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January 31, 2006

「高血圧は薬で下げるな!」を読む

▼『鍵盤乱麻』読者のみなさまにわたしが5年ほど使っていたテレビを差し上げます。
機種はソニーのブラウン管方式でKW14AF1という物です。地上波のチューナー内蔵でリモコンと取説があります。高地自宅の玄関まで引き取りに来ていただける方に無料で差し上げます。取り置き期間は本日から1週間です。
▼浜六郎医師著「高血圧は薬で下げるな!」(角川書店)を読んだ。浜氏は「週刊金曜日」に同じ薬の功罪について執筆している人だ。いや実は両親を見ていると、わたしが5年ほど血圧の降下剤を飲んでいることが怖くなってくる。自分も最後はあのようになってしまうのだろうか、という恐怖感が最近襲ってくる。わたしが行っている病院の医師は勘違いがあるし、わたしの滑舌、倦怠感や飲んでいる薬につて説明を求めても何も返事がない。
▼浜の著書によるとこういう事だ。日本人の標準血圧が85の130に引き下げられたのはアメリカの基準がそのまま持ち込まれたためだ。加齢とともに血圧が上がる事は当たり前で、他の病気がなければ100の180まで治療はいらない。では降圧剤を飲んだことによる疫学調査というのは、日本では1件だけで他にはない。14年の疫学調査があるのだが、それによると高圧剤を飲み続けた人の方が、飲まない人より死亡率が高い。もう一つ自立率も調査しているのだが、これも飲まない人の方が自立率が高いのである。本来薬は飲むことによって血圧が下げられ、他の病気にもならず、80歳以上になっても自立して暮らせる事が本来の目的であるはずだ。ところが現実には逆に痴呆症を増やし、がんも増やしてしまっている。
▼コレステロールさえ下げられれば薬は必要ないというのが結論だ。わたしは食事の工夫でコレステロールは確実に下がった。だとすると本書にある段階的に薬を減らして止める方法を取るのが正しいという結論になった。昨晩某読者が母の事を心配して「同じ病気にならないように」とメールを下さった。医師の明確な説明が求められない以上、惚けて長生きなどしたくないので、これしかないと思った。わたしはこれから4月まで3ヵ月かけて薬を止める計画を立てた。

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January 30, 2006

◇ヒルズで「タブロイド」を見る

▼人物を紹介するときに、マスメディアは必ずと言って良いほど「大手家電メーカーに勤務していた○○さん」とか「一部上場企業に勤務する○○さん」という紹介の仕方をするが、こういう書き方が吐き気がする。そういう人たちが何をしたか、最近良い例がたくさん出てきた。LDしかり東横インの責任者の言動はみな社会的規範や常識から外れている。そして法律を破った事を知っていても社員から内部告発が出た気配もないから、その部分においては責任の一端は背負っている。
▼土曜日帰宅したらNHK地上波で一青窈が京都の歌舞練場(都をどりをするところ。一度行ってみたい)で懐かしい往年の流行歌をメドレーで歌っていた。それからわたしの頭の中を彼女の「お江戸ポルカ」がずっと聞こえてくる。
▼◇「タブロイド」(原題:CRONICAS:ポルトガル語でおそらく「病みつき」「扇情的」というような意味だと思う)TVのドキュメンタリーというのは、画面の切り取り方、コメントの付け方でどういう番組にでもなってしまう。マイアミのTVの人気レポーターであるマノロ(的場浩司に似ている)はエクアドルに「連続殺人犯」の取材をすべくプロデューサーとカメラマンと二人でやってくる。連続殺人犯は12人もの少年少女を暴行した上に殺害をして、死体を埋めて立ち去っているが、警察はまだ真犯人のメドもつけていない。たまたま最近殺害された学校の同級生にインタビューをしようとする。カメラをセットした瞬間友だちに呼ばれて行ってしまう。ところが学友の父親ビニシオが運転するトラックの前に倒れて頭を打って死んでしまう。群衆や学友の父はビニシオが殺したんだとリンチを始め、ガソリンを掛けてマッチで火を付けようとさえする。火が身体に点いた頃、息子が呼びに行ったため、子どもを抱いた身重のビニシオの妻が駆けつけて火が消される。警察官も来るのでが群衆が多くて近づけない。実際に止めさせたのは、妻なのだが、レポーターも「止めた方が良い」と言ったため、彼が「危機を救った正義の味方」だとしてTVで紹介され、エクアドルの人気者になってしまう。
▼少年を轢いたビニシオは告訴され留置場に入れられるが、彼にガソリンを掛けて火を点けた父親もビニシオの妻の告訴によって警察に逮捕され留置場に入る。「殺人犯」は中々探すことが出来ないでいると、ビニシオはマノロに「俺は真犯人を知っている」として「ある場所を掘ればまだ発見していない子どもの死体が見つかるはずだ」という。果たして深夜に掘ると指定した場所から死体が見つかる。だがそれを知っているという事はビニシオが真犯人ではないかという疑いも出てくる。それ以上の情報を聞きだそうとすると、自分が被害者であることをTVで番組を作って放送してくれ、と頼まれる。有名なレポーターの力は絶大だと思って取引を持ちかけてきたのだ。真相は何なのか?自分の名声をさらに高めるためにビニシオの言いなりになるべきか、迷うマノロ。スクープをして有名になりさえすればそれで良いのか。現代のジャーナリズムの原点はどうあるべきかまで、問題点を投げかける。六本木ヒルズの中にあるバージンシネマのみで上映。

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January 29, 2006

休日の猫は早起き

▼朝5時頃から猫が暴れ出す。茶色のオス猫ピー助が暴れだしたら、釣られて黒いロクちゃんも負けずに暴れ出す。今朝は気温が暖かいから身体がむずむずしたのだろう。眠いし昨日も出勤して疲れているが、仕方なく起きてエサをやってまた布団に潜る。ふと時計を見ると7時になっていたので再び起きあがって、締めきりであるシネマの原稿を書き始める。きょうはイノシシ社長の家(が入っているビル)まで映画を見に行くので、早めにやるべき事を済ませなければならない。
▼先日作家である友人から寒中見舞いを頂いた。映画館まで映画を見に行くわたしの事を、ご自分は「エィ!と思わないとなかなか腰があがりません。編集長のエネルギーは本当いすごいです」とおっしゃる。それでメールでご返事をした。わたしがなぜ映画を見るのか、この方には何度もお話ししたし、メールでもご説明してある筈だ。宣伝費だけかけた内容のない映画がいかに多いか。それと「進歩的」と思われる組織は、相も変わらず階級闘争至上主義で、「戦艦ポチョムキン」、「草の乱」などが未だにお好きなのだ。世界史上武装闘争で権力を制圧した国は2,30年もたつとみんな変質してしまっているではないか。ソ連、中国、朝鮮、キューバ、それにベトナム。みんなどこでも賄賂と腐敗がはびこってしまう。それぞれのみなさんがどう「理想の国だ」と思われるのは結構だが、わたしはそういう国に住みたいとは思わない。まあ、そんな事はどうでもいいや。「週刊ポスト」最新号でイタリアトリノの女性に冬季オリンピックの事をインタビューしているが、誰も「まったく興味がない」と断言していることだ。メダル、メダル。見るならBSハイビジョンテレビで、録画はDVDで、開幕まであと1週間などと煽っているのは日本だけのようだ。みんな日本国中マインドコントロールされているんだよ。
▼省エネ家電なんて宣伝だって怪しい。東電の「スイッチ」というオール電化のCMなんて言っているけど、メーカーの言いなりになって買わないことだ。もし停電になったら飯は何も食えないじゃないか。それより今あるものを直して徹底的に使う。そうすりゃ原発だって増やす必要はない。ああ「おばあちゃま」役の江波杏子は昔きれいだったなー。
▼話があらぬ方向に行ってしまった。それで家族にも「昨日も休日出勤で、今朝は猫に起こされて疲れているのに、本当に元気だわね」などと多少皮肉っぽい事を言われながらヒルズに行ってきた。先日「恋人はスナイパー」を見たがヒルズの宣伝のような映画だった。なんでウっちゃんが殺し屋なんだ。もっと渋いヤツだせよ。所詮全部おもちゃの銃だから重量感がゼロ。なんでM4が狙撃銃になるんだよ。小道具さんバカじゃないか。そうヒルズに行って、ここだけでやっている「タブロイド」を見てきた。そのことは明日書く。今度家から歩いて7,8分の所にバージンシネマが4月末にオープンする。これだけ近ければレイトショーにも、オールナイトにも行ける。

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January 28, 2006

リサイクル週刊誌を大量に買い込む

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▼本日朝から出勤でお仕事なのです。昨日帰りがけに、リサイクル週刊誌をたくさん買い込んできて寝る前に全部読み終わった。続きは帰宅したら書くつもり。
▼出勤すべく身支度を調えていると、TVで総武鈍行下りがストップしているという。稲毛まで行かなければならないのに、何ということだ。舌打ちをして錦糸町まで一駅区のぼって快速に乗ればいいやと思う。鈍行上りは動いていたので飛び乗る。ところが下り快速8時22分館山行き快速が時間を過ぎても中々来ない。10分くらい待っていると下り鈍行も次々やってくる。やっときた館山行きは、「お座敷列車で一般の人は乗れないという」。しかたなく三度鈍行下り線ホームまで走る。しかし来た列車は手前の津田沼止まりだった。どうも朝から付いていなかった。
▼仕事はDTPの勉強会の講師だった。今週の24日に急に依頼されたので昨晩レジュメを準備し、重いノートパソコンを背負って出かけた。ノートはA4サイズだが、DVDドライブも入って重装備なので結構重い。参加者のみなさんは旧知の方々も何人かいらして和気藹々のうちの講習は始まった。参加者の一人が「こんな物を作りました」と言って「憲法9条バンダナ」を一枚下さった。これをまもなくやってくる7万9千番をゲットした方に差し上げよう。
▼終わってヒルズのバージンシネマまで行こうかと思ったが、この重いノートを背負って行くのは苦痛だったので、まっすぐ帰宅して昨夜NHKBSで放映されたモーツアルトの「魔笛」(2時間半)を見ている。しかしNHKの「氷壁」はすでに3回放映されて、録画して見ているが、鶴田真由の存在があいまいでどうもつまらない。もう今晩から見るのはよそう。
▼昨日ブログをご覧になって「見知らぬ人ともすぐ親しくなれる得意技っていいですね。」とおっしゃって下さった方がいらっしゃる。元々一人でじっと本を読むのが好きなのだが、この商売で黙っていたら飢え死にしてしまう。過去5年くらいのブログをご覧になっていただければ、見知らぬ人と知り合いになっていく経過が書かれている。父は無口で喋らないので、おそらくこれは母の血を受け継いでいるのだと思う。これは相手から何かを引きだそうとするのではなく、自分を理解してもらおうと努力すれば良いのだと思う。先日の金網屋さんの所にはいつも能のポスターが貼ってある。今度はそのことをお聞きしてみようと思う。
▼週刊誌を読んで思ったのだが、一様に各メディアがイノシシ社長の「功罪」と言っているのだが、一体彼イノシシの「功」っていうのは何だろう。おそらく「週刊金曜日」1月27日号で杉田望が書いているように「すなわち市場原理主義者の跳梁、これ以上許せば国家が崩壊するという危機感を支配層が抱き、意を体した検察当局が一罰百戒に動いたと見るのが妥当だ。」という言葉に集約されよう。そして下がり続ける株価に急ブレーキを掛けるべく「功」と言い出したのだ。

