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June 04, 2006

◇「ココシリ」を見る

▼◇「ココシリ」チベットでは10数年前まで、チベットカモシカが密漁されて、ヨーロッパに貴重な毛皮として売られていた。当時100万頭と言われたカモシカは、そのため2万頭くらいに激減してしまった。それに危機感を感じたチベットの元軍人は、意義を感じた人々を組織して、民間の山岳パトロールをはじめた。トップシーンは密猟者に殺された隊員の鳥葬(鉈で人間の身体を切り刻んで、コンドルに食べさせる、葬儀で死んだ人は鳥によって天に還る)場面と、北京からやってきた記者がリータイ隊長に面会して、受け入れられる場面から始まる。隊員といっても何ら国の保護はされず、自費で参加して保障されるのは食料だけだ。家族と水杯の別れを告げて、密漁の親玉を捕まえるため、ジープ2台とトラックで追跡が始まる。
▼トラックには燃料と食料が積まれて、追跡は始まる。とにかくどこにいるか分からないが、日を重ねていくうちに、コンドルが舞っているので行ってみると、500頭以上のカモシカの死骸があった。やがて顔見知りの密猟者マーを捕まえて、毛皮の隠し場所を白状させる。ドラム缶を目印にした砂地からは、同じ数の毛皮が見つかる。下っ端を捕まえても仕方ない。その親玉を捕まえようと、なおも追跡する。高度4800mでは空気が希薄になっていき、歩くことさえ辛い。まして逃げるのも追いかけるのも必死だ。難所では捕虜の手錠も外して、川のぬかるみにはまったトラックを押させる。
▼密猟者との戦いとともに、自然との苛酷な戦いもあり、隊員の一人は蟻地獄にはまって砂に飲み込まれていく。これは見ていて気が遠くなる。美しいチベットの高山とそれをバックにした、銃を手にして必死の自然に殺されるか、密猟者に殺害されるかの文字通り必死の戦いだ。密猟者にも、何もないところで食っていくためには、チベットカモシカを殺して毛皮をヨーロッパに売らなければ生きていけないという論理がある。また追跡者にも国家のお墨付きという、正義の論理は通用しない。だから隊長たちも、けが人が出たり、資金がなくなってくると、押収した毛皮を売って資金を作らなければならない。どちらが正義かというと、この辺はちょっと難しくなる。同行した北京のジャーナリストの目を通じて、その実話から構成された追跡劇は実に素晴らしい。「ココシリ」とは中国語で「美しい山」で、チベット語で「美しい娘」という意味だ。
▼今朝シルクロードに行っている友人からメールが来た。「崑崙山脈、天山山脈の白雪が砂漠に流れ込んでいる光景は素晴らしい。」
▼日比谷シャンテで2回目を見終わったらまたまた、ぴあにインタビューされた。これで5日目くらいだが、一度も掲載されたことはない。来週水曜日発売の「ぴあ」を楽しみにされたい。
▼昨日のアクセス総数76件でトップからは21件でした。やはり土日は激減します。それと明日5日午後8時はメルマガの締めきりです。下記飲み会を入れたので、なるべく本日中に投稿して下さい。
▼読者のたよりに書いてありすが、5日MINさん宅で「幻のどぶろく」を飲む会を開きます。何でも手に入れた方は、「一杯飲んだら腰がたたないくらいだから、気をつけてくれ」と言っています。杯にホンの1口しか飲めないかも知れませんが、ぜひお出かけ下さい。

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