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February 26, 2007

◇「輝く夜明けに向かって」を見る

▼◇「輝く夜明けに向かって」アパルトヘイト政策が続いていた1990年の南アフリカ共和国。主人公のパトリックは美しい妻と二人の子どもに恵まれて、楽しい生活を送っていた。彼は製油工場で下級管理職として真面目に仕事をする他、休日には近所の子どもたちにサッカーを教えていた。そして工場ではANC(アフリカ民族会議)によると思われる爆破事件が起きていて、パトリックも疑われるが、容疑不十分で釈放される。彼は自分の母と同居しているのだが、何かというと母はANCの放送をボリュームを上げて聞いているので、パトリックは母はANCのシンパだと疑っている。
▼ある練習試合のとき、会社を休んで子どもたちを試合に連れて行くが、そのよる子どもたちを放ってどこかに行ってしまい、その間に再び製油工場の爆破事件が起き、彼は容疑者として厳しい拷問や取り調べを受ける。取り調べは治安警察テロ対策班のニックだ。パトリックが口を割らないと妻も強引に留置して拷問をくわえる。容疑不十分で釈放されるパトリックはANCに入る決意をして軍事訓練を受ける。だがニックは彼を泳がせて再び南アフリカに入国する日を待っている。復讐心に燃えるパトリックは製油工場に3つの時限爆破装置を仕掛けようと地下道から潜入する。
▼2つは爆破させることに成功するが、3つめはニックに起爆装置を解除される。パトリックは銃撃で傷ついて愛人宅に隠れていたところを正妻の密告で逮捕されてしまう。パトリックは妻の再三にわたる制止を振り切って、愛人とよりを戻していたのだ。そして死刑は免れたが禁固24年の判決を受けて孤島に監禁されてしまう。そして5年後マンデラ政権が誕生して島から帰国すると港には、再婚した妻が待っており「ごめんなさい」と涙を流して抱擁する。パトリックも再婚して子どもをもうけたほか、孤児を60人も育てる。そして彼の視野の中に老いたニックがまどろんで釣りをしている姿が入る。きっとニックに違いないと近づいて、首を絞めようとするが、そんな事をしても復讐の連鎖しかうまないと悟ってそっと去る。
▼全部実話なのだが、投獄や離婚の原因を作った相手に復讐せず、それを認めて新しい人生を踏み出すというところにパトリックのすばらしさと先見性がある。日比谷シャンテ3日まで。

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