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January 27, 2006

壊れたマガジンラックを修理してもらう

caster修理が完成したキャスター部分
▼1週間に一度くらい携帯メールを下さる読者がいる。ところが2週間前に「めごちを釣った」というメールを最後に音信不通になってしまった。船が転覆して海の藻屑となってしまたのか?それとも石鯛のエサになってしまったのか、と思っていた。こちらも女子高生ではないので、1年くらい音信不通でも驚きはしない。もし1年何の連絡もなければ、お互いもう友だちである必要はなくなったのか、と思うだけだ。それでもと思って電話をすると、「ブログは毎日読んでいる」との事で、何やらまたサギのようなものに遭ったらしい。ブログというのは、勝手にわたしの言いたい事を書いているだけで、どなたが読んで下さっているか、まったく分からない。だから読む方はわたしの動きを把握していても、わたしには読者の動きはまったく分からない。
▼この読者夫妻を騙すのは極悪人だと思う。鴨が葱を背負ってという諺があるが、このお宅の場合それに鍋と箸まで背負っているようなものだ。だからわたしは、「そんな事をしていると、葬式代までなくなってしまうから、わたしを成人法定後見人にするように」と話したら、「お願いする」と言われた。では今度書類をもって簡易裁判所に行って来なければならない。実家のある村で、小さな食堂を経営している人がいた。20年以上前にどこからか、この村に移住して来た方だ。最初にお父さんがなくなったが、客の来ない店だったので、ほとんど収入がなくて葬式が出せなかった。村の近所の人々はお金を出し合ってお父さんの葬式を出してあげた。ところがそれからまもなくお母さんもなくなったが、もう村の人たちも何もしてあげられなかったという。
▼ケアマネージャーさんと色々お話しするのだが、詰まるところ「男はダメだ」という話になる。女性の場合は多少動けなくなっても自宅で生活できる。ところが男性は身の回りの事から、食事が作れない。だから妻が亡くなったら、もう施設に引き取るしか、生きていく手段がないのだそうだ。上記ご家庭の場合、おそらく逆になるのではと心配している。
▼10年以上使ってきたマガジンラックのキャスターの部分が、とれてしまった。これは渋谷の東急ハンズで買ったもので、枠はパイプで組み立てられ、動かす事ができるように、キャスターが4個付いている。この1個が欠けてしまったのだ。自分でハンダを使ってやってみたが、その程度では止まらない。1年以上キャスターの一つを紐で縛って使ってきた。先日出勤するとき、近くの金網屋さんがアセチレンガス(?かな)で溶接している場面を目撃した。この人に頼めば何とかしてくれるかも知れないと思った。そして昨日夕方通りかかると、再び溶接している場面に遭遇した。見知らぬ人とも親しくなれる得意技を使って、事情をお話しをする。
▼塗装してあるパイプは溶接していると火が回って全部溶けてしまうことがあるんだ。とにかく持ってきな。と気むずかしそうでちょんまげを結った、わたしと同年配の職人さんが言ってくれたので、すぐさま持参した。台座は捨ててしまったので、文句を言われたが、グラインダーでペンキを落とし、無くした台座の代わりに、手許にあったワッシャーを代用して下さった。さらに台座と本体を仮止めする足踏みの圧着機を使って、燃えないように水で冷やしながら作業は進む。溶接が済んだら、「組み立ては自分でやりな」と言われた。時間は10分足らずだったが、無事完成である。「お礼はいかほど?」とお聞きすると、「煙草銭でいいよ」という。「3千円くらいですか?」と言うと「300円」とおっしゃる。それでもと思って千円お渡しする。また困ったらいつでもおいでと言われて、帰ってきた。気に入ったものはこうやっていつまでも使うのである。

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January 26, 2006

この間BSで見た作品をいくつか

▼昨日三鷹の学校で仕事があったのだが、その日に限っていつもの大陸横断鉄道に乗ることになる。三鷹から千葉まで往復すると、実家に帰るよりも時間がかかってしまう。疲れていなければ本をたくさん読むことができるのだが、講義が終わったあとはその気力も失せている。受験シーズンのせいか、学生の出席率はとても少ない。そして願書を提出する学生がパソコンを使いたいとやってくる。普段は上の空で授業を聞いている生徒が、例えば成績証明書で中国語をもっとも適当な日本語に、翻訳して欲しいなどと泣きついてくる。あるいは成績表をエクセルなどで作ろうとして、始めるのだが途中でうまう動かなくなって「どうしたらいいでしょう」などと助けを求めてくる。こちらもそれほどヒマではないので、授業を一生懸命受講している生徒にはそれなりの対応をするが、そうでない生徒には、「自分でやってください」と冷たく対応する。
▼この間TVでいくつかの作品を見ているが、面白かったのはNHKBSで放映された、「ゲッペルス」1、2だ。1は録画をしそこねたのだが、2だけ見た。6人の子どもたちを毒殺する場面は映画、「ヒトラー最後の12日間」でも出た。まず睡眠薬を飲ませてから青酸カプセルを眠った子どもたちの口に入れて、ゲッペルスの妻は子どもたちの頭蓋と顎と押さえてかみつぶさせる。長女だけが「お母さんわたしこれ飲みたくない」と訴えるのだが、母は容赦しない。ゲッペルスは宣伝相として腕を上げた男だが、ウソも大きなウソはばれにくいとう名言を吐いて知られている。見ていてどこかイノシシ社長と同じだと思った。さらにヒトラーの取り巻きたちも最後には、逃走するか自殺するなど、検察の取り調べにベラベラ白状する幹部などどこかLDの落城と似ている所がある。二つめは「ヒトラーの最後」これもBSだ。ソ連の旧KGBにはヒトラーとエバの歯と、最後の着衣というものが保管されていて、歯のDNA鑑定を世界中でした結果、ヒトラーの自殺が本当であると証明されたという。歯の実物が出てきたのには驚いた。
▼もう一つBSの劇映画「ギター弾きの恋」だ。これも2年ほど前に恵比寿ガーデンシネマで見ているが、内容は3分の1くらいしか覚えていない。単なる健忘症か認知症の始まりか?最初に同棲した聾唖の女性ハッティを演じたサマンサ・モートンはその後色々な作品に登場するが、この映画でエメットをひたすら思い続ける役を演じるが素朴な姿が良く出ていた。主人公のジャズギタリスト、エメットを演じるのは、ショーン・ペンだがこの演技はしっくりくる。そしてハッティを振って上流階級の女ブランチ(ユマ・サーマン)と結婚するのだが、派手で美人であるというだけで、そこには幸せなどなかったというお話し。とても良かった。挿入曲の一つにディック・ハイマンが入っていた。たしかCDを持っていた筈だが、自宅を探しても出てこなかった。

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January 25, 2006

イノシシ社長の逮捕について

▼今回佐久平の全景を360度で撮影すべくHDDビデオも持参したが、雲が多く期待通りの映像にならなかったので、ご紹介するのはまた別の機会にしたい。寒さは前回よりも厳しかった。病院のつららも日陰では50cmのものもあった。行った日の深夜から朝まで雪が降ったようだが、わたしが着いた昼には、陽の当たる路面の雪は消えていた。問題は夜である。前回は保温下着を持っていって、それを来たまま寝たが身体が窮屈で熟睡できなかった。今回は冬の厚手のパジャマを着た上に、持っていってあるフリースの上下を着込んだら何とか眠ることができた。CMに出ているヒマラヤ登山隊や南極越冬隊ご愛用の下着とやらも試してみる価値はありそうだ。外を歩くときも、こちらで使っている防寒用(といってもゴルフ用)のスラックスくらいでは、寒さが骨までしみこんでくる。
▼実家では新聞を読むのを止めてしまったので、世間で起きている事を知る手だてはTVしかない。都内に戻って地下鉄に乗り、夕刊紙のおどろおどろしい見出しを見ると例のイノシシ社長がついに逮捕されたようである。イノシシ社長とは某ジャーナリストがご紹介下さった、ブログの筆者(きっこのブログ)の表現であるがまったく似ている。わたしは今回の事件を次のように考える。1週間ほど前のまだライブドア(以下LDと略す)に対する手入れが始まる前の週刊誌は、株は儲かるのオンパレードで、イノシシ社長の言動を引用して「いかに株が良いか」持ち上げているものが多い。ところが一転して今週の週刊誌はバッシングである。手入れと同時にLDの過去の手口が一斉に記事にされていることだ。一部の新聞はイノシシ社長の人生観における倫理性だけを問題にしているが、それだけでは的はずれだと思う。おそらく検察もマスメディアも、これだけ手際よく材料が揃えられるというのは、かなり前からLDのやっている事を把握していたに違いない。最もおかしいのは証券取引等監視委員会が、なぜもっと早く登場しなかったかということだ。そうすれば一般投資家の被害も少なかったはずだ。所が「LDはグレーゾーンだ」として調査告発を延ばしてきた。
▼この時期なぜ検察が動いたかと言えば、時代の閉塞感をLDとイノシシ社長を血祭りに上げることによって、国民の憂さ晴らしをさせようとしていると考える。そうでなくてもマスメディアに露出しまくり、今年に入ってからはタレント二人と旅番組に30億円もする自家用飛行機まで登場させて、仙台まで行って見せた。江戸時代の獄門さらし首と同じ手法で、国民のガス抜きをしているのだ。税理士資格を持つナンバー2の事情聴取から始まった事から見ても、イノシシ社長は人寄せパンダ以上の役割は果たしていなかったのだ。
▼しかし犯罪は犯罪として調査し、それを利用しようとしてき政治家から、証券・投資会社そしてマスメディアの人たちの果たした役割も厳密に検証されなければならない。

