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June 30, 2005

◇「スピーシーズⅢ/禁断の種」を見る

▼きょうから移動になりますので、日曜午後まで更新はできません。投稿される方はなるべく「読者のひろば」、ブログのコメント欄にお願いします。
▼「七夕の短冊」へのご応募もお待ちしています。現在まだお一人だけです。
▼Web創刊記念日のヒット数予想クイズは以下の方に応募いただいています。締めきりは日曜日夕方まで延期しますので、大勢の方のご応募をお願い致します。
ひつじねぇ 72832
コスモス
 まったく想像できませんが、73800という数字を予想します。
星林    80021
ハッチー  73600
水玉文庫 72330
水衣    74567
▼学校の講師控え室の会話、先週は血液型だった。イギリス人のK先生は、「日本に来たばかりのとき、みんなに血液型を聞かれたので不思議に思った。イギリスでそんな事を聞かれたことは一度もなかった」という話だった。そして昨日はレーニンの死体保存の話から海外埋葬事情になった。イギリスでは、カトリックは土葬を希望するという。だがどこも土地の事情で思うに任せない。だから棺桶が積み重ねられるようにかなり深く掘って、死ぬ度に次々その上に重ねていく。アメリカも事情は同じでああいう、棺をしずしずと下ろしていく厳かな埋葬風景は、現実には映画の中だけなのだという。
▼若貴問題で「週刊文春」と喧嘩している「週刊新潮」7月7日号の見出しを見ていたら「赤旗」と握手した「ホリエモン」という記事が出ていた。書店でさがしたが、まだ一週間前のものしかなかった。それでライブドアのサイトをチェックしたら、次のようなサイトが新しくできていた。ついでに共産党中央委員会のサイトをみたら、かなりシンプルになって、記事を検索していくと、見出しも含めて「有料」になる仕組みになっていた。ライブドアにすれば身内だけで見るよりもより一般の人に見られるという事と、経費節減のアウトソーシングとも言えるのかも知れない。ただし記事が面白いかどうかは、まったく別問題である。
▼◇「スピーシーズⅢ/禁断の種」わたしはこの映画でエイリアンのサラを演じる、いかにもハリウッド女優というナターシャ・ヘンストリッジが好きで、今までのシリーズは全部映画館に通っている。さて今回、サラは死んでしまい軍用車で遺体を運ばれるシーンから始まる。ところが移送中死んだと思ったサラから2個の卵から産み出され、3日で10歳くらいのスピードで急成長を遂げる。先に産み出された男は死んでしまい、DNAを研究している教授によって解剖に付される。ところが後から生まれた女の子は、先に地球に来ている筈のもっとも優秀の男性のエイリアンを捜して行くというお話。そこに大学の核融合実験施設が絡み、エイリアンのDNA研究の成果を先取りしようとしていた、学部長や教授は失敗して次々と彼らの餌食になってしまう。今までのシリーズにあった美しさは全くなくなり、エイリアンの死体や解剖シーンだとか、これでもか、これでもかというもう吐き気がするほどのグロいシーンの続出。たまりません。

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June 29, 2005

「帝政民主国家ロシア/プーチンの時代」を読む

▼こう毎日暑い日が続くと、読書しようという気持ちが涌いてこない。電車の中でもぼけっとして、家に帰っても新聞、雑誌を見るだけだ。この間見たビデオは、どうでもいいような「バッド・ボーイ2」、「レジェンド・オブ・メキシコ」だ。
▼●「帝政民主国家ロシア/プーチンの時代」中村逸郎著 岩波書店 3000円
 プーチンになって何か変わったのか?140年も前に建てられ、崩壊の危機に曝されているボロアパートに住む人々が出てくる。部屋の構造というのが、日本では考えられないもので大きな部屋の中に3つの部屋があり、ドア、キッチン、トイレ、バスは一つだけ。しかも二つの部屋はくっついており、他人の部屋を通過しなければ出入りできない。暖房するパイプも老朽化して、使用料を払えない一軒があると、パイプをカットされてしまう。だから直列になっは、自分の職務を特定できない。だから住民たちからこのような苦情が持ち込まれても、ほとんどが権限外の余計な仕事だと思われる。だから住民が持ち込む問題を解決するのは、役人本来の仕事ではなく、私情で便宜を図っているという意識が強い。そこから役人の汚職や賄賂がはびこり、行政責任を忘れ、公私混同の振る舞いが顕著で、国家的な義務や民衆への奉仕といった気持ちは希薄になる。そこでプーチンへの直訴という方式が採られているが、ある人が相談に行ったら厳重な身体検査の後出てきた面接官は「あなたを手助けできるのは、機関銃だけです」という答えが帰ってきたので絶望的な気持ちになる。訴えに行った女性は「わたしたちにテロリストになるよう促している」と感じたという。プーチンになったけれども日常生活から派生する問題を解決する法的なメカニズムが確立していないところに、自治体の行政機能の低さが加わっていることが問題になる。本書によれば地方から中央が吸い上げる税金の率も日本より格段に高い。そして再配分するとき、プーチンの競争原理を導入していて、毎年毎年その自治体が査定対象になり、悪ければ翌年は支給ゼロになってしまう。さらに地方からの税金がきちんと100%納入される保障もない。気のあった友人だけで固められたプーチン体制は、振興大手石油資本ルコイールなどと癒着して、儲かる投資だけに邁進していく。
▼ゆうべ「週刊アスキー」7月5日号を読んでいたら、とても面白いナンセンスマンガを見つけてしまった。データベース「HAIJI]をご覧下さい。

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June 28, 2005

「戦争請負人・イラク民間軍事会社の実態」を見る

▼「死の棘」は明日水曜日深夜NHKBSで放映されるようなので、興味のある方はご覧頂きたい。土曜日夕方から左目が真っ赤になってしまった。何か集中してやっているとき血管が切れてしまうようだ。タケシの番組でははないが、似たような症状で「放っておくと大変な事になりますよ」というのがあったと、家族に脅されたので、午前中の仕事が一段落したあと、近所の医者に行った。実は人間ドッグの診断書にも、「ある症状」がでているから眼科にかかるよう、注意事項が書かれていた。いずれ行こうと思っていたので近所の医者に行った。午後3時からの診断で20分くらい念入りに見てくださった。それによると、赤い目は表面の血管が切れただけで、何も心配はいらない。診断書に書かれているのは加齢で誰でも出る症状だ。ほんの少し白内障がでているが、心配だったら1年に一回くらい来てくれれば良い、と言うことだった。上記「放っておくと大変な事になりますよ」を先生に話したら、「エッ誰がそんな事言ったのですっか?」とそういう下らない番組はご覧になっていないようだった。
▼日曜日の「義経」「義仲の最後」を見たが小池栄子が巴を演じて、ただ目を大きく広げているだけで、演技なんかできないから、もうマンガの世界だ。TVでは義仲が頭を矢で射られ続いて、今井四郎が刃を口に入れて死ぬ。だが「平家物語」の原作では、今井四郎がここで防戦しているから殿は首を取られないように、「あの松原で先に切腹を」という。ところが義仲は馬もろとも薄氷の張った田んぼに嵌って動けなくなってしまう。首を取られてしまったので、今井は「日本一の剛の者の自害する手本」と言って太刀先を口に含んで、馬より逆さまに飛び落ちる、のだ。(小学館、新編日本古典文学全集46巻「平家物語」2の182P)だが「義経記」(ぎけいき・岩波日本古典文学大系)は違う記述になっているかと思ったが、義経は義仲と直接対決はしていないので、その記述は出ていない。どうもNHKの大河ドラマは手抜き、もう二度と見るまいと思った。
▼「戦争請負人・イラク民間軍事会社の実態」NHK26日夜9時。番組後半にラムズフェルドは「戦争のアウトソーシングをするときだ」と語る。何故か?公表されているだけでアメリカ兵はイラクで1500人ほど死んでいる。これはアメリカ国籍を保有している白人だけだという説もあり、死者の実数はその3倍くらいになっているらしい。ベトナム戦争当時、国内で反戦世論が盛り上がったのは、一つには米国兵の死者が増え続けたことにある。だからこのまま続くと反イラク戦争の世論がアメリカ国内で盛り上がりかねない。兵士の場合死んだり怪我をすると、傷痍年金だとか遺族年金の面倒までみなければならないので割高になる。だから技術的に優れている民間軍事会社(PMC)が登場することになる。番組には場所を知らさない、経営者の顔を写さないという条件でイギリスのPMC経営者ジョンが登場する。朝で時間がないのでテクニカルの部分は省く。ジョンは1日12万円で請け負い、「兵士」には7万円が支払われる。差額4万がジョンの懐に入る。訓練が激烈を極め、射撃訓練の他に、負傷した兵士の模型を使って出血多量の救急処置の練習まで入る。イギリスやフランスの外人部隊にいた人々が、なぜPMCに行くのか。それは中学を卒業したあと10年も兵士をやっていると、「それ」しかできない人間になっていることだ。今更民間の会社に就職などできない。一ヶ月の任務で約200万円。首を斬られたり、死ぬ事はこわくないか?人を殺す事はイヤではないかとの問いに、一人は答える。「怖いし、行きたくもない。だがこれしかないんだ。」さらに驚くべき事は南アフリカでは失業率は40%にもなっているので、アパルトヘイトがなくなって、誰でも平等に就業チャンスが増えてから、軍隊にいた白人の失業が増え、彼らがこれに応募している。さらにこちらは一日1万円と言う安さだ。現地に行ってホテルに泊まっていて自爆テロにあって頭を負傷し、右手、右足の指を失い、さらに身体に数ヶ所の重症を負った男性は、新聞のインタビューに答え「イラクには行くな」と訴えたところ、「行くにはどうしたらいいのか?」と言う問い合わせが150件もあったというので驚く。
▼地球規模で貧富の格差が広がっているなか、アメリカやイギリスは国家というシステムを使って格差をさらに広げる。貧しい人たちを制圧するために、失業した人たちを兵士に仕立てて戦場に送りこむのである。このところをしっかりおさえておかないと、日本でも食えない若者が自衛隊に入って、戦場に送りこまれる事が加速していくであろう。*これは今晩午前零時からNHK地上波で再放送される。

