« アルコールの危険な摂取量 | Main | 取材の日のシャケとイカの定食 »

May 11, 2007

改憲されれば海外旅行も命がけ

▼各紙で本日中にも国民投票法が参議院で採決されそうだ、と報道されている。この法案がどんなものかは、わたしが下手な解説をするよりも、9日のブログにリンクしてある坂本修弁護士の講演録をお読みいただきたい。マイクロソフトのメディアプレイヤーと30分ほどの時間があればどなたでも映像を見ることができる。わたしはパソコンの前に座って見ている時間が惜しかったので、ICレコーダーに録音して電車とバスで移動中に聞いた。こんな事を許したら、憲法改正が3年から5年後に浮上して、すべての公務員運動に参加したら刑事罰の対象にされ、改憲派(政府与党)の宣伝費用だけは湯水のように使われる。TVがいかなる威力を持っているかは、みなさんご存知の通りである。広告評論家の天野裕吉をして「化粧品は宣伝費をかけるほど売れる。憲法改正がそれであってはならない」と言っているではないか?そして出来上がるのは自衛軍=闘う日本軍の創設だ。
▼映画「バベル」でブラピ夫妻がアメリカ人観光客とモロッコのツアーバスに乗っていて狙撃され、妻は重症を負う。先日の沢木耕太郎の映画紹介記事で、「モロッコの少数民族はそんな人たちではない」と断言していた。わたしもそう思う。僻地なので救急車も来ないので獣医が傷を縫って応急措置をする。手前勝手なツアー客たちは、「これはテロ攻撃だから、夫妻を残して逃げた方が身の安全だ」と言ってバスを発車させてしまう。このシーンを見ていて、アメリカは世界各地で紛争を引き起こしていることを知っているので、観光客は逃げ出したのだ、と思った。
▼例えばわたしたちが東南アジアを旅行していて、現地の人たちからそういう「憎しみに満ちた目」で見られることはない。つまり平和憲法下で自衛隊が派遣されても人を殺して来なかったからだ。今度もし自衛軍になった場合、紛争地域で集団自衛権を発揮したら、観光客もただでは済まない。ちょっと近所の海外旅行も命がけになることだろう。

|

« アルコールの危険な摂取量 | Main | 取材の日のシャケとイカの定食 »