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February 18, 2006

◇「クラッシュ」を見る

▼回遊系の典型の様な日だった。午前中の11時までという約束の仕事が1時間もおしてしまった。この場合先方様が、仕事に夢中になってしまったから、ある意味でか仕方ないとは言える。だが時間の厳しくしているわたしはそれでは困る。多少遅れる可能性はある事を予測して次の仕事を組み立て、会う約束を取り付けてある。お詫びに3日遅れのチョコを頂いたので、グチを一こと言って次の約束に向かう。現時点で1時間も遅れて仕舞ったので、プラットホームに行って平身低頭して謝る。これからが大変で7つくらいの案件を全部片づける。夕方2日前に完成しているパスポートを受け取りに有楽町まで行く。すると「クラッシュ」上映まで15分だったので迷わずシネシャンテに向かう。
◇「クラッシュ」意味は潰すという意味である。車の衝突が話の発端になっているので、そうつけたのだろう。映画の狂言廻しを務める黒人刑事が「ホテル・ルワンダ」で、支配にを演じたドン・チードルだ。最初話がもたもたしていて10分くらい眠ってしまった。アカデミー賞自体わたしは全く評価しないが、本作品は6部門でノミネートされてるという。人間誰しも「あいつは気に入らない」「事故にあって死んでしまえばいい」と思う相手は数人いるはずだ。だが現実にそうならないのは、理性が働いているせいだと思う。この作品では少なくとも10組くらいの人々の話が複雑に絡んでいる。その2つくらいに絞っても良い作品になると思うほどだ。とりあえず3組くらいの話に絞ってみよう。上記語り部はロスの警察署に勤務するグラハム刑事だ。あるラジオ番組の演出家は職場から帰る途中警察の検問に出会う。車には妻と二人で乗っているのだが、人種差別主義の警官から「車のなかで性行為をしていたのでは」と因縁をつけられ、妻はライアン巡査(マット・ディロン)から執拗で痴漢がするような身体検査をさせられる。そして「逮捕されたいか?」それとも「穏便に扱って欲しいか」という。いつでも撃つたいせいにある警官に対して夫は後者を選択せざるを得なくなる。だがパトカーが去ってから妻は夫の行動を卑怯者、臆病者となじる。なぜ二人が検問を受けたかと言えば、黒人なのに高級車に乗っていたからだろう。夫は職場で録音作業を終えた時、別のディレクターから、黒人俳優の発音が黒人らしくないからもう一回録音しなおそうと提案される。再生して良く考えてみるとそれは白人の発音だったのだ。やはり迎合すべきではないと考え直す。休憩時間に撮影所を訪れた妻は、昨晩の事を蒸し返すが彼は仕事中だと追い返す。ところが妻は帰宅途中車の衝突事故を起こし逆さに転倒してしまう。近くの車は燃えだし、彼女の車まで引火しそうな気配である。そこに救助に来たのは昨晩のライアンだ。彼女は彼の顔を見たとたん、死んでもあなたには助けられたくないと絶叫する。だが彼は自分の危険を顧みず危機一髪で引火爆発直前に救い出す事に成功する。中々良い場面だった。実はライアンは家に老いた父と二人で暮らしていて、老父は頻尿か尿道炎で夜中に何度もトイレに連れて起きなければならなかった。
▼福祉事務所か保険会社に「父親の面倒はもう見切れないから、区分の変更をしてくれ」と申し入れに行くが、担当の黒人女性は息巻くライアンに「お父さんの経歴からして無理です」と答える。父親はかつて黒人を20人も使って会社を経営していたが、移民や被白人も会社の経営が出来る法律が出来たので、無一文になっていた。だからライアンの人種差別という憤りの根元はこういうところにあったのだ。一方ライアンのパトカーにの相棒である新任警官ハンセンは、ライアンの人種差別の態度が気に入らないので同乗勤務を拒否し、単独勤務になる。
▼ダウンタウンで雑貨店を開いているペルシャ系の店主ファハドもまた、「アラブ人」だと偏見と差別を受けて暮らしている。ドアのカギが壊れたので修理を依頼すると、サービス会社の黒人社員がやってきてカギは交換しますが、ドアが壊れていますからこちらを直さないと直りませんという。それに腹をたてたファハドは怪しからんと彼を追い返す。社員もそれなら料金はいりませんと引き下がる。ところが夜に泥棒に入られて店は滅茶苦茶にされる。ファハドはこれはあの黒人店員が腹いせにやったに違いないと、泥棒よけにかねて用意した拳銃を持って破り捨てられた伝票から社員の自宅を探り当て押しかける。5歳くらいの可愛い少女と妻は、夕食を作りながら夫の帰りを待っている。そこにファハドが拳銃を持って詰め寄ると少女が家の中から飛び出して父親に飛びついた瞬間引き金が引かれる。
▼このような思いもかけない事件が次々と起きて善人と思えた人が善人ではなく、悪人と思われた人も実は違う側面を持っていたことが分かってくる。日比谷シャンテ。
▼きょうはこれから管理組合の理事長を1年間やってきたので、その監査理事会がある。やれやれまた土曜日が潰れる。

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