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October 14, 2006

石原正康ハガキのチカラ

▼「ブラック・ダリア」初日をスカラ座に見にきた。ストーリーは分かりづらい。またぴあにインタビューされ、顔写真を撮られた。感想は明日書く。朝一番に締め切りを過ぎた原稿を2本書いたら疲れてしまい、ブログまで手が回らなかった。TBSラジオで評判が良かった。上記映画を見に行った。途中S氏から会おうという連絡をもらった。実はS氏とは入院する直前に約束をしてそのままになっている。身体を心配する電話を何度も何度ももらっている。来週水曜日頃はどうでしょうというご返事をする。映画を見終わったら昨晩のK氏から着歴があった。明日、日曜日の朝、データの受け取りをしたいという連絡だった。帰宅して色々調べたら、データの量は14メガ程度だった。K氏も光ファイバーなので、一応お送りして、近くのコンビニからゆーパックで送った。これでお互いに早起きしなくても済む。
▼木曜日夜NHKの「プロフェッショナル」を見た。この日登場したのは幻冬社の名編集者石原正康だった。彼は山田詠美をして、「山田さん死んだらわたしが一番困る。彼がいなければ書けない」と言わしめる。山田は最初山田の文章を見たとき、心を動かされ、肉筆で手紙をしたためる。そして3ヵ月ほどして「会ってもよい」とう返事が来て、喫茶店で紅茶を飲む。始めて山田を見たとき「後光がさしていた」と表現する。書く約束をするのだが、実際書き始めるのは3年後くらい。その間お互いの人間性を知るために、飲み明かして徹底した論議をする。モノを書くというのは、単なる物作りの仕事とは違い、編集者が何を求めているか、書き手が何を迷っているか把握しなければならない。相手の心理状態を探るのが第一だ。ただ「締め切りだから原稿を寄こせ」というだけでは書いてくれない。原稿の一部分でも出来上がったら、最大限に褒めて力づける。出産でいえば編集者は助産婦の仕事だと、石原は言い切る。だsから飲むのは酔っぱらうためではなく、何を云っても大丈夫、率直にモノの言える関係を作るのが目的だと言える。
▼そして石原は執筆者に、必ず肉筆の手紙を出す。決してうまい字ではないが、青いサインペンで文章を練り上げていく。そしてポストに祈るような気持ちで自ら投函する。果たして締め切り日を大幅に過ぎた作家の机の上には、石原のハガキが置かれていた。実はこのひと月ほどの間に、10人ほどの方からお手紙をいただいた。それらは確実にわたしの心の糧となって、明日への力となっている。山田の机の上は書類と原稿の山で、机にはA4ほどのスペースしかない。その右側には、わたしと同じハンドグリップがあったのに、共感を覚えた。
Kouchi(Mobile)

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