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June 27, 2005

小栗康平監督の「死の棘」を見る

▼◆小栗康平監督の「死の棘」を見る。90年に作られた映画。外出ついでにTSUTAYAに寄ったらあったので借りた。本では著者は新小岩の跨線橋近くに住んでおり、出版社は水道橋という設定になっている。映画で愛人を演じた木内みどりは柴又の辺に住んでいるようだった。妻を演じる松坂慶子は岸辺一徳を執拗に責める。通常の会話をしていたと思ったら、急に「愛人に何をプレゼントしたか答えろ」と迫ってくる。もしそれにまともに答えたら、次々と質問を繰り出して収拾がつかなくなる。見舞いに訪れた愛人に、「本当に憎ければ目の前で殴って見せろ」と夫に迫るのは、もう狂っているとしか言いようがない。時々回想場面で制服を着た部下や、特攻ボート、少女時代の別れが登場するが、これは原作だけ読んでいても分かるまい。最後は松坂は精神病院に入退院をくり返し、「本当に治るのだろうか」と夫に語りかけるところで終わった。単に一途に愛しすぎるとこういうことになるのか?そうとも思えないのだが、松坂も岸辺も体当たりの演技だった。
▼◇「大いなる休暇」カナダのケベック州沖にある小さな島は人口122人。本当は漁師町なのだが、大した収穫もないので、島民たちは生活保護でかろうじて暮らしている。だがそれも半月ばかりで食いつぶしてしまう。そんな時プラスティックの処理工場の建設話が持ち上がる。ただしその条件というのは、島に医者がいることが最大の条件だった。町長が本島に警察官となって就職してしまって、空席は別の人間が変わることになる。新町長はケベック州の医者にDMを送りつける。しかし誰も相手にしてくれない。たまたま警察官をしている元町長の検問にスピード違反で捕まった医師を言い含めて、試しに一ヶ月間だけ島に行くように手配する。それからというもの島民たちは、医師の機嫌をとるために躍起となって、電話の盗聴からレストラン若い女性の手配、やったことのないクリケットまでやってみせる。しかしプラスティックさらに難問が突きつけられる。それは誘致資金5万ドルと、島の人口が250人以上が必要だというのだ。島民はそれらを解決するために、さらにない知恵を絞る。人間にとって大切なのは自分の力でカネを稼ぎ出して食べて行くという事が、人間の尊厳を守ることにとってとても重要なことであると思う。銀座シネスイッチ。
▼「ハンガリー動乱」NHKBS25日夜9時。ハンガリー動乱は一部に「反ソ暴動」であると何十年も云われ続けてきた。しかしこの50年代に起きた「動乱」というのは、ソ連に追随した新政権に自由を奪われた人々が、元首相のナジを全面にたてて、自由の復活を願って行動したものであることが分かる。動乱を見たソ連政治局フルシチョフやジューコフ元帥らは即弾圧すべきだという方針をだす。ただ一人ミコヤン副首相は現場に行って確認すべきだと主張し、政治局の会議でそれが受け入れられ、彼が現地に赴く。ところがナジを全面にたてた事で、国民の要求は最初戸惑っていた首相は、一つひとつ要求を受け入れようとする。ここからは映像を見ていたわたしの推測だ。秘密警察はそれまで、言論の自由を要求していた人たちを拘束しては拷問や殺害をくり返していた。首都の国会前広場に集まって要求を叫んでいた市民に屋上から、何者かによる機関銃の一斉射撃がくり返される。おそらくそれは危険を感じた秘密警察であろう。かれらはソ連と裏で繋がっていて、ソ連介入のきっかけを作ったのだ。市民は秘密警察の本部に押し寄せる。包囲して手を挙げてきた警察官たちに、いままで不満が高まっていた市民らはリンチや殺害をくり返す。(おそらく市民の中にも秘密警察が紛れ込んでいた)そこでソ連は危機感を募らせて数百台の戦車と2万人の兵員を投入する。当時大学生だった男性の証言は最後に「今ソ連は崩壊して一応自由になったようだが、わたしたちが求めていた物とはなにか違うように思う」と呟く。もう一人まだ未成年だった女子学生はPPSh(シュパーギンマシンガン)を持って腕に負傷しながらも勇敢にソ連軍と戦い、死刑判決を受ける。一緒にいた女子学生は死刑になるが、彼女は未成年だったため12年の投獄の後釈放となる。現在67歳の彼女は「誠実に生きたて死刑にさせられた、彼女の事は忘れないし、その気持ちを大切に生きたい」と意志の強さの片鱗を伺わせる顔でしゃべっていた。ちなみにナジ首相はソ連に拘束されて連行され、死刑にされる。
▼昨日コーヒーメーカーが壊れてしまい、予約しておいた秋葉原の店まで行った。長いつき合いになるUさんが最後に「高地さん実はわたししばらく店を休むことになりました」という。聞くとご両親の介護をしていた弟さんが倒れてしまい、彼が仕事を休んで(先見えないので実質退職)家族を残してふる里山梨県韮崎に帰るのだという。おそらく彼は50歳ちょっと前くらいだと思うのだが、子どもさんが学校に行っているので単身帰るのだという。どこも最後は結局家族の身にかかってくる。わたしが時々介護日誌を書いているのも、読者のみなさんもいずれやれねばならない事である。老衰したり介護が必要になってくる過程は千差万別である。一つの実践例として参考にしていただければ幸いである。
▼「戦争請負人」NHK26日夜9時も見ているが時間がないので明日書く。

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June 26, 2005

中村彰彦の「修理さま雪は」を読む

▼金曜日から父の錯乱が始まってしまった。わたしは東京にいてなにもできないが、妹と義弟が一晩引き取ってくれて、昨日は神経系の病院に連れて行って戻ったら、「いつまでもここで世話になっているわけにはいかない」、と言ってフッと出て行って徘徊してしまう。夕方暗くなる直前に見つかったのだが、3時間くらい親戚縁者、近所の人まで巻き込んだ、大捜索になってしまったようだ。
▼パソコントラブルだが、このパソコンは3年ほど前にも一度見たことがある。そのときは応急措置をして、「データーは毎日バックアップして、すぐメーカーに出した方がいい」とアドバイスしたのだが、そのままになっていたらしい。データ救出は前にも書いたが、大塚商会で1ギガ1万円くらい(調査費別)でやってくれる。この場合60ギガあったからパソコンが、軽く3台は買えてしまう計算になる。電話ではHDDのような気がするし、クラッシュしていたら、大塚商会に行っていただくしかない。だがどうしても大事なデータだというので、「とにかくできるかどうか持ってきて」ということになった。メーカー製のパソコンはどうしてこうも、分解がわざと難しくしてあるのだろう。依頼主は「データが救い出せれば壊してもいい」とおっしゃって下さった。HDDに辿り着くまでにかなり時間を要した。ようやくHDDを外して、マスター設定をスレーブにする。そして自分のパソコンに接続して、約2時間でデータを救出することができた。
▼「修理さま雪は」中村彰彦著 新潮社 1300円 先日菅原文太の番組に登場した作家だ。経歴を見ると文藝春秋の編集者で平成2年に作家として独立したとある。本書は表題の神保修理という、会津の家老神保内蔵助の嫡男と、彼に殉じた妻雪子の生き方を描く短編からなる。修理は主君容保から将来を嘱望されて長崎に留学している。ところが大政奉還になって、徳川慶喜に結果として裏切られてしまう。ところが大阪城内に取り残された会津藩士たちからは、修理は内府公に逃亡を囁いた人物として、「刺すべき」対象にされてしまう。結果として2月13日三田の会津屋敷で切腹を命じられて果てる。それは享30の時だった。本書には会津の落城のとき、主君とともに戦った6つの逸話と、実在する女性たちの生き方を紹介している。なぜ会津の人たちが、「負ける」と分かっていても主君とともに戦ったのか?それはおそらく日本人の心に共通している、一度自分の心に誓った事を貫き通すというメンタリティではなかったかと思う。本書で始めて知ったのだが、白虎隊とは(16,7歳)、朱雀隊(18~35歳)、青瀧隊(36~49歳)、玄武隊(50歳以上)となっていて、さらく女性は娘子軍(にょしょうぐん)を組織していたことだ。そう言えば小学校高学年を担当した教師がこういうのが好きだった。歌は「臣子の務めはこれまでと、いで潔く死すべしと、枕並べて、快く、刃に打ちし物語り、これぞ会津の落城に 伝えて 今に 美談とす、 散りたる花のかんばしさ」というのを覚えている。なぜ長野で福島の白虎隊なのか、今ひとつ分からない事もあるのだが、昭和20年代後半は三橋三智也のものとか、古賀政男のとかいろいろ流行していたのは事実である。

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June 25, 2005

編集会議の夜のバカ騒ぎ

▼パソコントラブルに見舞われた読者とメールでやり取りしているうちに、データ救出を頼まれた。結局パソコンは直りそうもないので、きょう土曜日午後からご家族3人で我が家にいらっしゃる事になった。我が家はメチャメチャなので、大急ぎで片づけをしなければならない。
▼昨日編集会議のあとの飲み会に、いつものように遅れてやってきた男がいた。この男はスーツを着たまま、食肉加工をしていたと言う伝説の人である。(食品衛生法上そんなことは現実には不可能)伝説は伝説で、彼によると絹の靴下を穿いていて、電気洗濯機に放り込まれて1回でボロボロになったとこぼしていた。「絹の靴下」と言ったのでわたしがフィンガーアクションをしたら、数人が反応した。そう夏木マリがデビューした「絹の靴下」である。続いて掌を下に向けて振って見せた。すぐこたえられる人はいなかったが、これは同じ時期にデビューした安西マリアの「涙の太陽」だ。当時そんな手振りをしながら歌う歌手がたくさんいたっけ。そして歌は段々遡って行く。青木光一の「柿の木坂の家」、三浦光一の「踊り子」はMaさんが歌い出した。ディックミネの「野球小僧」、田端義夫の「別れ船」etc,etcわたしはなおも挑発する。会津白虎隊の歌もMaさんは歌う事ができた。ならば官軍の行進曲は?あの「宮さん、宮さん」ではない、右翼の街宣車や自衛隊の行進曲にも時代錯誤で良く演奏されるヤツだ。では日露戦争の時乃木将軍とステッセルの会見をうたった、「水師営の会見の歌」は?さらに日中戦争の時の「上海だより」はなどと滅茶苦茶な馬鹿騒ぎをして解散したのであります。於:弁天町プラザの居酒屋にて。
▼まともな話は夕方まで待たれよ。

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June 24, 2005

鳥尾敏雄の「死の棘」を読む

▼ここ数日蒸し暑い日が続くせいか、身体がだるい。ならば飲まなければ良いのかと思って2日飲まなかったが、それほど顕著な変化はなかった。7月15日の飲み会で「浴衣の着用」と書いたら、「古いものしかない」とおっしゃる方がいて、何度もメールをやり取りしていくうちに、最終的に「ビキニの水着」ということになった。これはわたしが希望したのではなく、先方からそうおっしゃったのである。
▼サマワの自衛隊高機動車が襲撃された。インターネットの原発の機密密情報が流れたとか言って大騒ぎしている。前者でいえば自衛隊車両がイラクにいて、対米協力をしていることが問題にされない。後者では原発に「機密がある」ことが問題にされないのは何故か?そしてパソコンが悪いことになる。アメリカのカード情報流出にしても、その管理体制が問題にされず、インターネットは怖いという話になってしまう。兄弟喧嘩で弟が兄を文化包丁で刺し殺した事件だが、こいう事件は多発しているにもかかわらず、「文化包丁禁止令」は中々できない。
▼土曜日の朝日別刷り「be」に伊藤千尋記者が「愛の旅人」「寅さんとリリー」としてに出演した「リリーの軌跡」を追っていたが読ませた。昨日は折しも沖縄の日本軍による組織的抵抗が終わった日という事で、あちこちの新聞が1面下のコラム欄でこのことを書いていたが、記者の筆力がもろに出てくる。「エレニの旅」で夫からの手紙を読んでいる中で「沖縄戦に参加することになる」事を書いた新聞もあったが、せっかく良いテーマなのに勉強不足で突っ込みがたりない。その点日経の「春秋」は「ベルリン陥落1945」(邦訳、白水社)で「侵略への復讐に燃えたソ連軍が、敵国ドイツ国内に進撃して、首都を落とすまでの…」で始まるが、読む物をその場に置き換えるような、場面展開である。「エレニ」で引っ張った人は、小説をあまり読まない人らしく、結論がこの新聞に見られるように短絡的で深みがない。
▼朝日で伊藤千尋記者は奄美大島加計呂麻島呑之浦にベニヤ板でできたボートに爆弾を積んだ特攻艇「震洋」の基地があった事を書く。この小説を書いているのは鳥尾敏雄だ。夕方さっそくインターネットで在庫を確認した上で図書館へ行った。それは新日本文学全集に入っている。収納してある場所が分からなかったので整理番号「31-544283」というとNAMさんに背格好がそっくりの女性が、親切にその場所まで案内してくれて探し出してくれた。伊藤の記事によれば「死の棘」という作品なのだそうだが、所蔵されていた鳥尾の5作品を読んで概要が分かってきた。鳥尾は現地で海軍中尉をして150人ほどの特攻隊員を率いていた。ところがふとしたことから、となり村の少女Nと相思相愛の仲になってしまう。少女は彼と逢うために険しい海岸づたいの道を夜中に5kmも歩いてやって来る。近道をするためには満潮のとき海没してしまう洞窟を通ることさえいとわない。またここはハブが出る危険もある。中尉も夜中に彼女と逢うために脱出するのだが、兵士たちは見て見ぬふりをしている。そして8月13日夜、全員に出撃命令が出る。中尉は少女に海軍士官だけが持つ事を許されている短剣を渡す。少女には「これは演習だ」と言って安心させるのだが、少女は死に装束に身を包んで、喉を突き刺して死ぬために海岸に正座して見送る準備をする。
▼結局2日待たされたが、「敗戦」になって出撃命令は撤回される。ここからが「死の棘」の描写になる。愛し合った二人は戦後結婚し、二人の子どもをもうける。ところが夫に愛人がいることがわかり、彼女は狂乱してしまう。どうみても神経症としか思えないのだが、愛人との関係を追求する妻は、特高の拷問のようだ。まわりを囲って逃げ道を塞ぎネズミを追い込む猫のように執拗である。むかしこれに似た友人がいたが、こういう終わりのない追求をされたらたまらないなーと思う。最終的には子どもたちも巻き込んだ「カテイノジジョウ」と称する、追求劇と広がっていく。いかに深く愛し合っていても、一つ歯車が狂ってしまうと、家庭が警察の取調室のようになってしまうのだ。「長谷川四郎集/鳥尾敏雄集」新日本文学全集28巻 集英社 380円
▼『鍵盤乱麻』Web上に七夕の短冊を作ります。場所は現在開店休業中の「携帯短歌欄」です。みなさんの願いごとを、一筆お寄せ下さい。

