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May 20, 2007

◇「歌謡曲だよ、人生は」を見る

▼朝イチバンで「パッチギラブ&ピース」の初日を有楽町のシネカノンで見ようと思った。天気はまずまずだったが途中で急に雨が降り出してきた。傘も持っていない、雨宿りしていたら上映開始時間に間に合わない。それでギリギリに到着したのだが、午後3時の回まで満員御礼だった。しかたなくシネスイッチの「歌謡曲だよ人生は」にした。ここも先週の封切りの日は舞台挨拶があって満員で入れなかった。
◇「歌謡曲だよ 人生は」10つの歌謡曲を中心にして10人の監督が自分のイメージで作ったオムニバス映画だ。かなりつまらないがっかりするものもあるが、わたしが見た限りそのうち3本は、長編映画にしても良いくらいだった。それは宮四郎本人が出演する「女のみち」、「逢いたくて逢いたくて」、「みんな夢の中」だ。観客にいやに若い女性が多く何を見に来たのかと思っていたら、蛭子能収が監督をした「いとしのマックス」が目的だった。蛭子のマンガを中心にはちゃめちゃな物語りが始まる。都市デザインの会社で長井英和が部長か何かで、部下に武田真治がいる。そして会社の女性たちは無口な新人女性社員をよってたかっていじめ、屋上に連れ出して洋服をカッターナイフで切り裂くなどの乱暴狼藉をはたらく。彼女に好意を寄せている武田は、一瞬ブッ千切れて女性社員や上司ら全員を血だるまになって殴り倒す。これだけで会場はワーワー、キャーキャーで拍手が飛び出したのには驚いた。
▼「逢いたくて…」若い夫婦がどこか地方の郊外に引っ越してくる。その入って部屋には薄気味の悪い人が住んでいたというのは大家さんの言。夫の妻夫木は元住人「五郎丸」の捨てていった文机を拾ってくる。しかし妻は気味が悪いから捨ててくるようにと厭な顔をする。左の引き出しにはカギがかかっており、ドライバーでこじ開けると、届かなかった好きな人に出し、戻ってきた沢山の手紙が出てくる。しかも文面は時候の挨拶以外すべて同じだ。妻夫木らは「一度戻ってきたら転居でもしたのだから、出さないのが普通だ」と思う。そうしていると引っ越しのトラックを待っている五郎丸(ベンガル)がお別れの挨拶に訪れる。ウーロン茶を一杯飲んで、迎えに来た引っ越しのトラックに乗り込む。妻夫木が郵便ポストを覗くと好きだった女性からの返信が入っている。「母の介護で返事が書けなかった。いまからでも間に合うならつきあって欲しい」というハガキだった。妻夫木は田んぼのあぜ道を走り、妻は自転車に乗り換えて必死にトラックを追いかける。この1分足らずの作品にはジーンとくる。

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