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January 24, 2006

今度は目立つ場所につららはなかった。

yukidaruma
▼小諸高原病院に来ています。雪は積もっていて、玄関には患者さんが作ったのか、小さな雪だるまがあった。大きさは20cmくらいで目や鼻、口は落ち葉や木の実で作られていて微笑ましかった。今回は母の診察を受けるために昨年予約してMRIの検査を受けて貰った。担当医はいつものY先生とは違う女医さんだ。聡明そうで決断力はある。お名前のように肌は真っ白、目はクリクリと大きく美しい人である。ある程度予想したとはいえ、深刻な診断が下された。ついでに父の見舞いもしてきた。熱が出て点滴をしていたとかで、げっそり痩せて母がスプーンで運ぶお粥を食べていた。この調子では春まで持たないのではないかと、心配になる。母は父の痩せた顔色の悪い様子を見て涙ぐんでしまう。家にいるよりはここの病院にいるほうが、先生と看護師さんが24時間見てくれて心配はないからと、いうのだが中々納得しない。
Kouchi(Mobile

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January 23, 2006

奥田瑛二の「るにん」を見る

▼バスなど小型の乗り物に乗っていて、ふとこんな妄想に取り憑かれることがある。例えばこの乗り物が、難破船か方向を失った宇宙船だったとする。その中に数人の異性がいたとすると、果たしてわたしはどの女性を心の頼りとして生きていくことができるだろうか、と。人は一見孤独な状況におかれても、誰か自分の事を気に掛けていてくれると言う想いがあると、生きていく事ができるのかも知れない。
▼◇「るにん」わたしはこの映画の奥田瑛二監督はもっとも嫌いなタイプである。それは映画において退廃的な極みを、まるで実生活のように演じるのが上手いからなのかも知れない。では、二枚目の俳優が現実生活においても映画のように素晴らしいのかと言えば、それはおそらくまったく異なるのだろう。奥田がこの映画を八丈島で撮ったのは3年前のことで、どうしてもシネマスクエアとうきゅうで上映したくて、この映画館の上映枠が空くのを待っていたという。先日ラジオに出演していて彼の事が多少分かったのだが、贅沢をしたくて稼いでいるのではなく、映画を作る資金を稼ぐために色々している。妻の安藤も撮影に行っていて自宅に帰って来たかと思うと、お金をもってすぐ出かけて行ってしまう、とこぼしていた。劇映画一本作るのには億のカネがかかる。奥田はサラリーマンなら一生かかって稼ぐ金額を、撮影資金を集めるために、頭を下げまくったと言う。そして評判になった「少女 an dorescent」がようやく60%の資金を回収し終えたところだ。それで奥田を助けなければと思って新宿歌舞伎町に出かけた。
▼朝早いのにもかかわらず、コマ劇場の小林幸子の新春特別公演には、叔父さん叔母さんたちが十重二十重の行列を作って開演を待っている。いちどこれも見なければと思う。映画館の方はマニアらしい人たちで7割くらいの入りだ。お話しは江戸時代八丈島に島流しされた人たち。例えば放火などは罪が重いが、未成年だとこの遠島になる。そのような人たちは、この島に来たら脱出できない。その中に元吉原にいた遊女の松坂慶子がいて、この島に来てからも食うために身を売っている。そして島にいる流人たちは、船が着くたびに赦免状来ていないかと期待をするが、ほとんど該当しないので失望する。ある時一人の若い男が遠島でやってくる。松坂と彼は何かそのとき「深い闇に引かれる」のを感じる。島に住む流人たちはいずれも、江戸にいる家族などは皆、自分の事を忘れてしまっているのではないかと思い、クサヤ2枚を持って心の傷を癒すために松坂の所を訪ねる。
▼島でも江戸と同じく飢饉があり、2,300人の人々が死ぬ。代官所には白米があるが、島民や流人が口にする米などないのだ。それを怒って人々は押しかけるが、代官は鉄砲隊を用意して彼らを拒絶する。当然テーマは島抜けの話になるのだが、松坂と若い青年は「夫婦の契り」をしても片方は身を売っている訳で、何を生きがいにして二人の関係は存立するのかという事になる。最後に二人の間には究極の精神関係がそれを支えたのだという事を示す。
▼現時点から40時間ほど介護帰省をするので、明朝の更新はありません。

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January 22, 2006

雪でも図書館にだけは行く

pasocon1パソコンの修理が完了して株トレーダーのようになった『鍵盤乱麻』編集部
▼一転して青空が広がっている。修理が終わったパソコンの梱包を開けると懐かしい、まっ黒な筐体が出てきた。外してあった部品を取り付けようとすると、本体は冷えて室内との気温差のために、「汗」をかいていた。蓋を閉じてから、接続ケーブルを点検するのももどかしく電源を入れる。デュアルモニターが初期化されてしまったが、まず問題なく作動した。修理メモを見ると「CPUファンが動かないというので、取り付け直しました」とある。何?それだけかよ。あの小さなファンは秋葉原で買えば300円前後で手に入るものだ無料修理期間中だから送り返す費用が1500えん、ヤマト便のパソコンポの箱代が2500円。何かとてもソンをした気持ちになった。
▼金曜日の夜到着した「週刊金曜日」の最新号を読んでいたら、とても面白い本の紹介記事がでていたので、図書館のデータベースを検索したら、1冊あった。千葉県在住の哲学者がパロオ・マッツアリーノというペンネームで書いているという「反社会学講座」という本だ。その後ももう一冊発行されているが、一体この筆者は誰だろうという詮索がされているのだそうだ。リクエスト・ボタンを押そうと思ったら、1冊でオーダーストップなので、1冊引き取らないと予約できない。しかたなく大雪が降るなかを図書館まで出かけて、数時間前に連絡がきた、「なぜ資本主義は暴走するのか」を引き取って来た。

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January 21, 2006

外は銀世界でネコは喜んでいる

▼休日でも猫は朝6時前から朝飯の催促をする。家族は大晦日から風邪をひいて具合が悪い。あまりにもうるさいので仕方なく起きてエサを与える。午前1時過ぎは雨だったが、予報通り外は真っ白な雪に覆われていた。ロクちゃんは食べるより外出が大好きなので、ベランダに飛び出して、「何だろう」という顔つきをしてずっと雪を眺めていた。
▼この時期出費が多い。第一は独自ドメインの継続の手続き日が迫っていた。今までメールで2回催促が来て、先日はハガキが来た、そして朝あと2週間なので1週間前に手続きを完了させてください、という催促のメールが来た。近くのセブン・イレブンで手続きをするように指示があるが、わたしの家の近くないので、結構歩いて支払いに行ってきたが、自宅に戻る途中に、「入金を確認しました」というメールが入った。
▼もう一件の契約更新の振り込みはウィルスバスターだ。修理に出してあるパソコンと契約しているのだが、今使っているノートは野ざらし状態。電源を入れる度に「警告」が出るが冷や汗ものである。
▼お終いの一つはジャストだ。わたしは一太郎は買わないが、「ATOK」だけは数年に一度だけ買い換える。今年は広辞苑がCDではなくHDDに入るというので、それだけ買い換えるつもりだ。とにかくドライブに入れるのは、遅いしマシンによってドライブの回転音がうるさいのだ。
▼きょうは朝から某映画館に行こうと思っていたが、ゴム長を履いてもでかけるか?場所はそういう所ではないのだが、思い切って行くのを止すか、考えている。それでニュースを見ていると、大雪で電車は間引かれ、タクシー乗り場は行列ができていると言う。週末の締めきりであるシネマの原稿にはたくさんストックがあるので困らない。8年前に大雪が降ったとニュースで言っていたが、その日わたしは大雪を押して、シネスイッチに「その森で天使はバスを降りた」というつまらない映画を見に行って。原題は「スピットファイアー・グリル」というのだ。日本語で直訳すれば、さしあたり、「零戦食堂」とでもなろう。
▼午後3時いきなりヤマト便が来た。そう2週間余かかってパソコンの修理が上がってきたのだ。もちろん送料以外は無料。データの移し替えを終えたところ。やれやれ。

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January 20, 2006

年寄りを目の前に寝たふりをする力士

▼本日『鍵盤乱麻』メルマガ発行日です。投稿してくださる方は午後8時までにメールをお送り下さい。既報のようにメインのパソコン不調で修理に出しております。いちおうアドレスの変更のお申し出のあった方は登録をしなおしてあります。もし送信時間の午後9時になっても届かない場合はご一報下さい。
▼17日に沖縄嘉手納基地所属のF15が沖縄近海で墜落した事故があった。TBSラジオを聞いていてその第一報を聞いたのだが、キャスターである荒川強啓は「パイロットを育成する費用は戦闘機よりも高いから、すぐ脱出させるんですってね」の一言のコメントをしただけだった。19日にはその原因の追及もしないまま、F15は飛行訓練を再開している。これではまるで戦前の中国に作った租借地か、大昔の黒船が来た当時の治外法権と同じである。さらに荒川が、日本人や漁民に怪我がなかったかどうか心配もせずに米軍パイロットの身の上だけを案じたコメントも、植民地根性丸出しである。
▼昨日総武快速線は何か事故があったようで、鈍行がいやに混雑していた。わたしは10時過ぎに鈍行上りに乗車したのだが、普通座れるのにおかしいなと思った。目の前の3人掛けの席には二人のまだ20歳前後の力士が鬢付け油の匂いをプンプンさせて座っていた。東京に近づくにしたがってお年寄りりも、彼らの目の前に立つのだが、二人とも寝たふりをしている。お年寄りに席を譲れば、大相撲の人気も高まるし、彼らの体力づくりにも役に立つのにと思って寝たふりを続ける二人を眺めていた。
▼これら2件はわたしが自己満足で書いているのではなく、該当するTBSラジオと、日本相撲協会にメールを出してあります。

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January 19, 2006

雑誌の占い話は当たるのか?

