社としての尊厳の創造、3)参拝者のための施設の充実であった。同時に各地で有志による「○○保存会」、「○○協力会」といった神社周辺の景観保全を目的とした地域的運動が組織されていく。これらは一種の環境保全運動であるが、そこには国家神道体制を背景とする敬神思想の浸透、日清戦争・日露戦争と連動したナショナリズムの高揚、あるいは官国弊社への官費・公費補助の一般化といった背景と重なっていく。著者は戦前の遺物がわずかながらかすかに残っている、台北と韓国の南大門に作られた京城神社に些細な分析を加えている。とくに後者では京城府の鎮守として、日本国内と同じように例大祭まで行われている。切り抜かれた新聞記事によれば「延々5町にわたる、氏神様渡御」という大きな見出しが付けられている。これを運営するために氏子規約までつくられ末端区域では「町内氏子総代」が選出され、区は各々20人の「大総代」が決められた。その上の位にこのピラミッド状の階層組織は、神社費を徴収するシステムになっていた。またこの組織系統を範として、京城府では1916年9月に府と各戸各人との間を媒介し公共事務を補佐させるべく「町洞総代」を置く規則を定めている。つまり京城神社の氏子の組織系統は、ほぼそのまま上意下達式の行政末端機関になっていた。
▼きょうからゲバラの青春時代を描いた「モーターサイクル・ダイアリー」のDVDがレンタルショップで貸し出し開始になります。

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May 26, 2005

再度女子高生のスカート丈について

▼人間ドッグには早めの8時半に到着したら、午前10時には終わった。最初はどこも同じで、自動計測器で身長と体重を量るのだが、そこで打ち出される紙切れには「標準体重まであと10kg減らせ」とプリントアウトされていた。これ以上痩せたらガイコツ状態になってしまう。一体この「標準」とは本人の骨格だとかを加味して計測できないのだろうか?とても嫌な気分になる。
▼昨日学校の講師控え室でK先生が毎月発行されている、B54ページの「一人ニュース」(つまりB4二つ折り)の事でお聞きした。その4頁目には例の「女子高生のスカートの寸法」の事を4月号に書いたら数人から、感想が寄せられたとあった。記事にはなかったがその内容を、わたしは知りたかったのだ。それによると現職の高校教師2名から、「注意してもなおらないので、手を焼いている。先生のご意見に同感である」ということだったという。K先生は法律を作ってでもスカートの長さを規制すべきだというのが、兼ねての持論である。この日は「女性専用車両が走り始めたのは結構なことですが、それよりも女子高校生のスカートを規制した」、と質問した。すると秋田のどこかの高校ではK先生のお知り合いの女性校長さんがいらして、苦慮の挙げ句全女子高生にタイツをはかせることで、問題を解決したということだった。わたしはスカート丈などで犯罪は起きないと思うので、どうでも良いと思っている。
▼午前中はマンションのブロードバンドの接続とメールの設定をするが、30分足らずで終わる。午後は自転車でなければ行けないお宅に出かけた。事務所から30分ほどかかるのだが、天気が良かったのでサイクリング気分だった。3年ぶりにお伺いするので道を忘れてしまった。だが自転車を走らせると何となく覚えている。分からなくて電話をしたら、5m先にお宅があった。この方は某医療研究機関にお勤めをされていたことがある。自転車がお好きで、房総半島を自転車で一周したという経験をお持ちだ。デルのペンティアム3の410kくらいのパソコンだ。ところが不調になってリカバリーをし始めたがどうしても途中で止まってしまう。メーカーとやり取りしたら、FDドライブ異常ではないかというので、買って取り替えることにした。自分で何度もやったがもうどうしようもないから来て欲しいという電話を1週間前に頂いた。FDドライブは昨日届いたばかりだった。それで午後3時には不良品のFDの引き取りが来ることになっていた。デルはかつて同じ頃の製品を使っていたので、筐体を分解するのは時間はかからなかった。しかしFDの形状が異なっているので、金具を加工しなければならなかった。それもなんとかなった。インストールまで小一時間かかる。そしてVGAドライバーを捜し出して無事完了するまで合計2時間弱だった。きょうは2件ともうまくいったので気分が良い。この方は地図マニアでもある。戦前の新検見川周辺の地図と同じ場所の戦後のものを比較すると、「軍関係建築物」が全部消されているので、とても興味深かった。さらに千葉の軍事鉄道についてもお話を聞かせていただいた。
▼ビデオや読書などは27日午後に続く予定。

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May 25, 2005

「コーヒー&シガレッツ」を見る

▼◇「コーヒー&シガレッツ」わたしは喫茶店という場所が嫌いなので、よほどの事がないと入らない。一人で入るのは1年に一回程度だ。何せ育った所が村だったから、喫茶店は高校がある、町にいかないとない。それも不良のたまり場のような印象を持っていたから、大学に入って上京してから初めてコーヒーを飲むというくらい奥手だった。映画に登場するのは、喫茶店を舞台にした1本が十数分からなる11のお話。監督はインデペンデンス系で知られている「ダウン・バイ・ロー」、「デッドマン」を撮ったジム・ジャームッシュで、18年かかって撮りためたものだ。いずれもタバコの吸い殻が散らかったり、きれいな店ではない。変な実験をしたり、頼みもしないのに、「お代わり」を注ごうとする店員、売れている従兄弟にツテを求めようとして拒否したとたん、実は相手の方が有力なコネを持っていたなどの話が出てくる。わたしが一番気に入ったのはケイト・ブランシェットが二役をしたものだった。これも従妹という設定で、スーツを着たケイトは映画女優としてかなり売れている、ところがそこに面会に来たほうは服装もラフで口調からしてハスッパでいる。女優役のほうは一生懸命誠実に受け答えをする。しかし片方は物事を悪くしか考えようとしない。同じ女優でも一瞬のうちにこのような使い分けができるのかと思って、ケイトの演技にただただ感心してしまった。喫茶店とそこでくゆらす紫煙のなかで繰り広げられる人生模様。銀座テアトルシネマ。
▼25日朝日朝刊の31面の都内版を見ていたら「巨木を求め全国へ描き続け16年余」「葛飾区の保科さん」という大きな写真と紹介記事が掲載されていた。この方とは昔仕事を一緒にしたことがあり、当時ずいぶんお世話になった。当時は地元でM自動車整備工場を経営する社長さんだった。だが記事によると「画家」とある。16年間ブナの樹を書き続けているとあるので、一つの事を10年以上やっていると「○○家」という肩書きになるのかと思った。さらに付け加えると朝日新聞東京版の記者には、葛飾柴又をとくに依怙贔屓して記事にする事を夢中になっている人がいる。いまさら葛飾柴又を過去の遺産である寅さんにすがって生きようということが、大いなる時代錯誤だと思う。だがそれにもめげず柴又=寅を、せっせとアピールし続けている。わたしには新幹線が通らなくなって寂れた小諸に、「寅さん会館」を作って喜んでいる手合いと大して変わらないように思える。

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May 24, 2005

◇「ザ・インタープリンター」を見る

▼朝は6時から7時半までやってみたがサーバーにアクセス出来ないので更新が出来ない。サボっているわけではない。朝から人間ドッグ。空腹で機嫌が悪い。午後更新する予定。いつも触診はH院長が看てくれるのだが、質問が毎年同じ事をお聞きになる。カルテを見て「高地さん東京にお住まいでしたか?」もう4、5年同じだった。きょうは最後に触診をしてくださったのが山本晋也監督そっくりのH副院長だった。顔のようにとても気さくで話をしていて楽しい。その結果、問診と触診には何も問題がなかった。
▼昨晩12chで「月10万円で豊に暮らせる町&村」という番組があった。その最初に登場したのが、洋酒会社を定年退職して、長野県小県郡青木村に住んでいる夫婦だった。そこの診療所で医師をしているのが、ブログで時々ご紹介する、渡辺宣さんのお父さんだった。わたしは事前に出るらしいという情報を聞いていたので見ることができたが、ほんの10秒ぐらい、「どうですか、お元気ですか」と一言だけセリフがあった。この方は何度か『鍵盤乱麻』の歌舞伎鑑賞会にもおいでになって、参加者と一緒飲むという気さくな方だ。
▼もう一組輪島に住んでいるイギリス人夫妻で、妻は輪島塗の勉強をしていて、お子さんは日本で生まれて育っている。一人はジャスミンちゃんと言い、日本語もずいぶん達者だった。ここで夫が「生きている証しは何かを買うことではなく、いまこの瞬間を目で見て聞いて感じとることだ」と言ったのがとても印象に残った。わたしは観光地に行っても土産物は買わない主義なのだが、そう思っていても自宅には、どうでも良いようなものがゴロゴロしている。少なくとも本は半分くらいにしなければと思っている。
▼◇「ザ・インタープリンター」アフリカ・のマトボ共和国を話す通訳として国連で働くシルヴィア(ニコール・キッドマン)は、準備のために誰もいない会議室に入ると、偶然現地の言葉で話している同国の大統領暗殺計画を耳にする。さっそくそれをシークレット・サービスに話すのだが、嘘発見器にかけられたりしてなかなか信用してもらえない。そして捜査官ケラーが彼女の家を見張るように派遣されるが、何者かが彼女の部屋に侵入するなど次々不可解な事が起きる。実はマトボ共和国の大統領は最初民主的な要求を掲げて登場したのだが、今は変質し独裁者になり、大量虐殺をくり返している。実はシルヴィアの兄はそこで射殺されていたのだ。そして調査の結果彼女は銃を持って抵抗組織に加わっていたことまで突き止める。おりから国連では大統領の演説がされることになっているが、国連は彼を国際司法組織に殺人罪で告発しようとしている。ケラーらはさらに大統領を狙う狙撃者も派遣されているらしいことを突き止める。一体本当の狙撃者は誰なのか?最後の対決は前夜の「キソウの女」そっくりになってしまった。現実にアメリカは国連決議を無視したことをおこなってイラク侵略を行っているわけだから、訴追されるべきはブッシュという事になるが、そう言う矛盾を考えずにみれば、結構緊迫感があって面白い。それにキッドマンは「ピースメーカー」の頃は本当に演技が下手だったが、この2,3年とくに上手くなってきていると思う。

