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December 02, 2006

◇「エンロン」と近未来通信の共通性

▼古い友人F氏と必要あって連絡を復活している。仕事を頼んだが何度となく途中ですっぽかされているから、本当は頼みたくないのだが、今回は非常事態なので仕方ない。一日2回くらい電話がかかってくる。昨日も朝に連絡したら、案の定夜に返事が来た。このくらいのリズムを覚悟してつきあわなければならない。話が終わって「今K町にいるから来ないか」という。「体調が戻っていないから、夜間外出はしない」と断る。F氏は「今仕事でK町に6月から殆ど毎日7時頃まで来ている」という。「どこ?」と聞くと、「B病院の1階」、「え?入院していたところだよ」、「B病院の清掃」。「わたしはそこのERに48時間いたよ。見舞いに来てくれれば良かったのに」、「そうなの知らなかったよ」という話は続く。世の中どこでどうつながっているか、まったく分からないのである。昨日はと「涼風真世」6件、「近未来通信」5件のキーワードで入ってくる人が多く、アクセス数は久しぶりに110人を超えた。
緊急のご案内12月5日(火)午後7時サントリーホールで開演される「アルカディ・ボロス」のチケットが数枚あります。ご希望の方は至急ご連絡ください。対象者『鍵盤乱麻』メルマガ読者で直近の1ヵ月以内に投稿された方を最優先します。演目シューベルト「楽興の時」、シューベルト「ピアノソナタ第11番」、リスト「オーベルマンの谷」他です。
▼◇「エンロン/巨大企業はいかにして崩壊したのか?」ヒトラーやゲッペルスが言ったように「ウソは大きな方がより人を騙せる」という普遍的な法則は今も変わっていないように思う。ヘリコプターが六本木ヒルズのような巨大なビルに迫り、そしてカメラはビルを超えるとそのまま反転してひっくり返って行く。今までこういうカメラアングルはなかった。つまりエンロンの凋落を象徴するかのうような視点である。エンロンは『鍵盤乱麻』メルマガでもご紹介したことがあるが、エネルギーの先取りを先物取引として、「成功」したかのように見せてバブルを作った会社である。最初はパイプラインの買収から始めた。そして先代のブッシュ政権に政治献金をして巧みに取り入り、父ブッシュと一緒に写っているビデオを最大限活用する。最初はホンモノらしく見せる「努力」をしていたが、「先物」はどこも同じでねずみ算式の架空の論理に裏付けられて「破綻」することは必至である。それをごまかすために経営者は「空論」「仮説」次々でっちあげる。そして2万人もいたというエンロンのトレーダーたちは、粉飾決算と架空の論理をひっさげて、一般人に一斉に売り込みをする。
▼昨今の日本のマスメディアを見ていると、村上ファンドやホリエモンの裁判を面白おかしく揶揄しているが、彼らを支えて利用していた金融独占資本の姿を暴いていない。この「エンロン」の映画はすべてドキュメンタリーとして成り立っている。つまり過去のフィルムで彼らが政府の聴聞会で「証言」した場面を使う。そして告発するのは元幹部社員の女性や(男はダメだ)、SEC(証券取引等監視委員会)の要請で入った公認会計士(これも女性)たちである。ウソを本当らしく見せるため、海底油田の開発をやってみせたり、インドに巨大な発電所を作って見せたりする。しかしアナリストは「インドは作ってもコストが高く電力を買う人がいないから、最も作る場所として相応しくない」と指摘する。案の定それは途中で放り投げられている。
▼幹部の一人は拳銃自殺をし、他の連中は売り抜けて数億ドルを手にする。社員は路頭に迷い。買収された会社の社員は年金をつぎ込んで株を買わされたが、紙切れになってしまう。一般投資家もどうよう。しかしアメリカのSECはしっかりしていると思うのだが、エンロンに投資していたシティバンク、メルリリンチなどにも司直の手を入れて彼らを処罰しているのである。日本は親玉数人を逮捕起訴するだけ。看板に使った日銀のM総裁など明らかに犯罪だと思うが、何のおとがめもない。渋谷ライズX。

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