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November 02, 2006

◇「トンマッコルへようこそ」を見る

◇「トンマッコルへようこそ」朝鮮戦争が中盤にさしかかり、今まさに国連軍による巻き返しの仁川上陸作戦が開始されようとしている。3人の北朝鮮人民軍兵士は隊長が部下を死なせた責任を感じて逃亡生活を送っている。片や2人の韓国軍の中尉は人民軍の攻勢から逃げてくる、難民をソウルに入るのを阻止するため「橋を爆破せよ」、という上部の命令を拒否して逃げている。言ってみれば両方とも「逃亡兵」であることに代わりない。北人民軍はモシンナガン、南韓国軍はM1カービンを抱えているが、双方とも弾丸は撃ち尽くして弾倉は空になっている。しかしいがみ合う時は、とっさに銃口を向け合う。そんな世間の争いを知らないで生活しているのが、山奥のトンマッコル村である。自給自足で大声を上げることなく、村のみんなに信頼される。北人民軍の隊長は「なぜみんな村長の言うことを聞くのか分からない」と呟く。村長は「みんなをいつもお腹いっぱいにさせておくことだ」とこともなげに言う。
▼怪我をして村に着いた両軍の兵士はそこでも、銃口を向けあって「殺し合い」をしようとする。村民は一ヶ所に集められ、「ホールドアップ」をさせられるが、それが何の意味を持つのか分からない。銃に弾がないことが分かり、次は残っている手榴弾を手にする。不発弾だと思って投げ捨てた手榴弾は村の食料保管倉庫を破壊してしまう。怪我を治してもらっただけでなく、一宿一飯の恩義を感じた両軍の兵士は自主的に、作物の穫り入れを手伝う。それどころか食物をあらしにやってきた巨大なイノシシを、鉄砲を持たない両軍兵士が力を合わせて人力で仕留める。村の人が食べないイノシシの肉を一緒に食べ始めた時から、両者の距離はグンと狭まって行く。しかし一つ重大な問題がある。実はアメリカ軍のRF偵察機に乗っていたスミス中尉が、怪我をしてこの村に匿われていたのだ。国連軍は輸送路確保をこのスミスに命じたので、何としても助け出したいと作戦を立てる。それはどうやらこのトンマッコルを強襲してスミスを救い出すことのようだ。特殊部隊がたった5人生き残って村を占拠する。しかし村人たちは先に来ていた敗残兵たちを機敏に匿う。
▼そして4人の特殊部隊を制圧し、生き残った兵士から、作戦の概要を聞き出す。それは国連軍がこの村を無差別爆撃するという恐ろしい作戦だった。自称「南北統一作戦軍」近くに墜落していた輸送機から武器弾薬を引っ張り出して、村とは別の場所に陣地があるように見せかけ、M30とM50重機関銃、それにバズーカを繰り出して決死の戦いを挑む。実際にはありえない作戦だが朝鮮に住んでいる人たちの願望がこの映画にはこめられている。

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