▼風邪予防でひつじねぇさんが書いてくださったので、もう一言追加する。昨日買ったパソコン週刊誌の「占い」欄では2月生まれのわたしの運勢はこうなっている。「体力と気力で勝負。気合いが入らないときは方針を変える。ふだん使っているものが壊れる。慌てずに対処すること。通常の仕事には問題はない。飛び入りの仕事で振り回される」。また相談者が「自宅が仕事場なので、気分転換にニミ卓球台を買おうと思っている」というのに対し、「相手や保管場所が困るからよせ」と言い、さらに一人でできる運動が良い。その点、外に出て歩けば足腰を鍛えるのと同時に気管支を鍛え、風邪の予防になる。日光浴、太陽の下に出ることが大切です、とかなりまともに答えていることだ。それでわたしも毎日雨が降らない限りその目的でけでセッセと歩いているのであります。
▼わたしの部屋には3台のラジオがある。1台はベッドの脇でこれはNHKラジオ深夜便を聞くのが目的でタイマーで切れる。2台目は本棚の脇でTBSラジオにセットしてある。もう一つはミニコンポでこれはJ-WAVEを聞くためにある。選局がダイアルなのと、マンションではちょっとした位置で放送が受信できなくなるので、使い分けをしている。昨日夕方J-WAVEの「ミュージック・レスキュー」という視聴者が聞いていて分からない曲を口ずさんで、曲名を教えてもらうコーナーがある。そこに「君の瞳に恋してる」が出てきた。おーそうだ、わたしの携帯もあの「離婚弁護士」以来ずっとこれになっている。そろそろ替え時かなと、ふと思った。
▼夜9時半頃メールが届いた。学校がある日は、目が疲れているので、なるべく早くパソコンの電源を切ってしまう。メールはパソコンメーカーからだったので再び電源を投入する。前日「送って10日も経つが受け取ったとも、修理中とも言ってこないがどうなっているのでしょう。エプソンは1日で直すと言っています」と、少々嫌みを書いて送った返事だった。曰く「調査したら現在修理中であと1週間、来週中にはお届けできる」という。わたしが筐体を開けてみたところ、CPUのファンはMB(マザー・ボード)から電源を供給している。もしCPUに問題があれば、パソコン自体が動かないはずだ。そうするとMSI945GのMBが故障しているのではないかと思った。それを交換する時間は素人でも2時間くらいだろう。それが10日も放ってあるということは、年末年始の故障パソコンが山ほど積まれているので、順番にやっているのだろう。わたしのは来週修理作業に入って、水曜日あたりには送る手はずになるのだろう。
▼前のフェイスで部品を買って自作したパソコンは、3年間何も故障しなかったが、それでも、すぐ切り替えられるバックアップのパソコンは用意しておいた。今度の物を買うときは、もうジャマだし、置く場所もないからと、二束三文で売り払ってしまった。そしたらその瞬間にこういうことになってしまう。今度秋葉原で3万円以下の中古のデスクトップ探してこよう。

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January 18, 2006

チリのバチェレ大統領誕生に思う

▼修理に出したパソコンはどうなっているか、メールを出したが返事が来ない。遊びに使っているパソコンならどうでもいいが、こっちは仕事である。ノートパソコンの小さな画面は2時間も眺めていると目が痛くなる。
▼もう一つは図書館だ。こちらも3冊読んだら後が来ない。金曜日締めきりのメルマガがこの3冊で終わり。しかもリクエストをパソコン上でできるようになったが、10冊でストップしてしまう。届いていれば10冊で止まってもかまわないが、これでは困ってしまう。
▼水玉さんがインフルエンザ予防法を書いていらっしゃる。わたしは特別にワクチンなどの注射はしていない。外出から帰ったら石鹸を使って念入り手洗いをして、うがいをする。この時期だけは体調を崩さないようになるべく早めの10時代に眠るようにする。そして酒はなるべく飲まない。わたしも誰か、某読者と同じくいびきをかいて、迷惑をかけるので家族とは別の部屋で寝ている。それも酒を飲むと一段と激しくなる。すると喉を痛める。飲んだ時には部屋に加湿器を入れて喉に負担がかからないようにしている。
▼チリの大統領選で15日決選投票の結果、中道左派・与党連合の女性候補、ミッチェル・バチェレ前国防相(54)が当選した。報道によると父親も空軍の将校だったが、民主連合政府で誕生したアジェンデ政権を支持していたため、拷問で殺害されたとある。またバチェレ氏自身も拷問にあったとある。ふと94年のジェニファー・コネリーの「愛の奴隷」という映画を思いだした。原作はイサベル・アジェンデの『Of Love snd Shadows 』だ。ジャーナリストのコネリーと写真家のアントニオ・バンデラスがチリの虐殺を告発して、チリから脱出するまでを映画化した内容だ。その中でコネリーの最初の恋人となるのが、軍人の青年将校だが、やがてピノチェトの悪事が露見するに至って、軍部に反旗を翻すので反逆罪で銃殺されてしまう話が挿入されている。もしかしてこの青年が大統領の父親の話から土台になっているのかと思った。

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January 17, 2006

自衛官募集のチラシを貰う

▼昨日外を歩いていたら、わりと身なりをきちんとしたがっしりした体格の人がティッシュ・ペーパーを配っていた。明らかにサラ金とは違うなと思ってティッシュを見たら、「自衛官募集」と書いてあった。わたしを採用してくれるのだろうか?幹部としてなら行かせていただくが、一兵卒の二等陸士として匍匐前進の訓練からやらねばならないとしたら、ちょっと苦痛である。貼付されていたチラシを見たら、18歳以上27歳までとあった。しかしイラクに派兵されて死んだら2億7千万円の保険が下りるというから、家族にとってはその方が役に立つと考える人も多いのかも知れない。チラシのフロッグマンの顔には実際の隊員なのだろうか、モザイクがかかっていた。
▼ライブドアの捜索が行われるというニュースがラジオで流れたのは午後4時頃だった。夜8時の12chの「ライブドア対楽天」というTV番組を見ようとした。ところがチャンネルを12に合わせても、健康睡眠とかという番組をしているだけだ。夕刊のTV番組欄を見ても、日付をみても間違いない。やがて5分ほどしてから、「都合により番組を変更しました」というクレジットが出た。ああ、やはりライブドアが東京地検の強制捜査を受けたためかと思った。午後10時半ネット(グーグルのニュース速報)を見たら、「容疑事実」が出たのと同時に、日経の速報のなかでは「通行人の大学生の声」というのが出た。「こんど採用試験に応募しようと思ったが、そんな会社なら止める」というのだ。これで強制捜査の第一次の目的は果たしたのだ。
▼このところ休日の方が疲れる。いろいろ考えて見たら、ご覧のような「非娯楽系」の映画を見続けているためだろうという結論に達した。さらにそれを「きょうの目」に、読者のみなさんにどうしたら見に行っていただけるか、という立場で書かねばならない。だから家でDVDなどを見るときは、固いのは排除する。この間録画で見たのは深夜の「エビボクサー」イギリス映画で売れないボクサーは、ガールフレンドとイチャイチャしているだけで、一向に闘おうとしない。マネージャーは、デニーロの「シッティグ・ブル」を見ろ。彼だって禁欲したのだから勝てたのだ、という。マネージャーはどこかから身長が2mもある巨大なエビを探して来てボクサーと闘わせ、見せ物にしようとする。ようやくTV局のスタジオに連れ込むのだが、エビとボクサーの間には友情が芽生えて闘わない。その代わり。ディレクターやマネージャーがやっつけられる、というお話しだった。ナンセンスだがとても面白かった。あとコレル・ファレルの「リクルート」、「コヨーテ・アグリー」、「ザロック」などをくり返して見た。その理由はそのうち書く。
▼修理に出したパソコンはまだ何の連絡も来ない。ハードの増設が多いから修理の対象にしてくれないのか?

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January 16, 2006

◇「ホテル・ルワンダ」を見る

▼「有頂天ホテルは見に行かないのか?」という人がいるが、わたしは今の所行く予定がない。三谷幸喜は優れた劇作家だとは思うが、BSの舞台中継録画、あるいは編集なしの録画放映である「HR」などは面白かったと思うが、映画で今まで「これは!」と思う作品はなかった。わたしも時間とお金は限られているので、ヒマがあったら行くとしか言えない。24時間しかない時間の節約方法は次の通りだ。TVは基本的に全部録画して見る。そうするとドキュメンタリーは早送りで見ることが可能だし、ドラマもCMは全部飛ばして時間の節約になる。今後土・日のいずれかは、「きょうの目」を休載することがありますので、あらかじめご了承下さい。
▼◇「ホテル・ルワンダ」これは先日書いたように、内容が暗いとかで、当初日本の腰抜け映画配給会社がどこも輸入しようとしなかった。ところがネットで全国的な署名活動や資金カンパが始まり、字幕翻訳もNPOの人たちが協力してようやく14日から上映が始まった。映画館は、シアターN渋谷と聞き慣れないが、ユーロスペースがリニューアルして名前を変えただけだ。わたしは上映時間1時間前に着いたが立ち見だった。ここは定員が103名。わたしは109番だ。土日に座ってみるためには上映開始2時間前に並んで整理券を貰う必要がある。
▼ルワンダいやアフリカのほとんどの国はヨーロッパの植民地であった。なぜ植民地になったかと言えば白人の知能が進んでいたからではない。たまたま立地的に資源の集約することと、カネを集める方法が上手かっただけのことだ。技術は歴史的に見れば戦争によって飛躍的に高まる傾向があるように思える。ヨーロッパは権力の集中と領土の収奪が激しかったために技術も格段に高まったというだけのことだ。もしアフリカでそれが先に行われていれば、白人が奴隷として売買されていたかも知れないのだ。
▼さてルワンダはベルギーの植民地であった。それで彼ら白人はルワンダにいた先住民族をナチスのユダヤ人政策のように顔と耳の寸法を計測してフツ族とツチ族の二つに分け、お互いを憎しみあわせる事を行って支配した。二者の違いは外見では分からず、IDカードにスタンプで「HUTU」と押されているだけで、あとは居住地と名前で判断するらしい。だから主人公であるホテルの支配人はフツで妻がツチということは当たり前にあり得るのだ。1984年にそのツチとフツのバランスが崩れ、政府軍であるフツを反政府軍のツチの攻撃が始まる。ホテルには外国人などた滞在していたことから、ここにいれば安全だと多くの人々が避難してくる。ところが国連平和維持軍はたった300人と無力で、外国人の救出はするが、他は見捨てて退去を始める。支配人は現実のモデルがいるが、どんな危機にあっても威厳を持って対応する事を心がける。そして時にはしたたかに賄賂を軍部に送り、どうしたらホテルにいる人々を助けることができるか考える。つまり人間の尊厳を守り通す。可能な限り正当性を主張して、相手である軍部のプライドを保たせながら生き残る。3ヵ月で100万人虐殺されたというなかで、わずか2000人足らずの命を救ったといえばそれまでだ。しかし自らの命を危険に曝しながらも、家族や子どもたちの命を救った支配人の力は讃えられなければならない。そして国連(米英)というのは所詮カネにならない(資源がない)国には何も影響力を行使し得ないということをエンディングロールの歌の中で告発している。