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May 23, 2005

◇☆☆「交渉人・真下正義」を見る

▼◇☆☆「交渉人・真下正義」東京の地下鉄は私鉄と乗り入れることによって、その役目を効果的にしてきた。だが線路の幅は二種類あってどこでも相互乗り入れできる訳ではない。そこで密かにどの路線を走っても自動的に素早く幅が変更できる、新型車両だった。真下警視は「踊る」シリーズで親の七光りもあって順調にキャリアとしての道を歩み始め、TVなどで警視庁に新設される「準備室」の係長として脚光を浴びている。だがある男は彼にスポットライトが当たっている事を快く思わない。それで新型車両の運転室を電子的に乗っ取り、自分の小型自動車からリモコンで運転し、真下に挑戦する。舞台となるのは地下鉄総合司令室。そこにいる真下の所に次々と新しい「質問」を送ってくる。第一問は「ジャガーノート」、第二問は「オデッサファイル」。映画が好な人ならばピンと来るはずだ。真下は映画の知識が豊富ではなさそうなので、ノートパソコンを脇に置いて必死に検索して「犯人」の質問に次々答えていく。だが3問目は「325」というものだった。警察はみんな、何かの周波数ではないかと思うのだが、それはラヴェルの「ボレロ」のある部分だったのだ。これ以上は書かない。厳密にいうとこれは「踊る」シリーズではないが、3本の映画シリーズの中では一番面白かった。東京の地下鉄路線図と上記2本の映画を知っていれば余計楽しめる。
▼□「キソウの女」20日夜9時10ch・セパ交流試合でスタートが30分遅れた。TVドラマやサスペンスは興味がないので、ほとんど見ないが通夜の帰りで飲んでしまって読書ができないので、何となく見始めた。キソウとは機動捜査隊の略。本庁の人事部からキソウに配備された高島礼子は実は銃の射撃が苦手である。ある事件で現場に行くと拳銃を振り回している男がいる。そこにやってきたのはSATと言われる、警視庁に新設された武装警察だ。指揮官は射撃の名手で容疑者を何のためらいもなく射殺してしまう。次に起きた現場でも指揮官は容疑者をすぐ射殺する。やがて分かった事は、それら二人の容疑者は元警察官だったことだ。捜査本部は解散させられ、高島ら3人が「合同捜査」をしていると、次々と「左遷」の圧力がかかる。現場には必ず登場するのが「公安のキソウ」だった。調べていくと元警察官グループは、警察OBが関わっているIT企業を強請ろうとしていたらしいのだ。そして指揮官はブルー・ローズ(あり得ない色の薔薇)という組織を作り、許せない警察幹部を殺害しようとしていた。セリフの中で、このドラマのヒントは警察庁長官襲撃事件だと言い、闇から闇に葬られていく事件には、このように警察幹部が関与していることが、以外と多いのではという事を暗示させるドラマであった。

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May 22, 2005

サダム・フセインのパジャマ姿はおかしいか?

▼21日朝のTVニュースを見ていたら、サダム・フセイン元イラク大統領のパジャマ姿が新聞に掲載されて、地元イラク国民から反感を買っているという。さらにこのような写真を発表する事自体が捕虜取り扱いに関する国際条約にも違反すると言う。まぁこれはアメリカの謀略が裏目に出たような感じがする。ところが朝日の夕刊の「素朴な疑問欄」には逮捕された容疑者がTVや法廷に出るとき一様にジャージでサンダル履きなのは何故かというのがあった。容疑者がうなだれていると、スーツを着ている検事や弁護士の方が威厳があって、正しく見えるので、不利だという指摘だが、これは正しくて鋭い追求だ。警察の答は「スーツにネクタイは自殺防止と、スリッパに靴下だと滑って逃げにくい」という。しかし逃走する側から言えば素足になれば逃げるのは簡単だし、今まで逃走は月に一度くらいは起きている。わたしは単に警察の、容疑者に対するイメージを悪くする狙いしかないのではなかろうかと思う。それが国民審判員制度が発足したら、さらに先入観を持たせる意味合いが強くなろう。
▼土曜日は午前中、某所に打合せで出かけた。映画をたくさん見ようと思ったので、5分くらいで帰ろうと思ったら、いろいろ相談事が増えてきて、頼まれた事をやっていた。そのうち携帯が何度も鳴り、そのうちの一つは、「朝刊に出ていたが仕事上のOBがなくなった」というものだった。あいにく訃報欄は見ていなかったが、「今晩の通夜に来るか」と聞かれる。葬儀は日曜日の朝9時だというので、ジーンズにTシャツ一枚ではまずかろうと思い、自宅に一度帰って着替えて、早朝は敬遠して夜6時から東長崎で執り行われた通夜に出た。息子さんはたしか小学校に上がる前に数回お目にかかっただけで、今晩は30年ぶりくらいだ。たしか北海道の畜産大学に行っていたはずで、現地で獣医を開業なさっているらしいが、すっかり髪が薄くなっていたので驚いた。無宗教なので坊さんはおらず音楽が静かに流れるなかを菊の花の献花だけしていた。音楽はなぜかアランフェス協奏曲、戦場のメリークリスマス、バッハG線上のアリアが流れていた。
▼きょう久しぶりに錦糸町のツバメグリルで昼飯を食べていたら、改札口の前で国鉄闘争東部支援会議という団体が「民営化=小泉構造改革路線がもたらしたJR福知山線の大事故!」というビラを撒いていた。そのビラに「裁判官ウォッチャー」というサイトが紹介されていた。
▼昨日読んだ雑誌の一つに「ダカーボ」561号の「右翼はいま何を考えているか」が面白かった。その中で元読売新聞記者の大谷明宏のコメントが面白かった。実はわたしは大谷の事は、権力の手先だと思うくらい大嫌いだ。2年前rに「戦場のピアニスト」を紹介するエッセイを書いていたが反吐がでる思いだった。ところが今回のコメントはとても良かった。要旨はこうだ。今や日本が世界に自慢できるものは金もうけ主義と長寿だけ。国は公務員に食いつぶされてボロボロとなり、国民は干上がってしまった。右翼だけでなく左翼も、この国の疲弊しきった現状を憂うべきだ。ところが、日本の現状は左翼も一翼を担ってきた労働運動が保守化し、右翼もステロタイプの権化となっている面もある。右翼は自分たちの主張をマスコミが伝えないと憤るが、メディアは旧態依然とした労働組合も市民団体ものデモを報じない。マスコミは左翼の主張を取りあげ、右翼を意識的に無視してはいない。いずれも取りあげる価値がない。つまり憂国すべきはむしろ自由な言論活動を封じる動きが加速していることでしょう。
▼22日は昨日の遅れを取り戻すべく朝9時から「交渉人・真下正義」、「ザ・インターセプター」、銀座で「コーヒー&シガレッツ」の3本の映画を午後4時半まで述べ6時間かけてみた。これでストックが4本できたので一安心。昨晩の10ch「キソウの女」も面白かった。感想は明日から1本ずつご紹介する。

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May 21, 2005

マニア向け◇「PTU」を見る

▼オリビア・ハッセーは先日「マザー・テレサ」の予告で見ましたが、メイキャップのせいなのかどうなのか、あまりににも皺っぽい顔なので、しばらく誰なのか分かりませんでした。20年ほど前に資生堂の口紅のCMに登場した時と比べると隔世の感がします。彼女は某美術史家一押しの映画「ポセイドン・アドベンチャー」にも出てきますが、最後の方で下着姿で泳ぐところが、いやになまめかしかったのを覚えています。それと今朝8時10分からWOWOWで「ジョニーは戦場に行った」を放映しています。間に合わないかも知れませんが一応お知らせしておきます。
▼昨日届いた「週刊金曜日」(5/20号)に成沢宗男記者が「斎藤昭彦さんの素顔」という一文を書いています。彼が91年にパリに行っていた時、日本人が集まるパーティの席で、斎藤さんに会い、「外人部隊に行っていた」という言葉が印象に残ったと言っています。この成沢記者は推定年齢50歳くらいで「週刊金曜日」に毎号2、3本の記事を精力的に書いています。わたしはいつも何者(どういう経歴の持ち主)なのかと思っていました。ところが今号の自己紹介では、「自称軍事オタク」と書いていますので、わたしと共通項がある事が分かりました。
▼◇「PTU」香港の九龍に近い某警察の刑事は職質中に頭を殴られて、警官用の拳銃S&Wチーフス・スペシャル2・5インチを奪われてしまう。そこに登場するのは麻薬に関わるマフィアが二組、難民グループ1,特殊警察2隊、CIDという犯罪捜査専門の刑事グループ1つ。巡邏中の特殊警察がたまたまその場を巡回していて、拳銃をなくしたのを指摘する。特殊警察の血気にはやる部下はすぐ無線で、本庁に報告しようとするが、指揮官から腕を押さえられる。なぜなら拳銃をなくした刑事はあと2ヵ月で昇進することになっているからだ。刑事は丸腰でいるわけに行かないので、モデルガンショップに行って、4インチの物を手に入れ、金鋸で銃身を切りつめ、グリップをスプレーで黒く塗りそれらしくする。さてそれからマフィアの麻薬の取引をめぐる確執が顕著になり、復讐戦の様相を帯びてくる。それに警察の威信をかけた捜査が加わる。さらに「成果を上げる」ことを至上課題にするCIDの女性刑事の登場となる。結局のところCIDは成果を出せず、警察は保身のためにだけ動いていたという事になるのだが…。結局盗まれた拳銃はゴミ置き場に捨てられているのが発見され、めでたしめでたしとなる。予告が怖くてとても面白そうだったのだが、ちっとも良くなかった。澁谷ユーロスペース。
▼「戦車メカニズム図鑑」上田信著 グランプリ出版 2400円
 著者の上田は、巻末の経歴によると倒産してしまったモデルガンメーカーMGCのデザイン部にいて、そのご小松崎茂に師事したとある。戦車というものほど矛盾という言葉を現実の姿に表したものはなかろう。とても面白いのは古代から中世にも「戦車」は存在したことで、人力の燃えにくい素材である皮を加工した家から始まり、馬や象に引かせたりするものがあった。つまり現実的な力とともに相手に恐怖心を与え、戦闘能力を奪ってしまう事も戦車には要求されていた。それは現代でも同じだ。第二次大戦後期はドイツのヘンシェル・ティガー戦車に見られる大型、大口径のものが良いとされていた。しかし燃料は食う、列車で簡単に運べない。大量生産ができないというデメリットも顕著になって、その設計思想は戦後大幅に見直されることになる。その点日本の自衛隊の90式など実戦に果たしてどれだけ役にたつのか見当もつかない。図書館の本がなくなって、またまた手許にある本を読んだのです。

