« 「ソフィの選択」と「猫の選択」 | Main | 「仲良き首相夫妻は美しき哉」 »

November 29, 2006

「南海の美少年」と「踏み絵」

▼橋幸夫、といっても今は「みのもんた」の番組にゲストとして登場するくらいだ。デビュー曲は「潮来笠」という股旅歌謡曲だった。彼が1961年2月に売り出した曲に「南海の美少年」という曲がある。ご存知ない方のために若干の説明をすると、天草四郎時貞は天草で反乱を起こした時の、中心人物である。歌詞の一部は「踏み絵恐れぬ、殉教の戦ひきいる南国の 天草四郎 美少年 ああー ハマナスの花も咲く」(だったと思う。どうでも良いことだけを覚えている。このエネルギーを受験に使えばT大医学部に入って、念願の外科医になっていたかも知れない)というのである。かの美術史家で文化勲章を授与された、Wみどり氏は「日本人で世界に誇れる人は天草四郎をおいて他にない」と授業で発言されていた。
▼時あたかも、国会では「郵政反乱組」の復党問題が取りざたされている。復党に関連して記者会見して昨日「踏み絵」の「記者会見」をさせられていたが、なりふり構わぬ、惨めさだけが伝わってきた。この裏側には来年の参院選で、必要な議席割れになる危機感が、首相側にはあったはずだ。「復帰希望組」には「公認が欲しい」という思惑があって、利害が一致したのだろう。しかし復党組は「郵政民営化反対」をスローガンに当選したのだから、選挙で一票入れてくれた人に了解を計らず、復党申請をしたのなら、有権者に対する裏切り行為となる。
▼そこで上記「南海の美少年」に出てくる「踏み絵」について考えてみた。この場合「踏み絵」をしたが「転向」を拒否している。しかし政治の場合「踏み絵」をして「転向」しているのだから、「転び」である。その辺は遠藤周作の「沈黙」を読んで「踏み絵」や「拷問」、「海水の上げ潮」を使った磔の処刑など、枚挙に暇はないので、隠れキリシタンの苦悩をじっくり読んでいただきたいものだ。

|

« 「ソフィの選択」と「猫の選択」 | Main | 「仲良き首相夫妻は美しき哉」 »

Comments

The comments to this entry are closed.