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September 02, 2005

「カッティング・エッジ」を見る

▼薬剤師さんがおっしゃる一粒150ほどの「高い薬」を毎食後2粒も飲んでいるので、痛みはかなり納まってきた。昨日も多少出歩いたり、電話で来週の仕事の日程の確定をしていた。31日はわたしより2つ年上の人が亡くなったというファクスが入った。そして朝、共通の知人から「どうする」という電話が入ったので、「遠いのでちょっといけそうにないから、弔電で失礼する」とお話しした。ガンだったそうだが、それにしても早すぎる死である。
▼先週木曜日午後だったが、NHKBSで「カッティング・エッジ/映画編集者の仕事とは」という1時間半のアメリカのドキュメンタリーを再放映していたので、録画して見た。とくにお断りしない限り、すでにご紹介したように、4台の録画機器を総動員して面白いドキュメンタリーはすべて記録し、1週間以内に見終わるようにしている。だがはっきり言って、4台も一斉に作動すると部屋の温度はかなり上がる。映画というのは監督が全部作業をするのではない。監督は言ってみれば、現場監督のようなもので、手順によって俳優を使って予算内で映画を撮影する能力が要求される。それよりも映画の出来不出来は、その後ののフィルムを切り貼りする編集者の力に左右される。
▼歴史的に見れば、このようなフィルムに実際ハサミを入れて切ったり貼ったりする、緻密な根気のいる作業は女性に向いている仕事と言われていた。ところが編集によって営業成績に大きな影響が出てくることに、経営者は気づいて男性に編集をさせるようになる。ある女性は「例えば性の表現に関して言えば、イマジネーションで表すのが映画で、直接的な表現はポルノ」と指摘する。「俺たちに明日はない」で、最初の二人の出会いシーンを使って説明していたが、なるほどと思わせる。そして現代はデジタル編集で、他のシーンから一人抜き出して貼り付けるなども自由自在であり、「コールド・マウンテン」を使って説明していた。番組では、このようなモンタージュ手法は、元々ソ連で研究されたという。それはレーニンなどがロシア革命を起こしたあと、学校で学ぶ機会がなかった農民などに、「革命の正しさ」を教える目的で徹底的に研究された。とくにエイゼンシュタインは、その技術を極めた人である、と「戦艦ポチョムキン」を使って説明した。
▼そのエイゼンシュタインの手法を徹底的に研究したのが、ハリウッドで現在の映画作りに活用されている。「戦艦ポチョムキン」と「アンタッチャブル」のボルティモア駅の階段シーンの近似というかはっきりあれはパクリ。最近ヒチコックの「見知らぬ乗客」(米国版)を見ていたら、同じ階段が出てきたので驚いた。まぁそんな訳で自宅では、上記「戦艦ポチョムキン」と、「マグノリアの花たち」、92年トム・ハンクスの「プリティー・リーグ」を見ていました。きょうは溜まっている本を読まなければ。昨日の朝日夕刊に大阪府立大の細見和之助教授が「中島みゆきデビュー30周年/困難な時代導く『誕生』ハンナ・アーレントに共鳴」という面白い論文を書いていたが、難解だった。

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