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June 26, 2006

◇「間宮兄弟」を見る

▼土曜日の朝日8面に「中国の炭坑事故に党動揺」という記事が出ている。中国山西省にあるの大同という炭坑で5月に起きた落盤事故なのだが、最初5人と報告されていた取り残された労働者が実は266人いて絶望視されていること。四川省や雲南省から出稼ぎで来ていた彼らの命は保障されず、地方の党組織の幹部とともに事故は隠蔽されている。昨年だけで炭坑で6千人が死亡しているが、炭坑は打ち出の小槌だから報告されない。03年ベルリン国際映画祭で銀熊賞を受けた「盲井」という中国の炭坑の荒廃ぶりを描いた作品なのだが、中国本国では公開は許可されていない。つまり上海など経済特区の「繁栄」は、無権利な状態に置かれた地方の無権利な人々の人柱によって成り立っているのである。地方から収奪してモスクワだけを「繁栄」させたソ連時代の政策と何ら変わっていない。
▼東京12ch25日夕方の「日高義樹ワシントンレポート:中国の原潜」毎度の事ながらこの日高という人は狂気ではないかと思う。中国の原潜がアメリカに脅威を与えているというのだ。大体アメリカ経済は中国に国債を買い支えて貰っているから、維持できているのに、攻撃対象にするはずがない。こういう乱暴な論理がまかり通るのは「狂気」としか思えない。そしてアメリカ海軍の司令官(ゲイリー・ラフヘッド大将)は、日本の「協力」に何度も何度も「助かっている」とお世辞を述べるのには、呆れる。
▼今発売中の「週刊文春」に「村上ショック各界45人リスト」の中に堤清二の名前が出ている。堤は辻井喬のペンネームで左翼系文芸誌に書いたり、シンポジウムに登場する人物である。堤がそんなに尊敬に値する人なのか?週刊誌などに現職時代の「悪事」がさんざん書かれていた。人間性と金もうけは別だと言われればそれまでだ。辻井は右と左に両天秤をかけているのだ。こういう人を有り難がって使っていると、その事で人が離れて行ってしまうだろう。
▼◇「間宮兄弟」江國香織の原作を読んでないが、とにかく面白い。間宮兄弟は独身だが、未だに兄弟仲良く一緒のアパートで暮らしている。兄の佐々木蔵之介はアサヒビールで試飲担当の仕事だ。だから普段ビール呑むときのコップに注いだビールをまず透かしてチェックしてしまう。そして弟の塚地武雅は小学校の用務員として、学校の雑務一手に引き受けている。とにかく男二人の部屋は大衆小説とマンガの書棚で囲まれている。兄は週に一度くらいはレンタルビデオショップに何か借りて見るのを愉しみにしている。だが店員さんはとっても可愛い沢尻エリカなので「怪しい」とか「エッチ」と思われてはまずいので借りず、「清く・正しい」恋愛ものにしている。男だけではつまらないので、女性を自宅に招いてカレーパーティを企画する。招く対象は沢尻と小学校の先生常磐貴子である。兄想いの塚地は江尻に「兄に頼まれたらOKしてくれるよう」頼んでおく。
▼第一回目のパーティは最後は人生ゲームなどをやって大いに盛り上がる。さて周りに目をやると佐々木の同僚高島政宏は不倫で離婚問題を抱えている。塚地の学校の女先生は同僚の教師と先の見えない半同棲生活を送ってる。そして沢尻は野球気違いの男性と単にヒマなとき寝るだけの生活を送っている。何かここらで心機一転をと試みるが、どれもうまく行かない。兄弟のふる里は静岡で年二回の帰省で帰ると母(中島みゆき)はロールスロイスで出迎えるので、そんな破天荒な母にびっくりする。親孝行で手みやげを持って帰るが祖母や母から逆にお小遣いをもらって大いにてれる。肉親とは何歳になってもよいものだと思う一瞬。パーティ2段目は浴衣パーティで盛り上がる。あれこれやっても結局はうまくいかず、気心の知れた兄と一緒に暮らすのが一番良いかなと思わせるのだが、随所に笑いの要素が入っていて会場は大いにわく。とにかく二人は毎晩寝る前に、今日の出来事の「反省会」をする事になっている。新宿武蔵野館で見たが隣の宮崎あおいの「初恋」は立ち見が出るほどの人気だった。今度はこちらを見ようと思った。ここは冷房が効きすぎで体調を壊す。毛布か長袖を持参して方が良い。

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