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August 20, 2005

「ベトナムの元日本兵」を見る

▼「新・仁義なきい/謀殺」暴力団も麻薬取引だけでは生きていく事ができなくなり、組織を政治結社などに変え、土地開発や株取引などの経済活動で生き延びようとする。場所は名古屋、登場する一人は株をやる頭脳派の高橋克典、一人は武闘派の渡辺謙。二人はお互いに惹かれる兄弟分である。そしてそれぞれが所属する組の次期組長最有力候補だ。これまでお互いに協力して組の勢力拡大してきた。所が現組長の小林稔侍が上部から引導を渡されたにもかかわらず、トップの座にしがみつき、陰謀を使って、二人を仇同士として対立させるように追い込んで行く。最初の方で小林がグラブで和服を着たままタンゴを踊るところが良かった。組織は近代化しても、底辺にあるのは利権争いだから、死闘はますます激化して凄惨になっていく。もう1本「その後の仁義なき…」を録画したが後半切れてしまったので、「仁義なきシリーズ」のご紹介は一応これで終わり。
▼午後見慣れない番号が携帯に表示された。応答するといきなり「EKBさんですか?」と言うのでびっくりした。携帯を持っていて、かつわたしのアマチュア無線のコールサインを知っている人はあまりいない筈である。話して言ったら前日猫のエサをゆうパックでお送りした、某大学厚生施設のなかにある理髪店の親父さんだった。わたしは過去3年間ほど既報のように週に一回くらい、自宅の猫が食べ残した乾燥エサを背負って、ここの管理者である理髪店に届けている。届けてみ店が夏休みだったりすると困ってしまうので送る事を思いついた。問題は店の名前が分からないことだ。名前はネットで調べても大学の組織ではないから出てこない。生協で聞いてもいいが、休みだし、仕事と関係ないことでご迷惑はかけたくない。元大学生たちに聞いても良いが、今は1000円の床屋さんに行く時代だから、分からないだろう。ふと厚生施設の中にあるもう一軒、書店があることを思いだした。そうしたらISO14000のコーナーがヒットして、その2軒の一つにこの理髪店が出てきて、親父さんの顔写真もでていたので間違いないと思った。だが電話は104で調べても出てこないので、大学の代表番号をいれた。たしか親父さんの車にアマチュア無線のアンテナが付いていた事を思いだして、自分のコールサインも、ゆうパックの伝票の脇に書き添えたのだ。
▼NHK戦後60周年特集の一つ「ベトナムの日本兵」。第二次大戦が終わってベトナムに「平和」が訪れる。ベトナム側は治安維持に、連合軍を依頼するが「手がないので現地にいた敗北した日本軍に依頼せよ」と言ってくる。それで2万人いた日本兵を頼りにするのだが、残ったのは700名くらいの元日本軍兵士だ。そしてフランスとの戦いに挑む事になったベトミンは、幹部となる将校の不足ことで頭を抱えていた。元日本人将校はもちろん彼らの独立闘争を意気に感じて、帰国を断って援助をするのだ。そして将校を養成する幹部中学校を作り、70名ほどの日本兵が基本動作などを教える。3ヵ月くらいの即製養成学校だったが、基本教育が終わると、ベトナム幹部たちは、部下の兵士を養成するため全国各地に散っていく。元将校の一人加茂徳治氏は陸軍将校だった人で、たしか日本ベトナム友好協会の役員をやっていたと思う。彼らの活動はベトナム労働党の党史でもきちんと評価されている。彼らは現地の女性と結婚して子どもまで持った。ところが7,8年ほどすると元日本兵は全員が呼び出され数ヶ月間による「教育」が施され、暗に帰国せよと諭される。そしてそれは家族にも一切しゃべってはならぬという事になる。なぜ帰国させられるか記録にも残っていないし、理由の説明もなかった。「教育」と前後してベトナムには中国とソ連の軍事顧問団がやってきて、近代戦の作戦思想で将校たちに実施される。以下はわたしの想像だが、在留した日本人将兵らが700人もいただけ、彼らが冷遇されて将来反中国、反ソ連の組織になることを恐れたのではないだろうか?妻子たちには「帰国」することを一切伏せたままで日本に帰国する。ある人は3年たって帰国しなかったら、別の人と結婚してくれと言い残してくる。今回NHKが取材を初めて、元妻の存在が分かった人はたった7人で、一人だけが取材に応じて、スタッフが日本から持っていった元夫のビデオメッセージ(顔はモザイク処理されていた)を「病気をしたと言っていたが太っているから、きっと今の奥さんに大事にされているに違いない」と微笑んでいた。彼女は今も夫が教えてくれた、高峰美枝子の「湖畔の宿」をたどたどしい日本語で歌う。政治と戦争に個人の幸せを踏みにじられた二人の無念さを思って、「湖畔の宿」を聴きながら、わたしは涙が止まらなかった。
▼NHK「アウシュビッツ」も2~5まで見ているが明日書く。「フォークランド戦争」も見ているが軍事オタク向けなので、時間があった書こうと思う。」

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