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June 23, 2005

JRのレール幅について考える

▼クイズには数人の方がご応募下さっています。ありがたい事に予想を大幅に上回っていますので、ヒントを提供します。現在のアクセス数は一日に少ない日で30件、多い時で60で、平均50件程度となります。従って一ヶ月1500人、2ヵ月後ですから3000位の範囲に行くのではないかと思います。毎朝これを書くのに必要な時間は、およそ1時間、読まれるように、あるいは面白い内容になるよう努力していはいるつもりですが、それが実態です。本当は今週末から介護帰省をする予定でした。ところが昨晩母から電話があって、梅の実を採取して欲しいので来週にしてくれというので、1週間繰り延べしました。
▼実はJR福知山線の脱線事故で、一番肝心な事が論議されていない、という指摘が「週刊金曜日」6月17日号に出ていた。それはレール幅の問題だ。日本の鉄道は4種類のレール幅がある。先日公開された「交渉人真下正義」でもそれをヒントにした列車が登場するのだが、現実にそんなものを作ることなどできない。JRの在来線は狭軌の1067m、関西の私鉄は標準軌の1435mで、関東の銀座線、丸の内線、大江戸線もこれと同じだだ。ところが三田線は1067m、京成に至っては旧線が1372m(京王と都営新宿線も同じ)で相互乗り入れをする路線は1435mだ。この指摘ではJRの在来線のレールは乗客から見てどこにあるかと言えば、座席に座った時、足の位置にレールがあるのだという。これを読んでわたしはとても怖くなってきた。つまり車体の幅が福知山線の場合2900mだというから車体はレールの1067を引くと3分の1しかないというとても不安定なシロモノなのだ。
▼いまさらJRはレールを替えることなどできないから、ずっとこれをやってきた。車両の幅は法令により最大3mに決められている。さらに鉄道上に確保すべき空間を建築限界というのだが、こっちは3・8mとなっている。ここでわたしは最近列車とホームの隙間に目がいくようになった。以下想像で書くのが、わたしは列車の専門家ではないので、詳しい方がいたら教えて欲しい。つまりJRは輸送力増強という名目で車両の幅をめいっぱい広げてきた。だから首都圏のプラットホームの改良工事を見ていると、列車とホームの隙間がなくなり、擦れるくらいになってきた。いやそのために、ホーム下げて改良しなければ、列車が通過できないくらいになってしまったというのが正しいだろう。JRの首都圏を走っている列車は、軌道の幅に比べて頭でっかち(差別用語かな?)になってそれ自体がカーブでは不安定な要素になっている。だから輸送力増強と安全運転を考えるならば、レール幅を広げない限り安全は確保できないという事だ。
▼この間見た録画ビデオ。「下妻物語」、「コールドマウンテン」、「風とライオン」、「マーシャルロー」とくに最後のは911に似ていると言われているが、これほど酷い民族蔑視を平気で描くというハリウッドというのは、恐ろしいところだ。

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June 22, 2005

NHK「菅原文太長靴の旅」を見る

▼土曜日のNHK教育TVで午後9時から「菅原文太長靴の旅」というETV特集をしていたので録画して見た。菅原は言うまでもなく東映で「仁義なきシリーズ」でヤクザを演じて有名になった俳優だが25年前から岐阜の山奥の農村に移住して暮らしている。この日菅原がテーマにしたのは「農村を回復させようとしている人」を追っていた。
▼最初に登場したのは青森県むつ市の漁村だ。ここに国の助成金で護岸工事をしてから、海藻や海苔などが採れなくなってしまった。撤去しようにも、それは地方自治法でカネの目的外使用で、下手をすると返還を求められる。そこで工夫して巨大なコンクリート製の護岸を撤去させ、漁民たちが昔の記憶を元に昔の岩でできた磯を復活させるまでの格闘だった。おりからわかめを採取していた漁民は、海藻が採れるようになって、それが僅かでも現金収入になったと喜んでいた。ここでは一体何のための護岸工事だったのかと問いかけ、撤去作業に携わった元行政担当者も登場させていた。
▼2番目は山口県防府市の山で棚田を作っている60歳の男性で自分の牛を放牧して山が荒れるのを防いでいた。元警察官の主人公は32歳で退官して、飲食店を営むが失敗して親の代から続いている営農をすることを決意する。そこで困ったのは牛の飼育である。ふと思いついて朝エサを少しやってから放すことを試みた。すると荒れ放題になっていた山林や棚田の雑草を食べ始めたのだ。そうすることによって山の下枝も綺麗になり、田んぼの雑草を除草する手間も省け、なおかつ牛たちも太っていく。千葉県出身の奥さんは「最初虫が怖くて農村はイヤだった」というがパートをして現金収入で支え、帰りには豆腐屋さんから、牛のエサとしておからを大量に貰って車に積んで帰ってくる。まだ10頭に満たない牛だが、夫婦二人の山村にあって動物と人間は力を合わせて、農村の回復を試みる。
▼3番目は秋田県上下阿仁村で秋田杉で暮らしている小さな村の話。雪が折り重なるように切り倒した杉の材木の上を覆っている。かつて30軒もあった製材所では今は5軒くらいになっていた。その最大の原因は木材の価格が輸入によって低くなっていることだ。青年は仕事は機械化で肉体的にはきつくない。しかし苦労に見合った賃金が得られない、という。その村では昔からある、「結(ゆい)」という方法によってまとまったカネが必要になったときは、村有の山林の秋田杉を切って売り、資金を稼ぐ。ある人の意見では、この村があまりにも貧しいからそれぞれの力を「結」という形で出し合うしか、生き残る道がなかったから良かったのかも知れないという。最近では農作業の機械も個人個人で買うのを止め、集団で買ったみんなが利用しやすいようにした。現金収入を少しでも増やそうと、ある個人がやっていた地鶏の平飼いの実験も、集団でできるように広げようと研究が始まった。
▼コメンテーターとして菅原邸に来たのは経済学者の内橋克人で、グローバル化が叫ばれているがそれはカネがカネを生むという実態のないシステムである。本来経済はその地域を循環させなければならない。一例が牛の飼育で輸入したエサでなく、田んぼの草をたべてそこで糞を落とし、それが肥料となって次回の米作に生かされる。これが本来の循環システムである、と分析する。もう一人は江戸時代の農民を書く作家中村彰彦だった。彼は江戸時代後期に、都市に人が集中して農村があまりにも荒廃してしまったので、当時の幕府が「人戻し令」をつくって意識的に人を戻し、農村の荒廃を防いだ、という話を紹介していた。勝ち組・負け組などと言って大金を稼ぐ会社や人だけがマスメディアでもてはやされている現代において、人間が人間らしく生きていくために何が必要か、個人あるいは小さな集落で試みられている方法を紹介していたが、とても見応えがあった。今度中村彰彦の本も読んで見なければと思った。
▼メルマガをお送りして、ブログを書いていて、果たして何かみなさんを知的好奇心を刺激する事に役立っているのか不安になることがある。昨日いただいたメールでは雑誌『世界』7月号をさっそくお読み下さった方の感想が寄せられてとても嬉しかった。
▼メルマガ<編集後記>で出したクイズの再掲載です。さてキリ番7万番も、残念な事にヒットした方のお申し出はありませんでした。次回は11月頃のオール7になります。しかしそれでは長すぎるように思いますので新しい出題をします。8月27日は『鍵盤乱麻』Web版の創刊6周年に当たります。では05年8月27日午後8時には何ヒットになるかというのが出題です。誤差は前後10番まで許容します。例えば75000番と指定した方は74990番から75010番までOKです。当日午後8時に高地がアクセスしてカウンターを記録してアップロードしますので、それに近い方が当選となります。では今月末の6月30日まで申し込みを受け付けますので、ふるってご応募下さい。

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June 21, 2005

「女性の別れのシーン」について考える

▼無線のプリントサーバーに取り組んでいるが、こちらはさらに難しく、他の仕事が押せ押せになってしまった。今朝は時間を指定された仕事をすべく、朝5時起きで取り組んでどうやら2時間でやり終えた。
▼無線LANの事を書いたら某読者から、「家の近くでもどこかのアクセスポイントが使える」というメールを頂いた。実際テストしてみると、買った無線ルーターにセキュリティをかけないで使っている方が多いので驚いてしまう。無断でアクセスするだけならば、電波法違反にはならないが、相手のパソコンを覗くと罪になる。厳密に言えば、電波法では見聞きした内容を他人に漏らすと罰せられる。もうひとつ注意しなければならないのは、無断アクセスした自分のパソコンの内容も相手から見られる可能性があるという事だ。無線LANで使っている方は、マイドキュメントなどの「共有」を外しておくことをお勧めする。
▼きょうは「女性の別れのシーン」について考える。一番有名なのは「第三の男」のラストシーンで、アリダ・ヴァリがジョセフ・コットンを見向きもしないで去っていく場面が名高い。日曜日に見た「ラベンダーの咲く庭で」は老姉妹がコンサートが終わったあと、青年との想いを断ち切るように去っていくシーンの撮り方が上手かった。「第三の男」はロングショットでずーとフィルムを回しっぱなしだ。ところが「ラベンダー…」は老姉妹の後ろ姿をスライドのように切り取る。つまり5m歩いたショットを写したあと一旦消えて、次に写るのは10m先の二人、次は30mという風になるのだ。この手法は歌舞伎「仮名手本忠臣蔵」の第4段目に「城明け渡し」という場面がある。この場面は地味なのであまり上演されることはないが、大星由良の助が赤穂城を背に去っていく。狭い舞台の上で遠近感を出すためにどうしたか?舞台装置を考えた人は、背景の城を少しずつ小さくして大星が城から遠ざかっていくように演出したのである。
▼歌舞伎が戦前モスクワで上演されたとき、映画監督エイゼンシュタインの目にとまり、彼のモンタージュという手法に生かされることになる。「ラベンダー…」でも、青年への想いを断ち切るという、気持ち整理で良く出ていた。さらにアシューラは姉に散髪して貰った、アンドレアの髪の毛を数本密かに持っていたが、帰宅して自宅の窓から風に載せて飛ばせる。

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June 20, 2005

「リチャード・ニクソン暗殺を企てた男」を見る

▼きょうは『鍵盤乱麻』メルマガの締め切り日です。すでに4人から投稿を頂いています。締めきりぎりですと時間に間に合わない場合がありますので、なるべく1日前にお送り下さると助かります。
▼昨夜NHKTVの予告を見ていたら大河ドラマ「義経」が「動乱の都」として木曽義仲の登場だった。わたしはこの大河ドラマが大嫌いなので、ほとんど見ていない。大体、偉人伝とか立身出世物語というのが苦手なのだ。義仲を演じたのは小澤征爾の倅、小沢征悦だったが、ふてぶてしい態度はなかなかの演技だった。そして後白河を演じた平幹二郎は相変わらず老獪で、気味の悪くなるような存在だった。来週は「義仲の最後」だというから、また見なければ…。
▼◇「リチャード・ニクソン暗殺を企てた男」小市民サム(ジョーン・ペン)は事務用品販売をしていたが、飽きっぽい性格で何をしても長続きしない。すでに美人の妻(ナオミ・ワッツ)と結婚して3人の子どももいるが、生活費を稼げない夫に愛想を尽かして、彼女は若作りして近くのレストランでウェイトレスをしている。しかしそこで彼女が客からチヤホヤされるので、それがシャクの種でもある。妻からは離婚請求が出され、あるとき裁判所から、離婚が認めれる書類が届くのですっかり切れてしまう。あとは一旗あげて彼女を振り向かせる事しかないとサムは考える。新しく入った会社でも、経営者とトラブルを起こし、即クビになってしまう。おりから写っていたTVにはリチャード・ニクソンがウォータゲイト事件で捕まる直前の模様で、実現できそうもない減税プランをぶちあげる。そして起訴されてからは、自分の身の潔白だけをとうとうと演説する。解雇されたサムはタイヤ販売で一儲けしようと、資金提供者を募るがどこに行っても相手にされない。来る日も来る日も、資金提供者からの手紙を待っているが、連絡など来ない。次に考えたのはタイヤ会社からニセの会社の名前を使って大量の仕入れをしてしまう事だった。本当はこれは詐欺罪になるところ、寛容な兄の取り計らいでかろうじて犯罪にならずにすむ。だが兄からは縁切り状を渡され、行き場がなくなってしまうサムだ。俺がこんなに上手く行かないのも、ニクソンがいけないのだと短絡的に考える。そして自動車整備工場を経営している友人が拳銃を持っている事を思いだす。それを使って機長を脅してハイジャックして、ホワイトハウス突入すれば、憎っきニクソンを殺せると考える。意を決して搭乗ゲートに並ぶサム、たまたま前にいた女性のハンドバッグが、警報機に反応したことから動揺する。そして警備員たちの制止を振り切って飛行機に飛びこんでしまう。何をやってもうまくいかない小市民は、怒りのぶつける先を見失ってしまっていたのだ。マイケル・ダグラスの「フォーリング・ダウン」にかなり似通っている映画だった。