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May 20, 2005

「ヒトラー暗殺計画とスパイ戦争」

▼さいきん「きょうの目」は朝に更新しています。書くという事はかなりの集中力を必要とします。仕事が終わって帰宅し、リラックスしている夕食後、あるいは寝る前にもう一度集中しなければならない事が苦痛になってきたからです。その点朝は頭もすっきりしているので、書く時間も早くする事ができます。昨晩はMaさんが持参された焼酎はフルーティで美味しかったです。何やら館山で甕に入って売られているものだという事でした。かなり飲んでしまったので,Maさんは再びこの日のために再度買い求めに行って下さったということでした。昨夜は欠席した共通の友人浩さんの事で「ヒロシです!」が連発され、大いに盛り上がってしまいました。終わったのは9時半か10時頃ではなかったかと思いますが5時間ほど飲み続けていたので記憶が定かではありません。総武線上りの電車に乗って先頭車両のほうに向かって歩いていましたら、見慣れた顔にばったりであいました。この方は本郷で働いていて、千葉で仕事をしているわたしをひいきにして下さっています。まず絶対こんな時間にこんなところで出会うはずはないのですが、とても不思議な縁のようなものをお互いに感じて、中核駅で別れました。
▼●「ヒトラー暗殺計画とスパイ戦争」ジョン・H・ウォラー著 鳥影社 2800円
 カズオ・イシグロの小説「日のなごり」を読むとイギリスはドイツとの戦争を始めるに当たってチャーチルは国内の親独グループの存在にかなり苦心している描写がある。700ページもある本書は、かなりの部分をイギリスとドイツのスパイ選に紙数を割いている。つまりイギリスの保守党の一部にはヒトラーと仲良くしていた方が、損害が少なくてすむから友好関係を保とうという考え方があったのだ。アメリカもまた、飛行機の材料に使うタングステンを南米に依存していた。そのためもしドイツと戦争を始めると、ドイツと友好関係にあるそれらの国から、材料が入らなくなるのではないかと恐れていたという。さて前者のイギリスでは当時ウィンザー卿が主流派から冷や飯を食わされていた。それに目をつけたヒトラーは彼を説得して、密かに親独政権の擁立を狙っていたが、卿はあまり権力志向をしていなかったので、ヒトラーの説得は成功しなかったという。本書の主人公ヴィルヘルム・カナリスはドイツ国防軍諜報部長官と同時にレジスタンス組織の活動家という二つの顔を持っていた。だが最後はヒトラー暗殺(爆殺)事件に関与した事により私的な絞首刑にされる。原文が学術論文のようで、しかも翻訳が下手なのでかなり読みにくい本だった。

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May 19, 2005

「フード・ポリティクス」を読む

▼先日歌手の平井堅が空き巣に入られて、7万円相当のパソコンが盗まれたと報道されていた。作詞・作曲お金持ちのはずなのに、ずいぶん安い製品を使っているなと思った。という事は作曲は相変わらず手作業でやっているのだろうか。明日20日午後8時はメルマガの締めきり時間なので、投稿されるかたはお忘れなく。すでに昨日お一人から原稿を頂いている。
▼●「フード・ポリティクス/肥満社会と食品産業」マリオン・ネスル著 新曜社 4800円 わたしは酒、薬、車のCMに出ているタレントなどは怪しいから信用しない。本書を読むと、さらに食品も加えなければならないようだ。食品群ピラミッドの一番上に位置する砂糖はカロリーは提供するが、栄養素は含まない。ところがアメリカ政府の食生活のガイドラインによれば摂取を制限することを勧めている。実は1985年以来アメリカの粗糖の市場価格は世界市場より8~14%も高い。小売りされる段階になると世界市場の倍になっている。これにはサトウキビを生産している1%という一部の農家(この場合食品コングロマリット)に砂糖助成金の42%が集中している。その一つファニアル家はフロリダのサトウキビ生産の3分の1を支配し、年間6000万ドルの補助金を受け取る。そして97年から98年の1年間に共和党と民主党に35万ドルもの献金をしている。
 また食品メーカーは栄養の専門家を味方につける。これは日本の医学業界と同じで、大学の学部、研究所、専門家の学会に情報と資金を提供し、会合、会議、雑誌の発行や、その他の活動を支援している。とくに問題があるのはアメリカ栄養士協会(ADA)で登録会員7万人を擁し「ジャンクフードを食べて仕事をしろ」と書いた事があったが、食品業界はさすがにそこまで露骨には言えない。食品業界に「より健康的な」ジャンクフードを作るように奨励することだ。例えばマックでは牛脂肪の代わりに寒天派生物、植物タンパクものを売り出している。しかし現実は映画「スーパーサイズミー」に見られるように食べ続ければ、健康を害するだけだ。
 またさらにカラス麦を使ったシリアル食品があたかも健康であるかのようなイメージで売り出してFDAの認可を取ったが、これはカラス麦でなくとも同様な効果は得られる。ただ単にマーケティング面でのメリットを考えただけの事だ。同様なことはサプリメントにも言える。
●「かわうその祭り」出久根達郎著 朝日新聞社 1800円
 昨年朝日に半年間連載されたもの。古書のコレクターが奇妙なフィルムを見つける。それは旧満州にあった映画を作る部署で、一部の大金持ち向けに密かに作られてい、現代で言う所のブルーフィルムであった。ではなんでそんなものが今なお残っていたかという推理と想像力を豊にして著者が、「妄想」を膨らませた作品である。実際の断片的なデータをつなぎ合わせているから、それらしく読むことができる。かわうそ(獺)は見つけて来た獲物を全部自分の目の前に全部ひろげるのがクセなのだそうだ。

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May 18, 2005

明日19日古酒を飲む会開く

▼昨日ご紹介したアンサール・アルスンナとイギリスのハートのサイトは探し出すのに1時間ほどかかってしまった。注意深くご覧になると日本とサファリンにも支社があることだ。当然斎藤さんの他にも多数応募して現地に行っている事が考えられる。
▼急な話ですが古酒の所有者であるMaさんの都合で明日19日夕方から、飲む会を開きます。何やら芋焼酎の古酒で瓶から出したものを量り売りしている、貴重なものらしいです。ご希望の方はお出かけ下さい。希少価値があるのものなので、あまり遅い時間に来られてもなくなっている可能性があります。ご一報いただければ一口くらい残しておきます。
▼●「帝国の傲慢」下巻 マイケル・ショワー著 日経BP社 2200円
 本書によれば、アメリカ対アルカイダ戦略に関しては間違いは二つあるという事になる。第一は情報がCIAとFBIでかなり混乱して、正確な情報が伝わらないことが、日本以上にありそうだという事だ。例えばCIAからFBIに電子文書を送り、直接電話をかけてデータを送った事を知らせてにも関わらず、FBIから「文書が見つからないからFaxでもう一度文書を送り直して欲しい」という連絡がかえって来たことが何度もあったという。つまり上層部の縄張り争いと事なかれ主義で「水も漏らさぬ」という嘘の協力関係が出来上がっていた。
 もう一つはジョン・クインシー・アダムス(1821年当時アメリカの国務長官)が当時から指摘していた事が現在でも当てはまる事だ。それはアメリカの理解できない文化や政治や社会を持つ他国のために民主主義を標榜して戦うことは、アメリカが国外において「自力で脱出しがたい事態に搦めとられてしまう」事態を招く危険性がある、と警告した事だ。著者は「このアダムスの声に、いま、アメリカ国民は足を止め耳を傾ける必要がある。アフガニスタン(いずれはイラクも)における現在の状況ほどアダムスの警告したしっぺ返しを如実に示している例はない」と指摘している。
●「考える短歌/作る手ほどき、読む技術」俵万智著 新潮新書 660円
 一応短歌コーナーを作ったが、作る技術は何も持ち合わせていないので買った一冊。読めば読むほど、作るのは難しくなる。
▼◆「ローマの休日」映画のストーリーはあまねく知られている通りだ。わたしはDVDに付属している関係者の話に興味があった。まず監督ウィリアム・ワイラーの娘が登場して父を語り、自分も旅行の少女役で出演していると語る。そして脚本なのだが一般的に言われていたアイアン・マクラレン・ハンターは、名前を貸しただけで実際はドルトン・トランポであることが明らかにされている。トランポは当時アメリカで猛威を振るっていた非米委員会で共産党員の告発を受けて執筆ができなくなってしまう。この時当局と裏で繋がっていたのが、俳優組合の委員長だったロナルド・レーガンだ。また友人を売ったのがエリア・カザンだった。太っ腹のワイラーは赤だろうが黒だろうが良い脚本を書く人ならトランポでも構わないと頼み込む。そして脚本家の名前だけ他の人を借りたという。トランポの名作は、先日深夜に放映された「ジョニーは戦場に行った」だ。ジョニーは恋人もいるのだが、第一次大戦に参加して爆弾で四肢と顎を失ってしまい、会話など一切の意志の疏通ができなくなってしまう。そして病院に収容されるのだが、突然興奮したように前身を振るわせる。医師は最初抑制剤を打つのだが、何かそれはメッセージなのではないかという疑いを持つ。果たして前身をバタバタ振るわせていたのは、モールス信号だったのだ。
◆「欲望の法則」先日「ライブフレッシュ」のDVDを買ったら、これとセットになっていたので仕方なく高い買い物をさせられた…。監督は現在公開中の「バッド・エデュケーション」のペドロ・アルモドバルだ。これは1987年に作られたのだが、見れば見るほど最初の方は「バッド…」にそっくりである。監督の所に仕事を求めてやってきた若者(アントニオ・バンデラス)は同性愛者である、監督に恋してしまう。監督には家族はあるのだが、監督を独り占めにしたいという欲望は日に日に強くなっていく。どうも同性愛の描写が露骨すぎて辟易とするが、それなりに面白い。もちろん完成度は「バッド・…」の方が遙かに上である。

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May 17, 2005

ビデオ「A2」の事など

▼15日夜11時からフジTV「情報ライブEZ!」ではイラク警備中に襲撃された斎藤昭彦さんが加わっているとされる映像が流された。これは「アンサール・アルスンナ」という組織が撮影してウェブサイトに流しているものだ。TVではそのなかに「ジャパネ」という叫び声が聞こえると称してそれを分析していた。まず声紋を比較したりするのだが、これは斎藤さんの物と一致しない。「ジャパネ」とか言う叫び声だがこれは、専門家のhiroさんに聞いていただきたいのだが、現地ではこういう日本人をこのような発音では言わない、というような「専門家」二人を呼んで、分析はアメリカに依頼したというバカげた報道だった。まずはっきりしておきたいのだが、斎藤さんは日本の丸腰ガードマンと違い、小銃で武装した警備兵であることだ。だからイラクの人々にとって友好的な日本人ではない。彼は死を覚悟して「仕事」をしている筈だから、武装勢力に囲まれて銃で応戦しているとき、自分だけ「日本人だから助けてくれ」という筈はない。攻撃側から言えば肌の色だでで東洋人を見分けられない筈である。このTVの手法というのは「帝国の傲慢」上巻にあるのだが、たとえばビン・ラディンのビデオがTV局に届くたびに、「専門家」を動員して声や顔色から彼の健康状態を分析するという、アメリカの放送局の猿まねであることだ。
▼さらにアメリカの武装傭兵警備会社を取材するのだが、場所を特定されないという条件で取材に応じていた。出てきたのはがっしりとした体躯の社長だったが、携帯型GPSと高さ1mから落下させても壊れないケースに入ったパソコンだけだった。こんなもの前者は4万円くらい、後者は80万円くらいで日本でも売っているから別に珍しくもない。珍しがっているのは、勉強不足の取材記者だけだ。さらに危険地帯に派遣される給料だが、技術力(戦闘経験)にもよるのだが月額50万円から100万円であるという。残念ながら斎藤さんもそのハート・セキュリティの高額の給料に魅せられて小銃を持って、嬉々としてアメリカ軍の物資を警備する仕事についていた人だと思わざるをえない。
▼◆「A2」前作「A」に引き続き今回は上祐(現アレフ代表)が大阪拘置所に収監されていたものが、釈放されてオウムの施設に戻って来てからの動きから始まる。今回のビデオには問題点が5つほどあるように思う。前回では荒木広報部長がメインになっていたが、今回は上祐が戻って来たので、組織をどう立て直すかということに力点が置かれ、公判に備えて膨大な資料をJRの貨車を使った倉庫から引っ張り出す。もう一つは自治体や住民組織の対応。そして河野義行さんとの面会と謝罪を行うまで。右翼団体の動き、オウム幹部と新聞記者の個人的な対話だ。今回のビデオでは某読者からも個人メールを頂いているのだが「他者との距離の遠さに希望はもてないのかと暗い気持ちになりました」とおっしゃていた。わたしも自分と他者の垣根を作って、それから踏み込んでくるものとは相容れないという姿勢を感じた。とくに河野さんとの面談では、主張を述べるだけでまったく謝罪になっていないのだ。またオウム施設を「監視」する自治会などの小屋が、目的を失ったり、内部の意見の不一致が出てきて次々解体されていくことだ。横浜にできたオウムの施設に抗議する右翼団体に、森監督は肉薄して取材する。しかしわたしには右翼の目的すら、対左翼対策という目的を失った自己アピールとしか取れなかった。つまりオウムも自治会も右翼も自己を守るために異なるものを排除する思想は、広く連帯を作るのではなく、自己の孤立を招くだけなのである。

