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July 14, 2006

◇「無人の野」を見る

▼コンサートのチケットプレゼントは終了しました。
▼◇「無人の野」先日NHKBSで深夜に放映された。80年に制作されたので、ベトナム戦争が終わって5年後には、この映画が作られていた事になる。公開はたしか岩波ホールだったと記憶している。内容は部分的にしか覚えていないが、戦争が終わった直後で経済的にも疲弊していたのだろうが、よくもこんな映画を作ることが出来たなと感心してしまった。
▼メコンデルタに住む若い夫婦。生まれて一歳くらいの息子とメコンデルタの中に質素な、茅葺きの家を作って生活をしている。水上ハウスなので、水位が上がると常に床をくみ上げていかなければならない。かれらがなぜこんな不便なところに住んでいるかといえば、解放戦線の連絡員をしているからだ。もう一方米軍のUH1ヘリのパイロットと二人の軍人が対置される。軍人たちはメコンデルタを制圧することが、勝利することだとガンシップUH1とバルカン砲、ロケット砲を使って執拗に攻撃を続ける。若夫婦は連絡員の任務を果たすため、上級の指導者に従って解放軍に情報を送ったり、負傷者を助ける。そして自活するために、見つからないように草に混じって稲作さえ行う。UH1Bの執拗な攻撃をさけるため、サンパンを草藪に隠す他、自身は河に潜ってやり過ごす。ある時など多数のヘリに囲まれて絶対絶命の立場に追い込まれる。若夫婦は江戸時代の忍者よろしく物干し竿のような竹竿を河に突き立てて、水に潜ってヘリをやり過ごす。もっと凄いのは1歳の子だ。これは日本のゴミを出すような大きな黒いビニール袋に子どもを入れて一緒に潜る。ヘリが通過すると袋を開けて呼吸させ、来ると袋を閉じて一緒に潜る事をくり返す。
▼やがて解放戦線の大部隊がやってくることになる。魚雷艇に追い詰められたサンパンに乗った解放軍は大きな広い道路を渡らなければならない。若い夫は自分が注意を引きつけるからその間に道路をわたるように解放軍に進言する。M113が多数通過するスキをついて10人乗りくらいのサンパンを持って道路を横断するのも凄い。また大勢の人間が渡ると足跡から見つかる可能性があるので、道路にビニールシートや布を敷いて足跡が残らないようにするなの、実際の作戦もそうだったのだろう。そして映画はクライマックスに迫る。米軍は三度UH1を大量につかって、若夫婦の居住地を焼き払う作戦を実行する。妻がサンパンで外出中だったので、子どもや妻が狙われないよう、夫は自らを敵に晒す陽動作戦を立てる。妻と子どもは助かるが夫は敵弾に倒れる。妻は夫が持っていたモシンナガンを手にとって米軍のUH1に敢然と戦いを挑む。夫婦の危機を知った解放戦線のメンバーも方向を変えて引き返し加勢する。妻の放った一発は米軍パイロットの胸を貫き、ヘリは撃墜される。その場に駆けつけると、帰国を目前にした米軍兵士の家族の写真が燃えていた。
▼社会主義国にありがちが、プロパガンダの匂いはまったくぜず、あくまでも無人の野(メコンデルタの事)に平和に暮らす若い夫婦と、その生活を脅かす米軍を対比させ、カメラワークはフランス映画の影響を強く受けている作品である。
▼明日はルシネマで上映が始まった「胡同(フートン)の向日葵」を書く。これを見るには土、日は1時間半前、平日は1時間前に行かないと入ることはできない。
▼必要があって個人の銀行口座を開かなければならなくなった。いままでは郵便口座だけで済んでいた。JAから労働者の銀行まで、どこにするかかなり迷った。結局窓口が一番多くないと困るので、某メガバンクにした。最初にいったとき川中美幸に似た店員さんはとも親切だった。ICカードが自宅に届いたので、静脈認証の手続きをするために昨日立ち寄った。これまた担当の窓口の女性は50歳くらいの美人だった。両手を3回ずつスキャンする。最後に両手をもう一回スキャンして完成。このカードが現在考えられる一番安全なものだろうが、そのうち網膜認証も始まるのだろうか?ただこの静脈のデータが権力機関に流れない保障はあるのか、それは分からない。

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