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January 15, 2006

◇「スタンドアップ」を見る

◇「スタンドアップ」鉱山の労働組合執行委員会に乗り込んで「労働組合は組合員の連帯とはいうが女性の尊厳を守れとは言えないの?」と要求を突きつけるのは主人公ジョージーである。彼女は夫の家庭内暴力にあって、子ども二人を連れてピックアップトラックを駆ってミネソタにある実家に帰ってくる。そこで原題はノース・カントリーということになる。父もこの鉱山で働いているが、89年から始まったおりからのアメリカの規制緩和で鉱山で女性も雇用しなければならなくなる。二人の子どもを育てて行くには、カネになる鉱山で働くのが最も手っ取り早い。父は娘が来るのを嫌がるが、なぜか女性だけに課せられている妊娠検査を受けて仕事に配属される。仕事は坑道には入らないだけで危険かつ汚染が蔓延する場所である。そこで彼女は筆舌に尽くしがたいセクハラを受ける。これは映画に克明に描かれているからご覧頂きたい。何度もレイプされそうになり、かつ要求で配置された簡易トイレに入った所をひっくり返されて汚物まみれになったところで、訴えようとする。その時のセリフが最初に出てくる労働組合批判である。組合も役立たないと思った彼女は社長に直訴するが、逆に解雇を申し渡されたところから、裁判に立ち上がる。そのとき弁護士(ウディ・ハレルソン)は「裁判なんて自分が惨めになるだけだし、万一買っても自分の思い通りになるわけでないから、止めろ」と諭される。だが告発すると、会社側は腕利きの女性弁護士を立て、彼女の高校生時代からの性行までひっぱり出して、「男を誘う」クセがあるからジョージの言っていることはウソだと言う。この裁判長は「ER」のモーゲンスタン部長だ。
▼彼女を陰になり日向になり援助してきたのは、同僚のフランシス・マドーマン(「ファーゴ」の警官)だ。彼女は筋ジストロになって鉱山を退職して声すら出なくなっているが傍聴に夫ショーン・ビーン(いつもは悪役だけだが、今回は良い)に支えられて来る。そして声を振り絞って証言すると、裁判所の空気が変わってくる。そして会社を告発するには3人の同意見の推薦が必要だという言葉に尻込みしていた、元同僚たちの気持ちが変わってくる。今朝の朝日朝刊には「会社を告発する労働組合がなくなって、個人が告発するケースが増えている」という最近の傾向が出ているが、女性に対するセクハラを告発する面もあるが、ある意味では何もしなかった労働組合に対する批判でもある。現実にあった事件の本「集団訴訟/セクハラと闘った女たち」の映画化なので説得力がある。
▼日曜は「ホテル・ルワンダ」を見たが明日朝書く。

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January 14, 2006

新宿でHP研究会の1月例会

▼夕方から新宿でHP研究会とその新年会があった。WTO反対の集会で香港警察に逮捕されて一泊留置されたY氏の話を聞く。指紋も採られたという。韓国では大統領が一応革新的であるために、市民がマスメディアを使って発信する枠が保障されている。さらにそれら発信するメディアを作る施設から使用方法を学習するプログラムも存在する。この日はそのような発信する場所や研究施設を日本でも作ることはできないだろうか?というかなり大風呂敷な話になった。メセナのような資金を引き出すことは不可能だろうか?CATVはできないだろうか?などという話になるのだが、独立した機関として仕事をするには少なくとも1年は売り上げがなくても生き残れるための資金を蓄積しなければならない。話ばかり大きくなるが、資金の話になるとしめっぽくなってしまう。とりあえずWebラジオでもいいから実験放送をしてみたいものだ。
▼先日散髪のため駅ビルにある理容室に行ったら、駅ビルの改築の話を理容師さんに延々と聞かされた。どうやら駅ビルには二つの流れがあるらしく、千葉駅ビル系は古い部類に入る。ところが四ッ谷とか恵比寿とかのアトレ系は新進でテナントのレイアウトから違ってくる。その点亀戸駅ビルは古くなっており、隣の駅ビル錦糸町にヨドバシが入ってから大きく水を空けられている。考えてみればこのわたしもカメラは全部ここで買っている。最近では、紙見知りがいた行きつけの秋葉原家電店の店員さん退職してから、全部ヨドバシになってしまった。さらに亀戸駅ビルには前の本屋さんが倒産してから友隣堂が入った。しかし横浜のそれとくらべて参考書とか大衆通俗的な本しか置いてない。雑誌なども発売日に買い損ねるともう手に入らない。この辺では錦糸町アルカキッドにある熊澤書店が専門書も多くて充実している。
▼とにかくリニューアル後は駅のプラットホームからビルに直行できるのだそうだ。そして1階は食堂だけになってしまうので理髪店は5階へと追い上げられてしまう。これだとちょっと行きにくくなる。
▼上野東急にシャーリーズ・セロンの「スタンドアップ」(原題:ノースカントリー)を見てきたが明日書く。やっぱりニキ・カーロ監督は良いよー。
▼てんぐささん札幌のTV塔のネオンありがとうございました。わたしはまだ冬の札幌に行ったことはありません。いま千葉県のJR線130円大回りの旅の計画をしています。千葉から銚子までは時刻表でできたのですが、あと成田線と常磐線ができれば完成。8時間くらいで一周できるから、希望者だけで行きましょう。

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January 13, 2006

体重よりもウェスト周り

▼CPUファンが故障したパソコンをメーカーに送って早1週間。日中でも連絡が付く方法を書くようにとあったから、携帯からメールアドレスまで明記したが、一言も言ってこない。やはり遠隔地のメーカーのパソコンは送料もかかるし、サービスも充実していないので、買うべきではなかったと今頃になって悔やんでいる。パソコン雑誌に掲載されていた、エプソンなど仕事に支障があるといけないので1日で直すと言っている。やはりデザインは悪くてもこっちにすればよかった。
▼今朝の特筆すべきニュースはある程度予想されていたが、ニコンのフィルムカメラ撤退である。わたしも昨秋熟慮したあげく、今後自分がフィルムカメラを使う見込みはないと思ったのでF5は手放してしまった。わたしはコレクターではないので、使わないものを持っていても仕方ないのである。しかも長くもっていると評価は日ごとに下がっていく。ニコンは今でもフィルムのみならず、デジカメ部門でキャノンに押されている。キャノンはカメラ以外にもバブルジェットプリンターから業務用レーザープリンター部門で先行しているので、新しい技術開発にも資金を投入できる。ところがニコンは新聞社御用達だけを振りかざして、修理にも新聞社を優先させ、我々一般カメラの修理にひどいときは一ヶ月くらい待たせたことがあった。その点キャノンは持ち込むとその場でなおしたり、長くても1週間以内でなおした。軍需産業御用達のレンズとカメラをつくってきた、日本工学は一般顧客を大切にしてこなかったから、こうなってしまったのだ。
▼先日昼の健康TV番組で体脂肪と痴呆との関連が指摘されていた。これはわたしが3年ほど出席させていただいている、メタボリック・シンドロームと関連する。つまり今までの健康診断では体重だけが問題化されていた。だが内臓に付着する脂肪こそが問題であるというのが、最近の医療研究の課題となっている。その簡単な調査方法というのが、このTVでも紹介されていた、ヘソ周りの寸法の計測によってある程度分かる。具体的に言われていたのはヘソ周りを計測して84cmが最大限度であることだ。アメリカで30年以上計測して追跡調査したところ、84cm以上の人は90%以上の確率で痴呆症になるという調査結果があるのだ。わたしはちょうどぎりぎりのところだ。心配な方は毎朝起きる時に計るとよい。ただし女性の場合は経産の有無とかホルモンのバランスがあるから、これを機械的に当てはめることはできない。
▼父の場合は老人性脳萎縮症だから、痩せている人だが、これには当てはめられない。わたしもこのまま行ったら、ああいう施設に入れられてしまうのかなー、と恐怖に怯えながら夕方になると毎日1時間はせっせと歩き、体重コントロールをしている。

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January 12, 2006

近松門左衛門とモーツアルト

▼昨日迷彩服のサイトを見ていたら、自衛隊の冬期迷彩服は、TVなどにでている隊員が着ているものしかないようだった。しかし世界の軍隊の迷彩服などというサイトがあって、わたし以上に物好きな方がいらっしゃるようだ。
▼朝刊にどこかのビルの地下で稲刈りをしている様子が紹介されている。たしかどこかの金庫のスペースを使ってやっている実験だと思う。過疎地の田舎にいけば休耕田などいくらでもあるし、現実にイネを作ることが禁止されている。そうでなくても都会の地下の水田などコストの割にあう話ではなかろう。この記事を書いている記者はそういうことをどう考えているのだろう。
▼昨晩のNHK歴史が動いたは「近松門左衛門」だった。武士だった人が、当時職業としてはまったく認知されていなかった義太夫作家に弟子入りして、苦節6年独り立ちする。さらにそれから「曾根崎心中」を書くまでに12年。原稿の片隅に作者・近松門左衛門と書くことができるようになる。原作に登場する九平次は近松の創作上の人物であり、現実の心中話にどうやって味付けをするかが、作者の腕であるという。シェイクスピアも同時代の作家であるが、彼はエリザベス女王などのスポンサーがたくさんいた。だが近松は自分の腕一本で、それこそお針子さんの一日の賃金の木戸銭を払って見に来る人が絶えないほどの人気になったのである。この事件をきっかけにあまりにも心中が増えたので、「曾根崎」は上演が禁止されてしまう。
▼筆一本で食べて行くという西洋での先達はモーツアルトである。今年はモーツアルト生誕200周年とやらで、10日のNHK「クローズアップ現代」でもモーツアルト特集だった。ある新聞にも「モーツアルトでもきいてみようか」ということを書いてる人がいた。彼を知るには岩波文庫の「モーツアルトの手紙」上下巻が分かりやすいと思う。これをお読みになると、あなたが持っているモーツアルト観が一変するであろう。それを一つのベースにしたのが、映画「アマデウス」だ。こちらはサリエリによるモーツアルト毒殺事件という話になっている。
▼古くから『鍵盤乱麻』メルマガをお読みの方ならば5年ほど前に1年間ウィーンからレポートを送ってくださった方をご存じかも知れない。彼女に「ザルツブルグに行ってみたい」と言ったら、「あら高地さんも?オーストリアに来て、ザルツブルグというのはアメリカ人と日本人だけなんですよ」と言われてがっくりしたことがある。その頃まではモーツアルトが好きで150枚くらいCDを持っていたかと思う。少数派が好きなわたしはそれからモーツアルトのCDを減らして、今では20枚くらいになっている。彼を好きなのは同時代の他の作曲家と違い、貴族のお抱え作曲家の道を選ばなかったことだ。大変な貧乏をして冬も暖房費用がなかったので妻とダンスを踊って寒さをしのいだという記録も残っているくらいだ。
▼では手元に残っているおすすめのモーツアルト。「トルコ行進曲付き」は何と言ってもグレン・グールドの演奏だ。「ピアノソナタ全曲」は内田光子の全集、「魔笛」はゲオルグ・ショルティ、「レクイエム」はレコードの頃から聞いている、カール・ベームのものだ。なぜこれらの演奏でなければならないかは、いずれそのうちヒマがあったら書こうと思う。

