「万葉集」」の参考書について
▼山口県の公立高校で起きた爆破事件だが、マスメディアはさっそく「インターネットで知識を得た」という警察発表を鵜呑みにして記事を書いている。たしかにもしそうだとするならば、あのアフガニスタンやイラクで使われたクラスター爆弾はどうなのか?ああいう、今回の手製爆弾と同じ、破砕型の爆弾はジュネーブ条約で禁止されているのだが、それこそ問題にしないのか?一日21人もの人を殺害している自動車の製造そのものは何故問題にされないのか?
▼明日6月14日はエルネスト・チェ・ゲバラの誕生日です。
▼『鍵盤乱麻』7万ヒット記念日の時、「メルマガに書いてある万葉集に興味を持って岩波のを買ったが全く面白くなかった」というご意見を頂きました。失礼ですがいきなり岩波をお求めになるとは思いませんでした。手始めには万葉学者として有名だった犬養孝の新潮文庫の入門書がありますので、それがお勧めです。「万葉12ヵ月」、「万葉の人々」、「万葉のいぶき」などがあります。中公文庫で岡野弘彦の「歌を恋うる歌」もなかなか良いです。それを読破したら次が岩波新書の斎藤茂吉著「万葉秀歌」上・下巻です。これをマスターすれば全集に入ってどこから読んでも大丈夫の筈です。
▼もう一つわたしが話題にしたこと、戦争中は「日本書紀」の中の「壬申の乱」について教えられなかった事です。これもいきなり岩波文庫「日本書紀」全5巻に行っても歯が立ちません。まず黒岩重吾の中公文庫「茜に燃ゆ/小説額田王」上・下巻が入門書としては適当だと思います。それを読んだら講談社文庫に松本清張の「壬申の乱」があります。
▼この戦闘シーンは実態はクーデターなのですが、「平家物語」よりも面白いです。これを頭に入れておけば良いでしょう。10日参加された某読者のお話では、職場で『鍵盤乱麻』のWeb叛を見ることはできるが、ブログは制限コードにかかって見ることができないとおっしゃっていました。自由に読むことができる皆さんは幸せ者ですよー。では皆さん良い一週間をお過ごし下さい。わたしは多忙で、週末の定例介護帰省ができそうにありません。
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