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June 19, 2005

「ラベンダーの咲く庭で」を見る

▼金曜日の夜NHKBSでアメリカ映画ベスト100曲という番組があった。こういうのは全部リアルタイムで見ていると時間がいくらあっても足りないので、録画して必要なところだけ見た。そこではわたしがもっとも好きな映画「カサブランカ」の挿入曲、「時の過ぎゆくままに」がベスト2に選ばれていた。コメントする人曰く、良い曲とは「場末の酒場で自然に流れてくるような曲だ」というので、思わず納得した。
▼昨晩の12ch「土曜スペシャル、にっぽん名山紀行」で女優の岡みつ子は佐久平で下車して小海線を使って八ヶ岳を一週していた。その2番目に下車した駅が、わたしが高校時代下車していた「中込(なかごみ)」で、現地ではいまアカシアの花が真っ盛りで、その花から作る養蜂家を紹介していた。そのほか様々な花から採取した密があるので、行ってみなければと思った。
▼昨日の分を取り返すべく澁谷に出かけて映画は2本見てきた。
◇☆☆「ラベンダーの咲く庭で」1936年頃のイギリス、ドーバー海峡に面した海岸の村に住む老婦人のお話。台風が去った朝いつも散歩している浜辺を見ると何か人間らしきものが打ち上げられているので、駆けつける。村人を呼んで担架で家まで運び医師を呼んで見せると、足を骨折していることがわかる。姉は80過ぎたジャネット(マギー・スミス)で妹はちょっと下のアシューラ(ジョディ・デンチ)だ。最初言葉が通じなかったが流れついた青年は、ポーランド生まれのアンドレア(ダニエル・ブリュール)だという事が分かる。姉がたまたま二階でピアノを弾いていると、「聴くに堪えない音だから止めてくれ」と叫ぶ。ならば自分で弾けというのだが、自分にはヴァイオリンが良いというので、近所の名器を持っている男を呼んで聴かせるが、それも納得いかず、アンドレアが弾く。その美しい音色にみんな圧倒されてしまう。以下わたしの想像なのだが、ジャネットは軍人だった夫を亡くしているが、妹は結婚しないまま現在に至っている。そして孫のような青年に淡い恋心を抱いてしまう。この心理的な変化を演じるデンチの演技は素晴らしい。青年は村人とも親しくなっていくが、彼の演奏するヴァイオリンの音色を、たまたま村に絵を書く勉強に来ていた若い女性オルガ(ナターシャ・マケルホーン)の耳にとまる。彼女の兄はヴァイオリンの名演奏家として知られており、さっそくそのことを手紙で知らせる。そして兄からは、「演奏会まで至急アンドレアを連れてこい」という返事が来る。アシューラ姉妹と別れも告げずに汽車飛び乗るようにして、ロンドンに旅立つアンドレアとオルガ。ラジオ放送の日、アシューラの家には村人が正装してやってきてラジオを囲む。そして姉妹はコンサートホールに駆けつける。演奏会後のパーティで再会する3人、「あの時は別れの挨拶もせずにゴメン」、「いいのよ」と姉妹。一言二言しゃべるまもなく、「○○○卿がお呼びです」の声がかかる。アシューラは未練を断ち切るように「さあ帰りましょう」と姉を促す。もうかなり泣けてしまいました。澁谷ルシネマ。
▼◇あと「リチャード・ニクソン暗殺を企てた男」を見たが、これは明日の朝書く予定。ポリティカル映画かと思ったがそうではなかった。

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June 18, 2005

無線LANの設定をする

▼本当は第三の週末なので介護帰省をしている日にあたる。ところが3日ほど前、都心にある某社から無線LANの設定を頼まれた。お金も渡され、「できるだけ早く頼みます」と言われてしまったので、こちらを優先させることにした。実家の方で頼まれているのは、アメリカヒロシトリ予防の消毒をする事だった。庭先には梅を始め10本に満たない樹木があるので、それに消毒液を散布するのだ。もちろんお金を払えば、行政の方でもやってくれるのだが、ついでだからわたしがやろう、ということにした。ところがこのところ雨が降り続いている。消毒の効果を上げるには少なくとも散布して一日二日は晴天であることが望ましいのだ。
▼無線LANは数日前からいろいろな参考書を読んでいたが、部屋全体で使えるようにするにはアンテナがあるルータの設置場所が問題になる。個々のパソコンでLANカードを認識させる事はできたが、親機は社長室にあるのでどうも電波を拾わない。きょうは朝から、その位置の変更を行う。午前中で終わらせてできたら午後から映画に行きたい所だが…。
▼以下は夜帰宅して書いている。結局無線LANの設定は9台中5台までできたが、あと残ってしまった。今回無線LANはショップの勧めもあってNECの物に統一した。中々設定ができなかったのは、内蔵の無線カードのものに手こずったこと、OSにXPプロフェッショナルを使ったものが上手く行かなかった。変な話なのだが、その会社では隣の会社から流れて来ていた漏洩電波を使って運用していた。だが最近それに気付いたらしく、アクセスできないようにセキュリティをかけて使えなくなってしまったのだ。気をつけてセキュリティをしていないと、あなたのパソコンの中身は見知らぬ第三者に丸見えとなっている可能性も大なのだ。まぁ無線LANなどやらないに越したことはないのだ。だがこの会社の仕事は都庁関係なので、入札に行き応札すると2時間以内に書類を出さなければならない。そんなの一々会社に帰ってやっていたら間に合わない。応募用紙をダウンロードし、その場で会社からデータを読み込んで、東京都に出さないと間に合わないのだ。という事で残った仕事は月曜日午後伺って完成させることにした疲れ切ってしまって映画館に行く元気は残っていなかった。
▼●「世界は一冊の本」長田弘著 昌文社 1700円
その中の一人スペイン、バスクの出身のウナムーノはスペイン内戦のときンフランコを批判して幽閉されたまま死んだ人。スペインの大地は、神の荒れた掌 その大地に住むのは 国民(ナション)ではなく、人々(プエブロ)。 そこで生き 死に それによって生き、死ぬところの大地を夢見る人々(中略)「哀れなドン・キホーテ」は、敗れて死んだ。だが、絶望とたたかう魂を、彼は遺したのだ。諸君には、ドン・キホーテの笑いが、神の笑いに聞こえないだろうか?」
▼わたしは先日「プエブロ」をインディアンの言葉と書いたが、スペイン語の間違いだと分かった。またこんな詩がある。毎日、滅茶苦茶だったけどネ、ちっとも退屈しなかったヨ。忙しいばっかりだったけどネ、ハテ、何に忙しかったのやら。後生大事なものなんてないサ。悲しまぬことを覚えるこッた。死んだ祖母の口ぐせだった。裸に生まれていたに何不足。(love for life)
▼なぜこの本を借りたか忘れてしまったが、おそらく落合恵子が母親の介護に疲れたとき、ふと手にする一冊だったと思う。

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June 17, 2005

雑誌『世界』7月号を読む

▼孤独な作業は終わった。昼間は比較的時間なありそうな人数人に、念力パワーを送って見たが修行が足りないせいか、一向に効き目がないので諦める。離れ小島に残された俊寛のような気持ちを振り切るべく、ネットワークウォークマンをミニコンポにつないで音量を上げる。このHDDにはマタイ受難曲から八代亜紀、そしてクリスタル・ケイなど連続して聞くと1週間分くらい入っているので退屈する事はない。
▼本当はもうちょっと余裕を持って仕事ができる筈だった。ところが午前中に行ったところのファクスの調子が悪くて、10時半で終わる予定が、午後1時までかかってしまった。事務所に着いたのが2時近かったから、郵便局が閉まるまでに持ち込まなければならなかったので、もう時間との戦いになってしまった。しかも外は雨なので、条件は最悪だった。
▼昨日人間ドッグの事を書いたら、ご自身は耳が不自由になってきたとい読者からメールをいただいた。そして毎日読んでいる50人の読者のために目を大切にして頑張って欲しいというメッセージが添えられていた。最近知人から教えられたのは、血圧がたちまち下がるという「韃靼そば茶」というものだ。飲んだご本人によると「飲んだ翌日からたちまち10位下がりだした」という。わたしも試しているが、ストレスが多いせいかまったく効き目は出てこない。
▼もう何日も図書館から本が来ないので、身の回りにある物を手当たり次第読み出している。先日は仕方なく長距離移動のため、朝の三鷹駅で雑誌『世界』7月号を買って備えた。今月号で良かったのはJR西日本の事故で野田正彰が書いている部分。ここでは列車など乗客を運ぶ業務は目的がはっきりして単純に見えるため、軍隊に似てくる。だから業務の通達が命令調になり、日常的に起きる多くの操作ミスを、上司に言いにくくなる。いけないこと、やってはいけない事を自由に言え、検討できる職場の文化を創らなければ、安全に強い組織にはならないと指摘する。「改憲潮流の中のメディア」の座談会、「戦争で死ぬと言うこと」、「若者は保守化しているか」、佐藤優の「民族の罠」が力作だった。
▼佐藤はこの中で、当時ソ連共産党の「プラウダ」に「万国のプロレタリアート団結せよ」、「万国の被抑圧民族団結せよ」のスローガンが併記されていた事の矛盾を指摘している。プロレタリアートを主体にした論理構成で考えると、民族的差異は本質的意味をもたない。どの民族に所属していようと資本家は資本家であり、プロレタリアートはプロレタリアートにとっては打倒対象に過ぎない。逆に考え被抑圧民族といいう切り口だと階級対立は捨象される。その矛盾を「解決」するために「良いナショナリズム」と「悪いナショナリズム」という二分法が生じた。この論法で行くと「中国を侵略した帝国主義としての過去をもつ日本のナショナリズムは悪く、民族解放闘争を行った中国のナショナリズムは正しい」という分かりやすい絵が描かれる。しかし民族問題は常に重層的構造を持っている。北京政府からの独立を求めるウイグル人やチベット人のナショナリズムについてはどう評価すればよいのか。二分法では処理できない深刻な問題だ。
▼巻頭の読者の投書欄に、名大名誉教授の田口富久治が「佐藤優の『国家の罠』を読んで」という言う一文を寄せていた。そこでは佐藤は獄中でヘーゲルの「精神現象学」を繰り返し読んでいた事を評価している。

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June 16, 2005

トマホークも米軍の登録商標とは

▼山口県の公立高校の爆発物事件で、やはり警察庁は「危険サイトの規制」を言い出して来た。昨日の森本毅郎スタンバイでコメンテーターをしている嶌信彦をしても、「言論規制につながるから慎重にやったほうが良い」とコメントしていた。ファシズムは常に「エロ、ポルノ、暴力規制」という、大部分の国民が反対できないような御旗を掲げてやって来る。
▼人間ドッグの結果が送られてきた。具体的に、書くと毎朝チェックしている公安当局者を喜ばせるだけだから書かない。全般的に昨年よりも良くなっている。だが目は確実に悪くなって来たので、やはりパソコンに向かう時間を短くしたり、電車の中で本を読むのは少なくしなければと思う。だから「きょうの目」を書くのを朝にしたのは正解だった。
▼講師控え室の話。先週ご自身が執筆している、アメリカの少数民族の著書の抜き刷りを下さったS校長のこと。わたしはアメリカの戦艦や武器などはなぜ少数民族の名称が多いのでしょうとお聞きした。具体例では、ヘリコプターなどはみんなそうだ。イロコイス、アパッチ、コブラ、ヒューイ、カイユース、チヌーク、カイオワ。艦船で昔北朝鮮に捕まったスパイ情報収集船プエブロ、車はチェロキー、巡航ミサイルのトマホークetc。アメリカの先住民族は、それをとても嫌がっているのだという。さらに大学のアメフトの応援で、日本の「フレー、フレー」「頑張れ!」に相当する言葉で「ジェロニモ!」(インディアンの有名な酋長の名前)と言って応援すると言っていた。なぜなのか?これはわたしの想像なのだが、未知の力に対する畏敬のようなものから付けられたのではないかと推測するのだが、S先生もほぼ同意見だった。トマホークと言えば最近、「世界の艦船」誌書かれてうた事だというのだが、 "Tomahawk" はアメリカ政府の登録商標であるという。米海軍の Fact Sheet を見ると、末尾に "Tomahawk(R), Reg. U.S. Pat. & Trm. Off., Property of the United States Government" と書いてある。また本当のトマホークも軍隊に納入されているようだ。こういうのって先住民族に権利があるのではないかと思うんだが、アメリカ開拓の歴史は先住民族絶滅の歴史だから、推して計るべしかも知れない。
▼「新編・イチロー物語」佐藤健著 中公文庫 667円 著者は大学時代同じゼミにいて3年前の暮れにガン闘病記を毎日新聞に執筆しながら死んだ男だ。主として少年時代からマリナーズに入るまで、どのように野球と向かい合って来たのか書かれている。彼は幼いときから偏食をしていた、だが父親は「無理してイヤな物をたべなくても、好きな物を食べた方が良い」とこたえる。そして小技よりも基礎体力を作るために力を割き、「プロになりたい」というイチローの希望を実現させるため愛工大名電に入れる。ここで中村監督に出会ったことが彼を決定づけた。そしてドラフト4位でオリックスに入るが、当時のバッティングコーチが、彼の振り子打法を否定して、プロ野球の基本打法に固執するので、それから2年間は結果が出せず一軍と二軍を行きつ戻りつする。さらに仰木監督に出会ってイチローという名前に変え、彼の良さを引き出してくれたことに今日がある。一見松井とくらべて天才風に見えるイチローだが、それは必死にバッティング練習をくり返してきいたひたむきな努力に裏付けられている。
▼昨日午後に続き本日も3時頃までひたすら孤独な作業が続く。