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January 11, 2006

迷彩服と普段着の関係

▼サラダ油も凍る佐久と違って、Tシャツ一枚で家のどこにでもいることができる東京は暖かく、かつ薄着でいられるので肩が凝らない。帰って来てからくしゃみが出たり、熱っぽかったので心配したが、一晩寝たらどうやら元に戻ったような気がする。学校の授業は今週いっぱい授業は休みである。取材にも誘われたが、電車とバスを乗り継いで外房まで行くのほどの時間は取れないのでパスした。
▼自衛隊が除雪作業に出動している姿を見て、なぜこんな時まで迷彩服を着ているのか疑問に思った。北海道の北部方面隊などでは、冬用の真っ白な迷彩服というのがあるはずだ。迷彩というのは風景にとけ込んで、敵からの識別を困難にする目的を持っている。だから湾岸戦争で有名になった砂漠のデザート・パターンとか、その軍隊が展開する場所の数と同じく、その数は国によってかなりの数になる。今まではデザイナーによる迷彩パターンが描かれて来た経緯があるが、自衛隊でもデジタル・パターンという方法に変えるようだ。さて雪かきの時にはあのようなリーフ・パターンの迷彩は不必要であるはずだ。レスキューのオレンジだって、十分その役割を果たしている。ではなぜ雪の中にまであの柄が必要かと言えば、自衛隊の活躍が一目瞭然にTVや新聞で識別されることが必要だからであろう。この場合同じ戦闘服でも迷彩とは言わず、表出服とでも言うのであろう。
▼新幹線に乗るとJRの通信販売用の雑誌が座席に置かれている。その中に時々、FBIが使っている多機能ベストというのが紹介されている。要するに釣りなどのときに使われるポケットが多いベストだ。イラクあたりを訪問しているらしい風景の説明には「ラムズフェルドを護衛するFBI」というキャプションがついている。うーむ果たしてラムズフェルドが護衛に値する人物であるかどうかは疑問だが、ベストもFBIの迷彩服なのか?護衛は腕っ節は強そうだが、はっきり言って賢そうとはいえない。彼は「威圧」することが目的で露出しているのであろう。しかしあの多機能ベストというのをわたしも一着持っている。しかし便利のように見えて、どこに何を入れたか分からなくなってしまい、目的のものを探すのに結構時間がかかって不便である。
▼服装の3番目は中国に行ったボリビアの新大統領だ。空港を降り立った彼はジャンバー姿である。中身のない奴らが100万円のスーツを着て中東に行こうが、衣の下から鎧がチラリである。資金援助と引き替えに、日本の常任理事国入りを支持を取り付けに行ったのであろう。イスラエルのシャロンに会えなければ中東訪問の目的は3割程度しか目的を果たせない。
▼4番目は9日夕方のNHKで放映された、「震災11年・被災地で生きる神父・キリストにヘルメット」に登場したカトリックの神父さんだ。彼の普段の姿というのが、ジャンパーにサングラス、角刈りでクビにはタオルを常に巻いていて、どちらかというと普段のわたしと同じ姿で、一見ヤクザかと思うようなスタイルで仕事をしていた。教会は当然震災の被害に遭っているが、ワイヤーやつっかえ棒で応急手当をして11年間、神父はその中で生活をしてきた。信者は早く立て替えるように言うが、まず住民や信者の再建が第一であると断り続ける。そして別の仏教やプロテスタントの宗教者とも話し合いをして、宗教者のネットワークを作る努力をする。彼はベトナムのボードピープルの日本国籍取得でも力を発揮する。そして教会の再建が始まると、それらの人が様々な方法で力を貸してくれる。庭に置かれ、震災で汚れたキリスト像の頭にヘルメット、手には軍手をまとわせる。人間が生きていくために役に立たない宗教であってはならない、というジャンバー、サングラス、タオルの彼の話はとても説得力があった。

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January 10, 2006

サラダ油も凍る室内

▼昨晩料理をしようと思い、サラダ油を逆にしたが一滴も出ない。古くなってしまったのかと新品の封を切ったがでて来ない。練り歯磨きを絞りだすようにしたら、ようやく出て来た。同様に食器の汚れを落とす、スポンジもカチカチになっていた。父の入院している病院には見舞いに行ったら、さすが標高1000mなので30センチの氷柱が下がっていた。そのため一眼デジカメは寒さでバッテリーが作動しなかった。見舞いには叔母(父の弟の妻)と一緒に行った。休日は面会できるかどうか確認したら、ご家族の方なら問題ないといので、一緒に行った。父が目を三角にして怒って母のクビを締めたときなだめていただいた方だ。鉄の檻のなかに閉じこめられているかと思ったようだが、雰囲気の良い場所なので安心したようだ。今回は父の隣に座って話をした。若い看護師さんがわたしを指さして、「Mさん(父の名前)この人誰だか紹介してください?」と言った。身内という認識はあるが、誰なのか名前は出てこなかった。数分話していたら、看護師さんが「広間で話していると、別の患者さんが興奮状態になってしまうので、面接室に移動していただけませんか?」という。父に移動を促したが、「行きたくない」というので面接は15分くらいで打ち切って引き上げた。
▼さすがに高度があるので、下る道では中央アルプスから北アルプスまで一望することができる、すばらしい景色である。車を止める場所がなかったので、残念ながら脳裏に焼き付けてきただけでご紹介できない。月末にもう一度行くのでビデオに撮ってご紹介したいと考えている。
▼午後東京に帰って来たが、気温差があまりにもあって身体がついていかず、だるい。
Kouchi(Mobile)

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January 09, 2006

厳寒の佐久に出発する

▼朝9時のあさまで佐久に向かいます。昨日は朝パソコンの故障箇所が分かったので、データのバックアップを二重にしました。そのあとノートパソコンに必要なデータだけ移し替える作業をしましたが、これで半日つぶれました。ノートをいじっていると、ソフトが古いものがいくつか見つかりました。これをアップデートするのに時間がかかるのです。午後から必死に仕事をしましたが、ノートではあまりスムーズに動きません。夜9時過ぎ一応の完成を見て、データをCDに焼いて、速達で出せるようにしたのです。
▼◆「突撃」1914年頃の独仏戦線、前線は2年以上の膠着状態になっている。ところが将軍が手柄を立てたくて、前線のカーク・ダグラス中尉にアリ塚を占拠せよと命令を出す。そんなの無理だと拒否するが、命令を押しつける。ドイツの防戦に歯が立たない。司令官は見方が動かないので陣地に砲撃せよと命じるが、砲撃手は味方の陣地を砲撃するなど、文書による命令がないとできないと拒否する。将軍は見せしめに3個中隊の3人を選び出して、軍法会議にかけて「命令を守らなかった罪」で銃殺刑にしようとする。ダグラスの必死の弁護にも関わらず、答えは決まっていた。見せしめの銃殺なのだ。処刑が終わった兵士たちはあとやるせない気持ちで酒場に行くと、捕虜となった一人の若いドイツ人女性がいた。みんな冷やかし半分で歌をうたえと冷やかす。彼女は恋人との逢瀬を歌い出すと冷やかしていた兵士たちもシーンとして、やがて涙を流してシーンとなってしまう。戦争がいかに将軍たちの自分の出世と議会の機嫌をとるために行われてものか、その不条理さを描くスタンリー・キューブリックの力作。

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January 08, 2006

パソコントラブルの原因分かる

▼ひつじねえさん78000ヒットおめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い致します。後ほど記念品をお送りさせていただきます。投稿、コメントはなくてもアクセス数がそれなりにあるという事は、それほど間違った事も書いていないのではないかと思います。発売中の「週刊ポスト」1月13日、20日合併号にいくつか面白い記事がある。一つは「2006年はこの人に訊け!」で、「幸福論」のところで文筆家の池田晶子は「他人を気にして、他人との幸福を競おうとするから、人間は不幸になる。生きているのは自分だけなのだ。自分ひとりの問題なのだと気がつくなら、幸福になるのはさほど難しいことではない」この通りだと思った。もう一人「メディア」に関してノンフィクション作家の岩瀬達哉が記者クラブの弊害について書いている。そして「経済的依存が精神的腐敗をもたらす以上、国民への奉仕よりも、特権を与えてくれる人たちとの良好な関係を維持しようということになる」「進むべき道を見失わないためには、何より、無責任で皮相的な報道が溢れかえっていることを、私たちは、これまで以上に認識しておく必要がある」と言っているがこれもその通りである。
▼昨日は近くのスーパー駅弁大会があったので、昼食には「越前かに飯」というのを買ってきて食べた。わたしには蟹とか雲丹、いくら、焼き鳥、ししゃもなどは食べてはいけないものなので、久しぶりの蟹は美味しかった。
▼パソコンの不具合をこんな時でもないと調べられない。朝第一回の開腹。(筐体を開ける)HDDを3つ付けているのでそれを外して作動させてみるが分からない。さらに夜に二度目の開腹をしてチェックするとCPUのファンが回っていない事に気づく。なーんだよ。これじゃ熱が出てしまって動かないぜ。サポートセンターに何度電話するもかからない。今朝一番の朝9時に電話して話をすると、山口県のサポートセンターまで送ってくれという。やれやれデータバックアップして、修理が治ってくるまで2週間くらいかかるかな。これからデータをバックアップしてヤマトのパソコンポに頼もう。
▼しばらく不便だがノートで運用することになる。

