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July 19, 2006

「ER11」とイラクを描く欺瞞性

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▼「ER11/あちらとこちら」17日に放映されたこの作品は、アメリカのイラク侵攻の欺瞞性を如実にあらわしていた。ニーラは研修医の指導に当たっている。ふと思い出すのはイラクに従軍医として招集されたマイケル・ガーラントの事だ。彼は軍から奨学金をもらっていたので、シリーズ10の最後で招集状が来てイラクに派遣された。その後イラクでの模様は一切報じられなかった。この日はイラクでの野戦テントで治療するガーラントの模様と、ニーラの手術の模様が交互のショットで、「共通点」として映し出される。あるときアメリカ軍の医療テントに母親に連れられたイラク人少女がやってくる。熱中症なのだが適当な薬がないので、ミネラルウォーターを2本渡して帰らせる。途中スカーフが風で飛ばされるので、追いかけてると、誰かがアメリカ軍のハマーを攻撃してくるので、その巻き添えを食って大けがをする。
▼ガーランドは必死の手当をするが、このテントではどうしようもない。大きな病院かクウェイトに連れていかなければ命が危ない。ガーラントは中尉に昇進しているので、大尉か上官に少女の転院を申し出るが、「外国人の移送は国防省の許可が必要だ」と素っ気ない。粘るガーラントは射撃場で、ベレッタM9を試射している上官に願い出るが、思わしい返事が来ない。がっかりしているところに、上官は「アメリカ本国への移送許可がでた」とあり得ない事を言ってガーラントを喜ばせる。ヘリ(なぜかブラックホークではなく、UH1だ)に少女を乗せようとすると、パイロットは血管が切れているので高空飛行に耐えられるかどうか、自分たちでは命の保障ができない、というのでガーラントが同乗してアメリカに向かうことになる、というのが今回のあらすじだ。
▼現実にイラクで民間人から子どもまで、殺害しまくっているアメリカ軍の残虐行為を覆い隠すドラマの作り方である。現実にアメリカ国内ではイラクから帰還した兵士たちの反戦組織が出来たり、厭戦気分が芽ばえつつあるなか、「ER」では一体アメリカ軍がイラクに行って何をしているのか、まったく分からない。もはやイラクに滞在する正当な理由が見つからないから、結果として出てきた「医療活動」を描く以外方法がないのかも知れない。
▼夜11時からBS日本TVで「ホーチミン市」を特集していたので見た。番組は価格当てクイズを、自分の手許のリモコンで選択する仕組みだ。旅といってもわたしたちが行くことが出来るような安ホテルではなく、センチュリー・ハイアットとかマジェスティック・ホテルとかだ。高級ホテルで美味しい肉の食事をしたり、スイーツを食べたり身体に悪そうなことばかりする。懐かしかったのは目が回るような市内のオートバイのラッシュ。サイゴン大教会など歩いた町の風景だった。

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