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May 16, 2005

映画「男と女」の事

▼昨日書かなかったことは実家での介護の話だ。前回の帰省で父の時計のベルトを巡って大げんかしたことは書いた。今回そのベルトの切れた時計は押し入れの中の引き出しに仕舞ってあるのを母が発見した。父は何か出ているものを、仕舞ったり、カーテンなどは外から見られていると称して、夜でもないのにすぐに締めてしまう。かといって家の電気は、「もったいない」と言ってなかなか点灯しようとしないので、暗くてしかたない。だからこれは多少言い訳になるが、本なども見たくなくなってしまう。
▼1日目の夜も母が庭先に播いたインゲンやグリーンピースが成長して伝わる杭(朝顔がつたうような棒)をたてた所、「まっすぐにたてていない」と怒り出した。夕食の準備が終わって、呼びに言ったところ「夕飯どころではない、この杭の曲がりようは何だ」と言ってわたしを怒り出した。わたしは怒ったフリをして、「交通費をかけてここまでやってきて、夕食の支度をした上に怒られるなら、今後は夜中であろうとすぐ東京に帰る」と帰る身支度を始めた。するとそれから父は手のひらを返すように、わたしの機嫌を取り始め、作った食事を「見栄えがいい」とか「さすがに違う」とか言って食べ始めた。ただ一つ参ったのはその日の深夜、わたしのねている部屋を覗きに来たことだ。ドアをあけて「オッツ」と声をかけた。わたしは寝過ごして「朝飯を作るように」と起こされたのかと思い、「今すぐ起きるから」と言って腕時計を見たら、なんと深夜の午前2時半だった。医者に言わせればある程度の家の家事分担と、緊張感を持たせることも必要なので、この方法は今のところ効果的だったと思っている。
▼フランス映画「男と女」の話。わたしは実家に帰るとき、レンタルDVDを4枚持参する。借りる店は3軒あって第一は自宅近くの「A」を借りた所で、昨夜も「A2」を借りてみた。2軒目はJR亀戸のサンストリートにある「TSUTAYA」。最後は事務所の近くにある「シネマ・シネマ」でここにはマニアックなビデオがある。先日もニール・ジョーダンを見つけて借りた。今回の「男と女」もここで11日に借りたのだ。ところが14日の朝日新聞の「Be」の特集は偶然にこの映画「男と女」の舞台となった、フランスの「ドービル」だった。一作目で大失敗をした監督は資金が集まらず自費を使って背水の陣でこの映画を撮ったとある。だからカラーでなくほとんどがモノクロだったのだ。昔この映画を見たときはちっとも良いとは思わなかった。しかし今回この年になってみると、男と女が分かり合えることの難しさを、見事に捉えているように思う。監督は全財産をつぎ込んだ第一作が酷評だったので、死ぬつもりでこの地を訪れてイメージが急にわき、2時間で脚本を仕上げたという。お時間があったら1966年のこの作品をぜひご覧頂きたい。

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May 15, 2005

権力に都合の良い犯罪ばかり起きる

▼ネット不通の情報チベット長野から帰ってきた編集長であります。帰ってきてまずやることは数種類の新聞のチェックです。もちろん佐久にも新聞は朝刊だけは来ていますが、何度も書いているように、長野を牛耳る小坂一族が県紙「信濃毎日新聞」の経営権を握っていますから、かなり偏った情報しか流しません。選挙の時になると同じ保守でも敵陣営の運動は抹殺して一行も掲載しないという徹底ぶりです。TVもありますが東京NHK1chがこちらでは2chで、後は信越放送と長野放送がありますが、中央のキー局のミックスなので曜日による放送日が異なるので、もうめちゃめちゃで見る気が起きないのです。
▼この間のニュースでいくつか感じた事をまず書きます。どうしてこうも権力側に都合の良い事件ばかり頻発するのだろうというのが第一の感想です。まずブラジル国籍人と思われる外国人による拳銃強奪事件です。昨晩のNHKの午後7時のニュースを見ていましたら、警察官が持っていたのはニュー南部式回転拳銃とあり、その拳銃のアップが写り、ハンマー(撃鉄)が落ちる画像が出ました。撃鉄の形状からしてこのニュー南部は真性拳銃です。という事はこの映像は警察庁が提供しない限り撮影できません。つまりテポドンの画像以来NHKには画像を操作して、恐怖心を煽るサブリミナル効果を考えた映像が多すぎるのです。資料映像なら静止画像を提供するだけで良いのです。ところが引き金を引いて撃鉄を落として見せています。それにより警察は、一般大衆にブラジル人が拳銃を持って逃走しているから怖いと思わせるのです。
▼次は木更津で起きた少女監禁事件です。これもなぜ半年近くも表面に出てこなかったかとても不思議です。食堂に逃げ込んで教会に行って、神父は警察に訴えるように説得したが少女は拒否したと言っています。これも人命に関わる事件ですから、そういう猶予はないはずですが、なぜか新潟の少女監禁の時とは違い、誰かの意向によってしばらく伏せられていた。わたしなど保護司が意識的に権力とグルになった怠慢としか思えません。時あたかも性犯罪者が釈放されても居住地を明らかにするとか、と言う論議がされようとしているとき、絶妙のタイミングです。それにNHK始め各放送局に登場する加害者の映像は、一様にブラック・ジャックのような目がキラリと光る「不気味さ」を感じる髪型の物が提供されています。
▼以上二つは一貫してわたしが書いている、日本における自警組織の再編成と大いに関連があります。つまり一つはPTAパトロール、子ども110番。もう一つは「週刊朝日」先週号に載っていた「JR駅別凶悪犯罪発生地図」です。これも元ネタは警察庁です。これらは自治会などによる通年の防犯パトロール化とも関連してきます。こういう組織は気付いたときには、関東大震災の時に朝鮮人を虐殺した自警組織に早変わりします。さらにもう一つ学校のPTAなどを中心にした携帯メールを使った「不審者通報情報網」全国的に学校単位で出来上がりつつあることも見逃せません。
▼JR西日本の社長は昨日国会の証人喚問で「有識者による諮問委員会の設置」を表明しています。一体有識者ってなんでしょう。前にも一度書きましたが学識経験者というのもインチキくさいです。後者で言えばわたしが小学校時代、クラスにとても勉強嫌いな男の子が一人いました。それが彼は地元の某協同組合の「学識経験者」枠で推薦されて高給を貰っていました。それでわたしは「学識」なんて、どんな理由でもつけられる事を知りました。「有識者」とはどういう人を言うのでしょう。例えば国鉄がJRになるとき、評論家の草柳大蔵だったような気がしますがTBSラジオで彼が、大井川鉄道を「D51が走っている(あそこはC11なのだが有識バカな彼は列車の区別がつかないよだ)大井川鉄道では車掌さんがきっぷを売るだけでなく改札に飛んでいったり、車内販売だってやっている。民間でこれだけのことができるのだから国鉄だってできないことはない」と宣っていた。
▼ハッチー氏も「投稿欄」で書いていらっしゃるのだが、評論家や有識者が当時中曽根首相の号令のもと「国鉄民営化」に翼賛する大合唱の先鞭をつけていたのだ。その結果国有地を民間企業に払い下げ、それらの会社は大もうけ。そして現実の線路は、生産性向上の名目のためまず保線関係が手抜き、そして人件費を食う現場職員の採用中止が率先して行われたのが、今回の事故に繋がったと言っても過言ではあるまい。権力の手先となった学者や有識者がいかに多いか知っておく必要がある。かつてある学者に聞いた事があるが、東京都の諮問委員会の「委員」になると、月一回の会議に出席するだけで、月額5万だか10万の手当が支給されるのだという。学者を寝返えさせるには大金は必要ない。たったそれだけの金額で言いなりになってしまうのが現実なのである。
▼最後にイラクで行方不明になっている千葉市花見川区に弟さんがお住まいの斎藤さんのことだ。新聞やマスメディアの論調は暫定政府に武装勢力と交渉ができるかどうか打診している。重症なら手当をして欲しい。病院を調べている。単に物資の輸送を警備していただけだ。など白々しい事を書くようになった。こういう記者はバカじゃないかと思う。可愛そうだが斎藤さんは好んで自分の意志でイギリスの警備会社に入り、米軍のために働く警備会社を選択したのだから、死ぬ覚悟はできていた筈である。イラク武装勢力から見れば警備会社=斎藤さん=アメリカと同列の敵なのだ。だから重症を負ったからと言って戦時国家において病院に被害者を担ぎ込むのは、足が着くからよほどの甘チャンかバカのする事である。マスメディアの責務は外人部隊に行って斎藤さんの行動を詳しく調べることだ。わたしたちが平和ボケなのか?それとも彼が何か特殊な任務を帯びていたのか調査して欲しい。映画「モロッコ」のラストように、外人部隊に入った恋人の後を追って、砂漠をハイヒール脱ぎ捨てて歩くなど自殺行為と同じで5分と歩くことはできまい。

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May 14, 2005

親戚に来てブログを更新する

▼上田にある親戚にきてブロードバンドを借りて更新しています。
柴田理恵のことを書いたら「柴田理恵は嫌いだ」というメールをいただきました。ずっとこのブログをお読みくださっていると、きっと宗教団体に関与している柴田のことをわたしが嫌いだということはおわかりいただけると思います。エリザベスというのはTVドラマ「ER」に登場する腕の良い心臓外科医のことでエリザベス・コーディのことです。なぜわたしが彼女のことを好きなのかは、また飲んだ時にでもお話しましょう。
▼某読者から幻の古酒を持っているから飲まないかという提案をいただいています。来月10日のMINさんのお宅で開く飲み会まで取っておいてほしいとお願いしたところ、「寝酒で毎晩飲んでいるので、それまで持たない」という連絡が入りました。それでは困るので、日程を調整して別の日に開くかも知れません。

