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March 19, 2007

卒業文集に書いた原稿

▼学校にパソコンの講師として授業を受け持たせていただいて、今年の4月で早くも5年目になろうとしています。それまでパソコンを成人にお教えすることは多々ありましたが、学生さんにお教えするのは初めての経験でした。普段わたしはネクタイをしない生活をしているので、まず何を着て授業をしたらよいのか大いに迷いました。結局授業の初日だけネクタイを締めましたが、あとは普段と同じ、季節に合わせるラフな服装に戻りました。
 それまでの授業に使われていたのは分厚い「Word」と「Excel」の2分冊のグリーンテキストでした。生徒さんのほとんどは「教科書が重い」と言って授業にテキストを持参する事がありませんでした。これでは授業にならないのでわたしは、授業が始まる30分前には学校に到着して、必要なページをせっせとコピーしていました。せっかくコピーしたのだから、授業が終わったら持ち帰って欲しかったのですが、それでも机の上に置きっぱなしで帰ってしまう生徒さんが多く見受けられます。「持ち帰るように」と話かけると、10ページ足らずのコピーすらも、相変わらず「重い」という答えが返ってきます。
▼2年たってから重いテキストは止めて、「Word」と「Excel」が一冊にまとまった薄いテキストに変えました。それからは早出をして、コピーをする仕事から開放されるようになってきました。しかしみんなの理解が進むに従って、テキストだけでは間に合わなくなり、別の教材からコピーして使うことも出てきました。
▼みなさんアルバイトなどでお疲れになっているのか、授業に集中できない方も見受けられました。それで授業を工夫してDVDの映画を数回上映して、感想文を書いていただく事も試みました。授業の90分以内で終わる映画を選ぶのも難しいのですが、チャン・ツイー・イーが主演した中国映画「初恋の来た道」は、「自分のふる里を思い出した」と感想を書いてくださった方が多くいました。しかし残念なことに西欧の映画はあまり興味を示して鑑賞していただけませんでした。
▼オリエンテーションも出来る限り参加させていただきましたが、場所を教室から観光地に変えるだけで生徒と講師という関係をこえて、親しくなる事ができました。箱根の地獄谷で温泉卵を食べたこと、生徒の一人Kさんと雪投げをした事などが、親しみを感じていてくれていることが言葉だけでなく、肌で感じることができた瞬間でした。
▼パソコンやインターネットは、年齢や年代を超えたコミュニケーションツールとして、ますます日常生活の中にも広がって行くことを期待しています。

*以上は学校の卒業論文集に書かせていただいた原稿です。

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