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June 15, 2005

バカ・タカ兄弟のバカTV報道

▼昨日夕方は珍しくMaさんから電話をいただきました。それは「今69999番だ」というのです。7万をゲットするにはどうしたら良いかという相談でした。ご夫婦でパソコンを代えたり、携帯からアクセスしているうちに、番号は過ぎてしまったようです。もし7万の方がいらしたら、本日中に遠慮なくお申し出下さい。ゲットを証明する画像、住所、電話をお知らせいただければ、記念品をお送りいたします。ちなみに高地は01番でした。
▼土日も仕事をしたので急ぎの仕事が終わった。きょうの作業のメドが付けば、定例の介護帰省はできそうだ。13日の「ERⅩ」「NICU」風に言うなら、「ここは待ったなしだから、休める時に休み、寝られる時に寝、食べられる時に食べる」と同じ事になる。わたしの場合、猫に朝早く起こされる。この時期は午前4時半頃だ。隣の屋根に鳥たちがエサを待ってやって来ると、「ニャン、ニャ、ニャ」と鳴き出すので、寝ていられない。仕方なく起きて、隣家の屋根めがけて鳥たちのエサを放るのが日課になっている。「こんなに毎日猫のために早起きさせられると、夭折してしまう」と冗談を言うと、家族に「夭折とは、20、30代で現在の年齢は該当しない」と言われる。そう言えば先日なくなった双子山親方も50後半だったから、「夭折」とは書かれなかった。わたしは彼がまだ独身の頃、靖国神社の奉納試合にやってきたのを見たことがある。弟子に髷を結ってもらいながら、将棋を指していた。
▼しかしTVの若貴兄弟の確執報道の過熱ぶりはどうだろう?異常としか言えない。2年前だったか、あの白い教団の過熱報道の時も、国会で重要法案を審議していたとき、国民の目をそらすために意味のない報道をしていたのだ。今回は郵政「改革」問題で国会の会期が延長になるかどうかという瀬戸際だ。それが昨日の昼のニュースはどこも兄弟喧嘩のようなものを大々的に時間を割いて報道する。兄弟喧嘩なんてまったく個人的な問題でTVが電波使って報道する場合ではない。週刊誌は「買う」という選択肢があるから、買わなければいいのだが、TVは違う。わたしなど興味は別のところにあるから、「元アナウンサーの景子さんは銀座のママが勤まるほど美しくなったな」と見ているだけだ。極端に言えば、兄弟喧嘩が国レベルの戦になってしまったのが「壬申の乱」とも言えよう。
▼昨日書いた桜花の本の中の記述で技術者が日本には「VT信管がなかった」と嘆いていた。つまり体当たりしか爆発させる技術がなかったという事なのだ。今朝は仕事で早出なのでこれで終わり。

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June 14, 2005

●「証言・桜花特攻/人間爆弾と呼ばれて」を読む 

▼かつてゲバラの誕生日には、比較的高価な葉巻を買いもとめ彼の事を思いだしながら吸っていた。
▼何故か日曜日になるとパソコントラブルの連絡がある。一人はお教えしてあるインターネットファクスで、メールの受信だけできなくなったが、ウィルスのせいではないかとのこと。今週金曜日に日時を指定されたが、もしかすると実家に帰るので、来週にして欲しいとお願いする。もう一人は2日間の休日というもの、ほとんどパソコンに向かっていて疲れてしまったので、夕方ウォーキングをしている最中に連絡があった。「高地さんお休みでしょう」というので、「もちろんそうですが、ご要望とあれば行きますから」とお話しする。いろいろやっているうちにパソコンが立ち上がらなくなってしまったそうだ。月曜昼頃に行くお約束をしたが、その後夜10時半頃連絡があって、再起動したら動くようになったのでとりあえず、行かなくても良くなった。
▼昼前から孤独な作業を事務所でやっていた。誰か電話かメールがあったら、昼食か夜の飲み会をエサに手伝ったもらおうと思っていたが、残念な事に結局こういう時に誰からも連絡はなかった。継続作業は水曜日午後からの予定。
▼隣の大学生協の売店で仕事に使う物を買っていると隣のレジで古くからの顔見知りの人が支払いをしていた。「Kさん」とわたしは声をかける。この人とも30年くらい前から知り合いで10年に一度くらいおめにかかる。「わたしこの大学の夜間コースに通っているの」、「それは大したもんだ」、と会話が始まる。「付属小の教師たちもエリートを育てることばかり考えないで、できない子どもを含めてどういう教育をするか考えてくれればいいんだけど」、と彼女。一体エリートが大蔵省や外務省で何をしているかと言えば、貧乏人から絞り取ることだけでしょう。そんな子どもに育ててバカ親も何を考えているんだか、と私は締めくくった。
▼●「証言・桜花特攻/人間爆弾と呼ばれて」 協力:元神雷部隊戦友会有志 文藝春秋編 3800円」
 靖国神社境内に開花宣言を測定する「標準木」というものがあるが、実はこれは「神雷桜」と呼ばれており、タイトルの人間爆弾となった航空特攻専門部隊、第721海軍航空隊の戦友会によって戦後靖国神社に奉納されたものなのだ。昭和20年5月29日のことで各紙には1面トップで「神雷部隊の特攻攻撃」として新聞に大々的に報じられた。桜花はどのような仕組みだったかと言えば、戦闘機などの下に親子式に懸架され目標地点まで行くと、そこに人間が一人乗り移り親機から切り放される。そして敵戦艦の地点まで滑空した後、ロケットを最大27秒間噴射して接近し800キロ爆弾もろとも体当たりするというものだった。神風特攻は人間が運転することができたが、こちらの桜花は爆弾をくりぬいた乗り物で乗り込んだらもう逃げることは考えられない。もちろん「非人間的」という一言で片づけるのは簡単だが、なぜ彼らがこれに乗ることを選択したか興味があった。そう言えば「戦国自衛隊1549」でも指揮官が死亡して、生き残ったうちで一番位の高い島大輔が指揮をとることになる。選択肢は3つあるが、部下達は「一緒に残って戦う」ことに一人またひとりと最終的には全員が立ち上がる。これを見てわたしは、こういう状況に追い込まれると、「自由」という裁量はなくなるのだと思った。彼らは自分が死んだあとも、敗戦交渉や講話交渉になったとき残っている肉親らに有利な条件が引き出せるのだ、と自らを納得させて特攻に臨む。ある一人はこう書いている「自分が先輩に続いて突っ込んで行くのは、国のためでも、天皇陛下のためでもない。自分がひと足先に死ぬことで、自分の家族、とりわけ母親が一日でも長く生き永らえてくれるなら、自分は満足して死んでいける」。ある時待機していた霞ヶ浦で、上官との対立で軍刀まで持ち出して暴動が起きそうになる。上官が「やるなら俺を殺してからやれ」という捨て身の戦法にでてようやく納まるのだが、後に分かったことでは何人かが軍法会議に送られ、戦争が終わるまで釈放されることはなかったという。これなど圧殺されていた「生きたい」という欲望がこのような形で爆発したのだろう。なおこの桜花の飛行システムは戦後アメリカで「X1試験機」としてそのまま技術が転用されたという。

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June 13, 2005

「万葉集」」の参考書について

▼山口県の公立高校で起きた爆破事件だが、マスメディアはさっそく「インターネットで知識を得た」という警察発表を鵜呑みにして記事を書いている。たしかにもしそうだとするならば、あのアフガニスタンやイラクで使われたクラスター爆弾はどうなのか?ああいう、今回の手製爆弾と同じ、破砕型の爆弾はジュネーブ条約で禁止されているのだが、それこそ問題にしないのか?一日21人もの人を殺害している自動車の製造そのものは何故問題にされないのか?
▼明日6月14日はエルネスト・チェ・ゲバラの誕生日です。
▼『鍵盤乱麻』7万ヒット記念日の時、「メルマガに書いてある万葉集に興味を持って岩波のを買ったが全く面白くなかった」というご意見を頂きました。失礼ですがいきなり岩波をお求めになるとは思いませんでした。手始めには万葉学者として有名だった犬養孝の新潮文庫の入門書がありますので、それがお勧めです。「万葉12ヵ月」、「万葉の人々」、「万葉のいぶき」などがあります。中公文庫で岡野弘彦の「歌を恋うる歌」もなかなか良いです。それを読破したら次が岩波新書の斎藤茂吉著「万葉秀歌」上・下巻です。これをマスターすれば全集に入ってどこから読んでも大丈夫の筈です。
▼もう一つわたしが話題にしたこと、戦争中は「日本書紀」の中の「壬申の乱」について教えられなかった事です。これもいきなり岩波文庫「日本書紀」全5巻に行っても歯が立ちません。まず黒岩重吾の中公文庫「茜に燃ゆ/小説額田王」上・下巻が入門書としては適当だと思います。それを読んだら講談社文庫に松本清張の「壬申の乱」があります。
▼この戦闘シーンは実態はクーデターなのですが、「平家物語」よりも面白いです。これを頭に入れておけば良いでしょう。10日参加された某読者のお話では、職場で『鍵盤乱麻』のWeb叛を見ることはできるが、ブログは制限コードにかかって見ることができないとおっしゃっていました。自由に読むことができる皆さんは幸せ者ですよー。では皆さん良い一週間をお過ごし下さい。わたしは多忙で、週末の定例介護帰省ができそうにありません。

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June 12, 2005

「戦国自衛隊1549」を見る

▼◇「戦国自衛隊1549」今回は前作と異なり、「実物」がふんだんに登場する。90式戦車、AH1武装攻撃ヘリ、UH1,OH1,87式偵察警戒車、そして指揮通信車だ。過去に比べてなぜこれほどのホンモノを使うことができたかと言えば、当時の石破防衛長官肝いりだったからだ。軍事オタクの石破は議員会館に自分が作った自衛隊などの「武器プラモ」がズラリと並んでいる。今まで防衛庁が映画「協力」する場合、持ってきてものをそのまま使うことが条件だった。だから部隊のロゴマークもそのまま、ただ走らせるだけ。今回は部隊マークである「ロメオ」のシールを貼り替えることも許可している。それにそれら戦闘機や戦闘車両が「演技」をしているのが見物だ。
▼さて半村良原作の前作品は1979年に作られ千葉真一が織田信長を演じていたが、今回は鹿賀丈史になっている。自衛隊の某実験部隊では人工磁場発生装置を使ってトランスポートする実験をしていたのだが、担当者(鈴木京香)のミスで鹿賀らを500年前の時代にタイムスリップしてしまう。その2年後に別の部隊が後を追うことになる。それは地上のあちこちにできたブラックホールは彼らの仕業だとして、過去に遡って彼らを連れ戻さないと現在が変えられてしまうという論拠による。いまは退役して居酒屋を営む江口洋介を引っ張り込み過去へと旅する。そこで見たものは鹿賀らが新しい城を作って勢力の拡大を図っている姿だった。後から送りこまれた部隊は半数の死者を出し、全員が捕虜となってしまう。その城で見た物は、戦車などの燃料を精製する石油プラントや、富士山を爆発させて地球を作り替えるという巨大なシステムだった。後発部隊は「現地人を殺害してはならない」、「実弾を使ってはならない」という縛りがあったため、思うように動けない。鹿賀は斎藤道山(伊武雅刀)を味方に抱えて次の作戦を練っている。さらに斎藤は自分の娘を鹿賀に嫁入りさせて自らの影響力を高めようとする。
▼作戦に窮した後発部隊は必死の巻き返しを図るのだが、紛れ込んだ一人の少年が、実は蜂須賀小六のせがれであることを気づき、彼を利用して歴史の動きを元通りにさせればよいのだという事が分かってくる。ススキは草の葉で偽装した武士た登場するのは、黒沢映画「蜘蛛の巣城」以来だが現代風の偽装なので笑える。そして斎藤道山が、何度撃たれても斬られても死なないので不思議に思っていると、和服の下にケプラーの防弾チョッキを着ていて「天導衆(平成からやってきたという意味)のは便利なものよのー」という場面でも笑わせる。本論に戻るが石破の肝いりで協力した陸上自衛隊、同冨士学校、第一ヘリ団のクレジットが出てくるが、ホンモノを使えばホンモノに近づけるかどうかは、かなり疑問である。つまり騙されて最初の時代に送りこまれた鹿賀の恨みや悲しみは出ていない。戦闘中死んでいく後発部隊の指揮官たちの家族を思う無念さはセリフでは出てくるが、観客には何も伝わらない。戦車やヘリに原寸大の忠実さと再現を求めた監督は、あまりにもそれにこだわり過ぎたため、心を描くことを忘れてしまったように思う。極論を言えば自衛隊が何も協力しなかった「宣戦布告」の方が「悲しみ」は伝わって来た。

