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April 13, 2007

「この目で見たカンボジア」(8)

Jiraimu地雷ミュージアム入り口
▼地雷ミュージアムには様々な対人地雷が展示してあった。中国で開発されたものの中には、プラスティックで出来た物もあり、これは地雷探知機を使っても発見できない。ガイド氏が言うには、地雷は埋設されて8年たつと、信管や起爆薬が腐食して無力化してしまうという事だった。まして雨季が毎年6月から11月まで続き、水位が6も上がってしまうカンボジアにあっては、余計そうなのだろう。ガイド氏は地雷を人力によって発見する方法を教えてくれた。地雷原があるとお思われる土地をを裸足で歩くのだ。地雷は踏んだとたん安全ピンが外れる。そして足を上げた主観に爆発する。足の裏は敏感だからピンが弾けた瞬間を感じ取れる。そのとき一緒にいる同行者に合図して、重い石を持ってきてもらう。そして足にかかっている体重を石に置き換えるのだ。するとかなりの確率で命を救うことができる。ただしそれは両者にとっても命がけである。それと同じような場面が韓国映画「JSA」の非武装地帯が出てくるトップシーンにあった。
▼さらにそこには迫撃砲が展示してあった。50mmくらいの火薬を抜いたものだった。迫撃砲とは歩兵用の可搬兵器である。簡単に説明すると打ち上げ花火のような仕掛けで筒の底に撃針がある。飛ばせる距離を測って砲身に角度を付けて地面に置く。弾薬は上から滑り落とす。するとパンという軽い発射音でニトログリセリンの起爆薬が点火して、ライフルの刻んでいない砲身から放物線状に弾は飛んでいく。弾の後ろには回転を安定させるために回転翼が付いていて、ピュルピュルという音がする。これが住民に取っては恐怖の音だ。ガイド氏に言わせると女性と一緒にいると発射音を聞いただけで恐怖にかられて、ギャアギャア騒ぎ立てるので、砲弾がどのように飛んでくるか分からない。ところが男性だけだと発射音とピュルピュル音でどちらの方に飛んでいくか分かるので、冷静に判断して逃げる方向を決めることが出来るという事だった。
▼展示物の地雷はニッパ椰子でふいた屋根で、壁のない小屋に雑然と置かれていた。わたしたちが見学を終えると、10歳くらいの健常者(手足を地雷で失っていない)少女たちが「1ダラー、1ダラー」と車を取り囲んだが、それを無視して車は発車した。

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