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March 30, 2006

◇「大統領のカウントダウン」

▼パソコン雑誌をみていると、セキュリティソフトや、セキュリティシステム、そしてセキュリティツールが数多発売されているので驚く。昨日電車に乗っていたら、文書を運ぶケースのカギを暗号化して、客同士メールで送ったキーが一致しないとケースが空けられないというバイク便が出ていた。しかしなー、昨日の朝刊にはNTTデータの職員が仕事で知り得た客のカードデータを使ってカネを引き出していた事件が発覚した。こういう漏洩事件は情報を握っている側に一番多い。これでお分かりのように静脈認証、網膜認証、指紋認証など厳重なシステムよりも、それを扱っている人間のモラルの方が問題になるのである。とくに情報を握っている側は、特別なハッキング技術もいらないから始末が悪い。腐敗は常に情報を囲い込んでいる権力の側で起きる。それはウィニーから滝が流れ出る情報が殆ど、権力の側であることでも明かである。
▼◇「大統領のカウントダウン」ロシア軍スモーリン少佐がチェチェンの武装勢力(ロシア語字幕ではテロ組織)に捕まって拷問を受け、「自分はロシア軍の手先としてチェチェンにテロを仕掛けた」、という偽りの証言をして、それがビデオに録画される。たまたま取材に来ていたロシアの放送局の美人キャスターと一緒に逃げる。二人の乗ったレンジローバーを、空から武装ヘリ・ハインドが狙って攻撃を仕掛けてくる。そしてチェチェンの武装勢力とイスラム過激派(映画の定義による)は、何の要求も明確にしないまま、ロシアのサーカス劇場を乗っ取り、巨大な爆弾を仕掛け、国外に脱出する飛行機を要求する。くだんの少佐は娘を劇場で人質に取られているので、単身救出に乗り込む。劇場を占拠していたのはチェチェンのテロリスト(映画の表現)だったが、実際それを操っていたのはイスラム過激派だ。少佐はチェチェンの首謀者を殺害するが、イスラム過激派は自分たちの動きをTV中継するように要求して、最初に出てきたTVキャスターに生中継と国際放映を要求する。そしてそれがもし中断したら、劇場の爆弾を爆発させる、と脅す。劇場はロシア軍特殊部隊によって、現実とは違い殆ど被害もなく人質たちは解放される。イスラム過激派は軍の装甲車を乗っ取りパトカーを蹴散らして、空港にと向かう。途中原発から奪ったプルトニウムの燃料が入ったケースを積み込み、ローマオリンピックの会場に空中からプルトニウムをばらまくと脅す。…とまあチェチェンの武装勢力の要求も、イスラム過激派の要求も一切登場せずただただ人を脅すことが目的になっている。何よりもロシアがチェチェンで何をしているか、まったく描かれていない。プーチンの云うことを信じるロシア人が見れば楽しい活劇なのかも知れないが、チェチェンでロシアが何を行っているか知る人間が見たら、驚くべき悪意と偏見に満ちた映画である。チェチェンの武装勢力が、ロシア劇場を占拠した事件をヒントにして作られた、ロシア初の莫大な予算と、軍が協力した大型アクション映画。現地ではものすごい人気だったという。日本では銀座の片隅にある小さな映画館でひっそり上映が行われている。「ダイハード2」と「エアホースワン」をミックスしたような内容だった。
▼数日前の天声人語に「二カ国語を喋るのはバイリンガル、3カ国語はマルチリンガル。それでは問題、一ヶ国語しか喋れないのは…アメリカン」なのだという。外国人力士が相撲協会の使者が昇進を伝えにくると、喋る言葉は決まっている。「謹んでお受けします。○○に地位を汚さぬように精進し、(昨日は全身全霊と云った)努力します」と言う言葉を強制する。大体口先だけで日本語を必死に云っているだけだ。意味が分からないのだから、心のこもった母国語で喋らせればいいのだ。和服を着せて日本語を喋らせるのは悪趣味だと思う。
▼ブログのコメントがみんな消えてしまったが、これはわたしがやったのではなく、ニフティのミスです。

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