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May 13, 2005

ケアマネージャーと話す

▼今月はもう来る事が出来ないので、診療所に予約の電話を入れて朝一番に行く。両親の診察が終ってから、エリザベスならぬ柴田理恵似のM医師にMRIの写真を見せてもらい脳萎縮症について話しを聞く。今後の経緯は人によって異なると言う。110人いれば100人の経緯があるので、今後何年でどう変化するかは予想がつなかいという。病状についつはインターネットで得た情報以上なかったが親切に話してくれた。そのあと診療所で偶然お会いしたケアマネージャーと、今後のケアのついてかなり細かい相談に乗ってもらった。さらにディサービスの施設を見学させてもらい、施設長さんに挨拶をしてきた。あとは買い物、庭先にある畑仕事の残材や石ころを捨てる。こっちへ持ってきたDVDはレンタルショップで借りた「ローマの休日」、「男と女」をじっくり見た。感想はまた帰ったら書くことにする。
Kouchi(Mobile)

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May 12, 2005

夜から佐久に来ています。

こちらは雨が降らないので田植えが出来ないと、農家の人たちがこぼしています。新しいモデムを持参しましたが、状況は変わらず再びネット難民です。佐久にもインターネットカフェがあることがわかりましたので、確かめて来ます。明日午前中は両親を医者に連れて行きますので、担当医から直接聞いて来ようと思います。
Kouchi(Mobile)

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May 11, 2005

森達也監督の「A」を見る

▼昨日は会議が3時間、終わった後の飲み会が4時間でした。飲んでいても仕事の話の延長になってしまうのは、給与生活者の悲しいさがでしょうか。
▼前回のメルマガでご紹介した「戦争請負会社」が事件として現実のものになってしまいました。この本の巻末に世界の傭兵会社のWebサイト一覧がでていましたが、うっかりコピーするのを忘れてしまいました。「Hart Security」では検索しても出てきません。斎藤昭彦さんは習志野にある第一空挺団の出身だと言われています。この第一空挺団とは首相直属の部隊で、首都東京を守る事が第一任務なのですが、落下傘を使って敵地奥深く侵入する事を得意としています。
▼なぜかみそカツで盛り上がっています。そのみそカツの作り方はこちらです。以下夜に続く。3時間近いレンタルビデオを2分割して見ていますが今晩あたりはご報告できると思います。
▼昨晩のHP研究会でジャーナリストのM氏は、かつて関西支局に勤めていらしたので、あのJR福知山線の事故のあった線路は貨物船ではなかったかと、指摘された。客車と旅客では線路の土台に作り方が違って振動が激しいのだという。またこの事故に関するM氏の指摘は次のサイトでご覧になることができる。ぜひ感想を高地までお聞かせ頂きたい。
▼前から見たいと思っていた、森達也監督の「A」が何と我が家の一番近いレンタルショップにあった。この映画の事は過去にNAMさんがメルマガで1回、水玉さんがレインボーダイアリーで1回取りあげて下さっている。わたしたちが見ているオウムの姿は、マスメディアのフィルターを通したものだ。地下鉄サリン事件や坂本弁護士殺害は彼らオウム真理教のやったことに間違いはなかろうし、そのことを肯定するつもりは毛頭ない。dさが松本サリン事件では、関係のない河野義之さんを警察発表を鵜呑みにした記者たちによって容疑者にされている。こういった冤罪事件では先入観を持たせるために警察のマスメディア操作が行われる事が多い。このフィルムは我孫子市に住んでいる森達也監督が18ヵ月に渡ってオウムの内部に入り、荒木浩広報部長の動きを中心にして撮影されている。麻原の公判が始まってから上九一色村のサティアンの取り壊し。わたしの住んでいる近くにあったオウム亀戸道場の退去などが克明に記録されている。この映像で見る限り荒木はどこにでもいる普通の人に見える。
▼特徴的な出来事が3つある。一つは亀戸道場から出ようとしたとき、公安警察に包囲され、動けなくなる。メンバーの一人が姓名を名乗るように要求されたとき、拒否して粘っていると彼が押し倒れたにも関わらず、公安警察は彼に覆い被さるように倒れて、公務執行妨害で逮捕起訴される。怪我をした彼は救急車で運ばれ、警官はパトカーで運ばれる。幸いその場面を克明に撮影していたビデオが証拠として採用され、彼は釈放される。二つめはマスメディアに働くテレビ局なのだが、荒木が取材をされたくないと言っていてもテレビカメラを廻し録音しようとする。取材には手順を守ってくれと言っているにもかかわらず、取材して報道する義務があるとしつこく粘る。3つ目はあちこちの施設を退出するときの住民たちの言動である。みな一様に「いやに物わかりのよい大人顔」をして、「危険だ」、「一言で良いから謝罪しろ」と詰め寄ってくること。たしかにここに登場するのはオウムであるが、昨今の日本中で蔓延しているPTAという名の名札をつけた自転車部隊、たんに早朝の登校誘導なのに自作のIDカードに顔写真まで貼っているお母さんたちが増えてきたこと。さらに「子ども110番」というステッカーを貼った家ばかりでなく、トラックに貼っている組織。これなど完全に警察国家のシステムに組み込まれる事を、嬉々としているようにしか見えない。この「A」は森監督はオウム中から外を見る事にポイントを置いているが、実はわたしたちがマスメディア、公安警察・町内会に組織された人と同じ姿と目になっていることにふと気付くのだ。

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May 10, 2005

「マグダラのマリア」を読む

▼忙しい一日だった。朝千葉と都内を往復。西千葉から事務所に行って自転車に空気を入れて近くのモノレール駅まで行き、桜木まで行く。再びそのコースを逆行する。午後1時から都内で会議があったのでバスで、始まる時間ジャストに着く。午前中これだけで約100kmを移動した計算になる。休憩時間に話したら、集まったメンバーのほとんどが両親の介護で共通の悩みを抱えている事が判った。札幌、静岡、名古屋、そしてわたしが佐久。わたしの場合父の老人性脳萎縮症は進行している事は書いている通りだ。ところが最近どうも母の言っている事もおかしいと感じる事が出てきた。錯誤がとても多いのだ。ひと月前もおかしな事を言うので、念のため金融機関まで行って確認したが、明かに母の錯誤だという事が判った。しかしそれでも自分の錯誤を認めようとしない。言っている事が朝令暮改どころか、朝礼、昼改、夜再改になってくる。早朝から一日に何度も、混乱した電話がかかってくる。集まった人々に共通しているのは、親が自分の家を何とかして残して欲しいと言っていることだ。考えて見れば爪の先に火をともすようにして、苦心してつくった家こそ自分の存在を示すものであろう。だから年老いた親はみんな同じ事を言うのだろう。
▼●「マグダラのマリア/エロスとアガペーの聖女」岡田厚司著 中公新書  800円
昨年恵比寿ガーデンシネマ見た映画で「マグダレンの祈り」というのがあった。イギリスの修道女の施設で少女たちを「更正」させるという目的で、様々な締め付けや強制、そして搾取が行われていた実話の映画化だ。このマグダレンとマグダラとは共通するものだという事を巻末の「解説」を読んで知った。聖母マリアやイヴと並んでマグダラのマリアは西欧では最もポピュラーな女性であった。彼女は歴史的に悔悛して、キリストの磔刑、埋葬、復活に立ち会っている女性だ。そして彼女はボッティチェリやアルテミジア、カラヴァッジョなど大勢の画家に題材として取りあげられている。まず修道女と娼婦とは社会的にどのような境遇であったか。どちらとも家族から離れて生活し、基本的には結婚することもない。当時の持参金という結婚の制度は、修道女や娼婦の数を増大させた要因ともなっていた。持参金を持たせて嫁に出すことができない家では、その家の娘は兄弟の世話になるか、修道院に入るか、娼婦に身を落とすのかのいずれしかなかった。女性の職業など、まだほとんどなかった(刺繍や裁縫などを除いて)時代だったのだ。一般に娼婦は、男性のために必要なはけ口だと考えられており、同性愛やレイプをはびこらせない歯止めとして偉大な神学者たちでさえ、この職業がなくなると社会に性的な混乱と放逸がはびこると考えていた。カラヴァッジョが描いた「聖母の死」(現在ニューヨークのメトロポリタン美術館所蔵)が時の教皇クレメンスからマグダラが「娼婦」であったという前歴をわずかでも匂わせる表現は避けるべきだというお達しが出た。言ってみれば教会にとって、聖と俗の境界線は脅かされてはならないのだった。実はカラヴォッジョが批判される20年前に枢機卿の口から「娼婦」という記号は、ますます反宗教的で、反社会的な危険分子をさすものとなった。

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May 09, 2005

●「帝国の傲慢」上巻を読む 

▼8日夜午後10時から8ch「情報ライブEZ!TV」という森本毅郎の番組を見ていたが二つ面白い話があった。一つはコンビニ弁当で毎週火曜日に弁当が入れ替わるという話は知らなかった。登場したのはセブンとファミマ、それにローソンだったと思う。その3社だけで今年になって50種類もの新しい弁当が企画されて発売されているというのだ。いずれも健康志向と50歳以上の年齢の高い層にどうしたら受け入れられるかという事、盛りつけの量などに工夫が見られた。上半期セブンで一番人気は「ピリ辛弁当」というのだった。
▼もう一つは女性誌のモデル誕生秘話とやらだ。たしか「CANCAM」の表紙の新しいモデルをスカウトするのだが、全国から応募したのは3500人。今は可愛いというだけでは売れないというコンセプトで最終的に10人に絞られる。そこからが問題で、最終選考には編集部のスタッフだけでなく、読者代表200人が参加していることだ。いくら「美人」や「編集部のイチオシ」だけではダメ。どういうモデルならば読者の共感を呼ぶかにポイントが置かれているのだ。その点わたしたちがやっているコンクールなんて、選考委員の押しつけだけだ。ここに読者代表を入れて、その人たちの意見が反映できるシステムを作らない限り、見放されてしまうと思う。
▼「飛ぶ教室」エーリヒ・ケストナー著 国土社 1600円 昨日録画をビデオを見たのでさっそく図書館で借りてきたが、映画と同じ話は何一つなかった。という事は映画の脚本が優れているという事だ。巻末にある翻訳者の「解説」が良かった。ケストナーは、第一次大戦から帰ってきて、おとなの社会がみにくいものだと感じたので、良い社会をつくるには、どうしても子どもをよく育てなくてはいけないと思いました。そして、子どものために小説を書き、そのなかで子どもたちに、子どものことを忘れてはいけない、といっています。ケストナーは『飛ぶ教室』でも、少年時代の自分の生活を思いだして、世間に金持ちと貧乏人がいるのは、社会が不公平だからといっています。そしてほんとうの幸福というのは、たくさんお金を持つことではなくて、お父さんとお母さん、子どもたち、兄弟が、仲良く暮らすことだといっているのです。ケストナーは少年少女に、世の中というものはどういうものか、世の中はどう生きたらいいのかを、小説の形で、ユーモアをまじえながら知らせようとしています。
▼●「帝国の傲慢」上巻 マイケル・ショワー著 日経BP社 2200円
 西側はアルカイダやビン・ラディンを「文明の衝突」というような偽りの言葉で片づけていないか?これまでろくに機能していない欧米の分析機関および軍隊はアルカイダを犯罪組織ではなく武装組織と認識し直して、軍事力をもっと継続的かつ強力に行使するべきなのだ。ところがアメリカの情報機関は、1995年以来アルカイダを相手に孤立無援の戦いを続けてきたが、せいぜいワシントンが各国に呼び掛けて軍事力を結集するまでの時間かせぎしかならず、いまやそれさえ力尽きようとしている。過去四半世紀の例を見ても、警官隊を送りこんでテロ集団を撲滅できたためしはない。(この後に様々な「テロ集団」のリストが出てくる)「問題はアルカイダの<中心的>指導者と目されている人物が、拘束されるたびにすぐ代わりの指導者が現れて、組織は何の影響も受けない」という事だ。もし追跡・拘束・投獄という方法が効果を発揮するには、作戦成功の評価基準となる目標人数がはっきりしていなければならない。しかし彼ら(米軍など)にはそうした評価基準は聞いたことがない。
▼さらにビン・ラディンがなぜ人気があるのか?ワシントンの指導者や経済人はエアコンの効いた部屋で良いスーツを着て、高級車と多くのボディ・ガードたちに守られて優雅なレストランで食事をしながら生活を楽しんでいる。しかしビン・ラディンは極めて普通の人間だった。彼はボディ・ガードを連れず、バザールへ買い物に出かけ、友人と楽しげに会話をする。パキスタン・ペルシャワールの人口わずか1万人のアラビア社会ではビン・ラディンは有名人であるが、彼は簡素な暮らしぶりを守っていて、平均的なアラビア人から浮かび上がることはなかった。

