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November 04, 2006

◇「上海の伯爵夫人」を見る

▼◇「上海の伯爵夫人」昔日野自動車で「日野コンテッサ」という車を出していたように記憶している。ロシアから難民として上海にやってきた6人家族がいる。家族は洋服の仕立てを仕事をして、かろうじて生活している。もちろんそれで一家が食える筈もなく。死亡した兄の嫁である、上記コンテッサがクラブに勤めて、酒を飲ませ、ダンスをして家計に繰り入れているから、家族は食えるのである。そんな彼女の努力にもかかわらず、一家の老婦人たちは、彼女に冷たく当たる。
▼あるとき元外交官(レイフ・ファインズ)と日本の外交官らしい真田広之が出会う。レイフは戦争で爆発に出会って自ら眼を負傷して盲目となり、娘を失うという過去がある。レイフは真田に、自分の夢を実現したいという希望を語る。それは上海で一流のクラブを経営することだった。カネはないのだが、競馬で大穴を大当たりして資金を手に入れる。客も用心棒も店の女たちも一流をそろえ、その中心にくだんのコンテッサを据える。しかしどうも自分の気に入った緊張感が足りない。考えてみると政治的な匂いがしないのだ。真田に相談すると、「まず共産党の影響力がある男を客にせよ、次に国民党、次に日本軍の関係者を入れろ。そのために自分のコネを使えば良いとアドバイスする。店は彼の言うとおりにして安定するが、戦局は悪化する。真田は日本軍の威光を借りて動いていたのだ。そしてコンテッサ一族も香港に逃げだそうとする。コンテッサに300万ドルをレイフから借金させ、しかも彼女と置き去りにする。しかも血の通った娘だけを嘘をついて引き出す。
▼レイフは弾丸の飛び交う上海市内を逃げまどう。コンテッサも娘を求めて狂気のように上海市内をさまよう。だがようとして娘の行き先は分からない。
▼隣に座っていた千葉から来たという親子(父親50歳半ば、娘25歳くらい)映画が終わって「これで終わりー!」と絶句していた。カズオ・イシグロの映画はいつもそうである。映画用に別の脚本を書き直さなければね。とくに子役の下手さ加減がラストを救いようのない駄作にしてしまっている。「ピアノ・レッスン」のようなアンナ・パキンが演じればもっとよくなっていたと思う。
▼1面トップに4日佐倉歴博で行われた種子島銃の実演ビデオ画像があります。ベトナムでM16を撃ったときより迫力がありました。

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