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テプコの回線が今朝六時から

動かないので更新できません。原稿は出来ていますが、サボっているわけではありませぬ。悪しからず。
Kouchi(Mobile)

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June 11, 2005

袖ヶ浦「ダチョウ王国」を訪ねる

▼みなさんはJRのスキーのCMを覚えていらっしゃる事と思う。昨年から登場したこのCMだが、さまざまなジャンプしてスキーをする駝鳥に驚かれたことだろう。ところが今年のは駝鳥がダンスをしてクルクルまわりながら踊って滑るのには度肝を抜いたにちがいない。あの中に人が入っているのではないかと思った方もいたかも知れない。しかし実はあの駝鳥たちはこの駝鳥牧場の鳥たちなのだ。袖ヶ浦町に「東京ドイツ村」という小さなテーマパークがあるだ、そのすぐ先にこの「ダチョウ村」がある。元々これは別の人が経営していたのだが、今年の春からある事情で現在の常南グリーンシステム(株)の矢口隆文社長が引き受けることになった。
▼本社は茨城県石岡市におおきな「ダチョウ王国」があり、そこには1000羽のダチョウがおり、これは我が国最大の規模を誇っている。なぜダチョウなのか?矢口氏は会社の名前のように緑化が本業だった。具体的には東電の送電線を建設した後を、どう緑化するかというのだ。その仕事も頭打ちになったとき、何か別の仕事を始めなければと四六時中考えていた。96年にたまたまスイッチを入れたTVで中国のダチョウ経営が写っていたので、思わず「コレだ!」とひらめいた。人を介して中国に視察に行くが、中国の元に換算して5000万円必要だというので止めた。沖縄にも経営している人がいるという行ったが、契約しないと「企業秘密は教えられない」というし、雛が1匹20万円もするというので止める。原産国の南アフリカにも行った。別の友人を介してアメリカの牧場を視察するが、そこでようやくノウハウを教えてくれ、しっかりとした経営をしている所を見つけて契約にこぎ着ける。
▼雛の値段は一羽1万円で、500匹の契約をする。輸入しても大半は死んでしまう、と沖縄の経営者が言っていたので、念のため100匹ずつ小分けにして輸入するが特に問題はなくすくすく育った。470匹まで輸入したとき、現地でニューカッスル病が発生して、個体の移動ができなくなったのでその数で出発することになった。死んだ個体は約1割だったが特に問題はなかった。
▼普通このような家畜を飼育すると糞尿の処理が大問題となる。しかしダチョウは解剖してみると分かるが腸の長さが20mもあって食べたものは完全に消化されるので、糞はほとんどでないし、匂いもしない。雑食なのでそこいらに生えているセイダカアワダチソウまで食べてしまう。近くで「あげる」という人もいるのだが、刈り取るための人件費の方が高いのでトウモロコシなどの輸入したエサを使っている。
▼「元々ダチョウがお好きなのですか?」と聞くと、「いやそれほどでもないですが可愛いです」と目を細める。食用になるのは2歳くらいまでなのだが、ここ袖ヶ浦にいるのは7歳くらいの成鳥の種鳥たちだ。まだ施設の工事が進んでいる王国の中ではダチョウの皮で作ったオーストリッチのバッグ類から羽根の飾り、直径12cm、長径17cmほどはあろうかという巨大なダチョウの卵の殻も1個2100円で販売している。3歳くらいまでは年間30~40個の卵を産むという。この卵からは30人分くらいのオムレツを作ることができる。
▼併設されているレストランでは、ダチョウの肉を頂くことができる。取材の日は刺身、砂肝、レバーなどを頂いた。いずれもさっぱりして動物の肉とは異なるくせのない味だった。もちろん伊達巻き卵も頂いたが、これも鶏卵よりもさっぱりした味だった。JRスキーのCMの話を伺ったのは、取材が終わって帰り支度を始めてからだった。取材の方は何度も何度も大勢のスタッフが来られました。上から撮りたいとか、柵の中に入りたいとか注文が多いのです。もしもの事があるといけないので、わたしも一緒に柵の中に入りましたと矢口社長。ダンスはね、早朝天気が良いと一匹が始めるのです。クルクル始めるとみんな次々我も我もと一緒にダンスを始めて、それはそれは美しいですよー。おそらく気分がハイになったときやるのでしょうけど、中には回っているうちに目が回って倒れてしまうダチョウもいて滑稽です。写真が好きな方なら、ぜひ一度朝早くダンスを見に来てくださいと声をかけてくださった。お別れの時大量のお土産を頂いたがMINさん宅で開いた『鍵盤乱麻』Web7万ヒット記念集会で参加したみなさんと一緒に頂いたことは言うまでもない。
▼11日昼「戦国自衛隊1549」は見ているが、仕事で忙しいので感想は12日朝を待て。どうしても早く知りたい人は高地まで電話連絡せよ。ちなみにこのDUKE「ホンモノを使えば…」の書き込みはわたし高地である。

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June 10, 2005

「さよなら、さよならハリウッド」を見る

▼本日10日午後5時半頃からMINさん邸で「Web『鍵盤乱麻』69800ヒット記念集会を開きます。参加ご希望の方は地図をデータベースにminsantei.pdfで入れてありますすので、ご覧下さい。
▼「fidel&che」の中でゲバラ最後の場面は実際にあった事をリアルに再現しているので説得力がある。ボリビア戦闘中に左足を負傷したゲバラは、汚い兵舎に収容される。それを聞きつけたCIAが取り調べにやってきて、彼を尋問する。「われわれCIAにはゲリラ戦の教科書が一冊あるんだ。それは君が書いた本だよ。(*注「ゲリラ戦争」の事)それには「農民を味方に引きつけなければならない」とあるが、どうだ。このボリビアでは誰も味方にできなかっただろう。」そして汚いベッドに横たわっているゲバラの所にトンプソンを持った兵士が彼を処刑するためにやってくる。兵士は相手が大物なので、ビビッテいる。ゲバラは言う、「怖がらず引き金を引けよ。ただ一人の男が死ぬだけだ」と。
▼◇☆「さよなら、さよならハリウッド」かつてオスカーを受賞した映画監督(ウッディ・アレン)はもはや仕事はなく、妻(デブラ・メッシング)にも逃げられて落ち目である。元妻は今は大物プロデューサーと婚約しているが、一本の企画が持ち上がり、監督はウディに任せようという話になる。ところが撮影が始まるとプレッシャーで監督は目がまったく見えなくなる。撮影監督も中国人を雇うのだが、最終版には彼との関係もうまくいかなくなる。同棲していた愛人はオーディションで、最後に一シーンだが出演するためダイエットとエクササイズをするためにひと月ほど、どこかに消えてしまう。目が見えなくなった監督をフォローするために、エージェントや元妻は必死に彼の手や目となってつきっきりでカバーする。ところが完成した作品のラッシュ(編集前の取りっぱなしのフィルム)をこっそり見たプロデューサーは、あまりのできばえの悪さに怒りだし、婚約まで解消してしまう。事前試写会のアンケートでも不評。封切りになっても「失敗作」と新聞に酷評されがっかりしてしまう。すっかり落ち込んでいるとき、監督は目が見えるようになり、さらにパリでその映画が大評判になったとエージェントが駆け込んで来る。そしてよりを戻した二人は、もうハリウッドはやめてパリで仕事をしようと旅立つのだ。
▼つまりハリウッドで映画を作るには、プロデューサーが絶大な権力を握っている事。監督は名前さえあれば、例え目が見えなくても映画を作る事ができる。あるいは女優は、良い役を得るためには身体を張ることさえ当たり前なのだ、という事を大いに皮肉った作品なのだ。恵比寿ガーデンシネマ。
▼アエラ6月13日号に「回顧堀江騒動」という特集があり、養老孟司、池田清彦、吉岡忍が対談をしていて、とても面白かった。養老:日本は社会主義国家で、政府がこしらえた巨額借金があり、本来全部資本市場に流れなければならないのに、橋や道路などの公共投資になった。池田:今後ホリエモンみたいのがゾロゾロ出てきたら…。養老:僕はそれほど変わらないと思う。孫正義だって、すでに日本型の思考回路に取り込まれている。吉岡:それが日本の世間というものの強さかな。養老:ホリエモンだってジジイになってテレビに出てきて「近頃の若い者は」とかやるよ。池田:ネクタイか何か締めてね。養老:慎太郎の後に東京都知事になったりして、日本語を使っている限り絶対アメリカ型にはなれない。きっと暗黙のルールに取り込まれていく。日本語を使うということは、それに基づいた頭の使い方があり、観念がある。そういう文化の枠から簡単には出られない。池田:10年後ホリエモンがネクタイ締めてテレビに出てくるかな、みんなで賭けるか。(笑)
▼ビーズクルーとやらの姿がTVで目立つようになってきた。簡単なのは官公庁、銀行の冷房を禁止するのが早道だと思う。締め切られた窓では、サウナのようになってとてもスーツなどでは仕事ができないから。

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June 09, 2005

DVD「fidel&che」を見る

▼「脳が殺す/連続殺人犯:前頭葉の秘密」ジョナサン・H・ピンカス著 光文社 1900円
 8日学校の講師控え室で校長のS先生がわたしに「どんな本がお好きですか」とお聞きになる。わたしは戦記もの、戦車、小火器、ナチス、ヒットラー、とくにスターリンの翻訳されている物は全部読んでいると思いますとお話しする。もちろんS先生のご専門の、アメリカの少数民族にも興味があります、と答えた。するとS先生はご自身は殺人者の理で、どういう経緯で「殺人を犯すのか」にご興味がおありだとおっしゃった。本書はかつて言われていた、殺人者には殺人のDNAがあるのだろうか?という指摘を論破して、殺人を犯した人たちや死刑囚に直接インタビューしたり、殺人者の頭脳を司法解剖した医師たちから聞き取りして原因の一つは「前頭葉」にあるのではないかと推測する。そして暴力殺人をした人たちは、幼い時から育てられた環境によることが多分に多いのではないかと考える。それは両親による暴力や折檻、強制行為によって暴力の連鎖が生まれる。そして抑圧されることが、自分が生き残れること=それが何かの拍子に逆に作用し、幼いとき受けが行為がフラッシュバックして、相手を徹底的に打ちのめす行為になる。著者は犯行を行った人々の多くが犯行直前の行為がまったく「記憶にない」点に注目し、「前頭葉」が損傷していたのではないかと言う。
▼◆「カストロとゲバラ」(原題「fidel&che」)レンタルビデオ店にあった新着のDVDだ。ゲバラを演じたのが「モーターサイクル」でゲバラ役のガエル・ガルシアだったので借りた。だが髭を付けるとカストロ役の方がよりゲバラに似てくる。ホセ・マルティエの銅像にアメリカ兵が小便をしたことから、民衆の怒りを買う。キューバで若手弁護士をしていたカストロが、オルトドクソ党を組織してモンガダ兵舎襲撃をし、フロリダに島流しになってからゲバラと偶然出会い、グランマ号に乗り込んでキューバに辿り着く。だが待ちかまえていたバチスタの沿岸警備兵によって全滅に近い攻撃を受ける。だが二人は敵の武器を奪い、村を支配していた「悪者」たちを公開処刑にすることで、農民を「味方」に付けていく。政権を奪取してからのカミロ・シェンフェゴスが行方不明になったり、対ソ政策を巡る内紛がおきる。対立者には容赦ない「処分」を主張するゲバラ(この辺の描き方は怪しい)。そしてアフリカに行ったとき歯に衣を着せない調子で、ソ連批判演説をしてから、カストロと決別する事になる。そしてボリビアと、キューバの歴史を、カストロを巡る実在の二人の女性の目を通してかなり正確に描いている。悪く言えば抑揚がないが、それでもジーンとなる場面がいくつか出てくる。だが最後は現実のブッシュ親父が登場して「ボート・ピープル問題」で「反キューバ」演説で終わるので、なーんだ、と思ってしまった2時間のドラマ。

