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August 02, 2005

ナベツネの座右の書はカントとニーチェ

▼昨日の暑さと言ったらなかった。帰宅してシャワーを浴びてしばらく動くことができなかった。そして朝日の夕刊を見たら「ニッポン人脈記」に読売の本社会長渡辺恒雄が出ていたので、再び驚いた。その記事によると彼は戦後東大に復学して、天皇制と軍隊に反対して共産党に入るが、「鉄の規律」という党のあり方は軍隊と同じだ、として「人間の主体性を重んじよ」という論争を挑んで党を去る。「やっぱりカントの人格主義がぼくの原点なんだよ」。と言っている。そして現在も会社の自分の部屋に「座右の書」としてカントやニーチェの赤茶けた原書が置いてあったという。わたしはそれらの原書は読んだことはない。翻訳書すらもロクの読んでいない。「言葉がひらく哲学の扉」という哲学の解説書によれば、ニーチェは「文化史的には後期ロマン派とリヒャルト・ヴァーグナーの楽劇の運動に影響を受けた『悲劇の誕生』の出版から出発し、その後、宗教や近代的な価値・文化を批判する方向へ向かう。後期は『科学的立場』で宗教を人間的な現象として客観的に分析しようとした」とある。カントは「経験的なものと理性的なものが結びつくことによって我々の認識や実践うあ趣味判断などが成立する事を強調し、英国経験論と大陸合理主義という大きな哲学的流れを統合してドイツ観念論の基礎を築いた哲学者」という。
▼朝日による渡辺の批判は、一部分もっともらしく聞こえるところもあるが、彼が現実にやっていることは、カントやニーチェから一体なにを学んだのだろうと首を傾げたくなる。結局彼は権力と結びつき権力を動かすことに、最大の生きがいを見つけたのだから…。
▼図書館に20冊くらい本をオーダーしてあるが、この1週間ほど一冊も来ない。図書館まで夏休みに入ってしまったのだろうか。一昨日ご紹介した『現代思想』八月号のなかで巻頭論文高祖岩三郎の「赤(アナーキー)と赤(ボルシェビキ)と、そして」はニューヨークの労働運動を掘り下げた連載でとても面白い。ここまで岩波「哲学・思想事典」などをの資料をひっくり返し、書くのにかなり時間がかかったのでこれで終わり。

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