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May 08, 2005

ケストナーの「飛ぶ教室」を見る

▼◆☆☆「飛ぶ教室」朝刊には、鹿児島県の県立中学校の39歳の男性教師が、「言うことを聞かないと切ります」と言ってカッターナイフの刃を出して生徒の顔に20cmまで近づけたという話が出ている。初任者研修ではやって良いこと、悪いことという項目はないのだろうか。校長は「普段教育熱心な先生がそんな事をするとは信じられない」という、教育委員会が指示するお決まりの「迷」セリフを吐くに決まっている。さてこの映画は8日朝10時からWOWOWで放映されたので録画して見た。主人公ヨナタンは落ち着かない生徒でどこの寄宿舎からも逃げ出してしまい、この学校にやってくる。5人のルームメイトに転校の洗礼を受けるがやがて親しくなっていく。彼は転向する時に空港で見捨てられた一匹の犬を拾うが、宿舎では飼うことができない。そこでルームメイトに相談する、彼らの隠れ家である古い貨車に連れていき、そこで飼うことになる。近くTV局でバッハのカンタータを歌ってそれを中継する予定になっているが、高価な楽譜を対立する通学生の生徒に盗まれて燃やされ、おまけに友人のセバスティアンは地下室に閉じこめられてしまう。友人は1対1の決闘を申し込み勝利する。ところその後雪合戦になってコンサートは散々な結果に終わる。そのとき指揮者で学監のベク先生の取った態度が素晴らしいのです。先生は生徒からユスツス(正義)というあだ名で呼ばれています。「生徒に強制力で従わせるのは、間違っている。まず信頼関係をつくる事が大事だ」という信念をもっており、処分でも「合唱に出演しないという約束を破ったことは間違っているが、友だちを助けて守ったことは正しい」それを実行する。そのあと古い禁煙車両に住む禁煙先生が登場するのだが、どうも正義先生と知り合いであるらしい。先生が不在のとき隠れ家で古い芝居の脚本を見つける。そのタイトルは「飛ぶ教室」といい練習を始めると、ベク先生は急に怒り出し「この上演は絶対許さない」と命令する。果たして「飛ぶ教室」にはどんな秘密が隠されているのか?
▼この映画は昨年ごく短期期間だが恵比寿ガーデンシネマで上映された。わたしが行こうと思っていたら終わってしまい。学校の講師をしている同僚の先生から「なぜご覧にならなかったのですか?」と言われたことがあった。この本の原作者エーリヒ・ケストナーはドイツのドレスデン生まれの人で第一次大戦のあと陸軍の将校になるべく勉強を始める。ところがその後作家に転向する。そしてナチスが台頭してくると執筆を禁止される。その間に書いていたのが本書で最高傑作と言われる「飛ぶ教室」は第二次世界大戦中ドイツで出版された最後の本。戦前の話を映画は現代の話にアレンジしてある。録画ビデオはまずMINさんの所に行きます。
▼午前中は急ぎの仕事だけやって図書館に夕方出かけた。

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May 07, 2005

◇「エレニの旅」を見たが長くて疲れた

▼◇「エレニの旅」1900年代初頭ギリシアからロシアのオデッサに行っていた人たちは、ロシア革命で赤衛軍がやってきたため、着の身着のままで再びギリシアに戻ってくる。そのなかにしっかり手を繋いでいる二人の子どもがいた。それがエレニと将来その夫となるアレクシスだった。所がエレニは両親をロシアで失ってしまったため、金持ちの養父に面倒を見て貰っていた。養父は妻が亡くなったあとエレニを妻に娶ろうとする。だがアレクシスの子どもを宿してしまい、それが判ると養父から殺されてしまうのではと二人は駆け落ちをする。仕事がないアレクシスはアコーデオンの名手だったため、それで生計を立てようとするが、なかなかうまくいかない。やがて友人からアメリカに出稼ぎに行く口を紹介される。エレニは自分が捨てられるのではと恐れるが、それは危惧に過ぎなかった。何せ3時間の映画だから全部ストーリーを書いていたら膨大な量になるので中略する。ギリシアの歴史には詳しくないが、連合国側に加わる。そして隣のイタリアはムッソリーニのファシズムが台頭するので、国内はそれに迎合する勢力も出てきて、演奏をする人間はなぜか無政府主義=左翼と見られていたようだ。演奏をして糊口をしのいでいる人たちが集まるのを嫌った店は閉められてしまう。行き場を失ったアレクシスは仲間たちと単身アメリカに渡航して、後から妻や二人の息子を呼び寄せようとする。ところが妻は左翼の人々を匿った罪状で拘束され牢獄を転々とさせられる。さらに二人の息子たちは政府軍と反乱軍に入って別々の生き方をする。さらにアメリカに渡った夫は妻たちを呼ぶため、市民権を取るため、率先して従軍しおそらく生きて帰れない沖縄慶良間島に送られるという手紙を受け取ることになる。
▼言ってみれば夫と平凡な人生を送る筈だったエレニは、ギリシアが戦争に巻き込まれたために、運命が狂ってしまう。インターネットで「ギリシア近代史」なるものを検索しても出てこない。この映画を撮ったテオ・アンゲロプロス監督の作品は「旅芸人の記録」、「こうのとり、たちずさんで」、「ユリシーズの瞳」、「永遠と一日」を見ているがいずれも難解である。監督が一貫して言おうとしているのは、難民として生きるしかなかった人々(おそらくギリシアでは主流になれない少数民族)の悲惨な運命というものを描きたかったのだろう。わたしが最近みた映画でギリシア近代史を扱ったものは「コレリ中尉のマンドリン」だった。しかし加藤周一や筑紫哲也が激賞しようとも、きょうは午前11時半の初回に行ったら空き席がかなり目立っていた。こういう独りよがりの映画は、善し悪しの情報がかなり早く伝わるから、封切り数日で結果が分かってしまう。単純な見方をすれば「戦争はイヤね」だ。だが3時間はあまりにも長く、途中トイレに立つ人が後を絶たない。映画の芸術性の高さは認めるが、こういう映画を見に来ない人が足を運ぶような映画を作って欲しい。つまり1時間半くらいの作品にして単館上映ではなく都内でせめて5館くらいで上映されないと、監督と一部のインテリ映画評論家だけが満足する作品になって仕舞うことが残念である。
▼ブログにテングサさんが書いていらしたこと。次々と「内なる常識」が明らかになってきます。わたしが思うに一つは労働組合があるのにチェックができていないこと。第二にマスメディアのスタンスです。記者は企業の広報マンではないはずです。となると労使慣行から勤務実態まで事前に知り得て、それを報道しなければならないはずです。ところが事故がおきるまで、そのような事は記事になりません。そして事故が起きても最初は「置き石の可能性」が当局がプレスリリースすると、それを検証せずに書きます。そして失態が次々明かになると、一生懸命記者たちの前で頭を下げている写真を撮ってはせっせと掲載します。この辺がわたしがジャーナリズムに不信感をつのらせてしまうのです。

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May 06, 2005

銀座にある名古屋のみそカツの店

▼メルマガをお送りして24時間。読後感想文はゼロだが、みなさんお元気であろうか?寒いから地に潜ってしまったのか?もう『鍵盤乱麻』などには興味がなくなってしまったのか?まあそんな事はどうでもいい。例え感想ゼロでもわたしは書き続けるのである。
▼昨晩『鍵盤乱麻』の送信を終えて午後11時頃TVのスイッチを入れたら銀座のカツ丼がうまい店をバスツアーで紹介していた。バスに乗っていたのは、本上まなみ、岡田准一が出ていた。カツ丼というやつ大好きなのだが、コレステロールが高くなり、血圧が一気に上がりそうなので一切口にしていない。銀座のカツ丼ベスト4が選ばれたのだが、そのうち後ろの方にみそかつ矢場とんが選ばれた。一度は名古屋に行って名物のみそカツを食べたいと思っていたが、銀座で食べることができるとは知らなかった。見ているとザラメを使うので甘そうだが今度行ってみよう。
▼午前中都内で某氏と打合せをした。名古屋のご出身の某氏はやはり、みそカツはうまいとおっしゃっていた。
▼昨日の朝8時半TBSラジオ大沢悠里の番組を聞いていたら。彼は「僕は現役時代TBS労働組合の執行委員をやっていたが、チェック機能は必要だと思う」とJR福知山線の事故を振り返って持論を披露していたが、的を射た説得力のある発言だった。
▼夜は事務所でパソコン愛好家の集まりがあった。遠くは日野市から星林さんが参加してくれた。どうしてあんなに多くの映画を見ることができるのか秘密を見せて貰った。バッグの中に東芝の携帯DVDプレイヤーを忍ばせていた。なるほど、見習わなければと思った。MINさんも参加されたので、次回の『鍵盤乱麻』例会は6月10日(金)午後6時からMIN氏邸と決まった。詳しくは個別にご連絡差し上げる。「古酒を持参するのでもっとももっと早く飲みたい」とおっしゃるMaさんのような方がいらっしゃるので、それとは別に急遽開く可能性は大だ。寒い一日だった。