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June 08, 2005

日本中にある「跡取り」問題

▼思えばこの10年以上帰省するたびに、両親の口から出てくる言葉は、「お前この家はどうするつもりだ」の連続だった。母は農村で3人姉妹の長女と生まれたので、家事よりも農作業の労働力としての力が重要視されて生きてきた。だから家こそが自分のアイデンティティの拠り所なのだろう。わたしは時々書いているように、「本家の長男」なので、いろいろ期待される度合いが多い。しかしそんな問題は日本中どこにもある話だ。では「この家はどうするのか?」と聞かれるが、「一年に一度は墓参りにくるからそれでいいのだろう」というと、「自分たちが死んだあともちゃんとしてくれなければ困る」と言うから、「死んだあとの意識などないのだから、そんな事気にするな」という論議が延々と続いてしまう。
▼昨日も、この件に関して何人かの方からメールやお話で「自分の母と同じ状態だ」というご意見をいただいて励まして下さった。昨日午後「手紙がついた」と母から電話があったので「激しく怒って」みせて、「人を騙して利用するなど、人間として一番いけないことをしているのがわからないのか?普段何もしていない叔父がなぜ急に乗り込んでくるのだ。ボケはお袋さんの方が進んでいるようだから、早く病院に入らなければならないのは親父ではなくてあなたの方だぞ」と言って電話を切った。一つひとつ事例をあげて、ウソや隠していることを実証しても、「言ってない」、「分からない」をくり返すばかりなので、今度月末に帰省したら母もMRI検査に連れていかなければと思っている。日本の跡取り問題の歴史的背景に関しては柳田国男が詳しいので、著書をお読みになることをお薦めする。
▼昨日夜はHP研究会。自分たちのHPのリニューアルと憲法改正問題の行方が論議の中心になった。ジャーナリスト出身で現大学教授のM氏は、憲法問題と関連して「A級戦犯と東京裁判」など国民的規模での歴史の正確な把握、学習が必要だ」として授業で「軍人勅諭」や「戦陣訓」がどんなに酷い内容だったか、実物を読み聞かせしたところ、「生きて捕虜の辱めを受けず」などがあるので、生徒は一様に「そんなに酷い内容だとは知らなかった」と発言が相次いだということだった。さらに改憲勢力でも足並みが揃わないし、半日デモで分かるように海外の猛反発が起きた場合、輸出や現地進出企業のダメージが大きい事が分かったので、一気に改憲はできないのではないか、という発言があった。しかしこれには条件付きで、「もしクーデーター的な事が起きたらその限りではない」という。例えばの話、どこかの特殊部隊などを使って、「北朝鮮の特殊部隊による日本の原発を攻撃させる」、「テポドンを一発でも日本に打ち込ませる」などでっちあげを行う。今朝の朝刊でも「朝鮮半島有事、対日攻撃の対処検討として」「生化学兵器対策としてワクチンの備蓄マニュアル」が存在する記事が出ていたが危険な徴候であろう。
▼さらにわたしが不思議に思うのは「ガードレールの不思議な突起物」だ。この1週間ほどマスメディアは目を皿のようにして「突起物探し」の「不安」キャンペーン煽っている。今朝現在、突起物の数は全国で3万6千ヶ所であると報道されている。一体突起物で死んだ人などいるのか?ノーだ。今回の発端となった事件では怪我をした人がたった一人だ。一方交通事故による死者は毎年約1万人だが、車メーカーを殺人罪で訴えたり、車の生産中止を求めるキャンペーンはマスメディアに登場しない。やるべきならこっちが先なのだが、トヨタの広告がなければ、朝日新聞だって倒産してしまうくらいの影響力を持っているから、そういうのは絶対記事にはならないのだ。新聞報道を検索すると03年度の傾向が出ていた。「交通事故の死亡者と負傷者を合わせた「被害者数」は約137万人。死亡者が減少傾向にある一方、後遺障害者が増えている。」ただこの死亡者の減少傾向というのが統計のトリックである。つまり即死だけで、一旦病院に搬送されてから死んだ人は統計に入れられない。今は救急医療が発達しているから、統計上の「即死」が減ってしまっているのだ。

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June 07, 2005

◆「トラベリング・ウィズ・ゲバラ」を見る

▼前回帰省して両親を村の診療所に連れて行き、診察の間待合室にいるとき、そこに置いてあった一枚の小さなタブロイド型の「小諸新聞」という新聞に目が入った。何気なく4面に目をやるとIという一人の男性の記事と顔写真が出ていた。姓はそれほど変わっていないが、名前がかなり変わっている。もしかするとこれは大学時代同じサークルにいた彼に違いないと思って、電話帳で調べて何度か電話したが、出たのはご家族で、彼は不在だと言うことだった。仕方なく帰京してから、ハガキをだしたら、昨晩電話がかかってきた。彼はM町の出身でわたしより2歳上だったが、学年は一つ下だった。卒業後長野県で教師をやっているのは知っていたが、40年間音信不通だった。最初の赴任先がたしか北佐久郡のK町だったと思う。そして隣のM町の中学校に赴任して来た。さらに話して行くと、その中学校である事情で不登校をしていた、わたしの甥の担当をしたこともあり、自宅にも行ってわたしの妹や姪の事を知っていた。さらに彼は退職後は地域にあるフリースクールでボランティアをしており、甥はそこでも彼の世話になっていた。
▼「情けは人のためならず」という言葉があるが、きょうこそ人には親切にしておくものだという事をしみじみ感じたことはない。10分ほど話をしていたら40年間の空白はすっかり埋まった。そして彼はいま写真活動をしており、ここでも共通の友人があること分かった。お互い出世しなくても信念を貫いて生きていることが分かったので、とても嬉しかった。
▼そこでわたしはさっそく妹に電話してその経緯を話した。妹とはそれをきっかけに一時間ほど話し合ったのだが、I君のおかげで妹との関係も一応修復できた。このことに関して何人かの読者にご心配をいただき、かつ適切なアドバイスをいただいた事に心から感謝しています。
▼今回の帰省で家の中の様子が、何か変わっていることに気付いた。わたしは来客用の布団のたたみ方から、冷蔵庫の中身の変化に気付いて母にそのことを正すと、何か隠しているような気がした。それで土曜日帰宅してから日曜日まで一日かかって、今までの出来事を一つひとつ自分なりに検証してみると、母の言動の90%は他人である「○○○がこういった」、「○○さんがこういっていた」という他人の言葉がとても多いことが分かる。さらに調べて見ると当事者がそう言っているケースは20%くらいで、わたしを混乱させるためにウソを言ってるらしいことが分かる。さらに目先にいる人物の注意を自分に引きつけるために、ゲンナマを見せたりいろいろな事をして歓心を引こうとする。つまるところ妹との誤解の始まりは、母の虚言が出発点だったことが分かった。案の定今回帰京する前に、わたしと約束した「父はショートステイさせ、自分は辛くてもまわりには大勢の独居婦人がいるので、その人たちを見習って生きていく」、という言葉はその日のうちに反古にされていた。そしてゲンナマを積んで妹に「世話になりたい」と言い出しているのだ。
▼さらに隣近所に住んでいる父の弟やわたしを無視して、多摩に住んでいる5人兄弟の末弟を呼び出して、「このうち家督を将来どうするか」という話を、こっそりしていたのが5月30日の事だという所まで分かった。虚言症だとは思わないが混乱させている源はここにあった。それに気付いたのは日曜日だったので、「隠し事やウソをついたら今後一切の面倒をみたり介護帰省は止めるので、父の末弟にたのむように」という手紙を送ってある。
▼昨晩某読者から、「7日夜の授業で生徒に映画を見せたいが何かよいものは?」という携帯メールが入った。わたしも困るのは授業というのは、時間が90分とか80分に制限されていることだ。だから内容よりも時間内で終わる映画を探さなければならない。何度かメールのやり取りをして、お勧めの数本をご紹介したが、わたしのは「授業」に適しているかどうかが問題だ。
▼☆☆◆「トラベリング・ウィズ・ゲバラ」これは「モーター・サイクル・ダイアリーズ」のコレクターズ・エディションにおまけとして付いている2時間もののDVDだ。オートバイを運転していたアルベルトは、現在もキューバに医師として健在である。彼は最近では生化学でバイオテクノロジーの研究をしているとある。現在80歳を超えるアルベルトは撮影隊とともに彼が60年前に行った道を一緒だどり、クルーに適切なアドバイスを伝える。撮影にあたりあのオートバイと同じレプリカは5台も作られトラックで運んでいる。そして最後のライ病棟は廃屋になっていたものを、地元の反対はあったが当時の患者さんたちも協力して復活させて撮影することができた。当時ゲバラに手術してもらったという年配の女性なども登場する。監督はあの河をゲバラが渡った事が革命家としての第一歩を踏み出した姿として象徴的に描いたと言っている。ゲバラを演じたガエル・ガルシアも育った実家の「革命的」な環境であったと語る。
▼●「戦争犯罪論」前田朗著 青木書店 2500円
 戦争犯罪でよく聞く言葉に「ジュネーブ条約」というのがあるが、これはインターネットで調べてもよく分からない。本書によるとジュネーブ条約は何度も改定されているのだ。日本の従軍慰安婦の問題で著者は以下のように指摘する。
 日本政府は法的責任を認めず「アジア女性基金」を通じて「道義的責任」を果たすという路線をとり続けている。しかしこの「アジア女性基金」は、法的責任を否定する方便として登場しただけではなく、道義的責任をとるための戦後補償運動を分列させる役割を予定通り「見事」に果たした。
 1949年8月にできたジュネーブ条約ではその八条二項で「重大な違反」という項目がある。さらに読み進めていくと「国際武力紛争に適用される法規および慣例のその他の重大な違反には26の行為類型が規程されている。これを見るとアメリカがイラクでやっていることはすべて、ジュネーブ協定に違反していることが分かる。さらに考えているのだが果たしてフセイン元大統領をこの規程に照らし合わせると勝手に裁判にかけることも違法ではないかと思われる。また人道に対する罪(拷問禁止条約)では「いかなる公の緊急事態であろうとといかなる例外的な事情も、拷問を正当化するために援用できない」としている。どうように医療倫理原則でも同様な事を指摘している。
 本書では戦争をしているときの女性に対する性奴隷および強姦行為とそれに類似する行為に紙数を割いており、こういう書籍や法律は指揮官だけでなく一般兵士にも熟読させるべきだと思う。

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June 06, 2005

「ホステージ」を見る

▼昨日、本当は「ミリオン・ダラー・ベイビー」に行く予定でした。ところがわたしが読んでいる新聞の一つに「狸御殿」と「ミリオン・ダラー」を評価した記事が出ていたので急に止めようという気になりました。この記事を書いているのは、文体からおそらくY和夫という映画評論家でありましょう。Yが映画批評を書いているからこの新聞を読みたくないという人がわたしのまわりにはたくさんいます。今どき階級的史観だけを優先課題にする人も珍しいです。ところが最近それに「中国映画なら何てもOK」というのが加わりました。「HERO」だって中身がないゴミみたいなファッション優先映画です。それにチャンが出ているから「狸」かと、この大衆を愚弄した見上げた追随振りには驚くばかりです。あの「週刊金曜日」ですら、「狸御殿」はつまらないと書いています。
◇××「ホステージ」はブルース・ウィリスの最近作であります。ウィリスは交渉人の仕事をしていましたが、SWAT突入の判断ミスで人質を犠牲にしてしまいます。その後遺症から立ち直るまで1年余、彼はロス郊外の警察署の署長に赴任しています。ところが単身赴任しているため、妻との関係が悪く離婚をしようかと二人は考えています。そんなとき辺鄙な山間にある豪邸に若いちんぴら3人が押し入り(城塞のようなセキュリティ堅固な家なのですが、これが不思議)親子三人を人質に取って立てこもります。ところが親父はマフィアの会計係を担当していて、データをDVDに暗号化して焼き付け、上部に渡す準備をしたばかりでした。警察に家を包囲されたので、マフィアはウィリスの妻子を人誘拐して質にして、「DVDを取ってこい」と脅します。別れ話が進行していますから、ウィリスが「俺は妻やガキの顔なんか見たくないから、どうにでもしてくれ」と叫べば、この映画はここで終わっていたはずです。ところがウィリスは妻子がいとおしくなったようで、署長権限を利用してDVD奪回に臨みます。ところが進展しないのにいらついたマフィアは、上部組織であるFBIに姿をやつして乗り込んでウィルスを脅します。この辺の話があり得ないので乱暴な筋立てですなー。つまり妻子をようやく救出して、3人で抱き合いアメリカ映画お定まりの元のさやに戻ってめでたしめでたしで終わるのです。「パニック・ルーム」の二番煎じで、先が読めてとてもつまらなかったです。それに人を安易に殺しすぎです。まぁイーストウッドもマスメディアの利用の仕方が上手いので、宣伝だけは立派ですが、ここ10年間ほど面白い映画は何一つ作っていませんから、両方くらべてどいちらにすればよかったか、分かりません。とにかく昨年の「ミスティック・リバー」は後味が悪かったですからね。
▼今週末?もちろん「戦国自衛隊1549」。

