« キムカツなどTVの話題3つ | Main | NHK「1957年の冷たい夏」を見る »

March 12, 2006

◇「シリアナ」などを見る

▼シネマの締め切りを過ぎているので、ブログよりもそちらを優先させた。ジパングクラブなど55歳以上の人に適用される5月の旅の特集が駅構内の広告に掲載されている。函館から東日本の範囲だが、5月はこれに挑戦しようと思う。会費1000円(税別)を払うと6000円で一日乗り放題だ。わたしが考えたのは以下のコース。東京駅朝8時52分のやまびこに乗って盛岡でこまちになって12時56分秋田駅に着く。そこで美味い鮨を食べる。休憩と市内観光をして羽越本線16時33分の特急いなほ14号に乗って19時54分に新潟に着く。新潟駅20時17分の新潟新幹線ときに乗り、22時28分東京駅に着く。指定席券は4枚使えることになっているから、このコースならば3枚で足りる。どうです体力に自信のある方は一緒に行きませんか。まず指定のJRのクラブに入っていただき、4月中にチケットを買う必要があります。実施するのはチケットが取りやすい平日です。
▼◇「シリアナ」CIAのような諜報機関がなぜ存在するのか?それは国家の利益を守り、それを優先させるための作戦を行うためだろう。およそこの50年ほどの世界で起きた戦争を見ると、その多くが石油という利権を巡っての戦いであった。主人公のCIAエージェントボブは中東某国の王位継承者の暗殺を命じられていたが失敗する。人脈を使って昔の工作員に会うが、レバノンでは逆に捕まって拷問を受ける。「中国の秘密結社法輪功はどういうい拷問を受けたか知っているか」とボブをCIAのエージェントだと睨んだ拉致グループは脅す。第一は水牢、第二は生爪を剥がす、第三はノコギリでクビを切る。第二の拷問でツメを2枚剥がされ、クビを切られようとした瞬間、上司が入ってきて命だけは助けられる。だがそのことがCIA本部から「切り捨て」られる原因を作り、本国に戻ってもデータベースにアクセスできなくなる。
▼某国の国王は石油を武器に独裁政権を築いてきたが、上記の王子はそれを嫌い、議会を作って司法機関を独立させる民主国家の建設を目ざしている。国王はそれが気に入らないので、次男の王子に国権を委ねようとしている。そこに石油の独占的に支配してアメリカの会社が、別の会社を買収をしてさらなる独占支配をする。そしてコンサルタント会社の職員として王子に密着して工作をするマット・デーモン。家族を犠牲にして王室に取り入る工作を続ける。この映画を見ていると謀略機関であるCIAも所詮石油の独占支配を狙う、一企業の手先だけだったということが分かる。だからジェームス・ボンドのような銃を振り回すのは所詮都合が悪くなったら切り捨てられる、ノータリンの雑魚だということがわかる。映画は実話に基づき、リアルなタッチでこの石油に群がる男たちや石油会社を告発する。制作者は「トラフィック」と同じ、監督・主演はジョージ・クルーニー。
▼◇「イーオン・フラックス」今から400年後の近未来の世界。過去に地球上で感染症が蔓延して、生き残った人類はたった500万人に減っていた。その城壁の外には未だに感染症が猛威を振るっていて、日常不断に城壁に殺菌薬が散布されている。そしてこの国は数人の独裁者に支配され、それに反対する抵抗勢力が密かに運動を始めていた。その不死身のヒロインがイーオンは上司から独裁者の暗殺を命じられて独裁者の司令部に忍び込む。そして銃を発射しようとして瞬間、ためらいを生じたところから、逆に捕虜となってしまう。ためらいとは、記憶の中で昔どこかで見たことのあるような記憶が蘇って来たからだ。残った人類を存続させるにはどうしたら良いか?独裁者たちは人類への感染症を恐れ「妊娠」という手段を諦め、生きている人間のクローンを作ることでかろうじて生き延びてきたのだ。イーオンたちは独裁者を追いつめていくと、自分自身の出生の秘密を知ることになる。自然の治癒と快復力を信じた点は高く評価出来る。しかし無菌状態の世界には住みたくないと思った。この無菌状態の思想というのはナチスのそれと共通している。だから禁煙を法制化し、障害者を切り捨てあまつさえ毒ガス部屋で殺すことさえした。無菌状態を突き詰めると全体主義に通じることになる。だから最近の宮崎駿の作品、その生き方に疑問が出されているのは、本人は気づいていないかも知れないが、その道を歩き始めてしまったのだ。だからわたしにはこの映画の本編よりも、最後の現実のニューヨークの雑踏が方がホッとした。

|

« キムカツなどTVの話題3つ | Main | NHK「1957年の冷たい夏」を見る »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



« キムカツなどTVの話題3つ | Main | NHK「1957年の冷たい夏」を見る »