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May 05, 2005

◇「ベルリン、僕らの革命」を見る

▼見たい映画を見られないと言う昨日の失敗に踏まえ、渋谷ルシネマ「ベルリン、僕らの革命」を見るため1時間30分前から並んで10番目のチケットを手にいれた。やれやれ。しかし観客はこういう映画は苦手だと言うことなのか入りは60%でガラガラでした。早く並んでソンしてしまったぜ。
▼◇「ベルリン、僕らの革命」わたしたちが買う、ユニクロは中国やシンガポール、GAPはバングラデッシュでつくられている事を知っている。スニーカーもおそらくそれらの国の未成年の少年少女がつくっているに違いない。なるべく買わない方が良いことを知っていてもつい買ってしまう。そういう事が許せないのが、この映画に登場する2人の青年とそのガールフレンドだ。男の一人ヤンを演じるダニエル・ブリュールは「グッバイ・レーニン!!」に主演した。ヤンと男友だちのピーターは二人で大金持ちの邸宅をチェックして不在の時を狙って侵入しては、家具を積み上げて「贅沢は終わりだ」義賊のようなメッセージを残してくるので恐れられている。ピーターの恋人ユールは上記商品の不買運動を店の中まで入り込んでやっているのでこれまた嫌われている。ユールはまた高級レストランでアルバイトをしていて、やって来る金持ちの態度の大きさに辟易としており、仕事中にタバコを吸って解雇された腹いせに高級車に傷をつけてくる。ピーターとバルセロナに2泊3日の旅に行くことになっていたが、交通事故で金持ちの車を傷つけて、借金に追われてアパート代も支払えず、共同生活している二人のアパートに転げ込んでくる。たまたま押し入った家に携帯を忘れて翌日探しに戻った所、金持ちとバッタリ顔を合わせて引っ込みがつかなくなり「誘拐」する羽目になる。いろいろやり取りはあるが50半ばの経営者は、若い大学生の頃学生運動をしていてブンドに関係していたという。疑ったヤンはカマを掛けて指導者の名前を聞くがちゃんと答えられるので、ホンモノだと分かる。経営者はなりゆきでこうなってしまったが、カネさえあれば自由になることができるかと思ったが、大勢の人を雇用していると「責任」が生じてかえって苦痛だし、大金が合っても使い道が分からないとまで言う。経営者は自分の若い頃考えていた事を話していくうちに、ストックホルム症候群ならず、
3人とポーカーまでやる関係ができてくる。そうしているうちにピーターは留守中にヤンとユールが恋仲になっていたことに気付き、誘拐は失敗だから止めようと提案する。経営者も弁護士任せにして貧乏なユールから高額な保障を要求していたことをチャラにする証文を書き、「警察には訴えないから心配しなくていいから」と言い残して車を降りるのだが、3人が寝ているホテルに完全装備の警察特殊部隊がドアを蹴破ぶり、G3A3ライフルを持って突入する。ほんわかとして映画の中でこの場面が一番緊迫感溢れていました。ここから先は映画館でご覧いただきたい。現実に資本主義社会のシステムができてしまっている以上、一人二人の経営者を脅したところで何の解決にもならない。経営者の善意でも解決できない事がたくさんあるという事を知らされる3人でありました。

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May 04, 2005

「現代の戦車と戦闘車両」を読む

▼考えて見るとこの3週間の土日はずっと出かけて自宅にはいなかった。昨日も銀座シネスイッチに行ったことはブログに書いた通りなのだが、疲れていて実は眠ってしまった。ふと気がついたら中国人の俳優の筈が、ヨーロッパ人に変わっていた。つまりオムニバスの2本目になっていたのだ。きょうは日比谷シャンテに加藤周一や筑紫哲也が激賞していたギリシア映画「エレニの度」を見るべく上映開始の11時映画館に着いたのだが、長蛇の列で「お立ち見」ですと係が叫んでいた。3時間もの長い映画をたったり、通路に座って見ると体の具合がおかしくなるので、それを見るのは諦めた。11時半からの映画は近くでやっている昨日のあれしかない。わたしは1000円で見ることができるので、眠ってしまった所を見るべく、再挑戦することにした。見なかった部分を補うには1時間程度ですんだので、最後まで見ないで繋がったところで外に出た。別に裸は一つも出ないが、あまりにもエロティックなので、ご覧になりたい方は映画館に足をお運びいただきたい。大雨の日も、結核になり落ちぶれて安宿に泊まりながら客をひくホア。「最後の服をつくって欲しい」と言う彼女を言い含めて、袖を通してない美しい服を売らずに持っていたチャンは仕立て直して再びホアを訪ねる。「わたしの事憎いでしょう」、「いえそんな、あなたがいなかっら、今日のわたしはありません。とても感謝しています」とひしと抱き合う二…。
▼でも映画の本数を増やさないと批評は書けないので必死なわたしだ。昼食を済ませてマリオンに行ったが、ここも「シャル・ウィ・ダンス」のチケットは夕方まで売り切れ。「オペラ座の怪人」ですらチケットを買うまでに30分はかかりそうなので止めた。みんな晴れて天気がいいのだから郊外のハイキングにでも行ってくれればいいのだ。
▼一昨日の介護の事で、鵜の目さんとMaさんからメールを頂いた。Maさんはお母様の介護の事をご紹介してくださったのだが、Maさんの優しさにホロッとなってしまった。
▼□「ブラジル女性警察」NHKBS7ch4月23日午後10時10分。女性警察といっても先日写真でご紹介したイランのチャドルでH&KMP5マシンガンを背負ってビルを降下する女性警官の事ではない。ブラジルでは夫によるドメスティック・バイオレンスが多いので、そういう問題を扱う女性警察というものがある。女性の訴えがあると、現場に急行して暴力を振るう夫を逮捕したり、告発に基づいて留置場に入れる。もちろん問題は夫を逮捕するだけで解決しない。逮捕しても生活力のない妻は夫の貰い下げにやってくる。そしてその8人中7人までは再度暴力を振るって再逮捕されることになる。暴力のパターンは日本のそれと極めて似通っている。つまり言葉の暴力から始まり、殴る蹴るが始まると女性は身動きができなくなってしまう。それで暴力はなおもエスカレートして行き、骨折や顔を腫らした女性が駆け込んで来る事になる。銃を持った夫がいるという急報で女性署長は小銃に拳銃、ボディ・アーマーまでつけて駆けつけるが、これは凄かった。虚偽の告発があったり、夫を一度告発したものの、再度の取り調べで「暴力はなかった」と証言を翻してしまう女性もいる。刑事は「夫に脅迫されて取り下げる訳ではありませんね」と念をおして「おそらく嘘でしょう」と言いながらも釈放する。つまるところいくつかのの警察の実験的な試みで、日本の断酒会のようなお互いに過去を告白して、自分の行為を恥じることでしか、よくはならないようだ。おそらくブラジルのDVは、経済的な生活不安から事件が多発しているのではないかと推測される。それにしても専門の女性警察があって、DV解決に本格的に取り組んでいるという事は高く評価できると思う。
▼●「学校で教えない現代の戦車と戦闘車両」青木伸生著 並木書房 1800円
 自衛隊の前身は保安隊、その前は警察予備隊と言った。これは憲法上の成約があるという防衛庁の考えで名称だけ詐称していたのだ。その頃戦車は「特車」とい詐称されていた。今でも普通科連隊と詐称しているのがあるがそれは歩兵連隊のことだ。戦車というのは第一次世界大戦の時イギリスで開発されたが、あまりの異様な姿に戦場のプロシア軍は腰を抜かして散り散りバラバラになってしまう。それでイギリスは「これは水を運ぶタンクだ」と言ってごまかしたので、「特車」もまんざら語源からすると誤りではなかろう。戦車と自走砲の違いは何かと問われてもスラスラ言えない。著者によれば「新明解国語辞典」が戦車とは「無限軌道を備えて(水)陸を自由に走り、また装甲火気を備えた近代兵器。タンク」とあり、これが一番正確な定義ではないかという。戦車は万能であるように見えるが、実は太い木などをなぎ倒して行進する事など映画だけの世界で平地でも良いから道が必要だ。移動には列車を使うので幅はその国の列車の幅に制約される。操縦手の視界は極めて狭いので歩兵に近寄って来られると死角ができてしまう。だから装甲車両や歩兵と一緒に作戦で使われる事によってその機能は最大限に引き出される。それにしても平地でリッター500m、悪いと200mとは凄い機械である。図書館の本が終わってしまったので手持ちの本を読んだ。

