薬が処方できない薬局の話
▼近くの商店街を歩いていると、大資本の出店は続くが、閉鎖もしくはそれ直前の店が多い。一つはN堂という本屋さんだ。ろくな本が置いてないことも事実だ。それに某宗教団体トップの「○○革命」という本だけは手書きのポスターで張り出してあるから、わたしは入らなかった。この店に4月まで閉店して新しく鍼灸治療院が入るという掲示がしてあった。もう一つこの店の数件先(駅に近い場所)に中古書店があることもその原因の一つになっているかも知れない。ここは普通の古書店というよりも、文庫本などが中心で、さらにホームレスの人たちが組織的に持ち込む、マンガ週刊誌や一般週刊誌が全部一冊100円で並べられている。発売後2、3日で並べられるから商売にならない。
▼もう一つ薬局である。先日近くのクリニックに行って、薬の処方箋を書いてもらったので、くだんの店にそれを持参した。いや前回も行ったのだが、平日昼間なのに店は閉まっていて薬の注文はできなかった。店が閉まっている理由も書かれていない。この薬局は60代の夫婦だけで店を守っており、近所にMキヨシなどのドラッグストアがあるのだが頑張っている。しかし外から見たところ薬棚の空白部分が目立つ。それで先日少しでも経営の助けになればと思って処方箋を持参した。奥さんがそれを一瞥して、「うちにある薬ならいいけど」と言って奥へ引っ込み、旦那を連れてきた。「うちにはこの薬はありません」という返事だったので、仕方なく出て、いつもの店に行った。なければ「半日待ってくれ」とか言って取り寄せてくれればいいのだが、どうも商売熱心とは感じる事はできなかった。
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