コンビニで廃棄された食料の行方
▼4月から新しく始まる仕事の打合せに出かける。帰りにS堤通りを歩くと、桜の花は3分咲きくらいになっていた。早くも芸者衆の接待所が出来上がっていて、茶菓子の有料サービスをやっていた。昨年は確かセットで500円位だったような記憶がある。あるサイトにはS区で咲いている桜の投稿サイトがあって、「応募数が少ないので(まだ一人だ)投稿してみては…」と誘われたので、重いカメラを担いでいく。投稿した一枚が『鍵盤乱麻』のトップページにある写真である。ペンネーム可とあったので、また新しい名前を作った。投稿した大きな画像はデータベースにあります。(会員限定)
▼録画しておいた「ガイアの夜明け」を見た。放映された日は家にいなかったので、これと裏番組「プロフェッショナル/宮崎駿」を同時録画しておいた。「ガイアの夜明け」の方はコンビニ(この場合Rーソン)の賞味期限切れになった食料品の再利用について紹介していた。それが昨年暮れに取材で訪れた、ホームレスの人たちを助ける「さなぎ」だった。ちょうど取材に訪れた食堂が出ていた。訪れた時、食堂の定食が大体300円であったので驚いた。その秘密はコンビニで賞味期限2時間前に廃棄された、材料をこの食堂で二次加工するのだ。たとえばカツがあった場合、卵を絡めて火を通して、カツ丼に作り替える。一定の契約のもとに絶対賞味期限内に使い切る。衛生面をチェックするなどの契約を取り交わして、安価で提供する食堂は成り立っていた。
▼わたしたちが取材に行ったときは、そのほかに賞味期限ギリギリのパン類が並べられていて、「もしかしてあの包装はRーソンではないだろうか?」と言っていたのは正しかったのだ。さらに賞味期限の終わったものは、家畜の飼料として再生されていた。また浅草橋にあるXハーベストという会社は、パッケージが壊れたり、缶詰の缶が変形してしまった食料を一定の契約書を交わして引き取り、それを孤児施設に定期的に無料で配給している仕事をしていた。この日は千葉県K更津にある施設まで運んでいた。出迎えるのは宗教関係の施設のためシスターたちが並んで待っていた。
▼「資本主義の最大の矛盾は浪費」と決めつければそれまでだが、その中でも、その矛盾を少しでも少なくしようと努力している人たちがいる事を知って頭が下がる思いがした。
Recent Comments