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November 12, 2006

アマチュア無線仲間の死

▼昨日昼頃一本の電話がかかってきた。電話を替わるとIですと名乗り、相手の女性はいきなり嗚咽した。話は一昨日夫が亡くなったということだ。夫のO氏とはアマチュア無線仲間だった。O氏は世界を相手にCW(電信)で一級アマチュア無線技師の資格をもって活躍していた。わたしはといえば電話がわりに車に搭載したり、自宅から見通し距離の通信をしているだけだった。O氏は新宿にある老舗デパートで、薬剤師の資格をもって薬局の責任者を長いことやっていた。有名人ではかつてオリンピックで活躍したコマネチが、ある物を買いに来たと言っていた。それで彼は数年前に退職勧奨で、早期退社をした。その後実家が薬局だったので、週に二日ほど仕事を手伝うという年賀状に書いてあった。近くを通るたびに薬局を覗いて見たが彼の姿はなかった。
▼奥さまの電話によると2月に検査をしたら白血球の数が異常に多く、即入院して8月まで入院していた。その後自宅療養をしていたというが、3ヵ月で他界されてしまった。おそらくもう最初の時点で見込みがなかったのだろう。ちょうど一年前に他界した高校時代の親友Nと同じ症状だったのだ。
▼O氏の無線に入れ込む情熱は特別だった。CWだけで世界各地と交信したというWAC(全大陸交信証明)に挑戦したりした。わたしが「凄いですね」というと、「たかがお遊びに世界ですよ」とおっしゃったが、普通の人には中々できることではない。結婚して都下に引っ越したが、まずやったのは無線交信だった。引っ越し直後わたしの家に電話してきて、「アンテナを上げたので交信しましょう」という。低いGPアンテナだったのでFMでは通信できず、SSBだった。お互い周波数を調整して、ようやく交信に成功した。そのときは海外と短波放送を聞くように、雑音の中から相手の声が聞こえて来たときは感激したものだった。それも遠い昔の話になってしまった。

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