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August 22, 2006

◇「ラウル・カステルスの戦い」を見る

▼NHKBS20日夜。「アルゼンチンの活動家ラウル・カステルスの戦い」というドキュメンタリー番組が放映された。アルゼンチンは上流社会と貧困層の二極化が激しい。大統領は立派な身なりをしているが、下層階級の人はフィリッピンのようにゴミ集積所で、有価物や食料がないかと漁っている。バラックの住宅街は汚水が溢れて衛生状態が究めて悪い場所に生活している。その民衆の気持ちをとらえたのが、ラウル・カステルスだ。例えば石油会社に押しかけて、「我々は燃料がないから煮炊きや暖房もできない。約束した石油を放出しろ」と石油工場を占拠してしまう。一見日本のかつての部○解○同○のような過激さをもっている。しかしカステルスは行動は理論的に裏付けられ、「IMFあ出て行け」などと紐付き援助も抗議の対象となっている。それに彼が指針としているのは。チェ・ゲバラの思想で彼の遺書を引用する。「自分は子孫に物質的な物を残してやれない。それは自分の生き方だけだ」、「常に他人の痛みを自分の痛みとして感じられなければならない」の二つだ。
▼彼はカジノや食料品工場を占拠して、目的のものが提供されるまで退かない。そのため警察に逮捕される。彼は今までに5回くらい投獄されているが、怯まない。そして今度は40日間ほどハンガーストライキを決行する。彼の支持者はもの凄い人数で鍋釜を叩き、刑務所の塀を棒で叩いて音で抗議活動をくり返す。107キロあったカステルスは水分も拒否するハンストで、味方の医師や弁護士にストップを命じられるが止めない。最後は無事釈放されるのだが、命がけのカステルスの戦いにはただ敬服するのみ。

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