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August 21, 2005

NHK「アウシュヴィッツ」特集を見る

▼『鍵盤乱麻』メルマガを昨晩午後9時近くにお送りしたが、ご覧になっていただけたであろうか?高校野球も決勝戦が終わると、ああもう夏も終わりという気分になってくる。今朝もシャンテシネで「ふたりの5つの分かれ路」を見に行こうと思って支度をして玄関を一歩でたが、クラクラして暑く、とても外を歩く気分にならなかった。この数日は運動不足を解消すべく、夕方涼しくなってから、1時間ほど歩くようにしている。あちこち用を足さなければならないが、もうちょっと涼しくなるのを待っている。
▼「アウシュヴィッツ」NHK地上波で5回の連続放送。1は見逃してしまったが、後は全部見た。ナチスドイツが侵略を考えたか、以下はわたしの考えだ。国内で失業が増え、国民の不満が高まった。それにはヨーロッパ全域を、自分の経済支配の地域にしてしまうのが手っ取り早い。ドイツは日本同様石油を国内生産できない。最初西に侵略したが、ソ連の石油を狙おうとする。戦争を遂行するには莫大なカネがかかる。そこでユダヤ人が、劣等なものとして位置付けられて「抹殺」の対象になる。
▼戦争そのものが、人間を殺す事を目的としているから、最も人間の倫理観をおとしめてしまう。とくにアウシュヴィッツなどの強制収容所は、抹殺した人々の金品を強奪して本国の金庫に送る事が最大の目的である。当然収容所を管理するSSたちも奪った金品を個人的に着服するなどの腐敗がおきる。腐敗は収容されている囚人を、目的をもって階級別に分けて使役で使うことで、さらに苛酷な競争原理を持ち込む。カポと言われる囚人頭の存在。そしてTVの中で紹介された「カナダ」と呼ばれる、「特区」の存在だ。ここを管理したヘスは、囚人を働かせる競争意識をもたせるためにと、主人用に、囚人を使った売春宿まで作らせる。
▼戦争が終わって収容所は「解放」されるが、囚人たちは帰るべき家は、強奪されてドイツ人が住んでいる。ソ連の捕虜は1万人ほどいたらしいが、スターリンによって「ナチスのスパイ」の嫌疑をかけられ帰国してからも、シベリアに流刑にされてしまう。そしてこの収容所で重要な役割を握ったSSは、全ドイツで7000人いたが、訴追されたのはその一割であるたった800人だけだった。日本は形だけの「東京裁判」で天皇は責任を問われず温存された。ナチスはメンゲレなども、ナチスのネットワークを利用して南米に逃亡し捕らえられることはなかった。わたしたちは戦争が終わって、アウシュヴィッツが片付いたように考えているが、イギリスなどがイスラエルを作っただけで、戦争犯罪そのものは裁かれてはいない。5話の最後に流れる、モーツアルトの「レクイエム」の響きが重くのしかかってくる。

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