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March 12, 2007

◇「華麗なる恋の舞台で」を見る

▼電車で移動していたら、前のシルバーシートに座っていた70歳半ばのお年寄りのバッグの携帯が鳴り出した。着メロは「もしもピアノが弾けたなら」だった。10数回大きな音がしたあと、バッグの底からようやくひっぱり出した。そしてそのあと「法事」の事で延々と大きな声で長話をしていた。シルバーシートはお年寄りに限らず、すべての携帯の電源を切るようにと書いてあるが、そんな事はお構いなしだった。わたしはつまらない事で諍いを起こしたく無いので、黙って見ていた。窓の外の新宿御苑は辛夷や避寒桜、そして紫色のダイコンの花が咲き乱れていた。
▼◇「華麗なる恋の舞台で」(原作はサマーセット・モームの「舞台」)舞台女優として名声を博しているジュリア(アネット・ベニング)。夫のマイケル(ジェレミー・アイアンズ)と別居して大学に言っている息子と3人で生活をしている。人気はあるものの夫と出資者の間にあって休暇も取れず、毎日同じ事の繰り返しで疲れ切っている。そして何かにつけて夫に辛く当たる。そして幻影のように現れる今はなく演出家は、「俳優にとって舞台が現実の世界であり、現実の世界は架空の世界であることを忘れないように」、と言い聞かせる。そんなときジュリアの元に夫の会社で仕事をすることになったTOMを紹介される。アメリカ育ちのトムは、会計処理の面で腕を上げてマイケルに評価される。
▼ある舞台が終わった日トムのアパートに行くとジュリアのブロマイドがあって、サインをせがまれる。それどころか長年のあこがれだったと告白され、息子と同じ年齢の彼と深い仲になってしまう。そしてカルチェの時計などを彼に貢ぐが、最後はお定まりの「借金をしているのでカネを貸して欲しい」という要求に代わっていく。それでもジュリアはトムの要求を受け入れる。ある夏の終わりに夫婦の別荘でパーティを開く。そのときトムに恋人がいることに気づく。一度は焼き餅を焼くが、何気なく装う。そして舞台の出し物の入れ替えを機会に、念願の長期休暇を取る事が出来、友人が住む田舎に行く。そして夫にはトムの友だちに有望な女性がいるから、新しい芝居の役としてオーディションを受けさせて欲しいと伝える。留守中のオーデションでトムのガールフレンドは無事合格する。
▼しかし通し稽古でジュリアは控えめな演出と洋服を選択したが、舞台の幕が下りると驚くような復讐をする。意地悪の大人の恋。だが幻の演出家は、「ジュリアはこれで舞台女優の本質を会得した」と絶賛するのだった。渋谷ルシネマ。

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