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August 30, 2006

「近松物語」を見る

▼昨晩NHKBSで放映された。54年の溝口健二の作品で、おさんは香川京子、茂兵衛は長谷川一夫だ。大きな店の手代とおかみは、使用人の娘を旦那の魔手から救おうとしているうちに、二人の関係を疑われる。家出は不足金の回収だったが、カネが目的の大旦那と違い、自分を大切にしてくれる茂兵衛にひかれて行く。追っ手は手代だけ捕まえ、おさんだけ連れて帰ろうとするが、本当の愛を知った彼女は拒否して、お縄につく。裸馬に乗せられ、市中引き回しをさせられ、不義密通で、磔の刑が迫っている二人は手をしっかり握りあい、ほほ笑みすらこぼれていた。映画の冒頭でも別の死刑囚の引き回しがある。それを見た町民の女は言う。男の浮気は大目に見られて、女だけ死刑にされるのはおかしい。封建制度のなかで、公家や武士よりも、商人が力をもちつつあるなかでの、矛盾点を余す事無く描いている。小沢栄太郎や浪速千栄子などの脇役も光っていた。原作は近松門左衛門の「大経師昔暦」。
Kouchi(Mobile)

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