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August 18, 2006

◇「二人で歩いた幾春秋」を見る

▼◇「二人で歩いた幾春秋」62年の松竹映画、NHKBSで16日放映されたので録画して見た。話は昭和20年、夫(佐田啓二)が故郷の山梨県に復員してきたところから始まる。妻(高峰秀子)は夫の帰りを心待ちにしている。道路でお互い腕を握りしめて生きている事を確認しあう。帰国してから夫の仕事は道路工夫だ。へこんだ道路をツルハシやシャベルを使って黙々と補修する仕事をしていく。唯一の楽しみは家で焼酎を数杯飲むことだ。雪の日も雨の日も、バスに泥を跳ねられてもひたすら丁寧に穴を埋めていく。両親は衰える一方だが親孝行の彼は父をリヤカーに乗せて花見に連れて行く。夫婦の唯一の楽しみは一人息子の成長だけだ。高校に入学したときは、着るものがないからと息子を校門まで送って式に出ずに帰ろうとする。息子は帰る二人を追いかけ「格好なんかどうでも良いから出て」という声に気持ちを変える。そして大学進学、「俺たちは息子に何も残せるものはないから、学問だけは」と京都の大学に行かせる。だが息子は1年で学費も足りなくて学問について行けないと山梨に帰りたいという手紙が届く。怒り落胆する佐田、妻は息子に会いに行き「無理しなくて良いから」と連れて帰る。叱りとばそうとした佐田は息子に頭を下げ「カネがなければ父ちゃんは好きな酒も止める。爺ちゃんも内職をしてくれる」と励ます。なおも弱音を吐く息子を高峰は張り倒す。息子は自分の現実を逃避する性格を反省し再び京都へ戻る。映画は京都大学の卒業式に出席した夫婦が「仰げば尊し」をうたう場面で、「これからももう一苦労するだろうが、頑張ろうな」というセリフ終わるが、主人公の設定はわたしより4歳年上で、自分の生き方とオーバーラップして涙が流れて仕方なかった。
「ルートヴィヒ」も見終えたが、長いので明日か明後日書く。20日はメルマガの締め切り日です。
▼今朝ポストに入っていた来年の参議院選挙の候補者のチラシを見て驚いた。同じ小諸の出身という事は知っていたが、出身中学も高校も同じだった。

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