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June 18, 2006

◇「親密すぎるうちあけ話」を見る

Hane
▼先週わたしが昼食を食べた船橋の山口横町の定食屋兼、夜になると居酒屋になる店は勤労福祉センターに向かって本町通りから中間の位置にある「はなえ」という店だ。びっくりするほど美味しいという訳ではないが、わたしはこういう店が好きだ。
▼仕事が終わって疲れているが、忙中閑あり。いや先週公開になった映画を見るために日比谷に行った。上映時間が分からないので電車の中で「iモード」で検索する。
▼◇「親密すぎるうちあけ話」わたしはこの映画のパトリシア・ルコントの作品が好きで全部見ているので、今回も出かける。携帯を持って今年で11年になるが、そのまえはポケベルだった。もう25年以上前になるが住んでいた公団住宅の管理組合の役員をしていた。会議が始まるのが午後8時で、終わるのは早くて10時、遅いと午後11時になる。まったく見ず知らずの人間が「役員」にされるのだから、懇親を深めるため、それから飲みに繰り出す。それが下手をすると朝まで続く。わたしは当時からポケベルを24時間身につけていた。居酒屋で飲んでいる時に鳴り出したので、店の人に「あんたお医者さん?」と言われた。当時24時間ポケベルを持っているのは、新聞記者とかそういう職業の人しかいなかった。
▼前置きが長くなってしまったが、アンナ(サンドリーヌ・ボネール/「灯台守の恋」にもでた)は夫との関係に悩んで、フランスのある精神科医に隣のスイスから通ってきた。ところが間違って同じビルにある税理士ウィリアムのところにやってきてしまう。ウィリアムは「僕は精神科医ではない」と言おうと思うのだが、彼女が一方的に告白をするので、つい夢中になって断るのを忘れてしまう。アンナは自分の間違いを知ってか知らずか毎週水曜日になると足繁くウィリアムのところに通ってくる。そしていうには、夫が自分の身体を半年もさわってくれなくなってしまった、というのだ。その原因というのが車庫で車をスタートさせようとしたら、間違ってバックして、たまたま後ろにいた、夫を轢いてしまい、片足が動かなくなってしまったというのだ。さらに聞くとアンナの母も自分の運転ミスで夫を殺してしまったのだという。
▼解決の糸口が見えずに悩んでいると、夫は雇った探偵の手引きでウィリアムの存在を知り、オフィスに乗り込んでくる。そしてそこにあるソファベッドで妻と関係を持っているのではないかという妄想でウィリアムを問い詰める。夫もまた被害妄想になっていたのだ。ウィリアムは困った末、同じビルにある本当の精神科医に「どうしたものか」と相談する。それによるとたとえ医師である第三者は何もしてやれない。患者自身で出口を見つけるアドバイスしかできない、という。この辺は教育の原点とも言え、実に示唆に富んでいる。アンナは夫とよりを戻したかに見えたが、やはり精神的に満足する結果は得られなかった。アンナは思い切ってマルセイユあたり単身引っ越していってしまい、バレエのレッスンをして食っている。要約アンナの引っ越し先を見つけたウィリアム自らのオフィスも引っ越す事を決意する。そして彼女の忘れ物である、父の形見のジッポーのライターを届けるのだった。
▼◇「清作の妻 」1965年の映画で、今朝WOWOWで放映されていて偶然後半の30分ばかりを見た。日露戦争で旅順攻略をしようとしている時、寒村まで徴兵の手が伸びる。清作は前の戦争でも死ぬことが出来なかったが、今度こそ「死んでくる」と村の歓送会で決意を述べる。だが清作(田村高宏)の妻となっていたお兼(若尾文子・とっても綺麗だった。わたしは小学生の頃若尾とか香川京子がすきだった)はおちていた5寸クギで清作の目を潰してしまう。そうすれば戦争に行かず、自分のものになると考えたのだろう。憲兵に兵役拒否するための作為があったのではと、厳しい取り調べを受ける。そしてお兼は懲役2年の判決を受け、1年ででてくる。清作の前に謝罪に現れ、「目を潰すなり、クビを締めるなり好きなようして」と懇願する。一度はお兼のクビを締めようと力が加わるのだが…。古い村という共同体の中で、戦争に協力すること。お上に反抗できないシステムががっちり出来上がっているところで、若尾は美しい美貌をもったために周りから羨望と嫉妬をもたれる。しかし彼女は前身が妾でありながら、本当の愛情をつらぬくため、夫を失明させても、生涯自分の側に置いておきたかったという女の執念を描いている。同時に伝統的な古い監視社会とも言える日本の社会構造の問題点を描いている。30日朝6時半から再放送されるというから録画して見なければ。
▼休日は思考能力が減退していて、原稿をまとめるまで、かなり集中力を必要とします。せっかく早く見に来ていただいてもで、出来ていません。すみません。

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