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December 18, 2005

◇「ロード・オブ・ウォー」を見る

▼寒い夕方のお台場に約2時間ねばってトップにある写真を撮影した。シャッターを押したのは約80枚、だが使えそうなのは10枚程度だ。
▼◇「ロード・オブ・ウォー」武器商人ユーリーはひょんな事から武器売買に手を染める。もちろんこの業界には大物の武器商人がいるから、彼の参入する余地はなく、メジャーの商人に「取引」を申し込んでも相手にもされない。それで朝日の松本仁一編集員が書いていた「AK」(朝日の潤沢な取材費を使って、世界を飛び回って書いたにしては全くお粗末なルポだった)を専門にして売り込みを図ることになる。『鍵盤乱麻』Webの「兵器規制を求める署名」でお分かりのように、全世界の戦争で死んでいる8割以上の人は核爆弾ではなく、自動小銃(小火器)で殺されているのである。映画のトップで主人公のユーリー(ニコラス・ケイジ)は現在の小火器の普及率が地球の人口の12%なので、普及率を10割りにすることが目標である、とうそぶく。争いごとがある限り武器はなくならない。81年ソ連が崩壊したとき、TV画面のゴルビーにキスをするほどの喜びようだったユーリー。それはソ連で使わなくなった武器を世界各国へ「輸出」できると考えたからだ。たまたま出身国ウクライナの大将が彼の遠戚であったため、そのコネを利用すべく出かけて、書類をごまかす方法を伝授し、同時にアタッシュケースに詰まった、ドルを手渡す抜け目のなさを発揮する。危ない橋をわたるには、信頼できる右腕が必要だ。それを彼の実弟を使う。実弟は婚約もしてレストランを作って独立するのが夢である。最初はジャンキーになる弟を、再度引っ張り出して手伝わせる。だがまともな弟はウガンダに売り込みに行った時、兄が売った武器が少数民族の虐殺に使われる事を目のあたりにする。そして武器を載せていたトラックを手榴弾で破壊するが、自らも殺害されてしまう。
▼ファッションモデルをしていた女性を、自家用飛行機を見せびらかせて結婚する。純真な彼女はユーリーがどこへ出張しても疑わない。しかしICPOの捜査の手(隊長はイーサン・ホーク)が身辺に及ぶと夫の仕事に疑惑を持ってくる。そして尾行してある倉庫に着く。ダイアル錠はなかなか開かないが、息子の誕生日の数字を入れると、難なくあく。そこで見たのは武器とそれらを売り渡す偽造書類の山だった。彼女は「武器取引」から手を引くように促す、半年ほどはそれも続いたが結局止めることはできず、再度取引をはじめるが、ICPOに捕まってしまう。取り調べ室の会話。ホーク「お前には様々な罪が加算されて一生かかっても、外の空気を吸えない」という。ユーリーは「俺を有罪にしてお前はこの部屋を出る。すると上司から勲章ももらえる。しかし銃器売買の一番の親玉はブッシュなど国のトップなのだ。彼らができない事を俺のようなフリーランスがやることになるから、すぐ釈放されるのだ」というのだが、まさに映画は釈放される場面で終わる。実際にあった事件のノンフィクションなのだが、中々説得力がある。
▼ウガンダの大統領であり独裁者は、対立する部族にもユーリーに小銃を売らせ、その代金は麻薬かダイアモンドで支払う。独裁者のドラ息子が「俺は土産にランボーの銃が欲しいな」という。ユーリーは「ランボーは1、2、3があるがどれだ?」という。「俺は1本しか見ていないから分からない」。「じゃあ1でM60だな」というシーンはマニアでないと分からない。

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