« この目で見たカンボジア(3) | Main | ◇「ラストキング・オブ…」と、カンボジア(5) »

April 09, 2007

◇「ブラッド・ダイアモンド」とカンボジア(4)

Ankorl2アンコールワットの内部
▼現首相のフンセン氏も元々はポルポト軍の兵士だった過去を持っている人である。そしてガイド氏は首相と、ベトナムとのつながりを嫌っている様子だった。ガイドブックには「政治の話をしてはいけない。ベトナムを評価するような話はダメ」とあったので、なるべくそのことには触れなかった。
▼日程は毎朝8時半に迎えに来て、午前の部は11時過ぎに終わってホテルに戻る。そして午後の部は昼寝を鋏んで午後3時から、午後6時頃までだった。アンコールワットについては、宗教問題に詳しいMINさんが書いてくださると思う。しかし一言でいってみればガレキの山。12世紀から何も手が入っていないから、崩壊の度合いはかなり深刻である。王妃の争奪戦から兄妹喧嘩、そして異宗教がやってくるたびに建築物や彫刻は破壊されている。あちこち案内してもらったが、わたしにはどれも同じガレキの山に見える。
▼フンセン政権は、カンボジア国民を喰わせるために色々考えて、国際遺産のアンコールワットをその目玉にした。だからこのシムリアップから遠く離れたプノンペンは、単なる首都としてのイメージになってしまう。そしてシムリアップ空港を新しく建設する。そうすれば観光客も呼べる。ホテルを建設する事で外資も導入できる。遺跡を保護したり、ガイドを養成したり、ツーリストポリスを配置する事で雇用も拡大できる、と考えた.その証拠に外国人観光客がアンコールワットなどの区域に立ち入るためには、顔写真入りのIDカードを購入する必要がある。顔写真を持参しない人には、チェックポイントのWebカメラで即製カードを作ってくれる。この3日間有効のパスは何と40ドルもする。そしてあちこちで提示を求められる。
▼◇「ブラッド・ダイアモンド」今から10年ほど前のアフリカ西海岸にある小さな国シエラレオ。ダイアモンドのブラックマーケットに流すダイアの産出国として知られていた。ダイアは表で取引されるものと、世界の3分の1ほど流通する裏ダイアが存在する。裏ダイアはイギリスで換金され、インドのブラックマーケットでダイアロンダリングされる。主人公のソロモン(「サハラの白い羽根」のジャイモン・フンスー)は妻と二人の子どもとつましい暮らしをしている。彼の夢は息子を医者にすることだ。ある日学校からの帰り道反政府軍であるRUFの襲撃にあい家族は離散する。そして息子は少年兵にされ、ソロモンはダイア発掘現場へと連れて行かれる。
▼苛酷な労働現場で、ソロモンはピンクの大きな原石を発見する。それを監視兵に見つからない様に足の指に鋏んで、小さな木の下にこっそり埋める。ところが監視兵の一人がそれをこっそり見ていて、後々までソロモンを脅迫し続ける。一方キンバリー出身の白人アーチャー(ディカプリオ)は両親を8歳の時に殺害され、親代わりに自分をダイヤ取引人として育ててくれた男に、「アフリカの土地が血の色をしているのは、黒人が流した血で染まっているからだ」と教育されている。そしてシエラレオに来て、ピンクの大きなダイアの原石があることを知る。
▼そこにフリーのジャーナリストマディー(ジャニファー・コネリー、今までになくダイエットが効果を上げていて、演技もシャープで見直した)だが発掘現場に行くには困難が伴う。ある時は敵と手を組み、ある時は傭兵にRUFの陣地を空爆させる。
▼ようやくダイアを埋めてある現場を発見したとき、イリジウム携帯を使って、ダイアのシンジケートのセスナ機を呼び寄せる。だがアーチャーは左胸に銃創を受けていた。重症でとうてい飛行機に乗れないと判断したアーチャーは、シンジケートを暴こうとしているマディの携帯の番号と、シンジケートの秘密を暴く方法を教えて一人アフリカの土に還る決意をする。
▼イギリス議会でのソロモンの証言と、マディーの雑誌の記事で裏ダイアは一定の規制を受けることになる。そしてソロモンの息子が強制的に参加させられていた、少年兵がアフリカに現在もまだ30万人いることが告発される。

|

« この目で見たカンボジア(3) | Main | ◇「ラストキング・オブ…」と、カンボジア(5) »