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May 14, 2006

◇「ナイロビの蜂」を見る

▼昨日出動の準備をしていたら、仕事の連絡があって、「すぐ来て欲しい」という連絡が入った。ここはお得意さんなので電話があれば、大体駆けつけることにしている。それで半日は仕事をしていたので、午後3時から予告通りオリナスで「ナイロビの蜂」を見た。『鍵盤乱麻』メルマガで2年前11月2号でご紹介した、帚木蓬生の冒険小説「アフリカの瞳」というのがあるが、あの話にかなり似ている。小説はアフリカに蔓延しているエイズである。西欧の諸国はエイズ対策のために開発された試薬の被験者を非合法に(本人の了解なく)アフリカに求めている。日本人医師は危険でかつ効き目も分からないような、抗エイズ試薬を診療所などを中心に被験者を募って実験している事実を突き止める。それはアメリカの後発とも言える製薬会社であった。そしてサンプルを集めて製薬会社を追いつめようとする矢先、妻と娘が何者かに誘拐されてしまう。
◇「ナイロビの蜂」(Constant Gardener*直訳すれば「心の変わらない園芸家」なせこれが「ナイロビの蜂」になるのか、後で書く)こちらは結核の抑制する薬を巡る話になっている。国連の職員としてアフリカに派遣されているイギリス人一等書記官ジャスティン(レイフ・ファインズ:こいつもいい男ぶるので、大嫌いな俳優だ)はある記者会見でイギリス外交のアメリカ追随姿勢について、会場にいたフリーのジャーナリストであるテッサ(レイチェル・ワイズ)にかなり突っ込まれる。会見場は気づくと二人しか残っていない。テッサはお詫びにと言って自宅にジャスティンを自宅に招くが、考えられない事だがその場で親密な関係になってしまう。テッサはジャスティンがケニアに赴任するとき連れていってくれと、結婚してついていく。だがパーティの時など、他の外交官に製薬会社の不法な実験の事をしつこく聞き回るので、みんなに「カミさんを何とかしろ」と煙たがられる。ジャスティンは、こういう組織の人間にありがちな、「事なかれ主義」をつらぬくのだが、テッサはなおも取材を続けていくうちに、銃撃を受けた殺害死体となって発見される。ジャスティンの趣味は唯一ガーデニングなのだが、水やりをしているところに、同僚からその連絡を受けて衝撃を受ける。調べて行くと製薬会社と株価つり上げをめぐる、陰謀が仕組まれていたことが分かる。そしてジャスティンは妻の足跡をたどる旅を続ける。情報局長や同僚などから「手を引いて帰国せよ」と警告されるが、外務省を求職して単独で調べて行くと、妻が殺された現場にたどり着く。そして銃を手にした追っ手もやってくる。
▼つまり「蜂」とはロッキード事件の榎本三恵子の名言「蜂の一刺し」から出ているのだろうと思った。映画では「テッサの一刺し」という事でひっかけているのだろう。しかし感傷的な白人のアフリカ感だけが印象に残る。アフリカの人々の立場に立っていない。この映画を撮ったフェルナンド・メイレレス監督の第一作「シティ・オブ・ゴッド」がとても良かっただけに、残念。インチキ占い師の江原啓之がCMで宣伝しているだけに余計怪しい。

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