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January 16, 2006

◇「ホテル・ルワンダ」を見る

▼「有頂天ホテルは見に行かないのか?」という人がいるが、わたしは今の所行く予定がない。三谷幸喜は優れた劇作家だとは思うが、BSの舞台中継録画、あるいは編集なしの録画放映である「HR」などは面白かったと思うが、映画で今まで「これは!」と思う作品はなかった。わたしも時間とお金は限られているので、ヒマがあったら行くとしか言えない。24時間しかない時間の節約方法は次の通りだ。TVは基本的に全部録画して見る。そうするとドキュメンタリーは早送りで見ることが可能だし、ドラマもCMは全部飛ばして時間の節約になる。今後土・日のいずれかは、「きょうの目」を休載することがありますので、あらかじめご了承下さい。
▼◇「ホテル・ルワンダ」これは先日書いたように、内容が暗いとかで、当初日本の腰抜け映画配給会社がどこも輸入しようとしなかった。ところがネットで全国的な署名活動や資金カンパが始まり、字幕翻訳もNPOの人たちが協力してようやく14日から上映が始まった。映画館は、シアターN渋谷と聞き慣れないが、ユーロスペースがリニューアルして名前を変えただけだ。わたしは上映時間1時間前に着いたが立ち見だった。ここは定員が103名。わたしは109番だ。土日に座ってみるためには上映開始2時間前に並んで整理券を貰う必要がある。
▼ルワンダいやアフリカのほとんどの国はヨーロッパの植民地であった。なぜ植民地になったかと言えば白人の知能が進んでいたからではない。たまたま立地的に資源の集約することと、カネを集める方法が上手かっただけのことだ。技術は歴史的に見れば戦争によって飛躍的に高まる傾向があるように思える。ヨーロッパは権力の集中と領土の収奪が激しかったために技術も格段に高まったというだけのことだ。もしアフリカでそれが先に行われていれば、白人が奴隷として売買されていたかも知れないのだ。
▼さてルワンダはベルギーの植民地であった。それで彼ら白人はルワンダにいた先住民族をナチスのユダヤ人政策のように顔と耳の寸法を計測してフツ族とツチ族の二つに分け、お互いを憎しみあわせる事を行って支配した。二者の違いは外見では分からず、IDカードにスタンプで「HUTU」と押されているだけで、あとは居住地と名前で判断するらしい。だから主人公であるホテルの支配人はフツで妻がツチということは当たり前にあり得るのだ。1984年にそのツチとフツのバランスが崩れ、政府軍であるフツを反政府軍のツチの攻撃が始まる。ホテルには外国人などた滞在していたことから、ここにいれば安全だと多くの人々が避難してくる。ところが国連平和維持軍はたった300人と無力で、外国人の救出はするが、他は見捨てて退去を始める。支配人は現実のモデルがいるが、どんな危機にあっても威厳を持って対応する事を心がける。そして時にはしたたかに賄賂を軍部に送り、どうしたらホテルにいる人々を助けることができるか考える。つまり人間の尊厳を守り通す。可能な限り正当性を主張して、相手である軍部のプライドを保たせながら生き残る。3ヵ月で100万人虐殺されたというなかで、わずか2000人足らずの命を救ったといえばそれまでだ。しかし自らの命を危険に曝しながらも、家族や子どもたちの命を救った支配人の力は讃えられなければならない。そして国連(米英)というのは所詮カネにならない(資源がない)国には何も影響力を行使し得ないということをエンディングロールの歌の中で告発している。

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