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January 07, 2006

戦争を考える二つの映画

▼5日と6日NHKBS1で夜11時20分頃から2夜連続で「映画で見る世界の地域紛争」というテーマの企画があったので録画して見た。初日は、エルサルバドルが舞台になった「イノセント・ボイス」だ。これはまだ内戦が続いていた頃のエルサルバドルの話で少年たちは12歳になると兵士になることが強制されていた。20年ほど前にもジェームス・ウッズがカメラマン役で主演した映画「サルバドル」が有名になった。もう大量虐殺が進んで大人の男がいなくなったので、12歳まで徴兵の基準が下げられたのであろう。22日公開なのでストーリーは省くが、政府の徴兵部隊が学校に乗り込んで来たり、町を一斉に捜索するので、少年たちは皆家の屋根に逃げる。ゲリラになるか政府軍になるか、どちらかの選択肢かない少年たちに取って苛酷な運命が待っている。
▼TVではこの映画の脚本を書き、監督になったまだ33歳のルイス・マンドーキが登場した。さらにカメラマンの長倉洋海氏も出演した。長倉は911事件の前日暗殺された、アフガニスタンのマスードと親交があり、ずっと撮影を続けていた。アナウンサーの私達はどうしたらいいのか?という問いかけに「確か何もできないかも知れないが、一生懸命働いて行きようとしている人が、貧困にあるという事は間違っており、様々な矛盾がつねに貧しい人たちにだけしわ寄せされる事を何とかしなければ、問題は解決できない」と締めくくった。
▼そして6日夜は「ホテル・ルワンダ」だった。この映画は日本で公開される見込みは無かったが、どうしても見たいという人たちの熱意と資金カンパが実ってようやく公開されることになった。ルワンダの虐殺についてはこのブログで何度も書いてきている。当時国連維持軍もいたが、虐殺が始まると外国人だけ救出し脱出させる。残ったのは200人ほどの維持軍で手も足も出せず、大量虐殺が続いている間も兵舎に籠もっているしかなかった。ホテルのマネージャーがこの映画の主人公で、この脚本を書いている。維持軍がいなくなったあとホテルに籠もっていると殺戮が始まる。籠もっているホテルには宗教者やシスターなどがいるのだが、容赦はない。そして殺す側は食料はドルと引き替えに渡すが、中にいるある男を引き渡せと言ってくる。それを拒否すると皆殺しにあってしまう。果たして国連という組織は何ができるのだろう、という点でも一石を投じているように思えた。これも公開されていない。TVでは6日有楽町で行われた講演会の模様の速報と、実在のホテル・マネージャーそして国連の関係者が出演してコメントしていた。

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January 06, 2006

浅草雑技団と門付けの関係

▼メルマガを送信し終えると2、3日はホッとする。読み終えた本は図書館が開く出勤前にポストに入れてくる。そうしながらまだ手許に残っている図書館の本を寝る前に読み始めた。青木冨貴子の「731」である。青木はベトナム戦争を取材したフリーの契約カメラマン沢田教一の「ライカでグッバイ」を書いて知られた人である。物語は八日市場に住む元731部隊の隊員篠塚良雄の話から始まる。篠塚は千葉に住んでいる人なら知られている人で、元731部隊の隊員では唯一、自らの体験を戦後語り続けている人である。唯一というのは石井四郎部隊長は戦争に敗北することが分かった時、隊員たちに「ここで知った秘密は地獄まで持っていけ。もししゃべったら地獄の果てまで追いかけていく」と固く口を封じていたからだ。それでもなおかつ昨日お送りしたメルマガでご紹介した日経の大塚のような人はあちこちにいる。しかし篠塚の場合ご本人の言によると「俺のような下っ端が」と卑下されているが、文字通り命がけの証言であるのだ。
▼昨日NHKの昼番組を見ていたら、隅田川七福神のうち向島百花園の中にある茶店の女将を紹介して、隣にある白髭神社まで歩いて紹介するものだった。そこにトップページでご紹介した、浅草雑技団の人々がいらしたのだ。彼らは普段は演劇活動をしているようなのだが、ここ数年正月になると元旦から3日までの間、この向島地域を巡回して歩いているようだ。通常は七福神の場所となる神社の境内で、春駒踊りとか、トップページにある南京玉簾を演じている。それともう一つ門付け(人家の門口に立ち、音曲を奏したり芸能を演じたりして金品を貰い歩くこと。また、その人。電子広辞苑より)を行っている。考えの足りないアナウンサーは他の地区へも出かけていってやるのですか?としつこく何度も聞いていた。しかし責任者は「いや向島だからできるのであって、他の地域では受け入れられません」としゃべっていたのが印象に残った。わたしも二日に彼らの行動をずっと見ていたが、新しい神社に行くと責任者はお札を奉納する。すると神社の宮司さんは紙に包んだ、お礼をお渡しする。つまり福は授け授けられるという相互の関係でなりたつのである。別の人たちは猿回しもやっていたが、こちらは見せ物で観客はじっと遠巻き見ているだけである。に

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January 05, 2006

浅草七福神めぐり無事終了する

▼『鍵盤乱麻』読者による今年の七福神めぐりは浅草に行った。実はわたしは前日の予定が変更になったので、急遽単独で向島七福神に行ってきたばかりだ。向島は全行程2時間余である。浅草は昨年じつは浅草寺から出発して長蛇の列、鳳神社でも並ばされイヤになって走破できなかった経緯がある。寺の数を数えると浅草は9寺院になる。最大の混雑があった浅草寺と隣の寺を除いても7つになる。今回は並ぶ人が少ない寺から回り始めた。向島と比べ浅草は寺の数がかなり多い。それと観光協会などが立てる目印の旗が少ないので迷いやすい。それに一筆書きで歩く事ができず、行きつ戻りつしなければ歩けないので、距離は意外に長く感じた。正午きっかりに集合して中華のチェーン店で、各自ラーメン、餃子、チャーハンなどで腹ごしらえをして歩き始めた。
▼後は地図を片手に必死にルートを探す先遣隊と、ひらすらおしゃべりをして遅れてあるくだけのグループに分かれる。参加者の一人は車のお祓いを受けて、交通安全祈願のお札を貰った直後、交通事故に遭って車を大破したという実体験を話してくださった。つまり、その参加者のお話しによれば、かように神社仏閣のお札は当てにならないので、以後はお札をいただかないようにしている、とおっしゃるのである。わたしもかつて新年に車の事故をみた。するとその新車のハンドルには、お祓いを受けたばかりの真新しい、「交通安全祈願」のお札が付けられていた。だから事故を起こす、起こさないは第一に運転者の技量と、二つめにはもらい事故という避けられない理由があるだけで、自身が慎重にならないかぎり、お札では効果がないという事になる。
▼午後3時過ぎには七福神の一周が終わり、神谷バーに行ったが行列ができていたので止めて、近くのそば屋さんに入った。珍しい酒肴でこの新年会も多いに盛り上がった。千葉まで帰らなければならない、と慎重に飲んでいらした某読者も後からメールで確認したら、一駅乗り過ごして戻っているところだ、とおっしゃっていた。かように見知らぬ土地で飲むという事は、迎えに来てくれる人もいないし、緊張感を強いられるものだ。

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January 04, 2006

わたしも仕事始めである。

▼朝七時半に家を出発して、千葉市以外の得意先を猛スピードで挨拶して回る。十時半現在7キロもあるいた。昼から鍵盤乱麻七福神めぐりだが、もう疲れてしまった。
▼◆「レディ・ジョーカー」高村薫原作の映画化。一見してグリコ森永事件をヒントにしている事は分かるが、ちっとも面白くない。レディになった少年は一体どういう位置づけをしているのか分からない。刑事を演じた國村準や、ノンキャリアで犯人グループの大杉漣それに彼らに内通した刑事役の吉川晃司は意外と光っていたが、ただそれだけ。この監督は何を云いたいのかさっぱり分からない。WOWOW。
▼新年を迎えてから昨年1年余に渡って撮影したデジカメのデータを整理した。不思議な事に1年前とほぼ同じ日時に同じ場所に行って撮影しえていることが分かる。さらにそのショットまでが1年前と、1年後と区別が付かないほど似通っている。自分の進歩のなさにつくづく呆れてしまい、半分以上のデータを削除した。
▼明日は『鍵盤乱麻』メルマガ締め切り日であります。投稿される方はお早めに準備をして下さい。メルマガ購読者であれば、新規の方も執筆して下さって結構です。なるべく新しい分野での投稿をお待ちしています。
▼今発売されている「週刊金曜日」で「サブカルチャーは戦争の夢を見るか」という大塚英志と山中恆の対談が一番面白かった。つまりかねがねわたしが感じて主張していることと同じ事が出てくる。(長い対談なので主な部分の要約)
山中 戦後の平和教育のやり方が間違っていた。被害ばかり語る教育が行われていた。戦争は、酷い目にあうものだという感覚でずっときた。だから戦争は国家間の状態だという感覚で捉えていない。空襲でこんなにひどい目に遭ったという云い方はあるけれども、そういう状態をつくったのは誰かという考えがない。戦争があたかも天災であるかのごとく、戦争責任の追及を一切しないできた。
大塚 宮崎駿のアニメだって、こういう殺伐とした時代のなかで良心的な作品だと思われているし、その側面は否定しない。しかし郷土の描かれ方の問題があるし、彼が全面に出してきたエコロジーみたいな視点は結局は清潔思想・健康思想でナチズム起源。美しい表現はリスクも伴っている。
Kouchi(Mobile)

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January 03, 2006

◇「男たちのYAMATO 」は反戦映画か?

