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April 15, 2006

クチトンネルの入り口で(VSJ8)

Kaihogun1
▼謹告:訪越報告会開催のお知らせ。
日時:4月27日(木)午後5時半開場
場所:MINさん宅
条件:一品持ち寄り会費制
参加資格:どなたでも可
▼家の近所が急にあわただしくなってきた。そう、あの新東京タワーの話だ。建設される場所というのが、わたしの住んでいるところから電車で一駅の所にある東武鉄道本社近くの区画整理で出来た空き地である。距離にして2kmくらいだ。それで先週あたりは鼓笛隊による「歓迎パレード」が始まった。
▼昨日某所でわたしのことが話題になったらしい。曰く「毎日書くロボット」とか「毒茸を食べても平気は胃袋を持った男」とか…。ロボットならば腕が勝手に書いてくれも知れないが、こっちは考えながら書かねばならない。みなさんはお分かりにならないかも知れないが、例えば戦車の記述をするときにも、「戦場の村」の事を書く時も大量の資料をひっくり返して格闘している。
▼ベトナム・センチメンタル・ジャーニー8(VSJ8)▼運転手さんは腕を水平にして肘を外に突っ張るようにグーの動作からパーとかチョキを出す。ガイドのタンさんが「何だかわかりますか?」というのでクビを横に振る。交通取り締まりの警官の所在を示す、ドライバーの相互扶助行為なのだという。つまりパーは「大丈夫」でチョキは「警官がいる」と言う合図なのだ。日本でも対向車にヘッドランプのパッシングで知らせることがあるが、それと同じだ。さらに道路のあちこちで淡いオレンジ色のつなぎの制服を着た、オートバイに乗った交通警官に捕まっているドライバーの姿を見かける。タンさんは「こちらの警官は賄賂がいくらでも利きます」というので、さらに驚いた。
▼車が郊外に出るとヘルメットを被っているオートバイが増えてくる。聞くと市内はスピードが出ないからヘルメットの着用は義務づけられていない。しかし郊外はスピードが出るから義務なのだという。それでも100%が被っている訳ではない。見ているとレンタルヘルメットの店も存在する。交通取り締まりを知った人が検問を通り抜けるためにそこで一時的に借りるのだろう。さらに駐車場ではバイクの料金の他に、ヘルメットの料金まで別に徴集するのだ。みんなしっかりしている。あちこちにヘルメットを着用するよう訴える大きな看板が目に付くようになる。
▼農村の風景は、牛がのんびりと草をはんでいる姿を除けば、30年ほど日本のそれとさほど変わらない。唯一違うのは水牛が多くいることだ。サイゴン周辺では田んぼを潰して、カンボジアに行く幅の広いまっすぐな道路を建設している最中だ。タンさんによれば米はタイや近隣の国、あるいは日本から輸入するようになったが、これがベトナム工業化と近代化の道につながると確信をもって語っていた。農村の家屋はニッパ椰子でふいたものが多いが、あとは素焼きの瓦だ。途中電柱も日本のそれと違いブロックのスケルトン方式のものがあった。途中ゴムの林で一時休憩をした、下りると小さな子どもが数人いて、素朴な木でできたお土産を売っていたが、相手にはしなかった。ゴムの木は見たところ20年くらいに見えた。おそらくこの辺はアメリカの枯れ葉作戦で樹木は一本残らず焼かれたところなので、新しく植林されたのだろう。よいゴムを採取するたえに幹にらせん状の切り込みを入れた上に、スポンジのようなものが巻かれて雨水が入ってゴム液が薄まらないように工夫されている。そこで5分ほど散策して、さらに走行すると抗米救国の戦いでなくなった兵士たちの巨大な墓地があった。その先に烈士たちの子弟(親を亡くした)が学ぶ学校が建てられていた。
▼走り始めて2時間半ほどたった10時頃、いよいよクチに到着した。周囲はグリーンの人民軍の制服をした兵士がたくさんいるのでちょっと緊張する。しかし銃を持っている兵士は一人もいない。本多が解放2ヵ月後にここを見学したときは、黒い解放戦線の制服を着た20人くらいの兵士たちが武器弾薬を身体につけて護衛に当たった、という写真が掲載されている。まずこの場所の解説ビデオを15分くらい見せられる。考えたのだがこのクチは解放戦争の聖地として、ベトナムの子どもたちの学習の場になっているのだと思った。ビデオをDVDにしたもので、画質が荒れているのは仕方ない。クチの人たちがいかに平和を愛して、米軍と果敢に戦ったかが紹介されていた。それが終わるとガイドの他に人民軍の兵士が、わざわざホーチミンサンダルを履いて当時の格好をして案内ツアーに出発する。まず枯れ葉で隠された、地下トンネルの入り口を探してみろという。

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