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June 05, 2005

モンゴルのNPOの話

▼眠れない話だが、読者からご心配いただいたので、若干ご説明すると中身はこうだ。ひと月ほど前に、母が作ったインゲン豆の棚の作り方が悪いと怒り始めた父に原因があるのだ。そのとき「わけの分からない事で母を怒り出したら、夜中でも帰る」と言ったことが、父の頭のなかに強く残っているらしい。それで木曜日の夜もわたしが寝てから2階の部屋を夜に覗きに来る。いきなりドアをあけて「おッ」と言って確認して出て行く。早寝の彼は朝は朝で早起きして、頼みもしないのにカーテンを嫌みたらしくシャーシャーと開けていく。そんな事をしないで欲しいと金曜日の夕食が終わってから頼んだところ、「そんな事を俺がするはずがない」と怒り出した。怒った人を相手にしても仕方ないので、TVを見るのを止めて2階の部屋に駆け上がって、今まで寝ていた部屋の襖にしんばり棒をかけて、さらにわたしは奥の部屋に移動してドアが開かないようにした。すると父はまたまた夜中にやってきて、わたしの部屋のドアを開けようとしてドンドン叩くのだ。そんな事を何度かされたので、眠れなくなってしまった。そこでわたしは再度考えた。これはわたしの姿が見えないという事が不安になるのだろう。だとすると寝る場所を1階の居間にして布団をそこに敷く。そしてわたしは耳栓とアイマスクを持参すればよいのではないかという事だ。次回実験するので、結果はどうなるか、乞うご期待。
▼わたしのパソコンの生徒にG君という内モンゴルから来ている学生がいる。国ではどんな所に住んでいるのか聞くと、パオで放牧をしながら暮らしているのだそうだ。「やはりあの大きなパラボラアンテナで…」と聞くと、「そうです」と答える彼。だがG君を日本に送り出せる資金力がある、という事はかなりのお金持ちに違いない。それでなぜ発電機があるのか聞いたら、山羊に水を飲ませるために地下からくみ上げるために、絶対必要なのだという。その余力でパオの内部の照明やTV受信に使うのだという。
▼先日NHKBSTVを見ていたら隣のモンゴルの放牧をしている人々の模様を紹介していた。それによると3年前に大干ばつになって、飲み水がなく羊を亡くして生活できなくなった人が首都のウランバートに押し寄せて来ているのだという。しかし首都に来てもまったく仕事がないので失業状態が続く。一部の恵まれた人はNGOが資金貸し付けをして自立のための援助を行っている。放映されていたのは1万円の資金の貸し付けを受けて、鎖だったか何か金具を作る仕事を始めた男性だった。腐敗していたモンゴル政府が頼りにならないから、新政権ができたのだが、それとて何かすぐ改善できる訳ではない。NGOの一人1万円の資金で一家が救えるかも知れない。するとビューティコロシアムの美容整形に一人にかけた420万円があれば、モンゴルで失業している420万人が救える計算になるのではないかと考えた。
▼本日5日午後8時メルマガ原稿締め切り時間です。

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June 04, 2005

ショートステイの施設を見にゆく

▼父が試験的に入る老健施設を見学して、施設長さんと話をして来る。その後近くにある、小諸高原美術館で白鳥映雪の作品を見学する。雷雨が凄かったので、早々に引き上げる。途中雹が車の屋根を叩きつけるので驚く。さらに小型の4WDなので風に揺れるので標高1000mから一気に600m位まで降りた。昼飯を食べていなかったので、小諸駅前に昔からある、「はらだ」というそば屋に入る。実は長野生まれなのに蕎麦はあまり好きではない。Aランチというパスタとパンがセットになったものを注文した。940円にしては内容は少々物足りなく感じる。ただ店にあった雑誌に、「タクシー・ドライバー」の特集が出ていた。マーティン・スコッセシ監督たちはまだ駆け出しでこんな苦労をしたのかと思って読んだが、これが特をした気分になった。ランチを食べてさらに布引温泉に入るため、少し遠回りする。入湯料は320円だったが、かなり汚い温泉なので二度と行く気にはならない。夕べはトラブルがあったので、ほとんど眠る事ができなかった。もう一晩泊まる予定だったが、体が持たないので、今日夕方5時34分佐久平発の新幹線で帰京する。とっても疲れた。鵜の目さんからHPがうまく見ることができないというメールを頂いたが他の皆様どうでありましょうか。
Kouchi(Mobile)

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June 03, 2005

夜は蛙の鳴き声で眠り朝は山鳩

の鳴き声で目覚める。こちらは夕食も早い。夕べは疲れ切っていたので、午後八時には布団に入った。両親を医者に連れて行って話を聞く。さらにケアマネに今後の対応について相談してくる。父の痴呆が進んでいるから、母の負担を減らすため、ショートステイ先行させる相談。母は父と同じ施設には入りたくはないという。わたしがこちらにいるときは良いのだが、離れているときは、年寄り二人の暮らしは頻繁に不安だと言って来る。
Kouchi(Mobile)

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June 02, 2005

「ディープ・スロート」の事

▼昨日小泉某国首相は「クール・ビズ」としてノーネクタイ姿でTVに登場した。彼は沖縄の開襟シャツ「かりゆしウエア」を着て見せていたが、まわりにいるSPはいずれもスーツにネクタイ姿である。やるならこういう図体の大きなSPらに甚平か作務衣、あるいは忍者姿にさせた方が人気があがると思う。いくら「クール・ビズ」姿になったところで小泉の頭の中身は「靖国」で一杯であろう。果たして外観を変えれば中身まで変えられるとでも思っているのだろうか?
▼卑近な例では月曜日夜某TVで「ビューティ・コロシアム」の特番をやっていた。一番凄かったのは77歳くらいのお年寄りが登場して、「同じ団地に住む58歳の男性を好きになったが何とかして欲しい」という訴えがあって、整形外科やら一流美容師などの俎上に載ったことだ。その女性は言っては悪いがTV局にくるのにサンダル履きでもんぺのようなスラックス姿だった。司会をしている和田アキ子に、「人に見られるという心構えが必要なのでは」と言われたくらいだ。普段の姿も出てくるが、まるで「山姥」そっくりで髪は手櫛すら通らない。近所の方々からは「梅猿」と呼ばれていると嘆いていた。それが半年かけて顔の骨を削って整形し、余分な脂肪を吸引して、スタイリスト、ヘアメイクなどに何と420万円の大金をかけて見事、銀座のママのように変身する。その姿を見て会場のゲストもアングリと開けた口がふさがらない状態だった。
▼そして夜に近所の屋台に「彼」を誘っておいて、携帯に電話して「行っても良い?」とおもむろに登場する。彼女は彼に「結婚してくれますか?」とプロポーズすると、「良いですよ」という答が返ってくる。同じ屋台にいた客からも「歓迎の拍手」で迎えられるが、わたしはこの男バカじゃないかと思った。外見が「美しく見える」だけで、歩き方もしゃべり方も、もちろん考え方など中身は何一つ変わっていない。男って本当にバカだなんですなー。「梅猿」さんも整形費用などは全部TV局もちなので、緊張感が持続しないタイプのようなので、容姿などというのはいずれ数年で元の木阿弥になるのではなかろうか。
▼ウォーターゲイト事件のディープスロートを演じたのは、FBI副長官だったマーク・フェルト氏が、それは自分であると名乗りを上げたと報じられている。ワシントンポストの写真新聞を読んで総合して感じられるのは、どうやら彼は出世コースを外されて、長官になれる見込みがなくなったのでこの行動を取ったというのが真相ではないかと想像される。出発はどうであろうと、ニクソンを退陣に追い込んだのだから、それはそれで立派な行為だと思う。これを扱った映画「大統領の陰謀」でディープ・スロートを演じるのはハル・ホルブロックという俳優だ。彼は「ダーティ・ハリー2」でも黒幕のブリッグス警部補を演じている。もともと「ディープ・スロート」というのは元々1972年に作られたアメリカのハードコアポルノ映画のタイトルで、喉の深い人という意味だった。
▼10日に7万ヒットになるかどうかは微妙な所です。みなさん当日は楽しいお酒が飲めるよう、あちこちで異なるパソコンをい操作して10日には7万になるよう、ご協力をお願い致します。

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June 01, 2005

民間警備会社とは殺人会社

▼日本には老舗「月刊GUN」、新鋭「コンバット・マガジン」、最後発「アームズ・マガジン」(便宜上AMと略す)と3つの銃器の雑誌がある。5月27日発売になった最後のAMの7月号の「緊急レポート」に「銃を手にしたビジネス民間軍事会社の戦場」というのがある。それを見ると、「民間警備会社」の実態がいかなるものが一目で分かる。つまり「警備」という体のよい言葉を使っているが、実態は銃器を持って「殺人の訓練」をしているのだ。先日も書いたが、イラクで殺害された斎藤さんは「日本のパスポート」を持っていた。という事は日本の憲法と法律を守るという意思表示をしている訳だ。だとすると世界中のどこにいようと、「殺人」、「銃器」を持っていた責任を問われ、なおかつ外人部隊などの「軍隊」に入って「集団自衛権」を行使した責任を問われる。高遠さんら3人が拉致されたとき、マスメディアは「自己責任」の大合唱をおこなって彼らを孤立させた。しかし「殺人の確信犯」の大合唱をしなければならないのは、今なのだ。
▼1面に画像のある千葉市動物公園に、噂の立ち上がるレッサー・パンダ「フウタ君」の取材に行った。あとで分かったのだが「千葉市の発行する年齢証明書を提示すれば、無料になったんだ」と悔しがるMaさん。わたしが取材して書かねばならないので、他の人よりもいち早くフウタ君の檻へと急ぐ。平日だったので観客は少ないらしいが、午前11時過ぎなのに小学生から大人まで檻の前に並んでいる。そしてカメラ付き携帯やら、デジカメ、それにビデオカメラをフウタ君に向けている。「フラッシュはご遠慮ください」と2ヶ所に書いてあるにもかかわらず、TVに出てくるマスメディア記者のように遠慮会釈なしストロボをたく。子どもたちは「おいフウタこっち向け」、「ちゃんと立ち上がって仕事しろ」などと汚い言葉を投げつける。大人は「もっとたくさんいるのかと思ったら、たった1匹?」。「こっちへ近づけばいいのに」などとペットと、野生の動物の区別のつかないような勝手な事をしゃべっている。乱暴な男性は口笛を吹いたり、大声で注意を引こうとして、「ああ音に反応する」などと言う。静かに観察していれば良いのに、手前勝手でほんとうに困った観客たちだ。正午から1時間半ほどエサを与えるのと、動物を休ませるためて展示は中止になるが、もっと休ませてやればいいのにと思ってため息が出てきた。
▼わたしは占いというものは信じない。「あんしんLife」6月号を見たら、水瓶座の6月の運勢が出ていたので、大笑いしてして納得した。曰く「非常識な行動や歯に衣着せぬ発言で物議をかもしやすい半面、そんなアクの強さにも注目や人気があつまりそう。叩かれても自分らしさを貫いて吉。マスコミへのPR次第でセレブになれる可能性もあり」。
▼パソコンのデータバックアップについて。ノートパソコンは持ち運びできるものと考えない方が良いでしょう。日本のオフィスや自宅では省スペースパソコンと思ってください。したがってノートは見かけの良さに引き替え、仕事で長時間使うには疲労がかなり重なります。どうしても持ち運びしなければならない時には、他のものと一緒にバッグには詰めず、専用のバッグに入れて運んだ方が賢明です。データは毎日コマメに外部メディアにバックアップをとります。わたしのデスクトップの場合何度も書きましたが、本体3ヶ所に自動保存できるようにしてあります。さらに重要な仕事が進行している時は、机を離れるたびに上記の他、外部メディアのZipや光ディスクを使って一々保存しています。
▼では6月も張り切って行きましょう。わたしは明日夕方から日曜まで帰省していますので、更新は日曜午後までできなくなります。昨日書いたチケットプレゼントにもぜひ応募してください。

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