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June 11, 2007

「チェ・ゲバラ遙かなる旅」を見る

▼エルネスト・チェ・ゲバラの最後は三好徹の小説などに出ているが、いずれも伝聞以上のものではない。NHKのカメラは筆者とともにボリビアでゲバラが捕まった「チューロ渓谷に入る。そこはなだらかな傾斜の山間部で、一面ジャガイモ畑になっていた。ゲバラは逮捕されるが、もう一つのキューバから派遣された、オルランド・ボレーゴは逃げ切って近くの山に隠れている。足を怪我したゲバラは近くの小学校に運ばれる。そで教師をしていたフィリア・コルテスというまだ若い女性教師がゲバラに食事を運ぶように命令される。彼女は最初、怖かったと語る。足から血を流していたゲバラは、まだ仲間が助けに来てくれると信じているようだった。怖い人かと思っていたが、目がとても澄んでいたので悪者だとは思わなかった。
▼二度目に呼ばれた時教室に貼ってあった紙を指さし「ANGULO」(角度)と書いてある文字を指さし、「これにはアセントがない」と指摘するのだが、彼女は「この場合必要ない」と反論するとゲバラは納得した。3度目に行こうとしたら銃声がした。怖くて酒を飲んだ兵士が彼を射殺したのだろうと思った。しばらくしてヘリコプターが遺体を乗せて近くの町の病院へと搬送する。着陸する瞬間を撮影しようとカメラマンが待ちかまえていたが、警察に寄って近寄ることが出来なかった。しかし医師であったオマール・フェルナンデスがまだ若かったせいもあるが、と謙遜して旧式のカメラを持って突進する。そして遺体をさわるとまだ暖かく死後硬直も始まっていなかった。それで彼フェルナンデスはゲバラは、政府が発表した「交戦中の死亡ではなく、拘束後射殺された」と確信し、写真を持ってブラジルへと逃亡して真相を発表する。
▼その後ゲバラの遺体は市民に公表される。わたしはゲバラの死をリアルタイムで体験しており、当時の新聞に掲載された死体の写真も切りぬきで持っている。それを見て感じたことを市民たちも感じて驚いた。「ゲバラの死体はイエスそのものだ」という噂は町中に広まってしまう。政府は噂がこれ以上広まるのを恐れて分からない場所に埋葬してしまう。その場所は死後20年近く分からなかった。だが今は発掘され、遺体はキューバに返還された。最初に登場した女性教師はその後、ゲバラの最後の女だったとか厭な噂を立てられて職場を去らざるをえなくなる。
▼彼女はゲバラが「どこで死ぬかということは大した問題ではない。問題なのはどこに向かって歩き続けるかである」と語ったという。一緒に戦ったキューバのオルランド・ボレーゴは何か月もかかってキューバに辿り着いてフィデルにゲバラの最後を報告する。現在68歳くらいの彼は軍服を着て登場した。そしてもう一回ゲバラが一緒にどこかに行ってくれと頼んだらどうするか、との問いに「もちろん彼の頼みなら世界中どこにでも一緒に行くよ」と答える。
▼氏名などはメモが乱雑になってしまったので、若干間違いがあるかも知れません。まぁ学術論文ではないので、ご容赦下さい。

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