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November 15, 2006

「星条旗」はハリウッドの良心か?

▼クリスマスコンサートとテニスレッスンは閉め切りました。
▼映画評論家のY和夫は「父親たちの星条旗」を見て、「ハリウッドの良心がある」と書いていた。このY氏はT大経済学部出身でいまだに、「階級対立」を金科玉条を、ものの見方の判断基準にしている。さて「星条旗」は歴史的に名の残る映画であろうか?Y[氏はまた「プライベート・ライアン」に匹敵するとまで言う。5年ほど前のこの映画は今話題にもならない。だが公開当時彼は「優れた反戦映画」だと宣う。映画の撮影監督は両方ともスピルバーグだから、かなり似通っている。前者で問題となるのは、アメリカ兵に謙るナチスの老兵である。アメリカの初年兵でどうしても、人を撃てない男がいる。ところがアメリカに捕まって「ヒトラー・ノー」と言っていた老兵が、元の部隊に戻ると翻意してアメリカ攻撃の先頭に立つ。それで初年兵は、ナチスの老兵を撃つ気持ちになる。
▼ハリウッドの映画資本は基本的にユダヤ系だから、「反ナチス」映画の為ならいくらでもカネは出す。良い例が「シンドラーのリスト」である。
▼「星条旗」でもテーマの一つは、戦闘で活躍して「星条旗掲揚の芝居」をやらされている、ネイティブアメリカの兵士の事である。彼は凱旋したものの、結局は「インディアン」と蔑まされ、いたたまれなくなって前線に復帰を申し出る。戦争が終わって再び復員するが、仕事もなくあてどなく旅に出てその後行方不明になってしまう。
▼白人は是でや非白人はネイティブは非という思想は、その後の朝鮮戦争でもベトナム戦争でも一貫して貫かれ、死亡率の高い先頭の部隊に配属されていた。何のために戦っているか分からない姿。戦争のむなしさや、家族の別れが先週DVDで見た「西部戦線異状なし」(1930年ハリウッド)にくらべて、まったくこの「星条旗」では見ることが出来ず、単なる戦闘場面の迫力だけど終わってしまった。だからこの作品ではハリウッドの良心のかけらも見出すことは出来なかった。

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