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December 25, 2006

◇「ダーウィンの悪夢」を見る

Hati2124さよならハチ(シラクラ宅)
さらばハチ。ハチとナナで先住猫がストレスを起こしていることは書いた通りだ。とくにピー助はそのストレスで脱毛してしまい、医者通いをしている。そして家では薬を塗り、首には可愛そうにエリザベス・カーラーを装着している。色々考えた挙げ句、シラクラさんの家に期限無しで長期間預かって貰うことにした。ハチをバッグに入れ、念のためパットを敷いて電車に乗る。新宿から小田急線で約40分で、彼女の家に着く。駅前まで車で迎えに来て貰って、家まで連れて行く。最初は慎重に家の中をチェックしていたが、猫のトイレとかエサは、新品を全部先に送ってあるので安心した様子で、30分もすると走り回り始めた。これで安心、「幸せになるんだよ」と言ってハチにキスをして別れてきた。あとはナナちゃんだけだ。
▼土曜日、母の実家である叔父の家を出たのは7時半頃だった。家は標高1000m近いところにある。灯りがまったくないところで車を止めて冬の空を見上げる。雪を敷き詰めたように天の川が見え、北斗七星とかカシオペアが見えた。本当は23日の夕方は表参道のイルミネーションを見に行く予定だった。しかし人造のイルミネーションをみるよりも、冬空の星はわたしに希望と力を与えてくれた。
▼◇「ダーウィンの悪夢」アフリカタンザニアのビクトリア湖は世界で3番目に大きな湖で、かつては現地の人たちはそこで捕れる魚介類で豊かな生活をすることが出来た。ところが40年ほど前に誰かがナイルパーチの幼魚のバケツ一杯ほど放流したことに事態は一変する。そのナイルパーチは肉食魚で今までビクトリア湖にいた草食魚を食べて猛繁殖する。つまり生態系を根底から破壊してしまうのだ。そのナイルパーチに目を付けた人は魚の加工工場を作る。そしてヨーロッパにその魚を売る。そのために空港には巨大な貨物航空機が毎日のように発着する。しかし空港は無線すらない。冒頭登場する管制室には蜂が大量に出入りするので、ノートで蜂を叩きつぶすのが仕事だ。そして管制する方法と言えば、今まで湖の近隣で住んでいた人々は手持ちの大きなサーチライトだけで、赤は着陸不許可、黄色は待機、青になったら着陸許可である。
▼ベンツに乗った経営者がいるかと思えば、その白身魚を加工して廃棄された魚の頭と骨の部分はゴミ捨て場へとトラックで運ばれる。そこでウジのわいた廃棄物を拾って天日に干して唐揚げにして売って生活をする人々が大勢いる。まだ廃棄魚を拾うことができる人は良い方だ。殆ど多くの人々は飢えている。さらに子どもたちは少ない食物(自分たちで残飯を使ってピラフのような物を空き缶を使って作る)を奪い合う。それができない子どもたちは、魚を梱包に使うプラスティックのヒモを溶かしてそれを燃やして吸引する。これはシンナーを吸引するのと同じような効果をあらわし、一時的にであるが、恐怖を忘れさせる事が出来るが、命をも奪う。
▼もう一つの危険は貨物機のパイロットたちである。彼らは来る時は空(からっぽ)で来るが帰りは魚を運ぶと証言するが、資本家がそんな不合理な事をする筈がない。おそらくアフリカのどこかに武器弾薬を運んでいると推測される。そして小金をもっているパイロットにまつわりつく売春婦たち。パイロットは料金の安いロシア人が多いのだが、彼らは売春婦たちに暴力を振るい殺人事件が後を絶たない。現にこのドキュメンタリーに登場する一人は最後殺されている。
▼グロバリーゼーションは何をもたらしたか?富めるものに富の集中させ、貧しいものから最低限の食料や生活手段を奪っているだけである。渋谷シネマライズで。

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