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▼ベトナムに滞在している友人夫妻からエアメールで年賀状を送って下さった。これで今年前半にはベトナムにどうしても出かけなければならない。
▼31日から危ない実験をしているせいで、パソコンの電源がいきなり落ちるというトラブルに見舞われています。CPUかメモリーのいずれかに衝撃を与えてしまったのでしょう。Webの不具合が見つかりましたら、そのせいです。解決までしばらく時間を下さい。最悪の場合メーカーのある小松までパソコンを送り返さなければなりません。
▼もう一つお詫びをします。今朝ブログを更新するとき、自分でオール7を踏んでしまいました。急遽7800番ゲットを作りました。みなさんすみません。
▼昨日某読者から映画の結末はどうなったか?という問い合わせをいただいた。「アンナとロッテをビデオに撮ってみたが、最後が切れてしまった」とおっしゃる。「落ち葉にくるまったあとはどうなったか?」というのが質問の内容だ。昨日見た「大和」の結末はどうだと言われたらはっきり言えないのだが、一応記憶に残っている事をお伝えした。
▼◇「男たちのYAMATO」1年ほど前、まだ父も正常に物事が判断できた頃の話。両親が徴兵制の有無を巡って会話をしていた。父は軍隊などはいらないといい、母は今時の若者を鍛えるために軍隊は必要だと主張していた。父が戦争中の体験をつづったいくつかの記録があるが、いずれも運よく生き残ったとしか思えない。父は血の気の多い方なので満州事変が起きたときすぐ、「満州に行きたい」と役場に申し込んだらしい。父は長男なので慌てた祖父母が役場に行って取り下げてもらったらしい。もし満州に行っていたら、いまのわたしの存在はどうなっていたか分からない。父は最初は前橋で後2回は松本連隊に入営している。2回目の時は母が出征前に見送りに行ったのだが、列車を間違えて会えなかったという。この映画は母や恋人が呟く「死んではいけない」一つのキーワードになっている。反戦映画というと左翼監督が得意とする、権力の圧政に転向しないで抵抗する人が一つのテーマになっているように思う。もちろん物理的に抵抗するというのは、大変素晴らしく立派な事であるとは思う。しかしわたしのような軟弱なものには「捕まえる」と脅されただけでペラペラあること無いこと自白してしまうような気がする。
▼戦前の軍国主義下にあって、映画のように国防婦人会などがタスキを掛けて衆目監視のなかで泣きながら手を振って分かれることなどできたのだろうか?わたした見聞きしている範囲では、そのように感情をあからさまにして別れるのは女々しいということで、できなかったとされている。映画で違和感を覚えたのは、西洋映画のようなこの別れの場面が多くあったことだ。
▼さてYAMATOとは日本が世界に誇った巨砲大鑑主義を地で行った軍艦の事である。なぜこんなものを作ったかといえば、当時の軍縮協定で米・英・日の軍艦保持数が数でそれぞれ5.5.3と決められてしまったからだ。日本はそれならばデカイものを作っても問題なかろうという判断になった。しかし当時の戦争は制空権がないものは勝てる見込みはなかった。だからこの大和が沖縄に向かう時も「援護の航空機はゼロ」と聞かされた艦長は、自殺と同じだとがっくり来る。
▼映画では多くの戦闘行為とともに、父母や恋人との別れがいくつか登場する。そして上官による兵への制裁も出てくる。海上自衛隊で麻薬吸引が横行したり、自殺者が多くでているのも、その名残であろう。だが愛するものとの別れが登場したからと言って反戦映画であるとは断じられまい。そして兵士たちは死ぬことが分かっていても、死に向かって突き進んでいかなければならない矛盾を、葉隠れを読んだり禅問答をして自らを納得させようとする。つまるところ上官たちは天皇の意向に逆らう事はできないという事を天皇の言葉の裏から知って沖縄に片道の燃料を積んで行くことになる。確か最後の戦闘場面は「プライベート・ライアン」のそれを凌ぐ程ではあるが、「反戦映画」と言い切っていいかどうかは疑問である。
▼映画には出てこないが、大和を作った海軍工廠はその資金を国から全額もらってソンはしていないはずだ。大和の兵士3千人死んでも武器商人はまったく懲りていないのである。

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January 02, 2006

日本最南端の島からの年賀状

▼血圧正常、体調究めて快調。みなさまどんなお正月をお迎えであろう。わたしのような手際の悪いものと違って多くの『鍵盤乱麻』読者のみなさんに元旦に年賀状を頂いて恐縮しています。わたしは31日に投函したので、おそらく4日頃にはお手元に届くのではないかと思う。しばらくお待ちいただきたいのである。
▼そんなか一枚の年賀状は「新聞協会加盟日本最南端の新聞社」に勤務している友人からのものがあった。今年は会社のハガキに自分の名前が赤丸で印がついていた。おっこれは何と経営陣では最高実力者ではないか?「サイトがあるから見るように」という注記がしてあったのでさっそく見た。中々面白そうな新聞社である。羊の迷子が駐在所に保管してあるとか、イリオモテヤマネコを間違って車で轢かないようにとかいう記事もあった。物を書かせてくれるなら給料いくらでもいいから雇ってもらおうかな、という気持ちになる。彼とは毎年お中元のやり取りだけになってしまっている。30年ちょっと前だが彼は秋葉原の某オーディオショップに勤めていた頃知り合った。まだCDなどと言うものはなく、レコード全盛時代だった。ターンテーブルとかカートリッジにこだわった事もあった。一番気に入ったカートリッジはオルトフォンSP-GTEというので、コンデンサーが入った針はそれだけで5万円ほどした。彼は小説にも造詣が深く、当時住んでいた新座のアパートに一度だけ遊びに行ったことがあるが、壁一杯に自作の棚が張り巡らせてあって文庫本の小説が山のように積まれていた。そして「現代小説はあれこれ言われているが、シェイクスピアとドストエフスキーで完成しているんです」という。それから白水社から出た小田島の完訳全集を買った。
▼さらに彼はシャーリー・バッシーが好きでもあって、ゴールド・フィンガーの入ったレコードを聴かせてくれた。これも気に入ったので後ほど買うことになった。彼は文学とかポップス系の音楽で影響を与えてくれた人である。遠いけど一度会いに行かなければと思っている。
▼もう一人はサッカーチームの会長をしている人からの新年ご挨拶メールで、昨年もご案内を下さった。HPを見ると一家力を合わせて活躍しているご様子が伝わって来た。
▼昨日のセキュリティの事だが、詰まるところ支配者は被支配者を思うがままにコントロールする事が目的で「カギ」を掛けたがる。それは一方通行のカギであり、内部に入った人にはのぞき見も自由自在という、個人のプライバシーもへったくれもないシロモノだ。
▼ふとTVのスイッチを入れたら、「昭和の歌謡曲50」という番組をしていた。平山ミキが「彼のー車に乗って…」という曲を歌っていた。この歌は好きでとても懐かしーのである。彼女はばんばひろふみと結婚していた。ばんばは漢字で馬場となる。ばんばは京都の清水寺が菩提寺で、平山は娘さんが小学校に子どもが行っている時、よく草むしりをさせられたとラジオで愚痴っていた。彼の実家何でも京都では有名な茶屋の息子らしい。京都にはサントリーで売り出しているような伊右衛門のような茶屋がほかにもたくさんあるのか?いや茶屋といってもあの芸子さんが来て高級料理を食べさせるところだ。茶屋は英語にするとティー・ルームになる。でもこの場合はゲイシャ・ハウスの方が適しているのではないか。いや歌舞伎の仮名手本忠臣蔵七段目、一力茶屋は英語解説を聞いているとやはり、「ティールーム」と言っているらしい。だがティールームは喫茶店だよ。フランク永井のデビュー曲「有楽町で逢いましょう」では、「雨のほとりのティールーム」って言うじゃないか。だが京都の茶屋をティールームとするのは誤解を与えると言うような話が、今朝の我が家の朝食時の話題であった。お粗末様でした。
▼今年の初映画はみなさんの大方の予想を外して、これにした。「週刊金曜日」の1月6日号の対談で佐藤純弥監督と「A」の森達也監督が、この映画は反戦映画ではないかという話をしている。感想は明日朝を待て!
▼例年のごとく、元旦の夕方亀戸天神に初詣に行った。おみくじは中吉で、旅:物をなくす。失せ物:出るが意味はない。病:医師を換えるが良し、とあった。これでも中吉かとがっかりして境内の梅の枝に結んで帰ってきた。

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January 01, 2006

新年にIT技術の未來を占う

▼『鍵盤乱麻』読者の皆さま、どこで何をしていらっしゃいますか?新年おめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願い致します。
▼昨夜の真鍋かおりのブログが一日20万アクセスがある、と本人が語ったことでふと考えました。ブログはHPに比べてよりパーソナルな感じがします。この『鍵盤乱麻』ブログでも、後で気づくと毎日会っているような錯覚を受けるという話を何人もの方からお聞きした事があります。書き方にもよりますが、おそらく他人の日記を盗み見しているような気分になるのではないでしょうか。まして横浜国立大を出た女優、いやタレントとなると興味津々なんでしょう。関連した問題は社会保険庁の職員による不正アクセスで3000人いたと言う報道がありました。見た人々はみんなタレントなどの収入をのぞき見して処分の対象となったようです。タレントのブログを見ている人たちは、おそらくこのレベルなのでしょう。
▼となると、個人情報保護法とか不正アクセス防止法はどうなってしまうのでしょう。最近発売されている、ノートパソコンでは指紋認証とか、音声認識、網膜認識まで登場していますし、クレジットカードでは静脈認識技術が付いているものがありますが、これって作ったメーカーが儲かるだけのように思います。しかし社会保険庁のような問題とか、昨年起きた銀行の派遣社員による億単位の詐欺事件を見るにつけ、こんな技術は内部にいる人たちの手によっていかにも簡単にハッキングされてしまうのです。
▼果たして早いだけが取り柄のIT技術が人間を幸せにしたのでしょうか?コンビニのCDにしても、わたしの知る限り支払いだけで預け入れはどこもできません。こういうのは多額の現金を持ち運ぶ人に取っては、セキュリティ上危険きわまりないことです。わたしなど、これを何とかして欲しいです。
▼世界で最新・最強の武器を持っているアメリカ軍は、果たして正しい戦争をしているのだろうか?決してそんなことはありません。沖縄では相変わらず少女に対する暴行事件はなくなりません。最近では都内で米兵による、日本人の小学生3人のひき逃げ事件が起きて、日米地位協定をタテに逃げられてしまいました。
▼話は飛躍してしまいましたが、それIT技術や武器を扱う人間のモラルの問題を解決しない限り、「カギ」をいくつ作っても犯罪はなくならないという事です。
▼月刊アスキー1月号で坂村健と古川亨が、「コンピューターはこれからが面白い!」という対談している。滑稽なのはTVの動画を携帯端末(ipod、PSP)に取り込んでどこでも見ることができる、という結論だ。バカいうなって言うの。大体どこでもTVを見る必要などない。洗脳されてしまうよ。それに人間の時間はみな一日24時間と限られている。外に出たら外でしかできないことをすれば良い。IT技術の進歩の行き着くところは古川がかねて主張している、どこでもTVだとしたら、パソコンの未來はお寒い限りだ。

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