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May 11, 2005

森達也監督の「A」を見る

▼昨日は会議が3時間、終わった後の飲み会が4時間でした。飲んでいても仕事の話の延長になってしまうのは、給与生活者の悲しいさがでしょうか。
▼前回のメルマガでご紹介した「戦争請負会社」が事件として現実のものになってしまいました。この本の巻末に世界の傭兵会社のWebサイト一覧がでていましたが、うっかりコピーするのを忘れてしまいました。「Hart Security」では検索しても出てきません。斎藤昭彦さんは習志野にある第一空挺団の出身だと言われています。この第一空挺団とは首相直属の部隊で、首都東京を守る事が第一任務なのですが、落下傘を使って敵地奥深く侵入する事を得意としています。
▼なぜかみそカツで盛り上がっています。そのみそカツの作り方はこちらです。以下夜に続く。3時間近いレンタルビデオを2分割して見ていますが今晩あたりはご報告できると思います。
▼昨晩のHP研究会でジャーナリストのM氏は、かつて関西支局に勤めていらしたので、あのJR福知山線の事故のあった線路は貨物船ではなかったかと、指摘された。客車と旅客では線路の土台に作り方が違って振動が激しいのだという。またこの事故に関するM氏の指摘は次のサイトでご覧になることができる。ぜひ感想を高地までお聞かせ頂きたい。
▼前から見たいと思っていた、森達也監督の「A」が何と我が家の一番近いレンタルショップにあった。この映画の事は過去にNAMさんがメルマガで1回、水玉さんがレインボーダイアリーで1回取りあげて下さっている。わたしたちが見ているオウムの姿は、マスメディアのフィルターを通したものだ。地下鉄サリン事件や坂本弁護士殺害は彼らオウム真理教のやったことに間違いはなかろうし、そのことを肯定するつもりは毛頭ない。dさが松本サリン事件では、関係のない河野義之さんを警察発表を鵜呑みにした記者たちによって容疑者にされている。こういった冤罪事件では先入観を持たせるために警察のマスメディア操作が行われる事が多い。このフィルムは我孫子市に住んでいる森達也監督が18ヵ月に渡ってオウムの内部に入り、荒木浩広報部長の動きを中心にして撮影されている。麻原の公判が始まってから上九一色村のサティアンの取り壊し。わたしの住んでいる近くにあったオウム亀戸道場の退去などが克明に記録されている。この映像で見る限り荒木はどこにでもいる普通の人に見える。
▼特徴的な出来事が3つある。一つは亀戸道場から出ようとしたとき、公安警察に包囲され、動けなくなる。メンバーの一人が姓名を名乗るように要求されたとき、拒否して粘っていると彼が押し倒れたにも関わらず、公安警察は彼に覆い被さるように倒れて、公務執行妨害で逮捕起訴される。怪我をした彼は救急車で運ばれ、警官はパトカーで運ばれる。幸いその場面を克明に撮影していたビデオが証拠として採用され、彼は釈放される。二つめはマスメディアに働くテレビ局なのだが、荒木が取材をされたくないと言っていてもテレビカメラを廻し録音しようとする。取材には手順を守ってくれと言っているにもかかわらず、取材して報道する義務があるとしつこく粘る。3つ目はあちこちの施設を退出するときの住民たちの言動である。みな一様に「いやに物わかりのよい大人顔」をして、「危険だ」、「一言で良いから謝罪しろ」と詰め寄ってくること。たしかにここに登場するのはオウムであるが、昨今の日本中で蔓延しているPTAという名の名札をつけた自転車部隊、たんに早朝の登校誘導なのに自作のIDカードに顔写真まで貼っているお母さんたちが増えてきたこと。さらに「子ども110番」というステッカーを貼った家ばかりでなく、トラックに貼っている組織。これなど完全に警察国家のシステムに組み込まれる事を、嬉々としているようにしか見えない。この「A」は森監督はオウム中から外を見る事にポイントを置いているが、実はわたしたちがマスメディア、公安警察・町内会に組織された人と同じ姿と目になっていることにふと気付くのだ。

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