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October 02, 2006

◇「薬指の標本」を見る

9joukukee憲法9条クッキー
▼トップ頁をご覧になっている方はお分かりかと思いますが、「短期集中連載」また、1年以上投稿、メールなどの接触がなかった方々のコーナーは廃止しました。削除したものはデータベースに圧縮ファイルで入れてあります。必要な方はそちらをご覧下さい。新たな連載をはじめるのと、画像を載せるのにスペースが必要な処置です。
▼帰省したおり、母が「安倍さんは良い人でよかったにー」という。わたしは当然反論するのだが、あまりムキになってもしかたない。「何が良いのか」と聞くと「顔つきが良い」というような単純な理由である。そのくせ「介護保険料が上がるらしい」というので、「税金を上げて軍艦を造って北朝鮮に戦争をしかけようというのが、安倍だよ」と一応言いたいことを云う。金曜日のTBSラジオ「スタンバイ世論調査」では安倍首相の支持率はたった28%であった。日経、産経が70%代であったのを見ると、いかに世論調査が作られた数字であるか分かろう。
▼公○党の新代表が「自民党に対して言うべきは云う」と言ったが、舌の根が乾かないうちに、「集団自衛権の見直し研究着手に同意する」と言っている。まあ前の代表の時も朝日の「素粒子」で皮肉られていた。「公○党、イカン、遺憾でまだ与党」。一度手にした政権政党の座を必死に守るのだろう。それは同党に関連する宗教団体のトップが、証人喚問に引っ張り出されないためにも、譲れない一線であろう。
▼映画感想「薬指の標本」は昼休みに書く予定ですので、午後1時ころまでお待ち下さい。
▼新津利通遺稿集:詩信「夢のようでも」を新設しました。トップ頁からお入り下さい。
◇「薬指の標本」
▼形あるものはいつか壊れる。それをいつまでも原型を保って生かし続けたいという残酷な願望が人間にはあるように思う。小学生の宿題で「押し花」というのがあった。古新聞紙の間に採ってきて草花を入れて、重しをする。そして何回も新聞紙を取り替えて水分を抜いてから画用紙に貼り、紙テープで何ヶ所かを押さえる。しかし原型は保っているが、作り方が悪いのか色鮮やかでなかった。
▼フランスのある町でジュースの瓶詰め工場で働く20歳の主人公イリス、あるとき口が割れた瓶を手にして薬指を切ってしまう。そのとき切った指の血で瓶の色が赤く染まっていくショットはため息が出るほどだ。さらに養護室で失神して、会社をクビになってしまう。彼女はどこか港町(おそらくマルセイユあたり)で仕事を探すが、音なの仕事は見つからない。道に迷って公園を歩いていると、「助手募集」の張り紙があって、そこへと引き寄せられる。ノックをすると白衣を着た無愛想な標本作製士の男が出てきて、「もう決まったの」(サバ?ノン・サバ)「前任者が急に辞めて困っている」と即決で採用になる。明日から8時半から5時まで仕事をして欲しいという。仕事の内容は様々な「標本」の依頼にやってくる人の受け付けと対応である。
▼彼女は港町でアパートを探すのだが、空いていたのは夜間港で働く男との相部屋だけだった。毎日ペッタンコの靴で出勤していると、男はこれを履いてと「茶色」の洒落たパンプスを差し出す。雨に濡れて出勤した日、洋服から下着を乾かして貰っている時、二人は男女の関係になる。それから標本室の整理を頼まれ、様々な不思議な標本に巡り会う。
▼同じアパートに住む男は靴磨きをやっている。ある日の事「一度靴を磨いてあげるからおいで」と綺麗に磨き上げてくれる。しかしこの靴をはき続けていると、泥沼から抜け出せなくなると警告される。しかし少女はそれを気にする様子もなく、再び標本室へと足を運ぶ。前任者の突如いなくなった少女も、靴を履いたために行方不明になってしまったのだ。渋谷新ユーロスペース。「博士の愛した数式」の小川洋子の原作がフランスで映画化された。

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