« どこまで信頼できるウィキペディア | Main | ◇「セブン」を再び見る »

April 29, 2007

NHK「アフガン国軍203部隊」を見る

▼先日夜遅く帰宅するとき、近所のビデオレンタルショップで使い回したビデオの安売りをしていた。95年のブラピが出演した「セブン」が、たったの100円だったので買った。映画自体はグロテスクなのだが、DVDだとかなり高値になっているので、100円はとても安いので迷わなかった。
▼28日夜10時NHKBS1で「混迷するアフガン最前線の203部隊に密着」を見た。これはアフガニスタン最強の部隊なのだが、新兵はわたしが見ていてもやる気がない。何故かというと、カネがないから志願兵で入るのだが、とても留守宅をまもる家族を養っていく事などできない金額だ。しかも2ヵ月も遅配しているので脱走兵が後を絶たない。訓練風景から始まるのだが、点呼整列をしていると後からのそのそやってくる兵士がいる。遅刻の理由を聞くと「寝ていて朝食に間に合わなかった」と平然と答える。行進の時も整列して歩かず、歩調を合わせられないので、日本の小学生以下である。さらに「集合」と声をかけるとヘルメットを被らない兵士がいる。指導教官の米兵が「あいつはなぜヘルメットを被らないのだ?」と聞くと「被ると鼻が詰まる」と、理由にならない説明をする。その米兵は吐き捨てるように「とにかく集合と言ってもヘルメットは被らない。防弾チョッキを着けない。銃さえ持ってこない兵士がいるのが当たり前なんですから」と呟く。
▼そして彼らの目的は元タリバン兵の殲滅にあるのだが、殲滅する前に殲滅させられてしまいそうな雰囲気だ。そして射撃訓練は古いAK47を使い、空撃ちから始める。銃身の先にコインを乗せてそれを落とさないように訓練する。つまりガク引きを防ぐ訓練だが、弾をこめていないにもかかわらずコインを落とす。実射訓練は引き金を引く瞬間呼吸を止めなければならないのだが、息をするので25m先の的に当たらない。しかもそれを銃が呼称しているせいだと喚く。米軍の指導教官は標準器とサイトの調整の合わせ方を教えるがちっとも合わない。仕方なく米軍将校は自分で調整して撃って見せて納得させる。アフガン人はプライドが高いから決して叱ったりしてはいけない、と教育されているから、幼い子どもを育てるように文字通り手取足取りだ。
▼銃器も旧軍閥から押収した、2、30年前のものが多く修理をしないと使えない。掃討作戦や米軍アフガン軍と警察それに諜報部隊の合同会議を開くが、検問の方法を巡っても意見は一致しない。会議に出ている米軍将校もときにはとぼけながら、かつアフガンの人たちに敬意をしめすフリをして発言している。アフガンにいる米兵は2万人で、13か月で交代させられる。米兵は何もやることがないから基地のテントの中でTVの戦争ゲームをやって気を紛らしている。だがしかしはっきり「アフガン派遣はまったく無意味なこと」と言い切る。そして米軍車両がアフガンの人を轢殺したことから、反米気運は一気に盛り上がる。イラク同様アフガンでも、米軍が来ない方が遙かに治安は安定していた。カルザイ政権はアメリカの庇護の下にある危うい砂上の楼閣である。このドキュメントはNHKと日本電波ニュース社の作成したものだった。

|

« どこまで信頼できるウィキペディア | Main | ◇「セブン」を再び見る »