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September 27, 2006

「補給戦」をセブンで買う

Ageha近くの路上にいた揚羽蝶
▼絶版になった本を入手するのは難しい。原書房からでていたマーティン・ファン・クレフェルト著「補給戦/何が勝敗を決定するのか」がオンデマンドで中公文庫から再刊されたのを知ったのは、朝日の書評欄だった。再刊になった今買わないと永遠に手に入らなくなる。最寄りの図書館には置いてなかった。書店めぐりをしてもこういう特殊な本は置いてあるか分からない。現実にいくつかの書店を探し歩いたが、なかった。アマゾンか?でもあれはクレジットカードの入力を求められるので、セキュリティが不安である。現に注意事項を読んでも、その取引に関する責任は負うが、他の取引によって生じたものは責任を負わないと書いてある。だからわたしは利用しない。さらに調べると送料負担なしで近くのセブンイレブンで受け取る事ができるとある。しかも代引きである。
▼さっそく注文した。日曜日を鋏んで3日で「明日午前10時に到着する」メールがあった。送料負担なしで便利なのである。本書は16世紀の戦争から、砂漠の狐ロンメルまで、戦争において補給がいかに大切であるか説いたものだ。日本軍の最大の失敗は、軍部の独走を止めることができなかったこと。作戦がまずあって、それに応ずる兵士を配置する。大切なのは「根性である」という事で、食料の調達から物資の輸送をまったく考えなかった事だ。だからガダルカナルの「玉砕」から、インパールまで餓死が後を絶たなかった。歴史学者藤原彰によれば、第二次大戦の日本軍の死者の7割が餓死だという恐ろしい結果になっている。餓死させられた人々がこの国では「英霊」とさせられている。
▼先に会計検査院の調査が発表され、51もの無駄遣いが指摘されたが、中止になったのは3つくらいだ。無駄はわかっていても中止できないこの無様な姿は、「既得権」にしがみつく考えに起因する。戦争も既成事実を作って占領政策を進めていった、軍部の独走から始まった。本土からの補給が不可能なほど戦線は、「玉砕」という「死」以外に撤収の道はなかった。

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