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May 03, 2005

連続TVドラマ「離婚弁護士」は面白い

▼朝から某市某税理士宅に行く。この方とは古いおつきあいをさせていただいている。経理ソフトが新しくなるので、パソコンも新しくしなければならないというご相談を先週受けた。この方は東京Z共同Kというところに所属されている。ところがここで購入するパソコンも市販の同等品を買えばかなり安く買える筈だ。さらにソフトとか外部記憶装置、無停電装置、そしてNTTのメインテナンス料金までかなり高価なものを買わされてローンを組まねばならない。はっきり言って共同Kは、かなりぼろい商売をしている。同じ経理ソフトでもJ社のものは値切ると10万円くらいになる。しかし一旦顧客データをそれでつくると永遠にそのソフトを使い続けなければならない宿命もある。ハードはわたしが立て替え払いをしてお送りして、本日は設定にお伺いした。設定とデータ移行の方法をご説明して3時間ほどで終わった。お土産に手作りのママレードをいただいた。昨日お伺いしたお宅では庭先で取れたイタリアンバジルを使ったスパゲティをご馳走になった。きょうの方は明日から松本と佐久にいらっしゃると言う。「わたしもこの間いってきました」、とお話したら、「ああブログに書いてありましたね」と、ちゃんとご覧になっていたので多少驚いた。時間通りに終わったので銀座シネスイッチに行った。」
▼◇「愛の神、エロス」1本目は「花様年華」の監督ウォン・カーウァイが撮った作品。次は「嘘とセックスとビデオテープ」のソダーバーグとアントニオーニと3本のオムニバス映画だが、後の2本はどうでもいい駄作中の駄作だ。最初のは「若き仕立屋の恋」だ。60年代の香港、まだ仕立て職人になったばかりのチャンは親方の命令で、得意先であるホア(コン・リー)のアパートを訪ねる。娼婦である彼女は客といちゃついて嬌声を上げているのが聞こえてくる。その間控えの間でずっと待たされる。客が去ってホアの寝室に入ると若い彼は顧客の前に立つという緊張よりも身体の方が反応してしまい、それをホアに見透かされる。ホアはチャンに下半身を裸になるように命じ、彼を手で愛撫し始める。ホアは彼の手を眺めて、「あなたは女を知らない手をしている、もっと女を知って一流の仕立屋にやるのよ。そして今日のわたしの手を決して忘れないで」と諭す。それからというもの、チャンは夢中になってホアのチャイナドレスをつくることに全身全霊を捧げる。ホアとチャンとの間はその後、娼婦と職人という関係以上にはならなかった。しかしチャンの手先には最初ホアに握ってもらった感触を忘れられないままだ。チャンはその後確実に腕を上げて仕立屋としての名声を上げていく。しかしホアは下降線をたどる一方。さらに支払いも滞るようになり、親方は表面的な客に対する愛想とは別に、チャンに溜まっている支払いを取りたてて来るように命じる。催促に行っても用件を切り出せないチャンに、ホアはそれを察して「作ってもらったドレスを売ってお金をつくって」と頼んでどこかに行ってしまう。そして数年後ボロアパートに住むホアからチャンに連絡が入り、「愛人に会うから良いドレスをつくって」と全財産を差し出す。しかしチャンは売らずに預かったままにして置いたドレスを仕立て直す。ドレスが完成して持っていくとホアは重い病気に罹って立ち上がることさえできなかった。そしてチャンに「初めてあった日の事を覚えているか」と尋ねるのだった。この後チャンがどう答えたかは、ぜひお映画をご覧頂きたい。1階の「コーラス」は岩波、文部省推薦映画大好きファンで超満員。わたしはそういうのは嫌いだから入らない。
▼「離婚弁護士」毎週火曜日夜9時8ch、天海祐希が演じる弁護士もの。1は録画したがまだ見てない。しかし2(4月26日放映)は録画して昨晩見た。食品会社の秘書課に勤務している23歳のOL(乙葉)は妻がいる取引先の妻帯者の部長と不倫関係にある。ところが部長の妻(高橋ひとみ・この人がどうして女優なのかわからん)から300万円の慰謝料の支払いを命じられ、「まさか結婚していたなんて」と泣きじゃくる。だが上手な部長はメールや一緒にいる写真を一切残さなかった。天海祐希弁護士はス妻側の弁護士(瀬戸朝香)に告訴を取り下げさせる。ところが部長は取引先であることを利用して圧力をかけ、乙葉を秘書課から食品管理部門に転勤させる。天海は乙葉の弁護は終わっているが見過ごせないので「それは職権を利用した差別行為である」と抗議に行くが、部長や取引先の部長は「証拠がない」と突っぱねる。たまたま喫茶店にいるとき部長が通りかかるので、乙葉が苦情を言うと「たかが秘書風情で男の仕事に文句を言うな」と大声を上げて怒鳴って立ち去ろうとすると、偶然妻も通り聞き捨てならぬセリフを耳にする。天海弁護士が妻の自宅に行って「乙葉を左遷した記録が欲しい」というと、自分もかつて秘書をしていた過去があるからと、協力を申し出る。そしてイベント会場で取引先をにぎにぎしく対応している部長の所に、二人の弁護と乙葉が「不当処分撤回」の通告書と慰謝料請求を突きつけられ、妻からは離婚請求と7000万円の慰謝料を突きつけられ腰を抜かすところで終わる。ラスト部長を後に4人の女性が揃って出て行く所などジーンとくる良質のドラマでした。
▼●「Bウン・ライス・Cafeの玄米・大豆・野菜のレシピ92」WN宣 他共著 インフォレスト 1365円
 表参道ルイヴィトンの近くにある玄米食レストランのシェフSちゃんが調理した作品。Sちゃんは先にも書いた『鍵盤乱麻』の新年会や合宿でケータリングをしてくださった方である。健康志向のSちゃんは玄米食にこだわり、かつ食材を一切ムダにしないから調理が終わってもゴミがでないという逸話がある。この49ページに、よもぎは消化を助け、女性特有の体のトラブルを助けてくれるハーブとして日本でも昔から使われています、と書いてある。ここにある「よもぎ玄米粥」はとても美味しそうだ。1)乾燥よもぎは湯でもどし、刻む。生の場合はゆで、水にさらし、しぼって刻む。2)圧力鍋に玄米ごはんと分量の水、塩を加え、ふたをして火にかける。蒸気が上がったら弱火で5~6分間炊く。3)圧力を抜き、1)とゆで豆を加え、混ぜ合わせる。4)再び火にかけ、暖めた器に盛る。白髭ネギ、よもぎをのせる。とある。詳しくは本を買っていただきたい。ブラウンライスのアドレス

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May 02, 2005

「スクリーンの中の戦争」を読む

▼昨晩書いた介護の事でお二人の方から激励のメールを頂きました。ありがとうございました。インターネットで調べても、老人性脳萎縮症の治療方法はないようです。どうしてなるかという事があるサイトに出ていましたが、脳梗塞がきっかけになる場合があるとの事です。そう言われれば10数年前の冬でしたが、朝ご飯を食べている時、箸を落としたのを母がめざとく見つけてすぐ病院に入院検査してもらいましたが、それが小さな梗塞でした。それから外に出歩いてつき合いや、趣味の集まりから遠ざかるようになり、自分の思い通りにならないとすぐ怒るようになったように思います。おそらくわたしが帰省した折も話の通じない父を敬遠して母とばかり話しているので、子どもと同じ嫉妬心がメラメラと燃え上がるのでしょう。それはなるべく敬遠しないで話に加えさせるよう努力したいと思います。
▼きょう午前中に伺ったお宅でも長女であるご本人が、足腰を痛めているので弟さんの所にお母様を預けているが、そのお嫁さんとおかあさんがうまく行っていないので、冬寒いのに選択が面倒だからウールなどを持っていっても着せてもらえず、洗濯しても早く乾く化繊を着せられているのでしょっちゅう風邪を引いている。さらにこんど施設に入れることになったが、自分が現地に確かめにも行かず、安い外房のアパートを改造したようなお粗末な施設に入れられてしまうようだ、というような悩みを話していました。さらに午後伺ったお宅では福祉の勉強をしている学生さんがいらしたので、老人性脳萎縮症の特別の介護方法とか、ヘルパーの資格をとるとその中で何か特別介護方法を教えてくれるのかお聞きしたところ、やはり特別な事はやらないと教えて下さった。そのお宅でも我が家と同じくらいの年齢のお年寄りを抱えていて、意思疎通では血の通っている人とそうでないひととの違いがあって苦労しているという。
▼29日のオールナイトショーにはお二人が参加されたようだ。しかし眠って仕舞ったとか、よく分からないとおっしゃっているのでもったいない事である。いずれ秘密諜報部員だったか秘密工作員様からご報告があろう。「ライブ・フレッシュ」などスクリーンでもう、二度と見ることができない傑作中の傑作だったのに、もったいない話である。伝え聞く噂によるとパラグアイのNAMさんんも、生活が落ち着いて来たご様子で、映画とか読書三昧の日々をお過ごしのようである。ぜひ近況の投稿をお願いしたいものだ。
●「スクリーンの中の戦争」坂本多加雄著 文春新書 790円
「週刊金曜日」風に言うならば「読んではいけない」本だ。なぜなら著者の坂本は「新しい教科書をつくる会」の理事をしているからだ。だがなおかつコッポラの「地獄の黙示録」はなぜ途中から難解・意味不明になったのかとか、「パール・ハーバー」で感動する困った若者たちなどの分析はおもしろい。ただ後者その対比として「トラ・トラ・トラ」が「良い」として評価されて出てくるのは、ちょっと困る。だがこれはわたしがレンタルビデオで検証してからご報告しよう。彼はまた「明治天皇と日露戦争」もベタ褒めなのだ。これはわたしが中学校時代、学校行事として小諸の映画館まで歩いて見に行ったのを覚えている。歴史的分析でおもしろかったのは、明治維新から10年間、明治政府を悩ませた士族反乱もまた、戊辰戦争から復員して来た兵隊たちの活躍の場を求めて起こした騒動だ。その最大のものが西郷隆盛の西南戦争で、発端になったのは征韓論だ。復員軍人の不満を外征によって発散させる。攻められる方はたまってものではないが、そのくらい国家にとって、戦場という究極の非日常の世界から帰ってきた大集団を抱えるというのは大変なことだ、という分析はおもしろかった。さらに本書では「タクシー・ドライバー」にかなりの紙数を割いているが、その部分はかなり納得ができる。

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May 01, 2005

二つの離婚話

▼昨夜と父と大げんかをしてしまった。きっかけは3日前に遡る。彼が愛用している腕時計の腕皮についている金具が取れてしまったことだ。母にそれを預かって近くのジャスコに行ってみたが売り場が見つからなかった。したがってわたしは東京に持ち帰り修理して持ち帰る約束をした。それでも父は24時間腕時計を離さない人なので、「腕さ寂しい」と訴える。とりあえずわたしのつけているものをつけたらどうかと提案したが、「人のものなぞいらない」とはねつける。夕食の時にビールを飲んだとたん急に攻撃的になって、わたしの聞くに堪えないような悪態をつき始めた。「ふてえ野郎だ」、「その目つきは何だ」、「態度がでかい」と行って罵り始めた。わたしは預かった時計が見つからないのでカバンを逆さにして振って調べ始めたら「当てつけをするな」、「妹が持っていった筈だから電話せよ」、わたしが預かって見つからないから探している最中だ、というと「なければ自宅に電話しろ」と大声を上げる。「だって一昨日ここに来たのに、自宅にあるはずはない」というと、隣近所に響き渡るような大声上げて「うるさい、生意気」をくり返す。
▼反論しても、謝ってなだめようとしても激高するばかり。わたしは缶ビールを2本ほど飲んでしまったが、仕方なく母とジャスコまで時計を買いに行くことにする。車に乗り込むと「戸は締めて家に再び入れないからそのつもりでいろ」と捨て台詞を投げつけられる。父が今までつけていた時計も安物。もしベルトを交換しても、ベルト代金が770円だからプラス220円で、今のものが買えてしまう。しかも腕時計をしていても母に「今何時だ!」と怒鳴るように頻繁に時間を聞きただす。父の場合、老人性脳萎縮症というのが正式名称、似たようなのに痴呆症、アルツハイマー症があるがそのいずれとも違う。現在はまだらぼけの状態。昨晩はわたしの人格まで大いに、傷つけられたので午後10時頃の新幹線で帰ってしまおうかと思った。そうしたら母が可愛そうだし、思いとどまった。まだ寝たきりでも、病気もちでもないのだが、カネと時間を使ってわざわざ疲れに来て、介護の一歩とはこんなことかと情けなくなる。そして翌朝は昨晩の事をすっかり忘れたように「お前こんな所に来ているなんて、よほどヒマなのか」と平気でいうのでかなり落ち込んでしまった一日。
▼また親戚や近隣で離婚話が二つほど持ち上がっている。一つは人も羨む3世代同居住宅をつくった家での話で話の主は3世代目の夫で、突如離婚して東京のパチンコ屋で働くと言いだした。妻は小さな子どもを3人抱えていて自活できない。2つ目は親と同じ敷地内に豪華な別邸を建てて貰ったばかり。結婚した時も家業の農業はやらなくても良い、という条件だった。夫の父は同じ敷地で農業を手広くやってい大金持ちだったがガンを宣告され、農業を縮小せざるを得なくなったとたん、農業を手伝え、家のカネを払えと言ってきたので、今朝近隣に「実は離婚することになった」と挨拶に回ってきて、みんな驚いていた。いずれも財産やカネを守るために、異質な者は排除されるという論理ではないかと思う。

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